今度は徳島県教組が「襲撃する運動」関西メンバーを刑事告訴/主権回復を目指す会は「チーム関西」を切り捨てか


東村山市民新聞は「最終更新日」の修正のみでした(4月24日付、2010/04/23 18:51:59)。一方、『週刊新潮』が矢野穂積「市議」流の“ちっとも謝ってない謝罪広告戦術を真似したことが話題になっています。


損害賠償額や謝罪広告命令を受けた回数では勝負になりませんが*1、やっぱり体質はよく似ているんですね。矢野「市議」らの異様な謝罪広告については、2009年2月11日付〈都合の悪い判決は「茶番」「蛮勇」呼ばわりする矢野・朝木両「市議」〉など参照。


さて、遅ればせながら、徳島県教組を襲撃した「チーム関西」のメンバーが建造物侵入罪・威力業務妨害罪で刑事告訴されたという話題です(追記dj19さんの追記で知った抗議動画のコマ割り画像も参照。/MBSニュースの動画は著作権者の申し出により削除されたようです。)。

 今月14日、徳島県職員組合の事務所に市民団体のメンバーらが突然抗議に訪れ、建物の中に入り業務を妨害したとして、徳間県教組が団体のメンバーらを刑事告訴しました。
 徳島県職員組合は、在日韓国・朝鮮人の特権の廃止を主張する「在日特権を許さない市民の会」、通称「在特会」の京都支部メンバーら8人などを今日、徳島県警刑事告訴しました。
 県教組によりますと、在特会のメンバーらは14日、徳島教育会館の前で抗議活動を行ない、その後、教育会館2階にある組合書記局に無断で押しかけ、拡声器などを使って誹謗中傷を繰り返したとしています。
(抗議時のビデオ)
 チーム関西メンバー男性「コラ!朝鮮の犬!」「腹切れ!」「売国奴!」
 チーム関西メンバー女性「説明して下さ〜い!」
 メンバーらの抗議活動は30分以上、通報を受けた警察官が駆けつけても続いたということで、県教組は、事務所内に不法に侵入し、組織的な業務妨害を受けたとしています。
 県教組代理人(記者会見)「民主主義に対する挑戦でもあるということで、非常にゆゆしき事態であるというふうに、私達も思っております」
 桜井誠在特会会長(電話コメント)「抗議されるようなことをやるほうに問題があると私は思いますね。あくまでもですね、メガホン一つかかえて持っていっただけの話であってですね、まあそれがあのー、何かの形で法に触れるってんであればですね、彼らも刑事告訴すればよろしいんですね」
 在特会は、日教組が去年3月から子供救援カンパとして街頭募金などで1億7624万円を集め、このうち150万円を徳島県教組が愛媛県朝鮮学校に寄付したことを問題視し、抗議したと主張しています。


チーム関西の公式サイトにも、〈4月21日 徳島県教祖が「在特会」を刑事告訴 - 問題の抗議ソース付き〉という報告がコメント抜きでアップされています。公式サイトにはカンパ振込先も掲載されていますので、損害賠償請求訴訟を考えている方々は今からチェックしておくとよろしいでしょう。


これに対し、上記のニュースでもコメントしていた桜井誠在特会会長は、刑事告訴の件には触れることなく、チーム関西を擁護・支持するかのような記事をアップしました。



「火炎瓶を投げつけ、鉄パイプを振り回し、角材やナイフで襲い掛かる殺人集団と化した反日左翼や、日本人を殺すことを何とも思わない反日韓国・朝鮮人たち」がいまどきどこにいるのだろうと思いますが、このような“非実在反日集団”を持ち出さなければ自分達の行動を正当化することができないのでしょう。あるいは、在特会1960年代中盤の朝日新聞エピゴーネンであることから推測すれば、桜井会長の時間軸は半世紀ほどずれているのかもしれません。


もっとも、
「もちろん、だからといってあたり構わず誰でも彼でも言動激しく詰め寄ることが正しいわけではありません」
「戦いに際して激しさはもちろん必要ですが、その戦いには様々な戦いがあり、ときとして激しさを内側に押しとどめて向かい合うことも必要なのです」
(チーム関西が)ときとして航路を見失うことがあれば、そのとき私は彼らの行き先を示す灯台の明かりでありたいと願っています」
などと繰り返し述べていることからして、チーム関西の言動は自分の責任ではないという姿勢もはっきりと打ち出しています。miracleさんが指摘するように、冒頭では在特会と別組織であることを強調していますし。


