中村克サンに代わって燃料投下に余念のない矢野「市議」 ※追記×2


まだ5月23日(土)午後5時なんですが、「東村山市民新聞」の〈「真相究明」最新版〉に更新があったことをニュー速+で教えてもらいましたので、取り急ぎこちらでもご報告。更新時刻は午後4時32分ごろで、トップページの「最終更新日」も5月24日付に修正されています。



あわせて新規ページ〈読売が盗用を認めて謝罪記事〉も登場しました。それにしても、あまりにも「匿名ネット族」の皆さんの予想通りの反応でしたね。事情が全然異なる槇原敬之vs松本零士裁判の話まで出てくるとは思ってませんでしたけど。で、中村克サンは何をなさっているのでしょうかね。


【追記】(5月24日朝)
その後、5月23日午後7時半ごろ、〈「真相究明 15」〉に「読売の尻馬に乗って騒いできた者は、公表した自分の記述に注意することだ。」という恫喝めいた文句が付け加えられました(これにともなって上掲SS画像も差し替えました)。〈「真相究明 14」〉でも同じフレーズが用いられていますが、よっぽどお好きなんですね。


また、〈読売が盗用を認めて謝罪記事〉も若干修正され、槇原敬之vs松本零士裁判の第1審判決へのリンクが追加されています。私が上記本文で〈槇原敬之が松本零士「銀河鉄道999」のフレーズを盗作!? まとめWiki〉にリンクしておいたので、そこで見つけたのかもしれませんね。


もっとも、そこに転載されている〈盗作裁判で槙原敬之が勝訴"盗用とは断定できず"〉の出典はあいかわらず明らかにされていません。なた5963さん(清風匝地)が指摘しているようにこれはスポニチ大阪の記事ですから、出典とリンクを明記しておくべきですね。まあ、まとめWikiに読売新聞の記事(2008年12月26日付)も載っていますから、そのうちそっちに差し替えるのかもしれませんけど。


さて、矢野穂積「市議」は槇原敬之vs松本零士裁判の結果を取り上げて〈判決、「盗用」発言は名誉毀損と認定!〉と大きな見出しをつけているわけですが、上記本文でも述べたように、本件と『最後のパレード』盗用問題とでは全く事情が異なります。


著作権侵害が成立するためには類似性と依拠性が要件となりますが、本件では2人の表現の「印象や意味合いは異なり、酷似しているとは言えない」 とされ、類似性が否定されている。


これに対し、「あひるさん、ありがとう」(オリジナル)と「大きな白い温かい手」(『最後のパレード』)は、サンクチュアリ出版が5月16日付で読売新聞と毎日新聞に掲載した謝罪広告でも認められているように、「内容、表現が酷似」しています。5月6日付の記事で紹介しておいた判例に照らせばこれだけですでにアウトで、だからこそサンクチュアリ出版も「小さな親切」運動本部に謝罪せざるを得なかったのでしょう。


また、本件では「(槇原氏が)松本さんの表現に頼って歌詞を作成したとは認められない」 として、依拠性も否定されています。これに対し、『最後のパレード』の大部分が「誰かが、善意でしたためてくださった個々のエピソード」に依拠して作成されたものであることは著者本人が認めているわけですから、依拠性についても疑いようがありません。


盗用でないものを「盗用」と言えば名誉毀損が認定されるのは当たり前ですが、誰がどう見ても盗用であるものを「盗用疑惑」として報道することには何の問題もないでしょう。不服があるなら、中村克サンが、読売新聞と日本テレビをはじめ、「盗用疑惑」報道を行なったすべてのマスコミを名誉毀損で提訴するしかありません。槇原氏を見習って、「小さな親切」運動本部やOLCを相手取り、著作権侵害ではないことの確認請求訴訟も起こすとよろしいでしょう。早く共同記者会見を開いてください。


こんなふうに事情が全く異なる事案を引っ張ってきて印象操作を図るのは、矢野・朝木両「市議」の常套手段です。薄井市議に対して職業安定法「違反」の言いがかりをつけ、〈ついに薄井問題に決定打!〉などと騒いで、無関係の判決を次々と引っ張ってきたことはその一例に過ぎません(3月11日付〈幻だった「決定打!」:薄井市議に対する職業安定法「違反」の言いがかり〉参照)。


やはり薄井市議が薬事法に「違反」していたという言いがかりについても、薄井市議は、姫アグラ(女性用媚薬等の触れ込みで宣伝されているもの)について薬事法に違反する「広告」などまったくやっていなかったというのに、姫アグラの通販業者が逮捕されたら、


