「ガイドライン」問題で唐突に騒ぎ出したりんごっこ保育園理事・監事の「思惑」【大幅追記】


飛ばしてますねえ、東村山市民新聞」。10月27日付更新(2009/10/26 21:21:11)で、昨日登場した囲みトップページ)が全面修正され、位置も上の方(〈緊急告知!〉のすぐ下)に移されました。


これが、東村山市議会・公明、佐藤らの「悪質手口」だ!
「市長の意見書」で 保育園設置認可を妨害し時代に逆行する認可保育園の「規制強化」を謀った
「東村山市のガイドライン」
裁判所からも「保育所設置認可には適用することができない」と警告され、ようやく、このガイドラインには「強制力がない」ことを知らされたムラ議員ら。
それまで、どれだけ「ガイドライン違反だ」と叫んだか!
待機児保護者の願いを踏みにじる公明、佐藤ら「ムラ議員ら」の暴挙です。
「ガイドライン」の「市長の意見書」の箇所を削除できるか?答えよ!(敬称略)


新規ページ〈これが「保育園つぶしの手口」だ!〉も登場しています*1



下手な週刊誌の見出しみたいですから、私も今日は『週刊新潮』風のタイトルをつけてみました。私はかねてから「ビックリマークをむやみに多用するのは、根拠薄弱なことを強弁する人によく見られる傾向」と指摘してきましたが、文豪ヴィクトル・ユーゴーによる似たような名言を最近知りましたので、矢野・朝木両「市議」に贈っておきます。


「荒々しく毒ずいた言葉は、その根拠が弱いことを示唆する」「断片」より


なお、私が昨日付の記事で「『多数の』駅型・駅前保育所が〔認証ではなく〕『認可をうけて運営されて』いる根拠を提示していただければ幸いです」と書いたことに対しても、的外れではありますが面白い反応がありました。


(これらの事実を全く知らないことを公然自白するマヌケナシロウトさんもいるようですね。ヴァッハッハッハ!)


ヴァッハッハッハ!」というのはニューバージョンですね、5月11日付〈恐怖新聞から聞こえてくる下卑た笑い声「アッハッハ」〉に貴重なサンプルとして追加しておきます。


以上、取り急ぎお知らせまで。いちおう後から追記する予定です(ここまでは10月26日午後10時半ごろアップしたものです)。


【追記】(10月27日午前)
各方面で呆れられている「ヴァッハッハッハ!」の登場を記念して、5月11日付〈恐怖新聞から聞こえてくる下卑た笑い声「アッハッハ」〉の高笑いサンプル集を画像付豪華版に変更しました。


また、昨日付の記事で、
保育士虚偽申告事件における市側の指導は東村山市行政手続条例にいう〕『市民生活の安全の確保』のためにどうしても必要だったと思いますし、その過程で6度もウソをついたりんごっこ保育園側の対応は、まさに『行政指導に対する不協力が社会通念上正義の観念に反する』事例であったと言えるでしょう」
と書いたのですが、りんごっこ保育園は開園時にも職員体制の報告に関わって問題を起こしていたことがわかりましたので、資料を追加しておきました。


さて、上記で紹介した「東村山市民新聞」の10月27日付更新については、とりたてて取り上げる点は見当たりません。要は、子ども達の安全と健康を守れるよう、保護者が安心して子どもを預けられるよう、そして市が保育に関わる自らの責任をしっかり果たしていけるよう、りんごっこ保育園側が市との協議および市による調整に誠実に対応していれば、これほどの大騒ぎにはならなかったはずです。


エアフォースの連載〈りんごっこ保育園問題とは何か〉で詳細に報告されているように、この問題は、開園に至るまでの過程で不透明・不誠実・非協力的な対応を繰り返した設置者側の特異な姿勢によるところが大きい。矢野「市議」らは、その過程に「黒幕」と言われるほど密接に関与しておきながら、これを認可保育園一般の問題にすり替え、りんごっこ保育園の開園に反対した(または慎重な姿勢をとった)市議たちを「認可保育園のつぶし屋」等々と罵っているわけです。


しかも、「参入障壁」云々と言っておきながら、他の保育園に対しては、何か私怨でもあるのではないかと感じられるような罵声を浴びせることも少なくない。たとえば、平成16(2004)年3月3日の本会議では、わくわく保育園(認可保育園)を経営する株式会社こどもの森について
〔わくわく保育園開園から〕わずか1年半の間に、都内全域に認証保育所を13園も次から次へと開設し、肥え太っている」
「貧乏で台所が火の車状態の当市の税金から、まだ年間2,200万円もくれてやるというのか、大盤振る舞いを続けていくというのか」

