クロマキーvs創価学会裁判のお粗末な結末(上告却下)と京都朝鮮学校襲撃事件裁判をめぐるお粗末なプロパガンダ


東村山市議会では決算特別委員会が終了しましたが、東村山市民新聞では例によって「最終更新日」だけが黙々と修正され続けています*1


一方、まきやすともと黒田大輔クロダイ日本を護る市民の会代表)が創価学会に敗訴していた対創価学会街宣名誉毀損裁判は、最高裁に裁判記録が送付されることさえなく、東京高裁段階で上告(受理申立)が却下されるというお粗末な結末を迎えていたことが明らかになりました。


100万件に1件とも言われる「訴権の濫用」判決ほどではないにせよ、かなりのレアケースです。クロダイがこのところツイッターやニコ生で大騒ぎしていた背景には、これもあったのかもしれません。


上告却下が明らかになった日のクロダイのツイートはTogetter【東京高裁】まきやすとも・黒田大輔vs創価学会裁判のお粗末な結末【上告却下】に収録しておきましたが、この件にはまったく触れず、ひたすら話をそらし続けるばかりでした。これからまた損害賠償(110万円)や弁護士費用の分担をめぐって共同被告のまきやすともと一悶着あるのかもしれませんが、まきやすともからは今のところコメントがありません(Togetter〈連帯債務に関する基礎知識(凪さん監修)(凧)〉も参照)。


ともあれ、瀬戸弘幸サンの無責任な「内部告発」ネタに端を発した一連の朝木明代市議転落死事件関連裁判も、「殺害」説派の玉砕という結果でほぼ収束したことになります(9月3日付〈千葉英司さんらのおかげでとりあえずの平和が戻った9月1日の東村山〉なども参照)。まきやすとも・機関紙名誉毀損裁判も早晩確定するでしょうし、西村修平・第2次街宣名誉毀損裁判はいわば後片付けのようなものですから、結果が出るのを静かに待っていればよいでしょう。瀬戸弘幸サンは、小沢一郎擁護派について
国策捜査だとか検察の暴走などと散々言ってきた連中が、今度は司法ファッショなどと言っています。この連中には何を言っても駄目です。小沢擁護派は真っ当な感覚を持ち合わせていません
と批評していますが、自分にとって不都合な判決をことごとくスルーし、いまなお
東村山市議時代に創価学会を厳しく追及していた故朝木明代さんが、何者かによって東村山駅前のビルから突き落とされて殺害された」2011年9月1日付エントリー
などと書いてしまう瀬戸サンは、どこまで「真っ当な感覚」を持ち合わせていらっしゃるのでしょうか。


他方、在特会関係の裁判は、結果はほぼ見えているのであらかじめ終わっているとも言えるとはいえ、形式的にはこれからが本番です。27日(火)には京都朝鮮学校襲撃事件(民事裁判)の第7回口頭弁論が行なわれ、在特会側も珍しく傍聴を呼びかけていましたが、在特会側の傍聴者はわずか3名。口頭弁論後に初めて開いた報告集会にも、先着30名という触れ込みでしたが十数名が参加するに留まりました。


口頭弁論については、aramasanさんや凪さんの傍聴記を参照。今後、原告側・被告側準備書面の詳細も明らかになると思われます。


在特会側の報告集会の様子については、生中継の実況ツイートをTogetter【在特会】京都朝鮮学校裁判・第7回口頭弁論〜代理人でさえ弁護に窮する在特会幹部らの発言としてまとめておきました。敗訴を前提とし、その中で何とかして依頼人在特会)のダメージを最小限に留めるべく知恵を絞っているのに、そんなことはお構いなしに場外乱闘にばかり熱心な西村斉らに手を焼いている徳永信一弁護士の苦労がありありと伝わってくる集会でしたが、依頼人や支持者はそのへんをあまり理解していないようです。まあはっきり言えない代理人も悪いので、同情する必要はないでしょう。


ブレノが撮影した報告集会の動画はすでにアップされていますが、いまのところ“おつる”こと中曽千鶴子(なかそちづ子)サンが、チーム関西の発言の中には代理人でさえ弁護に窮するものがある旨の発言は見事にスルーしながら取り上げているぐらいで、在特会やチーム関西の公式サイトでは紹介されていません(追記:その後、9月30日に八木副会長の報告とともに紹介されました)。



なお、第7回口頭弁論の直前、在特会公式サイトに次のような一文が掲載されました。署名はありませんが、内容からして、また自称桜井誠・在特会会長のブログにも[http://ameblo.jp/doronpa01/entry-11027325253.html:title=まったく同じ文章]がその後掲載されたことからして、自称桜井会長によるものと判断できます。