「ちょうどこのヒメアグラの問題は、6月25日に検挙されて、姫アグラをネット通販した容疑者が逮捕された。その日のちょうど同じ日にちですが、このシーズグループの満足テレビ、ここから彼が、薄井氏が登場しているこの場面は削除されてるわけですね。さすがに情報は早いなとびっくりしましたが」


などと、あたかも同様の違法行為をやっていたかのように臭わせる。


これは2007年9月18日の市議会政策総務委員会における発言ですが、薄井市議が〈事実を曲げる幻惑発言〉として矢野「市議」の発言をまとめていますので、そちらを参照。伏字にする必要がない箇所をあえて「××」(バツバツという伏字にして読み上げている点も含め、矢野「市議」の下劣さ全開ぶりが楽しめる資料なので、お勧めです。


佐藤市議に「越境通勤市議」などと言いがかりをつけていた時も(これが根拠なき言いがかりに過ぎなかったことは2008年12月8日の最高裁決定で確定)、〈こんなことやっていいの?!前代未聞です。〉(旧〈こんなことやっていいの?!前代未聞の「越境通勤市議」〉)というページでまったく関係のない茨城県守谷市議選の事案を持ち出し、〈次第に、包囲網が狭まってきました。最近の「当選無効」の実例です。〉などとやっていました(まだやっています)。


と、ここまで書いたところで、1年以上前に〈矢野・朝木両「市議」のやり口:そんなの関係ねぇ!のに・・・〉(2008年3月21日付)という記事を書いていたことを発見。守谷市議選の事案については前につっこんだはずだと思って検索してみたら、すでに今回と同じような切り口の記事を書いていました。矢野・朝木両「市議」はしょっちゅう同じことをやっているので、私も自分のつっこみを時々忘れてしまいます。


ちなみに、薄井市議に対しても佐藤市議に対しても、矢野・朝木両「市議」は全く謝罪の言葉を発していません。それどころか、「セクハラ」の言いがかりが市によって却下された後も、薄井市議に向かって「『セクハラ市議』はあなたの代名詞」と言い捨て、佐藤市議についても、最高裁判決を無視して言いがかりを続けています。それでいて、「盗用疑惑」を正当に追及している読売新聞に対しては


「一刻も早く、謝罪せよ。」


などと言うのですから、まったく「整合」とやらはどうなってるんでしょうね。薄井市議佐藤市議とも、矢野・朝木両「市議」を名誉毀損で訴えた裁判でそれぞれ謝罪広告の掲載を求めていますから、ぜひとも認容してもらいたいものです。なお、2008年4月5日付〈〈草の根〉の辞書に謝罪の文字はあるか(いやない)〉も参照。



【追記2】(5月24日夜)
5月24日午後3時ごろ、〈「真相究明 15」〉にやや長文の加筆がありました。


明らかに私の上記追記への反応で、何箇所か具体的に引用もしているのですが、例によって引用元記事(当記事)を明示せず、リンクも張らない有様。こんな調子では、いくら


「読売の尻馬に乗って騒いできた者で、まだ懲りないのが」
「一知半解以下」
「まだチンぷんのような頑迷さ」
「勝手な我田引水ぶり」
「字が読めないらしいが」
名誉毀損の上塗りをする破廉恥漢」


などと口汚い文句を並べ、「覚悟はできているのか!?」などとすごんでみせたところで、まともに反論できないんだなと思われるだけですよ。ちなみに、〈「真相究明 14」〉は「完全決定版」ではなくなったようですね。


もはや私がいちいち相手をする必要もないと思われますが、何点かつっこんでおきましょう。


まず、最後の方に置かれている以下の記述について。

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 法律のわかる方にはすぐおわかりだったはずだが、本紙「真相究明シリーズ」では、著作権侵害の要件たる「依拠性・類似性」を中心に問題点を明らかにし、「依拠性も類似性もない」ことから、要件事実からみて「最後のパレード」には読売記者のいうような「盗用疑惑」はない、と断定してきたのである。

                                                                                                            • -


この後に「依拠性・類似性という要件のお勉強ができたのはしないよりましだが」という文言も続いています。このように、“オレ様は最初から知っていた”風を装うのも、矢野「市議」のいつものパターンですね。いわゆるピンクチラシ裁判の判決を引っ張ってきたときは「かの有名な事件の判例です」と紹介していましたし、私が国連の人身取引議定書について教えてあげたら、「ようやく、この『議定書』にたどりつきましたか!が、まだまだ学習がたりません」などと書いていました(人身取引議定書については3月7日付〈レイシストと手を組む「市議」が「女性蔑視追及」などと口にする不思議〉も参照)。