昨年より在特会などの活動が、関西地区で拡大していく中で大阪や京都の参加者を中心に一つの輪が生まれました。彼ら自身でこれを「チーム関西」と名付け、関西にとどまらず全国各地に遠征して行動を続けています。当初、チーム関西という集まりは組織だったものではなく、あくまで関西地区における行動する保守運動の参加者の総称的意味合いが強いものでした。それが、ここ数カ月で徐々に核になる人たちのもとで結束を固めていき、現在は代表者も定まり組織としての体裁を整えつつあります。


今回の徳島県教組襲撃は、主催が「在日特権を許さない市民の会 京都支部」で、チーム関西は「協力」に過ぎなかったんですけどね。だから徳島県教組襲撃事件に具体的に触れるのを避けたのでしょうか。



一方、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20100328/p1:title=3・28京都デモ]の際の別行動や今回の徳島県教組襲撃を背景として、西村修平・主権回復を目指す会代表が「チーム関西」と絶縁したという話も流れています。メンバーのひとりが次のように書いていました(おつるの秘密日記 酒と薔薇と愛の日々〈[http://megalodon.jp/2010-0421-1713-49/blog.zaq.ne.jp/otsuru/article/1355/:title=おつる東京への旅レポート(2)講演会 酒井信彦教授の講演を検証する]〉〔魚拓〕より。改行は適宜修正)。

主権回復を目指す会から、絶縁されますけれども私は自分の真実の思いは発信します。
〔中略〕
チーム関西の カウンターや徳島の件
それぞれチーム関西の人は修平さんを尊敬しているし 悪口も一切言わないです。私も、斉さんも 今度から気をつける、修平さんに従うと すみませんでしたと反省していましたし
チーム関西のみんなも反省したり、話し合いを重ねて修平さんに従おうと言っていたのです
でもいきなり 絶縁宣言が チーム関西のいろいろな人に送付されてきて みんなびっくりして、でもしかたないね・・と残念がっています。
関西には 私のように主権にも在特にも属していないフリーの人間が多いです でも みんな修平さんを尊敬している子たちです。
フリーの集まりだから チーム関西と ニックネームをつけて行動していたのです。 関西はそれぞれ人数が少ないので協力しあわないとやっていけないのです。だから 台湾支持の人たちも ウイグル支持も 私のような日本シルクロードの会員も日護会もそよ風も フリーもいろんな人間が集まってできることを頑張ってきたのです
東京に対して反抗したり 反乱したりしていたのではないです。
京都のカウンターは、私たち関西人の愛する京都に60年ぶりに天皇が来られる日に天皇をガイコツにしたり 日の丸にウンコを書いたりし、普段から水曜デモや カトリック抗議にも出てきている極左が デモをするということ それは 絶対に許せない 反天連の8/15の 反靖国のデモのように 思いました。
それでみんなで 抗議して 京都市民や警察にも 示したかったということと修平さまたち東京がデモの計画を立てる前から 何度も話し合いしてコースも決めて計画していたことでした。
やり方はまずかったと思いますし ご心配もいただいてありがたく思っています。
動画ではわからないと思いますけれど、あの時 警官や公安とは仲良く笑いながら追いかけっこしてたんですよ
徳島では 一階の事務員さんが二階のお部屋へどうぞと 案内されたので伺いました。実は、あの徳島の教育会館には、日教組・全教に抗議し、公立学校で日の丸・君が代をあげるようにと頑張っている愛国の教育連合組合の部屋もあるのです。 きっと私たちを応援されていたと思います。
徳島も 京都も私は 主権として参加したのではないですし 逮捕されたとしても ご迷惑かけないようにしますね
有難うございました 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 おつる


