まずは洋品店店主に公的に謝罪せよ


うわっ、びっくりした。瀬戸弘幸【連載】朝木明代市議万引き未遂冤罪事件(3):冤罪事件とはどうして起きるのか!?〉。


こんな壮絶なブーメランは久しぶりに見ましたよ。コメント欄でも、しょっぱなからつっこみが入ってます。

一方的に犯罪者と認定されて大勢に囲まれて罵声を浴びせられるのもやられる方にしてみたら『冤罪』だよね。
いや、司法を介していない思い込みでの行動なんだから犯罪と言えると思うけどね。
冤罪被害訴えるんなら、自分達が冤罪生んでないかよく考えようね。
Posted by せんと at 2008年10月31日 15:41


9月1日、西村修平らは洋品店前でこんなことを言って騒ぎ立て、その模様をネット上の動画で公開し続けています(9月4日付〈【実況】瀬戸一派による洋品店襲撃の一部始終【転載歓迎】〉参照)。


万引きのでっちあげを許さないぞー!
洋品店○○○○〔実際は店名を口に出している、以下同〕の万引きでっちあげを許さないぞー!
ブティック○○○○の万引きでっちあげを許さないぞー!
朝木明代さんの謀殺を許さないぞー!
万引きでっちあげの店○○○○を許さないぞー!
創価学会の万引きでっちあげを、許すなー!
万引きでっちあげの店を許さないぞー!


警察のみなさん、万引きをね、人に対して・・・・・・つかまえてください! これあなた、誣告罪じゃないんですか? 朝木明代市議を万引き犯にしたてあげた店の店主をつかまえてください! 誣告犯でしょ! 犯罪行為ですよ、その○○○○は!


だから言ってるでしょ、人をね、人をね、陥れて万引き犯にしたてあげた、これ誣告犯でしょ。すでに朝木さんは万引きしてないってのは、裁判で決まったんだから。誣告罪でしょ、このオッサンは!


10月3日付〈市民の「恐怖心」に想像力を働かせようとしない公職(志願)者たち〉で指摘した通り、このような主張は裁判で一貫して否定されてきました。


(1)戸塚裁判(「被控訴人洋品店店主〕が確たる証拠もなく故明代を万引き犯人扱いしたという事実の主要な点が真実であると認めることはできない」などと認定)
(2)「潮」裁判(朝木明代が万引き事件の犯人である「可能性は相当程度に達するものと思われる」としつつ、「断定するに足りない」と判示する一方、洋品店店主に「勝手な思い込みや不注意といった過失があったとは認められない」と認定)
(3)「月刊タイムス」裁判(「被告洋品店店主〕が犯人と亡明代の同一性を間違える可能性は極めて低く、目撃者も3名存在することから、本件窃盗被疑事件の犯人は亡明代ではないかとの疑いが相当の根拠をもつものということができる」と認定)
(4)「聖教新聞」裁判(「被告T洋品店店主〕がA女は亡明代ではないと知りながら、被告創価学会と意思を通じて本件届け出をしたり、本件T発言をしたことをうかがわせるような証拠は何ら存在しない」と認定)


西村修平らは、証拠もなしに、これらの一連の判決を無視して洋品店店主に濡れ衣を着せたわけですが、「冤罪事件とはどうして起きるのか!?」などと偉そうに語る以上、瀬戸弘幸西村修平らの行為を批判し、洋品店店主に公的に謝罪し、二度とこのようなことが起きないようにすると約束するべきでしょう。


ところで、Mauiiさんなどがすでに指摘していますが、本件裁判については、「朝木明代元東村山市議殺害事件」ではなく「朝木明代市議万引き未遂冤罪事件」というタイトルで連載することにしたんですね。しかも(1)(2)は「朝木明代市議万引き冤罪事件」なのに、(3)から「未遂」が加わっている。


すでにTシャツを窃取して立ち去ろうとしていたところを呼び止められたわけですから、万引きは既遂であって、わざわざ「未遂」をつける必要はありません。冤罪を主張するなら「万引き冤罪事件」でいいはずなのですが、「品物を取り返しておいて問題にする方がおかしい」から、あえて「未遂」とつけたのでしょうか。


それにしても、“故朝木明代の転落死が「殺害事件」であるにもかかわらず、「創価学会員である」千葉らが事実を隠蔽して「自殺」として処理した”なる主張の真実性・相当性という本来の争点からは、どんどん遠ざかっていきますね。“検事が創価学会員だった”などという事実は「謀殺」の状況証拠にもなり得ないことを自ら認めてしまった以上、もう「殺害」犯の特定・逮捕もあきらめたんでしょうね。


今回の記事でも、朝木明代と警察とのやりとりをソースも示さずにだらだらと書いていますが、ソースは矢野・朝木両「市議」あたりでしょうか。それとも乙骨かな。どっちでもいいですが、少年冤罪事件をはじめとして、無実の人間を根拠もなく犯人と決めつけるのは以後慎むよう、厳しく言っておいてください(断片的な日々〈瀬戸氏は逃亡し続ける脱走兵か〉も参照)。


【追記】
東村山市民新聞」の11月1日付更新で、トップページに次の見出しが登場しました。


千葉英司元副署長、また、東京高裁で、逆転敗訴!矢野、朝木議員勝訴確定。 元副署長が提訴したのは、この頁 ←


「この頁」のリンク先は〈創価・公明特集〉ですから、これはどう見てもインターネット「東村山市民新聞」裁判控訴審判決(8月28日)を指していると思うんですが、だとしたら、何でいまさら。


下の方にも〈矢野・朝木議員が、8月28日東京高裁で、あの元副署長に、また逆転勝訴!(謀殺の9月1日を前に)〉という見出しがあるんですから、同じ裁判なら同じところにまとめておいてほしいものです。ひとつでも多く勝っているように見せかけるためですかね。違うなら違うで、どの裁判のことを言っているのか、特定しておくべきでしょう。


8月28日の判決なら、10月6日付〈もはや自分の意見さえ書けなくなった自称「ジャーナリスト」〉およびC.I.L〈読書会 「千葉英司氏が矢野穂積らに対し損害賠償請求を行った裁判の判決」について〉を参照。