それはそれとして、矢野「市議」は、「著作権侵害の要件たる『依拠性・類似性』を中心に問題点を明らかにし、『依拠性も類似性もない』ことから、・・・『盗用疑惑』はない、と断定してきた」と書いています。


おかしいですね。あらためて「真相究明シリーズ」とやらを読み返してみましたが、「類似性」について検討した上でそれを否定した記述はどこにも見当たりません。要約すれば、


“中村氏は読売新聞に掲載されたオリジナルは知らなかった”
オリエンタルランドの内部資料は著作権フリーだ”


と騒ぎ続けているだけです。「あひるさん、ありがとう」(オリジナル)と「大きな白い温かい手」(『最後のパレード』)が「酷似」していることはサンクチュアリ出版も認めざるを得なかったところであり、橋本玉泉さんも、


「『あひるさん、ありがとう』と『大きな白い温かい手』は、明らかな『類似性』が認められる。したがって、『最後のパレード』に収録の同エピソードは、いわゆる『盗用』の可能性が極めて高いと判断せざるを得ない」


と、あらためて指摘しています。「もし反論や意見、あるいは文句があるのならば、この無名ライターの橋本玉泉めに対して申しつけ下さればよろしいかと存じ上げる」ともおっしゃっていますので、「小さな親切」運動本部が4月30日付の記者会見で配布したという検証資料も踏まえて、あとは橋本さんなり「小さな親切」運動本部なりに反論してください(追記2ちゃんねるでも比較検証を行なった方がいるので、文末に資料として転載しておきます。まとめWiki盗作発覚までの流れ〉とあわせて参照)。


ついでに、各エピソードのネタ元と思われるものについてはまとめWikiで整理されていますので、そちらについても「著作権侵害の要件たる『依拠性・類似性』を中心に問題点を明らかにし」ていけばよろしいのではないでしょうか。


次に、以下の記述について。

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 本紙の「真相究明13」の記述を勝手にしかも歪曲して「『誰かが、善意でしたためてくださった個々のエピソード』に依拠して作成されたものであることは著者本人が認めているわけですから、依拠性についても疑いようがありません」などとまたまた、勝手な我田引水ぶりだ。


《字が読めないらしいが、著者本人が依拠性を認めた事実はない!》著者本人がどこで認め〔た〕か、尻馬に乗って騒いできた者は、具体的に根拠をあげなければならない。

                                                                                                            • -


私は、中村克サンのブログの記事にリンクを張った上で、


「『最後のパレード』の大部分が『誰かが、善意でしたためてくださった個々のエピソード』に依拠して作成されたものであることは著者本人が認めているわけですから、依拠性についても疑いようがありません」


と書きました。なぜ「本紙の『真相究明13』の記述を勝手にしかも歪曲して」などとでたらめを書くのでしょう。字が読めないのかとも思いましたが、この場合は、中村サンのブログに読者の関心が向くのを防ぐためと考えるのが妥当かもしれません。姑息ですね。中村サンが他人の執筆にかかるエピソードを改変して無断転載(=盗用)したことは、少なくとも3つのエピソードについて、中村サン自身が認めていることです(まとめWiki自ブログでも改変を認める〉参照)。


したがって『最後のパレード』を「盗用疑惑」本と評価・報道することには何の問題もないと考えますが、不満があるなら、上記追記でも書いたように、読売新聞と日本テレビをはじめとするマスコミ、「小さな親切」運動本部、OLCを相手取った損害賠償請求や著作権侵害不存在確認請求について中村サンと相談し、さっさと共同記者会見を開いてください。


なお、依拠性の問題についてはP2Cさんが橋本さんのブログのコメント欄で次のように解説してくれていますので、そちらも参照。

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 草の根の2人は,何かというと,法律を持ち出しますが,法律や裁判実務は,基本的に,「一般常識」に基づいて成り立っているものです。
 具体的には,彼らは,「著者は依拠性を認めていない」って言ってますが,著作物と「侵害品」(正確には,侵害が疑われる作品というべきですが)とが極めて類似している場合には,依拠性が事実上「推定」され,被告側で依拠していないことを積極否認として具体的に主張立証しなければならないというのが裁判実務です(岡口基一著(現職裁判官),「要件事実マニュアル」下巻。p.528)。
 要するに,著作物と「侵害品」とがあまりにも似ている場合,裁判所は,「侵害品」の作成過程を被告に立証させ,もしその立証によって依拠していないという心証が得られなければ,「依拠性がある」と判断します。
 これは,「極めて類似しているのなら,特別な事情がない限りパクったものに違いない」という,一般常識に沿ったものといえるでしょう。
 一般常識から得られる結論を,法律を振りかざすことによってうやむやにしてしまおうとする彼らの態度は,極めて醜悪なものであると思います。

