せと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判:敗訴的和解を喫した瀬戸弘幸サンが和解条項を中途半端に履行


昨日付のエントリーでも触れた通り、瀬戸弘幸サンがせと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判における和解成立をようやく認めました
「弁護士事務所が連休に入ったので昨日〔5月10日〕まで連絡が取れず、お知らせすることが遅れたことを先ずはお詫びします。・・・こちらは弁護士から何の連絡も受けておらず、昨日初めて内容を知った次第です。/弁護士によれば裁判所から書類が届くのが遅れたので、本日まで連絡出来なかったという理由でした」*1
「裁判官から事実上の和解勧告を受けたので、相手方次第でそれに応じる旨を弁護士には伝えてありました。ただ、内容については当方にも示されその是非をこちらが判断することが出来ると思っていましたが、弁護人は私が和解を受けるという事を言ったので、全面的に依頼されたものとして承諾したようです」
などと、どうも不自然な説明がいろいろと目につきますが、エアフォース〈「行動する保守」事件 第12回〉や凪論〈瀬戸弘幸氏が和解の事実を認める 〜せと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判〜〉でも指摘されていますので、ここでは触れません。


なお、解決金10万円の支払いについては次のような加筆がありました(記事アップ時の魚拓)。


「千葉英司氏は100万円以上の損害を求めていましたが、その10分の1で了解したという事なので、弁護士としては妥当な線だと言っていました。しかし、もし私が立ち会っていればこれは受けなかったと思います。今となっては決まったことなので仕方ないと判断しています」


そういえば、西村修平・街宣名誉毀損裁判の第1審判決(2010年4月28日)の時も、
裁判所が認めた部分は100万円の請求に対して、その10分の1でも分かるように原告側の主張が全面的に認められたものではありません
などとおっしゃっていましたかね。控訴状の写しが届き次第、問題点を取り上げていきたいと考えておりますと予告しておきながら、その後一切この裁判についてはコメントなさっていませんけれども。「もし私が立ち会っていれば・・・」などと弁明しても、瀬戸サンらが(5月1日付エントリーでも指摘したように)代理人に任せきりで法廷逃走を続けていたのがそもそもの原因ですから、今更みっともないというものです。


さて、そんなこんなで和解条項の履行は期日通りに行なわれませんでしたが、ブログの文言の削除(4月末日限り)については、5月12日深夜(日付が13日に代わるころ)に一部履行されました。瀬戸サンは、
「私の裁判所に提出した陳述書に対して疑いを抱いているなどと千葉氏は第三者に伝えており、それがブログの記事にもなっているため、今回和解に応じておきながら誠実性が感じられないので、弁護人を通じて裁判所にその経緯を質してもらっています。/その回答を待ってから削除と金銭の支払いを行なうものとします」
と言い訳にならない言い訳をしていましたが、裁判所からの回答はあったのでしょうか。


まず、2009(平成21)年7月13日付エントリーは次のように修正されています。


大嘘つきの千葉英司元副署長
黒田大輔日本を護る市民の会』代表の裁判支援行動(6)
大嘘つきの千葉英司元副署長に抗議
 『日本を護る市民の会』(黒田大輔代表)が千葉英司東村山市警察署副署長から民事訴訟を起こされた裁判を傍聴しました。立川で朝10時からの開催でしたので、傍聴者は私を含めて6名でした。
 裁判所の中で傍聴者が声を出しては行けないことは承知していましたが、本日私は声を出して裁判官より注意を受けました。退廷を命じられるほどのものではありませんが、傍聴者に対して、千葉氏が嘘をついたので、それを問い質したものです。
 どこぞのブログでまた書くことになるでしょうから、その経緯を自ら明らかにさせて頂くと同時に、この千葉の虚偽発言については今後裁判官にも、本人にも問い質して行くつもりです。
魚拓


千葉英司元副署長に抗議
黒田大輔『日本を護る市民の会』代表の裁判支援行動(6)
千葉英司元東村山警察署副署長に抗議
 『日本を護る市民の会』(黒田大輔代表)が千葉英司元東村山市警察署副署長から民事訴訟を起こされた裁判を傍聴しました。立川で朝10時からの開催でしたので、傍聴者は私を含めて6名でした。
 裁判所の中で傍聴者が声を出してはいけないことは承知していましたが、本日私は声を出して裁判官より注意を受けました。
 退廷を命じられるほどのものではありませんが、傍聴者に対して千葉氏が嘘をついたので、それを問い質したものです。
 どこぞのブログでまた書くことになるでしょうから、その経緯を自ら明らかにさせて頂くと同時に、この千葉の発言については今後裁判官にも、本人にも問い質していくつもりです。


