穴の中で転げ回って泥を四方八方に飛ばす『最後のパレード』著者・中村克サンと、東村山「市議」矢野穂積・朝木直子氏との「ただならぬ関係」(実業界)


P2Cさんの連載りんごっこ保育園というビジネスモデルがそろそろ佳境に入りつつありますが、東村山市民新聞」は、12月1日付(2009/11/30 20:39:37)・2日付(2009/12/01 16:23:02)更新とも「最終更新日」の修正のみでした。


一方、瀬戸弘幸サンは、お友達の千代信人容疑者(維新政党・新風北海道本部元代表)が逮捕された件については例によってダンマリを決め込んだまま、国際お尋ね者・薄熙来(はくきらい)を捕獲しよう!とはしゃいでいます。



ジェノサイド等の重大な人権侵害を行なった者が国際的な訴追対象とされるべきだという点では異論がないのですが、ピノチェト元チリ大統領の例を出しながら、どうしてアルベルト・フジモリ元ペルー大統領の件には触れないのでしょうか。


フジモリ元大統領は、日本滞在中の2003年3月26日、2つの重大人権侵害事件を理由にインターポール(国際刑事警察機構)から国際逮捕手配書を発行され、瀬戸サンの言う「国際お尋ね者」になったにも関わらず、しばらく日本にかくまわれ続けました。2005年10月に離日するとさっそくチリで逮捕され、2007年9月にペルーに身柄送還された後、今年9月には軍特殊部隊による民間人殺害事件への関与を理由に有罪を宣告されています(以上、主としてWikipediaによる)。


しかし、瀬戸サンが当時、日本政府等の対応を批判し、フジモリ元大統領の引き渡しを主張した形跡はありません。それどころか、2007年7月参院選への出馬にあたっては、フジモリ元ペルー大統領は、非常に立派な方であり、共産ゲリラによって占拠された日本大使公邸人質事件での決断力の素晴らしさは鮮やかそのものでしたと評価し、参院選への出馬も、ペルー国籍の離脱を条件に容認しています。今回のエントリーで書いているように、
「国際的なお尋ね者と会談をするような政治家・経済人も同時に批判の対象となります」
「そのような人物と会談するような日本人は、これは西欧人から見れば残虐な殺人者を応援しているとしか見られません」

ということになるのであれば、瀬戸サンは何なんでしょうね。まあ、全斗煥政権を熱烈に支持していたという瀬戸サンのことですからいまさら驚きはしませんが、ご都合主義もほどほどになさった方がよろしいかと思います。


さて、もはや唖然とせずにはいられない中村克サンの新エントリー(外部の専門家)にも、いちおう触れておきましょう*1



呆れて物も言えないのでいちいちつっこみませんが、とりあえず、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20091130/p1:title=社内文集『Making dreams come true〜これが私たちの仕事』(2008年4月発行)の入手経路も、177万6600円の寄附金の行方も明らかにするつもりがない]ことはわかりました。


また、少なくともサンクチュアリ出版、「名誉棄損という罪を犯した香山〔リカ〕氏」「匿名テロに屈した書店の丸善」「私を一方的に悪者にした小さな親切運動本部」に対しては法的措置をとるつもりらしいので、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20091130/p1:title=昨日付の記事]で書いた「まだ民事で損害賠償請求される可能性は残っているので、もう少しほとぼりが冷めるまで待とうという魂胆なんですかね」という推測は(暫定的に)撤回します。名指しされている方々、とくに著作権者である「小さな親切」運動本部は、ひとつ先手を打つことを検討なさってもよろしいんじゃないかと思います。


それにしても、
「『最後のパレード』は、企画の段階から著作権法に違反した欠陥書籍であり、回収は当然のことと著者は認識しています」
と書いた同じ記事で「匿名テロに屈した書店の丸善」を訴えるなどと騒ぐんですから、どこまで行くんでしょうね、この人は。さんざん敵視してきた読売新聞が提訴対象に挙げられていないのも、実に不思議です。


中村サンがこんな状態に陥ってしまった大きな要因のひとつは、まさに「にせ預言者」とも言うべき[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/17.html:title=矢野穂積「市議」の口車]に乗っかって初期対応を誤り、醜い言い逃れと自己正当化を続けたことにあります。というわけで、両者の関係をあらためて振り返るべく、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20091130/p1:title=昨日付の記事]の末尾で予告しておいた通り、〈【社会の深層】盗用疑惑本著者と「市民派」東村山市議のただならぬ関係〉(『実業界』2009年10月号、86−87ページ)の紹介をしておきましょう。


無署名のこの記事は、まずは[http://www42.atwiki.jp/parede/:title=『最後のパレード』著作権侵害事件]の概要([http://www42.atwiki.jp/parede/pages/15.html:title=版元による回収と「小さな親切」運動本部に対する謝罪文の掲載]まで)を紹介した後、著者である中村克サンの特異性について次のように書いています。

