公益そっちのけで「佐藤市議バッシング」に市議会を利用する矢野・朝木両「市議」


やれやれ、りんごっこ保育園問題から矛先をそらすのに必死なようですね。6月14日付の更新で新規ページが登場しました(アップされたのは13日午後7時20分ごろ)。


■佐藤「市議」、選挙直前3ヶ月前の東村山市への転入の真相とは?
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page171.html


トップページでは、次のような見出しからリンクが張られています。


疑惑まみれ佐藤「市議」の東村山市への選挙直前3ケ月前の転入、住民登録の真相とは?


これが、やまだKINGに動画が掲載されていた「佐藤市議バッシング」質問の具体的内容ですね。その動画掲載問題でもおかしな動きがあったようですが、それについてはとりあえずやまだKING「午後3時、議運が開かれるという情報がはいった。」と「議運 中間報告」を見ていただくとして、私は上記新規ページの内容を検討しておくとしましょう。


上記記事には、次のような、あいかわらず扇情的な小見出しもついています。


年間約1億円の巨額東京都補助金(現在)受けている
認証保育所施設内で生活した?!(矢野・朝木議員の追及から)
 “こんなことが許されるはずはありませんよね。”
―佐藤「市議」が裁判所に提出した書類に「ウソ」の疑惑も!―


要は、佐藤市議が2003(平成15)年市議選の前に一時「空飛ぶ三輪車」(東京都認証保育所)で生活していたことを問題にしているものです。記事の内容は、最後の2行をのぞき、12日の本会議で矢野「市議」が用いた質問の原稿だと思われます。


まず、小見出しでは「こんなことが許されるはずはありませんよね」と当たり前のように書いていますが、その根拠がわからない。児童福祉施設では、最近でこそ通勤が一般的になっているようですが、かつては住み込みの職員もけっこういたはずです。都の補助金を受けている施設に、まったくの部外者であるならともかく職員が住み込むことについて、法的・道義的になぜ重大な問題が生じるのか、私にはよくわかりません。


まして、法律に違反していなければ問題はないという姿勢を一貫して維持している矢野・朝木両「市議」のことですから、このような質問を行なうのであれば、補助金を受けている施設で生活することが法令や基準に違反しているという明確な根拠を示すべきでしょう。しかし、質問原稿を何度読んでみても、その根拠は示されていません。


それはそうでしょう。そもそも矢野「市議」はそんなことに関心がありません。関心があるのであれば、2003年の話なのですから、もっと前に取り上げておけばよかったのです。佐藤市議をバッシングするために、そのためだけに、こんな昔の話を蒸し返しているにすぎません。


矢野・朝木両「市議」が問題にしようとしているのは、「越境通勤市議」言いがかり裁判で佐藤市議が主張した内容です。矢野「市議」の質問では、次のように述べられています。

 ・・・裁判所に提出した、陳述書の中で、佐藤「市議」は、
「当初は、確かに保育所と兼用でしたが、閉園時刻以降は私の生活の場として使わせてもらっていました。 そして、保育所の園舎の建替えは同年3月末にほぼ完成したため、5月の契約切り替え時(※市議選の終わった翌月)をもって、私の名義で借り受けることとしたものです。なお、この保育所は東京都認証保育所であるため、このような取扱いも設置者の裁量の範囲である旨、市の執行機関も東村山市議会で答弁するなどして認めているところです。」と述べています。
 要するに、佐藤「市議」は、日野市から東村山市に住民登録を移し市議会議員選挙終わるまで、保育の用に供する東京都認証保育所の施設内で生活をしたというのですが、なんと、このように認証保育所の施設内で佐藤市議が生活することは、保育所設置者の裁量で許されるし、このことは「市の執行機関つまり市長以下所管保健福祉部」も議会で答弁をした事実があると、裁判所に提出した陳述書の中で、佐藤市議は強調しているのです。


そして、市の執行機関がこのような答弁をした事実があるのかどうか、矢野「市議」は本会議で質したわけです。その結果を受けた結論が、上記記事の最後の2行です。

ところが、市側は部長も、市長も誰も、そのような答弁をしたとは、認めませんでした。佐藤「市議」が裁判所に提出した書類の中で、事実ではない「ウソ」を主張した疑惑が出てきたのです。


こんな主張をしたいがために、5年前の話について延々と質問をしたわけですね。やまだKINGに掲載されていた動画によれば、この問題に費やされた時間はだいたい2分強でしたかな。いったい、この問題に、現在の東村山市政にとってどれほどの重要性があると言うのでしょうか。


「越境通勤市議」の言いがかりが東京高裁で一蹴されたことも、それを不服として最高裁に上告したことも、名誉毀損で佐藤市議に訴えられたこともいっさい明らかにしないまま、裁判の過程で入手した資料を恣意的に利用し、議会を私物化して特定の市議のバッシングに狂奔する。まったくたいした「市議」さんたちです。


市側は部長も、市長も誰も、そのような答弁をしたとは、認めませんでした」という記述にも注意が必要です。矢野「市議」の質問通告書を見ればわかるように、こんな質問をすることは事前に市側には知らされていなかったからです。


どうやら「保育所施設の利用のあり方」とからめた質問のようですが、質問しているのは具体的な答弁の有無ですから、所管としても確認をしなければ答えられない。その場で確認のしようがない以上、そのような答弁をしたと認めることはできない。おそらく、「議事録が手元にありませんので確認できません」とか、そういう類の答弁が行なわれたのでしょう。「そのような答弁はしませんでした」との答弁があれば、矢野・朝木両「市議」は鬼の首をとったように喜んでそう書くはずですから、それもなかったはずです。


つまり、佐藤市議が裁判で「ウソ」を主張したという「疑惑」をねつ造したいがために、あえて抜き打ちで質問を行ない、「確かにそのような答弁をしました」とは言えない状況を作り出した。そういうことです。


こんな見え見えの汚いやり口が、いつまで通用すると思っているんですかね。


もちろん、実際にそのような答弁が行なわれた事実はなく、佐藤市議の勘違いだったという可能性もなくはありません。だったら訂正すればいいだけの話。同時に、そのような答弁は実際に行なわれており、それを矢野・朝木両「市議」が見つけられなかった/見つけようとしなかった/見つけても無視した可能性もあります。こちらのほうがよほど可能性が高い。


私も独自に確認してみようと思い、市議会HPの会議録全文検索機能を使って「空飛ぶ三輪車」で検索をかけてみましたが、矢野・朝木両「市議」がよほど粘着しているらしくて49個もヒットしたので、あきらめました。どっちにせよたいした問題ではないし。


だいたい、見出しでは佐藤市議の東村山市への転入・住民登録の「真相とは?」とやってますが、「真相」など何ひとつ明らかにされていないではありませんか。こんな昔の話を持ち出して騒げば騒ぐほど、「ああ、よっぽど追いつめられてるんだな。おお哀れ」と思われるだけですよ。


まあ、この記事も佐藤市議名誉毀損裁判で問題にされるでしょうから、首を洗って待ってればいいんじゃないかな。