どげんかせんといけん(違憲)東村山の矢野穂積・朝木直子両「市議」


東村山市民新聞」の7月31日付更新内容は、Tomatotic-jellyさんが拾ってくれている通りです。さすがに、クロダイくん(行政書士・黒田大輔)のブログを中途半端にコピペしていた箇所は修正されていますね。


看過できないのは、矢野・朝木両「市議」が、裁判官が言い渡した判決の内容を理由として「司法行政上の(具体的な)措置」をとるよう、最高裁に繰り返し要求していることです。〈最高裁確定判決で全面否定された東京高裁(7民)の破綻判決〉のページより(太字は原文ママ)。

最高裁は、速やかに東京高裁(7民)に対して司法行政上の措置を!
 以下に具体的に指摘したとおり、判決に直結する事実を東京高裁7民自身が書き換え判断の前提を自ら捏造しこのような恥ずかしい判決を書いた東京高裁7民・大谷禎男裁判長に対して、最高裁は判決内容を詳細に再検証し、司法行政上の具体的な措置をとるべきでしょう。これを放置してはいけません。
〔中略〕
(3)司法行政上の措置の必要
 最高裁は、裁判所に対する国民の信頼を回復する上で、速やかに大谷裁判長(高裁7民)に司法行政上の措置を執る必要がある。


トップページでも、〈最高裁は、東京高裁(7民)に対する司法行政上の措置を!〉という見出しが大きな太字で加えられています。



こんな要求をする前に、とりあえず最高裁内「スパイ」疑惑捏造問題に決着をつけてはどうでしょうか。


司法行政上の(具体的な)措置」をとれという要求自体も、具体的にどのような措置を求めているのかは明らかではありませんが(というより具体的なことは言えないのでしょうが)、いささか常軌を逸していると言わざるを得ません。


そもそも、矢野「市議」らが〈最高裁確定判決で全面否定された東京高裁(7民)の破綻判決〉のページで書いているようなことは、上告受理申立理由書の中でとっくに主張していたはずです。エアフォース〈創価問題新聞事件」最高裁判決〉の第2回では、まだ法医学者の鑑定意見に関わる部分しか引用されていませんが、「再現写真」問題についても主張していたことは間違いない。もしも上告受理申立理由書の中で主張を行なっていなかったのであれば、いまさら騒ぐ資格はありません。


そして、最高裁は矢野「市議」らによる上告を受理せず、「創価問題新聞」事件における1・29東京高裁判決を追認した。つまり、〈最高裁確定判決で全面否定された東京高裁(7民)の破綻判決〉における矢野「市議」らの主張は最高裁によって受け入れられなかったのであり、悪あがきとしか言いようがありません。


それ以上に、特別職公務員として日本国憲法の尊重・擁護義務(憲法99条)を負う矢野穂積朝木直子両「市議」は、日本国憲法に定められた「裁判官の独立」をどのように考えているのか。憲法76条3項は次のように定めています。


「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される」


この規定を具体化するものとして、裁判所法には次のような規定が置かれています。


「前条の〔司法行政の〕監督権は、裁判官の裁判権に影響を及ぼし、又はこれを制限することはない」(81条)


裁判所のホームページでも引用されている通説によれば、これらの規定は次のように解釈されています。


「通説は,具体的事件に関しては,監督権の行使により,係属中の事件につき,その裁判の内容,審理の方法,事実認定,法令の解釈・適用に影響を及ぼすがごときことはもとより,確定裁判についても,その内容の当否を論ずるがごときことは,許されない,としている」


すなわち矢野穂積朝木直子両「市議」は、最高裁に対し、違憲・違法の行為を行なうよう公然と要求しているわけです。


もちろん、矢野・朝木両「市議」の要求はどうせ口だけであり、「最高裁判所への申入書」とやらを提出しなかったのと同様(提出したという報告はなされていない)、最高裁はどうせスルーするだろうと当て込んでサイトで吠えているだけなのでしょう。


本気で東京高裁の大谷裁判長を糾弾したいなら、裁判官訴追委員会に対して訴追請求を行なうというやり方も考えられますが、やたらと「弾劾裁判」を口にするのが好きなクロダイくん瀬戸サンとは違って、矢野・朝木両「市議」はそんなものが通るわけないことなど百も承知でしょうから、実行はしないと思われます。


しかし、仮にも市議会議員が公然とこのような要求をすること自体、大きな問題です。また、矢野・朝木両「市議」は自分達の言うことを鵜呑みにしてどこにでも突撃してくれるゼリー忠犬部隊を抱えていますから、司法判断に圧力をかけようと最高裁に(無駄に)突撃する光景が今後も繰り返される可能性は低くありません。


よくもまあ、こんな人達が「市議たちの憲法感覚は麻痺状態だ」(〈共産党市議ら、教育現場に、日の丸・君が代を強制する新教育長の選任に同意!〉のページ)などと口にできるものです。タイトルでも書いたように、こんな「市議」たちはやっぱりどげんかせんといけん(違憲ですね!