矢野・朝木両「市議」は「女性蔑視追及」を実践しているか(いやない)


昨日付の記事で報告したように、矢野・朝木両「市議」は、2年近く前に決着がついている話題を蒸し返して、「女性蔑視の典型例」などという嫌味にもならない繰り言を書いていました。


それでは、矢野・朝木両「市議」は「女性蔑視追及」とやらをどのように実践しているのでしょうか。結論から言えば、何も実践していないと言わざるを得ません。


まず、〈女性蔑視追及のページ〉は、ご覧いただければわかるように、単なる薄井市議への悪口集です。昨日も指摘したように、「セクハラ」という言いがかりが破綻したため、適当なことを言っているに過ぎません。「越境通勤市議」という言いがかりが破綻して、佐藤市議への悪口集のタイトルを〈越境通勤「市議」特集〉から〈親創価・佐藤まさたかさん特集〉に変更し、ついでに〈親創価人脈〉という新規ページまで作ったことと同じような話で、ほんとにその場しのぎの無責任な人たちです。


しかも、その〈女性蔑視追及のページ〉では、朝木「市議」による「人権侵害等申出書」(セクハラねつ造文書)が市長によって一蹴されたこと(平成19〔2007〕年12月27日付)については、まったく報告されていません。


おかしいですね。矢野・朝木両「市議」の立場からすれば、このことは、東村山市男女共同参画条例に基づく苦情処理制度が適切に機能していないことを意味するはずです。それなのに、そのことをサイトで取り上げて市側の対応を批判するのではなく、薄井市議への攻撃ばかり続けているというのはどういうことなのでしょうか。


市議会でも同様です。念のため、「セクハラ」や「苦情等処理委員等」などいくつかのキーワードで会議録全文検索も試みてみましたが、やはり、「人権侵害等申出書」(セクハラねつ造文書)が市長によって一蹴されて以降、この問題について取り上げた形跡はありません。


ただ、平成20年〔2008〕年9月17日の決算特別委員会で、大塚市議がこの苦情処理制度について取り上げていました。

○大塚委員 〔略〕
 男女共同の3つ目です。うちの市の男女共同の条例というのは、第4章に苦情処理等に関するという項目があって、これはなかなかオンブズマンに匹敵する画期的なものだと、私は評価をするんですけれども、この条例に基づく苦情等の処理委員が対応した事例について伺いたいです。5万円と報酬がなっているので、やはりこれはもう少し使われなければいけないんだと思うんですが、そのあたりも教えてください。
△中島国際・男女共同参画課長 昨年度、苦情等処理委員が対応したものは、性別による人権侵害についての相談1件でございます。
 5万円の内訳としましては、1回は情報交換、残りの4回は打ち合わせという形になっておりますので、1件に関してこのぐらいの予算が必要だと考えております。


この「相談1件」というのは明らかに朝木「市議」によるものですので、朝木「市議」が薄井市議に「セクハラ」などという言いがかりをつけた結果、およそ5万円が無駄に支出された計算になりますね。


ついでに、薄井市議が当選して以降、矢野・朝木両「市議」が一般質問でどのような問題を取り上げてきたのかも、チェックしてみました。平成20(2008)年3月定例会以降は、薄井市議が他の議員の質問通告書も掲載してくれていますので、そちらにもリンクしておきます。


19年6月定例会
朝木直子:1.4月執行の選挙について/2.保健福祉行政の諸問題について/3.市条例違反行為と市議の資質
矢野穂積:1.4月執行の選挙について/2.保健福祉行政の諸問題について/3.市条例違反行為と市議の資質


19年9月定例会
矢野穂積:1.緑地(雑木林)保存の方法的整備、確立について/2.保健福祉行政の問題点
朝木直子:1.保健福祉行政のあり方について/2.市民サービスのあり方について


19年12月定例会
朝木直子:1.保健福祉行政のあり方について/2.各種補助金について/3.公共施設のあり方について
矢野穂積:1.「市道上の事故」に対する補償の基準/2.議会改革について


20年3月定例会通告書
矢野穂積:1.学校給食の問題点/2.議会改革の問題点/3.保健福祉行政の諸問題
朝木直子:1.公金横領事件について/2.環境部の諸問題について/3.保健福祉行政の諸問題


20年6月定例会通告書
朝木直子:1.公共施設のありかたについて/2.環境部の諸問題について/3.保健福祉行政のあり方について
矢野穂積:1.公共施設の有料化は市民に利用させない結果が出ただけではないか/2.議会は改革が必要だ/3.質の落ちた保健福祉行政の根本問題


20年9月定例会通告書
矢野穂積:1.議会の改革のその後の経過/2.保健福祉行政のあり方/3.東村山駅西口地下駐輪場工事契約金額の落札1年10ヶ月後の増額問題
朝木直子:1.市民生活のニーズにどう対応しているか/2.保健福祉部の諸問題


20年12月定例会通告書
朝木直子:1.保健福祉行政のあり方について/2.施設等の問題点/3.議会関係の諸課題
矢野穂積:1.議会の改革のその後の経過/2.保健福祉行政の歪みと問題点/3.財政と歳入歳出構造の問題点


21年3月定例会通告書
矢野穂積:1.職員人件費のあり方/2.保健福祉行政の歪みと問題点/3.新銀行東京の口利き疑惑と当市の関わり
朝木直子:1.定額給付金の諸問題について/2.保健福祉行政の歪み/3.すでに破綻している議員年金制度について


平成19(2007)年6月定例会では2人揃って「市条例違反行為と市議の資質」について取り上げていますが、これが薄井市議に関する質問です。しかし、「職業差別を許しません!」をきっかけとしてあちこちで噴出した批判も一段落した平成19年9月定例会以降は、ぱったりこの問題を取り上げなくなりました(ただし、平成19年9月定例会では、朝木「市議」がヒアリングから逃げ回っている旨の「事実と異なる、悪意のあるというか、ゆがんだ情報」が流れていると、逆ギレ気味に騒いでいます)。


かといって、それ以外に「女性蔑視」問題を取り上げてきたというわけでもありません。矢野・朝木両「市議」が一貫して取り上げているのは「保健福祉行政」に関する問題、要は保育園問題です。平成19年12月定例会で矢野「市議」が(少なくとも通告書では)取り上げていないのをただひとつの例外として、毎回、2人揃って保育園問題を取り上げています。両「市議」が本当のところ何を追及、というより追求しているかは、一見して明らかというべきでしょう。「女性蔑視追及」など、けっきょく問題をごまかすための口実に過ぎないということです。


なお、でぶちんさんが「東村山市議会の草の根会派の発言目次」(作りかけ)と「東村山市議会 会議録の一覧」を作ってくれています。私も「発言目次」をちょっと試させてもらいましたが、市議会の議事進行等についてある程度わかっている人なら、なかなか使えそうです。ご活用ください。「東村山(笑)劇場」では、「草の根」会派の発言だけではなく、「草の根」関連の発言や傍聴席との騒動についても網羅していく予定のため、まだまだ時間がかかりそうです。