削除された箇所以外にも、
「傍聴者に対して千葉氏が嘘をついた」
「トンデモない嘘の発言」
「平然と嘘をついた」
「なぜそのようなデタラメを言ったのか」
「嘘まで言って裁判官を騙すなど許されるものではありません」

などの表現は残されていますが、原告の千葉さんもこれらの文言の削除は請求していませんでした。命じられたこと以外はやらないという、瀬戸サンらしい対応というべきでしょうか。なお、このエントリーに対するつっこみは2009年7月14日付〈大嘘つき? 大嘘つき? 大嘘つき?(大事なことなので3回反問しました)〉参照。


次に、政経調査会(まきやすとも)の機関紙「政経通信」第38号を転載した2009(平成21)年11月20日付エントリーでも、引用文の一部が削除されています。


朝木市議が東村山市における創価学会・公明党と清掃業者の癒着問題を追及していた矢先の事件であり、創価学会関係者が口封じに殺害した可能性が高く、現場の状況証拠から見て、これは確定的である。
にも拘らず捜査の指揮をとった東村山警察署の千葉英司副署長(当時)は強引に自殺として処理。
自殺に見せかけるにはその動機が必要となる。そのために同年六月十九日に朝木市議が駅近くの洋品店でブラウスを万引きしたという事件を、自殺に見せかけるためでっち上げた。後日取調べを受けた朝木市議は書類送検されたことを苦に自殺したというストーリーまでお膳立てしていた。
そして、万引き事件をでっち上げた洋品店「●●●」に事情を聞きに行ったところ、筆者は強引に表に引きずり出されたのだ。
筆者と周りにいた人々は暴力的な店主だと思っていたのだが後日、この男こそが十三年前、自殺事件にすり替えた張本人・千葉英司だったと分かった。警察を退職した今でも創価学会シンジケートで繋がり、店主を装って用心棒を演じていたとは。
(伏字は引用者=3羽の雀)


朝木市議が東村山市における創価学会・公明党と清掃業者の癒着問題を追及していた矢先の事件であり、創価学会関係者が口封じに殺害した可能性が高く、現場の状況証拠から見て、これは確定的である。
(中略)
自殺に見せかけるにはその動機が必要となる。そのために同年六月十九日に朝木市議が駅近くの洋品店でブラウスを万引きしたという事件を、自殺に見せかけるためでっち上げた。後日取調べを受けた朝木市議は書類送検されたことを苦に自殺したというストーリーまでお膳立てしていた。
そして、万引き事件をでっち上げた洋品店「●●●」に事情を聞きに行ったところ、筆者は強引に表に引きずり出されたのだ。
筆者と周りにいた人々は暴力的な店主だと思っていた(後略)
(伏字は引用者=3羽の雀)


よく知られている通り、まきやすともはこれらの記述をめぐって千葉さんから訴えられ(機関紙名誉毀損裁判)、2月16日に損害賠償10万円の支払いを命じられています(判決についてのコメントは、2月20日付〈矢野穂積・朝木直子両「市議」の言ってることを盲信し、またまた“裏付け調査が不十分”と指摘されたまきやすとも(=近未来の瀬戸弘幸サン)〉など参照)。まきやすともは控訴しましたが(まきの報告へのつっこみは3月28日付〈情報操作の悪質性という点ではまきやすともや西村修平をはるかに上回る矢野穂積・朝木直子両「市議」(東村山)〉参照)、瀬戸サンは判決さえ求めることなくばっくれてしまったというわけです。まきがいかに哀れな暴走ピエロかについては、またあらためて取り上げます。


一方、「政経通信」のスキャン画像はまだ削除されていません。プラカードの写真にある「創価学会の4悪人」「千葉英二副署長」という文言の削除を求められたエントリー(2009〔平成21〕年11月13日付2010〔平成22〕年5月4日付)もそのままになっているところを見ると、
“写真を丸ごと削除するのはしゃくだからボカシで処理したいんだけど、やり方がわからない”
というところでしょうか。往生際の悪いことです。


なお、解決金10万円については代理人から千葉さんに
(瀬戸)は現在福島にいるので、振り込みは13日になる」
という謎の伝言があったそうですが、それも今日が期限です。「今となっては決まったことなので仕方ないと判断」した瀬戸サンのことですから、西村修平のように
「取りに来いよ。いつでも払ってやるよ」
「パソコンでも何でも持って行け」

などとゴネることもなく、きっと素直に支払うのでしょう。

*1:ちなみに和解協議が行なわれたのは4月20日(水)であり、和解調書正本は4月25日(月)付で作成されている。連休は一般的には4月29日(金)からである。