東村山では知られていた著者
 著作権侵害された側の措置と侵害した側の対応として、ここまではほぼ常識的な対応といえる。ところが「最後のパレード」に関しては、通常の著作権侵害事件としては特異な側面があった。出版社側が非を認めているにもかかわらず、著者である中村克だけは現在に至るまで一貫して非を認めていないのである。それどころか中村は、自分のブログで最初に「盗用疑惑」を報じた「読売」に対する非難を繰り返している。
 「ディズニーランドであった」と称する心温まる話によって少なくともそれまで多くの読者の支持を集めていた本の著者が、盗用が明らかであるにもかかわらずそれを認めず、その上謝ることもできない人物だったことにショックを受けた人は多かろう。しかし、この著者はそれまで全国的には無名であるものの地元の東村山市の一部ではすでに知られた存在で、今回の開き直りともとれる反応についても特段の驚きでもなかったようだった。
 平成十九年末、東村山では東村山西口再開発計画をめぐり市民の反対運動が起きていた。その運動に参加していたのが中村である。中村は当初、市民とうまくやっていたようだが、途中から中村とメンバーの折り合いが悪くなり、ついには仲間に暴言を吐くようになったことで仲間から排除されるに至ったという。その後、中村は当時の仲間に対する誹謗や嫌がらせを繰り返すようになるのである。要するに、自分は悪くない、すべては自分を排除した者たちに非があるという認識なのだろう。今回の盗用疑惑に対する態度と通じるものがあった。


続いて、記事は中村克サンと矢野穂積・朝木直子両「市議」との関係に筆をすすめます。

……ところが、「小さな親切」運動本部が対応を鮮明にした直後、東村山市議の矢野穂積と朝木直子(草の根市民クラブ)が中村の擁護を始めたのである。その内容も、「読売」批判に始まり、何の罪もない大分の女性〔「大きな白い温かい手」執筆者〕をも非難するという異常さだった。
〔中略。議席譲渡事件朝木明代市議万引き被疑事件万引き被害者威迫事件朝木明代市議転落死事件少年冤罪事件について触れ、「矢野と朝木は『庶民派』を標榜しているが、その実態は自分たちの利益のためならデタラメ話も辞さない連中なのである」と説明〕
 その矢野と朝木が、どう見ても盗用が明らかな「最後のパレード」の著者を擁護することにどんな利益があるのかと首をひねった市民は少なくなかった。本心はわからないものの、矢野、朝木と中村が浅からぬ関係にあることをうかがわせる出来事があった。


その「出来事」とは、中村克サンが朝木直子「市議」を紹介議員として行なった「薄井政美市議への辞職勧告についての請願」の提出です。この問題で両者が結び付いた経緯について、記事では次のように説明されています。

 薄井は立候補前、一市民として西口再開発計画の反対運動に参加していた。運動には矢野、朝木と敵対関係にある佐藤市議も参加していた。矢野、朝木からすれば薄井は佐藤の仲間だった。一方、中村は運動から排除されたことで薄井、佐藤に複雑な感情を抱いていたようである。つまり、請願というかたちの薄井攻撃を仕掛けるについて中村と矢野、朝木の利害は一致していたとみるのが自然な状況にあった(請願はもちろん不採択)。


続けて、記事は例の有名な“1億円札”事件について触れています。

 矢野、朝木と中村の浅からぬ関係がより明らかになったのが、今年五月に起きた飲食店での騒動である。ある飲食店で痛飲した中村が店内で騒ぎを起こし、一一〇通報された。すると中村は五千円を置いて逃げたが、代金が足りなかった。そこに現れたのが矢野と朝木で、朝木は不足分の飲食代金を支払っていったという。矢野、朝木と中村は、どうみても明らかな盗用を擁護した上に、無銭飲食のしりぬぐいまでしてやるほどの関係にあったと理解できよう。


この件については、矢野・朝木両「市議」の関与がはっきりと証明されたわけではなかったような気がしますが、この記事の執筆者は、取材等を通じ、このように考えるに足る相当の根拠をつかんでいるのでしょう。


以上、昨日付の記事「特に新しい事実は含まれていませんが」と書いたように、当初からのウォッチャーにとっては少々肩すかしな内容だったかもしれませんが、『実業界』2009年10月号の記事の概要でした。記事は次のように締めくくられていますが、中村克サンの擁護が間違っていた/失敗だったとは決して認めないであろう矢野・朝木両「市議」は、まだ何かを企んでいるのではないかという気もしないではありません。

 薄井を攻撃したい矢野にしてみれば、中村の接近は好都合だったのだろう。しかし盗用疑惑という思いもよらない出来事によって、ベストセラー作家の名誉も信用も地に堕ちた。表向きは擁護したものの、矢野と朝木にとって中村はもはやお荷物でしかなくなったようである。(敬称略)


とりあえず、請願潰し裁判における中村克サンの証人尋問実現しなかったみたいですけれども。

*1:【追記】(12月2日)引き続き、〈説明責任と自殺防止策(1)〉という、何を言っているのかさっぱりわからない、しかしサンクチュアリ出版と読売新聞に対する怨嗟の念だけは十分に滲み出ている記事もアップされました。自殺防止策について云々するなら、とりあえず〈自殺志願・・・〉のエントリーについて説明責任を果たした方がいいんじゃないですかね。橋本玉泉さんの検証()も参照。