もっとも、何かまずいことがあったらしく、上記の記述は現在では削除され、エントリーの冒頭に次のような弁明が書かれています(やはり改行は適宜修正)。


ごめんなさい。 チーム関西と主権絶縁説流れてますね おつるの ブログミスです・・・
もともとおつるは、主権でも在特でもないのです それとチーム関西は、団体名でなくて、関西は、いろーんな会がみな少数なので 寄せ集めで協力しあってます ですので、主権と関係のない ウイグル・台湾・NHKなどのデモもやるし・・・また在特と関係のない カンペイちゃんキャンペーンとかもするし・・・
チーム関西はフリーの人も多いので あだ名みたいなもの♪ もともと主権の下部組織ではありませんし
〔中略〕
絶縁と言ってもおつるは、特に何も変化なく今までどおりなんですよ ご心配下さった人ありがとうございます


チーム関西の公式サイトから主権回復を目指す会へのリンクが削除された(サイト名も「大和魂」から「チーム関西」に変更)ことからして、両者の関係が変化したことは間違いないようです。URLには「shukenkaifuku.nobushi」という文字が入ったままですけれども(追記近日中にサイト引越だそうです)。



最近の活動ぶりを見ると、チーム関西は「[http://blog.livedoor.jp/sanjyuri/archives/51058726.html:title=日蓮正宗日護講]」化しつつある日護会との連携を強めているようで、もう何が何やら。ゼリ―ワールドから液状化が進んでジャムワールドへと変容したアチラ方面では、さらにカオスな状況が生まれつつあるようです。そのうちナノ化するかもしれません。


最後に、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20100410/p1:title=かねてから他のメンバーの言動にちょこちょこ違和感を表明]しつつ、今回の徳島県教組襲撃には参加してハッスルしていたクロエは、また次のようにグダグダ言っています(改行は適宜修正)。


何故、私が言った「説明してください」が罵声に当たるのでしょう? あと、在特会の肩書きのある正式なMemberではありませんし(笑) 勝手に想像だけで書かれてもね。まぁ、好きにすれば良いですけれど。
しかし、私は西村斉さんのように頭の悪いやり方にはもうついていけないので、しばらくは様子見でいます。あれをカッコイイと思うのは若い世代だけでしょうね。良識のある知的な人は誰でも「アホ丸出し」と思うでしょうね。
ぶっちゃけ、この件の前々日にみんなで、そういう行動はひかえようと言っていたにもかかわらず、このザマですからね。それに乗った私も自業自得。これからも一緒にいて感化され、チンピラもどきの頭の悪い連中と思われるのはまっぴらごめんです。
こんなのでは、支持も上がらないし運動も拡大するわけないのに良い年して本人はそれに気付いてないし(笑) こんなこと繰り返してたら1歩も前に進まないじゃないの。
そんなに何度も裁判沙汰になってパクられたいなら言ってたように自分1人抜けてやりなさいよ。少しは周りのこと考えてちょうだい。暴走族上がりみたいなのが欲しいなら、そういうのばかり集めて違う団体立ち上げればいいじゃない。
頭使ってよね。彼が本気で変わらない限り活動には参加しない。貴方だけの団体じゃないからね。


本当に頭を使った方がいいですね、この人自身も。バカモヤスミヤスミイエの中の人から〈みっともない。。〉と批判され、それに対して〈何も知らないのに〉と応酬するというイザコザも起きているようですが、〈あんたら胸を張って保守と言えるか?〉で書いたことをあらためて反芻できるよう、そして家族ときちんと話し合えるよう、頭を冷やせる静かな場所にエスコートしてさしあげるのが本人のためだと思います。


なお、瀬戸弘幸サンも〈徳島県県教組問題への個人的見解:“義憤”から発せられた行動を断固支持する。〉という見解を発表しましたが、長くなったので、次の記事で、矢野穂積・朝木直子両「市議」の姿勢に対する疑問と合わせて取り上げる予定です。


〔この記事は4月24日のお昼過ぎにアップしたものです。〕

*1:『週刊新潮』の1億2000万円超/9回に対し、矢野・朝木両「市議」は700万円超/3回(未確定分含む)。『週刊現代』事件(損害賠償200万円+謝罪広告命令)、「東村山市民新聞」事件(同)、ブティック店主名誉毀損事件(損害賠償100万円)、FM東村山・東村山市民新聞併合事件(同20万円)、「創価問題新聞」事件(同10万円)、「セクハラ市議」名誉毀損事件(同200万円+謝罪放送命令、未確定)など。『週刊新潮』とは勝負にならないとはいえ、公職者としては異例なのではないかと思われる。