ユニセフへの寄附をめぐって新たな疑惑が持ち上がった『最後のパレード』 ※追記


5月22日午後11時50分ごろ、「東村山市民新聞」の「最終更新日」が5月23日付に修正され、〈「親創価ネット族」とは?〉の囲み記事(トップページ)に次のような記述が加わりました。



誰に対して質問しているのかも明示できない人間が、「しっかり答えてみるんですね」とは片腹痛いですね。私に向かって尋ねているのなら、まずはその旨を明示し、5月21日付の記事にリンクを張り、そこで提示しておいた3つの質問に答えてからにしていただきたいものです。ともあれ、矢野・朝木両「市議」の差別的思考パターンについてはそろそろ一定の結論に達することができましたので、余裕ができたらあらためてまとめるとしましょう。


後半は昨日付の〈矢野穂積・朝木直子両「市議」は如何にして“○ンチ創価”の「オピニオン・リーダー」(笑)となりし乎〉への反応かとも思われますが、どちらが「字の読めない者」かは見る人が見ればわかることですから*1、いちいち取り上げる必要はなさそうです。それにしても、いちいち「『特殊性風俗』大好きの輩」などとレッテルを貼らなければ反撃したつもりになることができないんですね。


他方、『最後のパレード』問題については特に更新はないようです。そろそろ打ち止めでしょうか。このまま共同記者会見も開かず、読売新聞を提訴もせずに沈黙してしまえば、中村克サンも矢野穂積「市議」も「盗用疑惑」を認めたことになってしまうはずですけどね。日本ユニセフ協会への寄附の件についても興味深い情報が上がってきており、中村克サンとサンクチュアリ出版は説明責任を果たすことが求められています。


以上、おかげさまで最近は「東村山市民新聞」の更新状況への関心が高いようなので、取り急ぎご報告まで。たぶん後から何かしら追記します。


【追記】
寝ている間に松沢呉一さんが〈お部屋1854/矢野穂積・朝木直子が市議である理由〉をアップしていました。松沢さんの東村山情勢分析はいつも大変参考になり、それも矢野「市議」が松沢さんに恐れをなして避け続ける理由のひとつだと思うのですが、「近づかない方がいい人」が「負の名士」としてますます力を発揮するようになるという指摘は、的確過ぎて暗然とさせられます。


それはそれとして、日本ユニセフ協会が『最後のパレード』関係の寄附を断ったという疑惑について。中村克サンは、〈東村山通信 ユニセフへの寄付について〉(魚拓)でこう書いていました(4月30日付)。

「最後のパレード」関係者は、〔4月〕30日に日本ユニセフ協会に初版本分(47,000冊)の売り上げの3%に当たる1,776,600円を寄付できたと発表しました。 「最後のパレード」の著者は、「多くの方がこの本を購入していただいた結果であり、読者に感謝したい。この本により、たくさんの子供たちの命が救われることを祈ります。」と話しています。


確かにいったんは寄附が行なわれたようですが、その後返金されたようです。以下、2ちゃんねるの〈【盗作騒動】最後のパレード【中村克】第8幕〉より(投稿者IDは略、改行は適宜修正)。

794 :朝まで名無しさん:2009/05/21(木) 22:25:39
興味深いことが分かったので報告。


「本書の売上の3%は日本ユニセフ協会に寄付されます」と『最後のパレード』には書かれてますが、日本ユニセフ協会は寄付を断ったそうです。
盗作騒動を鑑みて受け取れる寄付ではないと判断したとのこと。


ちょっと補足説明。
「売り上げの◯%は日本ユニセフ協会に寄付されます」と商品に書いて売るには日本ユニセフ協会の許可が必要です。
http://www.unicef.or.jp/cooperate/company/coop_namelogo.html


>「価格の**%がユニセフに寄付されます」というように、寄付先として
ユニセフ及び日本ユニセフ協会の名称を使われる場合、タイアップによる
>ご支援として、具体的なご企画のご提案と当協会による承認が必要となります。
                           《続く》


795 :朝まで名無しさん:2009/05/21(木) 22:27:18
《続き》


そこで、日本ユニセフ協会宛にメールで、『最後のパレード』の寄付に関する記載は協会の許可を得ているのか確認したところ、だいたい次のような返答を頂きました。


「『最後のパレード』は発売前に出版社から連絡を貰い、売り上げの3%の寄付ということで書籍への寄付先の記載を承諾した。しかしその後の盗作騒動を受けて協会内で検討した結果、受けられる寄付ではないと判断し、その旨をサンクチュアリ出版に伝えた」


ただいま中村さんのブログ4月30日の記事にある日本ユニセフへの寄付↓についてメールで確認中。
http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13442970.html


