市民の傍聴を抑制しかねない「草の根」広報マン


佐藤市議が、りんごっこ保育園問題を含む一般質問でのやりとりを報告してくれています。


「総じて、同園の姿勢は情報公開や説明責任が不足していると言わざるを得ない」(保健福祉部長)
「当たり前の指導に対してさえも、『何の権限があって言うのか』という園の姿勢は極めて遺憾だ。市と園は委託と受託の関係にある。連携して、子どもを育てる立場で歩み寄ってやってほしいと思っている」(市長)


といった答弁があったようですが、また機会をあらためて取り上げます。


他方、瀬戸サンも、〈炸裂! 公明党都議「口利き」融資斡旋問題(4):草の根・矢野穂積市議が新銀行東京疑惑に切り込む〉として、昨日4日の東村山市議会傍聴報告を行なってくれました。傍聴のきっかけは、私の記事だそうです。

 昨日東村山市の市議会を傍聴させて頂きました。『草の根市民クラブ』の矢野穂積朝木直子両市議が質問に立つということを、創価・公明寄りのサイトである『3羽の雀の日記』で知りました。下記のように書かれている記事を目にしました。
 「この調子でいくと、薄井市議、矢野・朝木両「市議」、佐藤市議の質問は最終日の4日(水)になりそうです。2日は傍聴席も閑散としていたようですが、4日はぜひ大勢で傍聴して、緊張感のある審議を実現させてほしいものです」
 ぜひ大勢で傍聴し…と動員を示唆する文字も見えましたので、多くの市民が集まるのかと思って出かけましたが、私達3名をいれても10名ほどの閑散としたものでした。


あいかわらず根拠も示さずに「創価・公明寄りのサイト」などとおっしゃっていますが(2008年11月22日付〈瀬戸サンによる「創価」認定の経緯を検証する〉など参照)、まあ“おまえのかーちゃんデベソ”レベルの悪口にいちいち反応するのも大人気ないので、スルーしましょう。“小学生じゃないのですから”、批判をするときはちゃんと根拠を示すようにしましょうね。


また、私が市民に傍聴を呼びかけたら「動員を示唆する文字」というふうに反応なさるのにも、少々びっくりしました。年がら年中街宣をやっている方は、さすがにユニークな感性をお持ちです。


もちろん、お忙しい瀬戸サンが私の記事ごときを見てわざわざ東村山まで足を運ぶとも思えませんので、矢野「市議」からあらかじめ質問内容と日程を教えてもらっていたのでしょう。「『3羽の雀の日記』で知りました」というのは、矢野「市議」らとツーカーの仲であることを何かの理由で隠したいか、単に嫌味を言いたかっただけだと思われます。公式サイトよりも早く、「膨大なアクセス件数のある瀬戸弘幸氏のブログ」(トップページ謀殺関係トピックス〉より)で市議会での活躍ぶりを取り上げてくださるのですから、いい広報マン(あるいは「草の根御用ジャーナリスト」)が見つかってよかったですね。選挙で有利になるかどうかは、知りませんけどね。


それにしても不思議なのは、3月3日付〈「四面ソウカ」な人々:危険にさらされる一般市民〉を見て傍聴に行ったと言っているにも関わらず、そこで指摘したさまざまな問題については何も触れていないことです。これはつまり、以下の点についてまったく何の問題も感じていないということでしょうか。


(1)公開裁判の傍聴者の写真を勝手に撮影してその素性を確かめようとし、けっきょく確認をせずに思い込みだけで一方的な判断を行なっていること(3月1日付〈驚かされました〉も参照)。けっきょく「謎の女性」は「少なくとも洋品店関係者ではない」という話のようですが、そのことが明らかになっても、何の反応もありません。だからと言って、「店主でないなら、どんな人?」というのはナシですよ。瀬戸サンにはそもそも、傍聴者の素性を知る権利などないのですから。


(2)街宣がうるさいと苦情を言っただけの妊婦を勝手に撮影し、〈街宣開始と同時に駅前交番へ「うるさいから止めさせろ」と駆けつけた女〉などというキャプションをつけて、ぼかしもかけずに晒し者にすること。



(3)学会員ではないことが明らかになっている元記者の女性をあたかも学会員のように扱い、「カメラ婆さん」などという侮辱的なキャプションがつけて写真を公開すること(この女性については後述)。


(4)「行動する保守運動」の関係者が、自分が不審者と決めつけた相手を「追いかけまわして顔を撮影して公開」すると宣言したり、街頭演説に「言いがかり」をつけてきた人間を「取り囲んで恫喝する、あるいは袋叩きの目に遭わせる」と決意表明したりしていること。