などと発言し、助役から
「実際に保育をやっている方々に対して、あるいはこれから意欲を持ってやろうとしている方々に対して極めて失礼な言葉が幾つかあったと思います」
「議会の質疑といえども、ある良識を持って御質疑をお願いしたいなと思います」

とたしなめられています(10月19日付〈「東村山市私立保育園設置指導指針」(ガイドライン)を敵視するりんごっこ保育園理事・監事〉でも触れた件)。


まあ、佐藤まさたか市議のブログにも〈認可保育園新設問題とは何だったのか〉というカテゴリーが新設されたようなので、このあたりの話については追々振り返っていってくれるでしょう。さわりだけは〈保育園規制緩和と東村山その2 「待機児解消を迫られていた東村山市」〉(2008年1月30日付)に書かれていたのですが(その1はこちら)、次から次へと飛び出してくる問題への対応に追われ(「東村山市民新聞」の迷宮〈りんごっこ保育園グループ関連ブログ〉の佐藤まさたか市議ブログ関連記事参照)、続きを書く余裕がなくなってしまったのだと思われます(尻を叩くようですみませんが、いまのところ佐藤市議に期待するしかないものですから)。


それにしても、矢野・朝木両「市議」が、トップページの囲みで
〈「ガイドライン」の「市長の意見書」の箇所を削除できるか?答えよ!〉
と居丈高に叫んでいるのはどういうことなのか。


これは、「市長は、東京都知事に対し私立保育所の設置申請に係る意見書を提出するときは、第2から第5までの経過を十分踏まえたものとするようにしなければならない」という規定(ガイドライン第6)のことを指しています。東京都「保育所設置認可等事務取扱要綱」(PDFファイル)では、民間保育所の設置認可、内容変更(保育所の建物その他設備の規模構造、使用区分、 屋外遊戯場、園舎敷地の使用に係る権利関係、定員等の運営方法又は代表者若しくは施設長の変更)、廃止・休止の際には市区町村の意見書を添付しなければならないとされており(第4 設置認可(届)の手続き)、これに基づくものです。


ガイドラインというものを定めた以上、そしてそれ自体は違法と認定されていない以上(ガイドラインの無効確認請求訴訟も起こしていないみたいですし)、第6の規定だけ削除する理由はないでしょう。事前協議や助言指導に従わないかぎり意見書そのものを出さないというのであれば問題が生じるでしょうが、〈これが「保育園つぶしの手口」だ!〉で抜粋されている会議録を見ても、開園反対派・慎重派の市議が「『りんごっこ保育園』の認可申請に必要的書類である『市長の意見書』を出させないように画策した」証拠は提示されていません。


つまるところ、矢野・朝木両「市議」は、国および都が定めた基準を満たしてさえいれば、市長は、どんなに不安を感じる点があっても、唯々諾々と認可を求める内容の意見書を提出しろ、と言いたいようです。これで果たして良質かつ安全な保育が可能になるのでしょうか。


矢野・朝木両「市議」が突然「ガイドライン」問題で騒ぎ出したのは、どうも名誉毀損裁判の勝訴が確定したからだけではなさそうだなと思っていたところ、発行されたばかりの紙版「東村山市民新聞」163号(2009年10月15日付)が私の手元に届きました。近いうちに〈「東村山市民新聞」の迷宮〉の該当項目に見出しを載せておきますが、第1面にはこんな記述があります。


保育園増やさないでいいの?
 勝訴確定となった「りんごっこ保育園」は、入園できない待機児を減らすため保育園増設の計画を市に伝えているが、渡部市長は、一向に、保育園を増やそうとする態度を見せていない
 この市長、一体なにを考えているのだろうか?
(本文の太字は引用者=3羽の雀)


なるほど、納得できました。この間のガイドライン攻撃には、りんごっこ保育園の理事・監事を務める矢野・朝木両「市議」の「必死の想いと狙いが隠さず明示されて」いたんですね?


この件については、またあらためて取り上げます。

*1:この新規ページで抜粋されている各会議録については、東村山(笑)劇場でも抜粋を作成済みである。2004(平成16)年6月10日同9月10日(佐藤市議の一般質問)同9月30日、同10月30日()の会議録抜粋を参照。/【追記】ガイドラインの問題については、自民の高橋眞議員(「市立保育所設置指導指針、ガイドラインですね、これも含めまして認可保育所として、今後、りんごっこ保育園をどのように指導・監督していくのか」)、共産の保延務議員(「りんごっこ保育園については、国基準は満たしているわけですが、その国基準というのが、水準を常に向上させなければならないとなっているのです。・・・市が作成した設置指針も、そうなっているわけです。既存施設も必要な指導・助言をするとなっているわけです」)なども当時の市議会で取り上げているが、〈これが「保育園つぶしの手口」だ!〉ではなぜか取り上げられていない。