カルトチックが とまらない♪


なんだかんだと忙しくしている間に16日の夜になってしまいましたが、ネタはいろいろと溜まっているので、特に大きな動きがなければ、順番に記事を埋めていきます。「東村山市民新聞」の方も静かなもので、14日付・15日付で「最終更新日」が修正されただけでした。


さて公明党創価学会をめぐる政治家の発言に一喜一憂してばかりの瀬戸弘幸サンですが、〈公明党の背後にはカルト創価学会:「公明の後ろにカルト集団」=民主・石井一民主党副代表〉(12月13日付)では、「公明党なんて政党はない。創価学会だ。全部後ろのカルト集団の命令でやっている」という、民主党・石井一議員の発言にご満悦です。


ところが、コメント欄や2ちゃんねるでは、石井一議員が崇教真光の信徒であるという事実がさっそく指摘されました。


その翌日、瀬戸サンは〈「幸福の科学」とマスメディア:第四権力に抗して戦ってきた過去への評価〉をアップし、「幸福の科学に対して政治・思想の立場からエールを贈り続けていた」ことを表明。


確かに、矢野・朝木両「市議」は幸福の科学と一時関係を持った時期があり、瀬戸サンも、朝木明代転落死事件について書くときに幸福の科学系の出版物をネタ元にしたりしていますから*1、ここで幸福の科学の名前が出てくることもそれほど意外ではありません。それにしても、どうして唐突にこんな記事をアップしたのか、ちょっと不思議です。


ともあれ、この記事のコメント欄では、普段は瀬戸サンを支持していると思われる人々からも、当惑の声が上がっています。実際、フランスでは、崇教真光も、幸福の科学も、創価学会と並んでカルト認定を受けているのですから、それも無理からぬところでしょう。


つっこんで調べる余裕はありませんので、最も頻繁に参照されていると思われるギュイアール・レポート(1995年)の英訳を見てみました(このレポートの背景は〈フランスのカルト認定の経緯〉によくまとまっているようです)。なお、その後の経緯については調べていませんので、本記事で「カルト認定を受けている」と言っているのは、1995年時点での話として理解しておいてください。


同レポートでは、カルト認定を受けた団体が信者数に応じて列挙されているのですが、創価学会(Soka Gakkai internationale France)は「2千〜1万人の信者を抱えるカルト運動」に分類されています。幸福の科学(Kofuku no kagaku [institut pour la recherche du bonheur de l'homme])は「信者が50人に満たないカルト運動」、崇教真光(Sukyo Mahikari - Lumiere de verite)は「50〜500人の信者を抱えるカルト運動」です。


規模は圧倒的に違いますが、少なくともフランスではいずれも「カルト」と見なされていることには違いがないわけです。ちなみに、ほかには神慈秀明会(Shinji Shumeikai France)、イエス之御霊教会(Iesu no mitama kyokai [Eglise du Saint Esprit de Jesus])、霊友会(Reiyukai)、晴明教(Seimeikyo Europe)などの名前も挙がっています。


別にフランスのカルト認定を鵜呑みにする必要はないと思いますが、創価学会を「カルト」と非難するのであれば、一定の基準に基づいて同様にカルト認定をされている他の団体についても、無批判に持ち上げるべきではないでしょう。


瀬戸サン流の「カルトの定義」は、「信者が盲目的に一人の指導者に従う異常な宗教団体のこと」だそうです。「盲目的に」とか「異常な」という客観性の低い言葉を用いている段階で、すでに科学的定義としての要件を欠いており、役に立ちません。そこでフランスで用いられている基準を見てみると、まずは次の10項目の兆候が見られるかどうかについて検討されるそうです(〈フランスのカルト認定の経緯〉より)。

1.精神の不安定化
2.法外な金銭的要求
3.生まれ育った環境との断絶の教唆
4.健全な身体の損傷
5.児童の徴用(囲い込み)
6.多少を問わず反社会的な教説
7.公共秩序の撹乱
8.多くの裁判沙汰
9.通常の経済流通経路からの逸脱傾向
10.行政当局への浸透の企て


1〜5と10はともかく、6〜9は瀬戸サンたちにも十分当てはまりそうですね。「多くの裁判沙汰」はこれからみたいですけど。


また、一般的なカルトの特徴の一部にゼリの根グループがよく当てはまることは、これまでに何度か指摘してきました(3月26日付〈りんごっこ保育園は秘密結社か〉、9月2日付〈矢野穂積・朝木直子両「市議」と瀬戸弘幸氏には本当に真相解明を求める気があるか(いやない)〉など)。矢野・朝木両「市議」は他人のことを「カルトチック」という和製英語で非難するのがお好きですが、他人の批判にまともに答えようとせずダンマリを決め込み続けるゼリの根グループこそ、ますます「カルトチック」な存在になりつつあるようです。

*1:C.I.L〈せとっちと幸福の科学のステキなコラボ〉(8月20日付)、瀬戸弘幸ブログ〈ネット工作員の正体は電通?〉(8月21日付)、3羽の雀の日記〈おとぼけ上手な瀬戸センセイと、ほくそ笑む矢野センセイ〉(8月22日付)など参照。今回の瀬戸サンの記事への反応として、凪論〈何の不思議もない瀬戸弘幸氏と幸福の科学の連携〉、でぶちんのデータ工房〈旧知の間柄〉も参照。