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最後に、「覚悟はできているのか!?実名、住所を公表できるか、聞きたいところだ」という恫喝めいた文句については、3月10日付〈SLAPP(恫喝訴訟)体質をますますあらわにする矢野・朝木両「市議」〉および3月22日付〈開かれた議論を避け続ける「市議」が匿名ブロガーを「卑怯者」などと罵る不思議〉を参照。何かと言えばこの調子ですから、市民が以下のように怯えるのも無理からぬところです(松沢呉一の黒子の部屋〈お部屋1854/矢野穂積・朝木直子が市議である理由〉のコメント欄より)。「関わらない方がいいよ」って口々にささやかれる「市議」って、いったい何なのよ。

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東村山市民 5 月 23rd, 2009 at 3:45 pm


> 地元では「近づかない方がいい人」としての地位を築くことになります。


「草の根会派2名」辞職請願の署名話が身近に来た時、
「関わりたくないから」と言って署名拒否した人が
(それぞれ別の地域ですが)一様に同じ事を言ってました。


「関わらない方がいいよ」


親しくなったご近所での会話でも彼らの話題はタブーです。


ましてどこに「草の根シンパ」がいるかわからないので、
わが身と家族を守る為には、うかつに出せません。
(最近ご近所にいるのが分かり震撼しました)


情けないですが、同じ市内に住んでいる以上、
表立って動いている方達を影で応援するのが限界です。


まるで、るんるんさんご指摘の某地域の様です。

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【資料】「あひるさん、ありがとう」(オリジナル)と「大きな白い温かい手」(『最後のパレード』)の相違点
2ちゃんねる【盗作騒動】最後のパレード【中村克】第9幕〉より。改行・空白は適宜修正。

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415 :朝まで名無しさん:2009/05/24(日) 22:39:51 ID:〔略〕


自分の住む地区の書店の見回りが終わったので、昨日ブックオフで発見した700円のを買って、「最後のパレード」の文章と「あひるさん、ありがとう」の相違を確認してみた。
「ですます」調への変更、句読点の追加削除、漢字→ひらがなといった細かい所までを対象にして比べてみた。
違いが認められるのは、約70箇所。
種類別に数えるのが面倒なので細かい数は省略するけど、「これはダメだろ」と思った箇所だけピックアップ。


08、遊園地         → 「どこかの」を追加して「どこかの遊園地」に。
13、傍らに立って      → そばに付き添い
23、の着ぐるみを着た人が  → (削除)「着ぐるみ」の記述はもう一箇所も削除
25、そのあひるさん     → ドナルド  他にも1箇所変更、1箇所削除
46、……(余韻の3点リード)→ (削除)  2箇所
55、精一杯の感謝の言葉   → 精一杯です


※「ですます」調じゃないからこそ活きる丁寧語
63、お顔 → 顔
65、お声 → 声
71、お心 → 気持ち


※重要(締めの箇所なので)
73、病む夫にも、介護の私にも元気をくださったあひるさん、ありがとう。 → 「ありがとう」一言だけが残る。


ちなみに、2ちゃんでコピペされている方は、原文と違っているのは8箇所。
時折→時々 1箇所
子どもたち→子供達 2箇所
近づいて来る→近付いてくる 1箇所
「、(読点)」追加 2箇所
やさしさ→優しさ 2箇所

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【テンプレ資料】東村山市民新聞「珍走迷宮」シリーズ・ガイド
(作成:2ちゃんねるの中の人、6月20日現在)
「真相究明1」
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page224.html
「真相究明2&3」
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page225.html
「真相究明4&5」
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page226.html
 (「なるほどネ」!)
「真相究明7・6」
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page227.html
 (すか)
「真相究明8・9」
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page228.html
「真相究明10・11」
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page229.html
「真相究明12・13・14」
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page230.html
 (アッハッハ/と思いきや)
「真相究明15・16」
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page234.html
「真相究明17〜25」
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page235.html
 (100年早いっ!んだよ/脳梗塞/おだまりっ!ほか)