なお、瀬戸サンが「わたしの顔写真撮ったでしょ、何で撮ったの」と言いがかりをつけていたという(3)の女性については、C.I.L〈瀬戸先生またも大自爆!引退した "元戦う女性記者" を創価認定して誹謗中傷!〉でもう少し詳しい情報が明らかにされています。


何ですか、いい大人の集団がこんなおばあちゃん(失礼)を取り囲んで、口々に 「創価創価」 と罵声を浴びせてたんですか? なるほど、(4)の「取り囲んで恫喝する、あるいは袋叩きの目に遭わせる」という決意表明も、まんざら口だけではないんですね。


で、それを見かねたのか何か知りませんが、矢野「市議」でさえ「あの人は創価とは)違う」 と言ってたんですか?


それなのに、


「わたし学会員じゃないのよ」と言い訳をしつつ慣れない手つきで街宣を撮りまくるカメラ婆さん
ストーカーのように付きまとう変なカメラ婆さん、二言目が「わたし学会員じゃないの」


などというキャプションをつけて写真を晒し続けてるんですか? いやはや、驚かされますね。





で、瀬戸サンは今回、矢野「市議」の一般質問の模様を動画で撮影してYou Tubeにアップしています。この点についてもC.I.L〈エセウヨクが市議会の模様を動画撮影→ネットで公開→傍聴席にいた一般市民が晒される〉で批判されていますが、手続き的な点はともかく、一般質問の様子を動画で撮影してネットで公開すること自体は、悪いとは思いません。


しかし、やはり配慮というものが必要です。こんなふうに傍聴席を映し込んじゃ、まずいでしょ。





特に2本目の動画(2枚目の写真)では、マスクをした傍聴者の女性がほとんど映りっぱなしになっており(左下の隅)、横顔がはっきり見える場面もちょこちょこあります。幸いマスクをしていることもあり、素性が特定できるような状態にはなっていませんが、これでは荒井さんが指摘するように問題になる可能性はあるでしょう。


都合悪いことを紹介されているからといって、撮影を止めさせるようなことがないように今から創価学会公明党には申し入れておきます」などとつまらないことを書く前に、“こんな連中がいるのでは、やっぱり撮影は制限しないといけない”と思わせないような配慮をしていただきたいものです。


東村山では、子育て中のお母さんが「市議会傍聴ツアー」を組み、市政のことをみんなで考えていこうという取り組みも進められています。今回は傍聴者も少なかったということで、ツアーはなかったようですが、やはり保育園問題が集中的に取り上げられる日を狙ってツアーを組むことが多いようです。


ということは、やはり佐藤市議や矢野・朝木両「市議」が質問に立つ日が多くなるのですが、そこに、肖像権にまったく配慮しない、なおかつ一方的な「創価」認定をためらわない瀬戸サンのような人が傍聴にやって来てビデオを回していくということになれば、やはり多くのお母さんは傍聴をためらうことでしょう。


矢野・朝木両「市議」にとってはその方が都合がよろしいのかもしれませんが、そうではないとおっしゃるのなら、瀬戸サンにきちんと注意していただきたいものです。


ちなみに、瀬戸サンはこんなふうにも書いています。

 矢野市議が質問している時に、後ろのほうに座る創価公明党の議員達がブツブツ文句を言っているのが聞こえました。まったく行儀の悪い連中です。
〔中略〕
 小学生じゃないのですから、人が質問しているときは黙って聞いているようにしましょうね。


その通りですね。市長や市所管が話しているときに、


「助言はありがたい。ねずみ一匹出なかったな」
「文書指摘でもないのにあれこれ言うな」
「素人のくせに余計なことを言うんじゃない」


などとブツブツ言い、市長の施政方針説明が終わるやいなや、


「上告取り下げはどーしたんだ!言い訳もできないのか!
12月議会で議案出したんじゃないのか!コソコソするな!
りんごっこなんて言うんじゃないよ!100年早いんだよ!
イーーワケもできないのか!」


などと雄たけびをあげる矢野「市議」に、まずはよく言っといてください。矢野「市議」のお行儀の悪さは筋金入りで、一般人だったときにも、傍聴席から議員に向かって、


「余計なことは言わなくていいんだ、ばか。恥知らず。金が欲しいんなら、欲しいと言え」


などと罵声を浴びせていたほどのようですが、このあたりの話はいずれまたまとめる機会もあるでしょう。


ちなみに市議会議事録抜粋ブログ「東村山(笑)劇場」ですが、1988年3月定例会の議事録まで抜粋が終わりました。「月別カテゴリー」では、日付の古い議事録が上から表示されるようになっています。とりあえず故・朝木明代市議の質問をなるべく早く検証できるようにしようかと思っていますが、整備状況は随時お知らせします。