【動画】 勧進橋児童公園は今…
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15685604
有志の方がアップしてくれた京都勧進橋児童公園の今の姿です。かつてこの公園には隣接する朝鮮学校が勝手に学校用具を設置し、我が物顔で占有するという違法行為がまかり通っていました(都市公園法違反で有罪確定済み)。半世紀以上放置されてきたこの状況に初めて立ち上がったのが、川東副会長や西村京都支部長を始めとする大阪で活動を続ける皆さんたちです。
ここからの経緯は皆さまご存じのとおりで、大変残念ながら違法行為を糺した側が京都府警によって逮捕されるという事態となりました。誠に持って残念としか言いようがない事態であり、いまだに朝鮮大好きの反日左翼や当の在日朝鮮人たちからは在特会等に対して非難の声があがっています。しかし、それでも京都事件における朝鮮学校の無法ぶりが知れ渡るにつれて、少なからずの賛同の声も寄せられるようになりました。
そもそも違法行為を行ってきた朝鮮学校という存在にこそ(公園問題に限らずさまざまな)問題があることに、気が付き始めた人たちの在特会への理解と支援の輪が広がっていることに対して、行動する保守運動の指導者として心から感謝致します。ただ、朝鮮学校を支援する反日左翼側は民事訴訟を提起し、左翼運動展開のために敢えて訴訟を長期化させる戦術を取っています。
彼らの思うの通りにさせないためにも、在特会をはじめ被告となった関係各位は戦い抜く所存です。行動する保守運動を支持いただける皆さまにおかれましては、今後とも何卒ご支援いただけますようお願い申し上げます。また、在特会では裁判費用も含めて、その活動における経費を皆さまからの善意のご寄付で賄っております。ご協力いただけます方は以下の公式サイトURLより「ご寄付のお願い」にお進みください。よろしくお願いします。


朝鮮学校の元校長については「都市公園法違反で有罪確定済み」と書く一方、自分達については「京都府警によって逮捕されるという事態となりました」で済ませ、懲役1年半〜2年(執行猶予4年)の有罪判決が第1審で確定したことを誤魔化しています。さらに、提訴(2010年6月28日)からおよそ7カ月が経過した第3回口頭弁論(2011年2月15日)にしてようやく被告側第一準備書面を提出し(しかもその時でさえ認否のほとんどを先送りにしていた)、おまけに毎回のように書面提出の遅れを裁判官から指摘されている在特会側が、
「朝鮮学校を支援する反日左翼側は民事訴訟を提起し、左翼運動展開のために敢えて訴訟を長期化させる戦術を取っています」
などと白々しく責任転嫁を図るのですから、本当に息をするようにウソをつく連中と評価すべきでしょうか。カンパがほしいなら、刑事裁判で「戦い抜く」ことを放棄した件も含め、状況をきっちり報告してからにするべきでしょう。八木副会長が、今回の報告集会で、今後被告側準備書面を公表していく姿勢を明らかにしたことは評価できますが、これも果たしてどうなることやら。


ちなみに、自称桜井会長が紹介しているプロパガンダ動画〈【動画】 勧進橋児童公園は今…〉については、関係者の間で必死に拡散が図られています。チーム関西関係者の逮捕・有罪判決について自称桜井会長とまったく同じ誤魔化し方をしつつ、
「有難う、バンザイチーム関西」
などとチーム関西の犯罪を称える“おつる”こと中曽千鶴子(なかそちづ子)サンもその1人です(9月8日付〈たちあがれ日本青年部かけはし塾1期生なかそちづ子(中曾千鶴子)氏がなぜか有罪判決(確定)には触れずに「チーム関西」の犯罪を擁護・賛美〉も参照)。



この動画については「こが変だよ在特会(仮)」のbubkaさんが〈[http://ameblo.jp/korea-one/entry-11029013937.html:title=おいおいおいおいおいおいおいおい!]〉とつっこんでますし、[http://d.hatena.ne.jp/arama000/20101215/1292420581:title=朝鮮学校側の第3準備書面(朝鮮学校いやがらせ事件における公園使用の経過)]を読めば犯罪正当化のためのプロパガンダに過ぎないことはすぐにわかりますので、ここではこれ以上触れません。民事裁判がいよいよ本格化する時期になってこのような動画がアップされたのが意図的かどうかはわかりませんが、被告およびその支持者の悪質性を証明する材料にしかならないでしょう。


勧進橋児童公園の問題をめぐっては、安田浩一さんによれば次のような話もあるようですが、このあたりの経緯が裁判で明らかになることはあまり期待できそうにありません。



このほか、[http://blog.livedoor.jp/patriotism_japan/archives/51788176.html:title=凪さんによれば]、[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/144.html:title=川東大了(在特会副会長)・水平社博物館前差別街宣裁判]の第1回口頭弁論が10月17日に、[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/130.html:title=京都朝鮮学校襲撃事件(刑事裁判)]で唯一控訴していた中谷辰一郎の控訴審第1回公判が10月28日に、それぞれ行なわれることになったそうです。10月も相変わらずの裁判ラッシュですが、それぞれの裁判についてはまたいずれ機会を見て取り上げます。


*1:9月26日付(2011/09/25 12:46:57)・9月27日付(2011/09/26 19:34:22)・9月28日付(2011/09/27 16:20:07)。