《引用開始ですよ》
>「最後のパレード」関係者は、30日に日本ユニセフ協会に初版本分
>(47,000冊)の売り上げの3%に当たる1,776,600円を寄付できたと
>発表しました。「最後のパレード」の著者は、「多くの方がこの本を
>購入していただいた結果であり、読者に感謝したい。この本により、
>たくさんの子供たちの命が救われることを祈ります。」と話しています。
《引用終わりですよ》


お返事もらえるかしら。


〔中略〕


901 :794:2009/05/22(金) 23:17:27
>>724-725 を書いたものです。
日本ユニセフ協会からメールでの返答を頂いたので続報。


日本ユニセフ協会は一旦はサンクチュアリ出版からの寄付金を受け取ったようですが、5月8日に寄付を断る旨を出版社に伝え、既に返金の手続きも済ませたとのことです。


だいたいこんなやりとりでした。
Q(私):サンクチュアリ出版に寄付を断る旨を連絡したのはいつごろか。
A(日本ユニセフ協会):5月8日に出版社に伝えている。
Q:中村氏のブログ4月30日に日本ユニセフ協会への寄付をしたことが書かれているが 書籍売上のタイアップ支援とは別口で、サンクチュアリ出版名義、もしくは中村氏名義の寄付はあったのか。
A:出版社に理解頂いた上で、寄付金は既に返金の手続きを済ませている。


以上です。

いまのところ日本ユニセフ協会からもサンクチュアリ出版からも公式の発表はないようですが、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが若槻千夏のセミヌードTシャツの売上による寄附を辞退したという例から見ても、十分にありそうな話です。


また、中村サンはしばしば日本ユニセフ協会への寄附を引き合いに出して盗用疑惑をうやむやにしようとしており、そのようなごまかしを許さないためにも、寄附の辞退は妥当な対応と言えるでしょう。


「ほぼ100%の書店さんが、今でも良いイメージで売ってくださっている『最後のパレード』のほんの些細な手続き上の瑕疵をとらえ、攻撃を続ける一部の人たちは、この本の売り上げにより、年間2000万円以上(推定、初版47000冊分だけで150万円以上)がユニセフに寄付されることなどを考慮せず、一部が悪いと全体を否定します」
(〈草薙さんの謹慎は不要であると考えます。〉、4月24日付)〔見落としていたので5月24日に追加〕


サンクチュアリ出版様との出版契約には、日本ユニセフへ総売り上げの3%を寄付することになっています。それでも私は、この本の印税収入から、私にしかできない『障がい者木工』の普及などに寄付等を惜しまないつもりでした」
(〈「最後のパレード」回収に関して〉、5月2日付)


「私たちは、この『最後のパレード』を出版するに当たり、本当に『人類の平和』を考えています。サンクチュアリ出版はアメリカにも支社がありますが、この本が世界のベストセラーになり、ユニセフへの寄付行為など、社会貢献に大きく役立つと、固く信じています」
(〈「最後のパレード」と憲法九条〉、5月6日付)


ユニセフへの貢献になると信じて『最後のパレード』を購入した読者も相当数存在すると考えられる以上、サンクチュアリ出版と中村克サンは、上記の疑惑が事実なのか、事実だとすれば寄附する予定だった金額をどのように扱うのか、早急に公式発表を行なうべきです。これについては、一説によるとお金に厳しいらしいお友達の「市議」さんたちも異論はないでしょう。


ちなみに、セミヌードTシャツの売上の取扱いについてはまだ決着がついていないらしく、TBS『悪魔の契約にサイン』の公式サイトには依然として次のようなお知らせが掲げられています(行間は詰めた)。

若槻千夏チャリティTシャツ完売のお知らせ】
若槻千夏 チャリティTシャツ”は、皆様の多大な厚いご支援を頂いた結果、2月23日をもちまして制作枚数6000枚が完売となりました。ご協力、本当に有り難うございました。
既にお伝えした通り社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンさんが、諸般の事情により募金活動のサポートを辞退されました。
当番組としては突然の話で驚いておりますが、皆様の善意の募金がインドでの学校建設に生かされるよう責任を持って、新しい方法を速やかに決定するように努めてまいります。
何卒ご理解の程宜しくお願い致します。
なお実施方法などの進捗状況につきましては番組ホームページでご報告させて頂きます。


いまだに方針が明らかにされないのもどうかと思いますが、サンクチュアリ出版も、寄附を辞退されたのが事実であるとすれば、この程度の報告はすぐにでもできるでしょう。ディズニーランドの名前も出して出版した以上、ディズニーの信用にも関わってくる話です。

*1:【追記】たとえば、断片的な日々〈「オピニオン・リーダー」を名乗る『東村山市民新聞』の「オピニオン」無き現状〉参照。なお、まったくどうでもいいことだが、「東村山市民新聞」の上記囲みの末尾には「として」という反転文字が隠されている。