あまりにもわかりやすい話の逸らし方で請願潰し裁判から逃亡する矢野穂積・朝木直子両「市議」【追記】


うっかり忘れかけていましたが、週明けの18日は、午後2時から西村修平第3次「御用ライター」裁判の第2回口頭弁論です(さいたま地裁川越支部)。前回の様子はWAW〈【裁判】「御用記者」は名誉、政治団体代表が主張〉を参照。そういえばクロダイくん(行政書士黒田大輔)、千葉さんとの和解条項と第2次「御用ライター」裁判の勝訴判決「近々」掲載するという予告(2009年12月26日)をいまだに果たしてませんね。


東村山市民新聞ですが、1月16日付更新(2010/01/15 20:39:18)も「最終更新日」の修正だけだったので、今日は請願潰し裁判の前史についてまとめてみました。そうしたら、1月17日付更新(2010/01/16 15:14:18)で、トップページに次のような囲み記事が登場しましたよ*1


10年1月13日、女性蔑視追及裁判で判明
薄井被告が、尋問で追及された後になって、突然、「ブログ該当箇所(売買春紹介記述)」を自ら削除していた!!
矢野・朝木議員の指摘を受入れ、問題だったことをついに自認!


実にわかりやすい話の逸らし方ですねえ。そもそも、「10年1月13日、女性蔑視追及裁判で・・・」って何ですか?


上記の見出しに続く本文では、「女性蔑視追及裁判の昨年10月に行われた本人尋問で・・・」と書いてあります。これは薄井市議が矢野・朝木両「市議」を訴えた裁判「セクハラ市議」名誉毀損裁判訴状参照)のことで、1月13日に証人尋問が行なわれた請願潰し裁判とはまったく別の裁判ですよね?


それなのに、後の方でも「1月13日、再度の本人尋問で・・・」と書いて、あたかも2つの裁判が同一のものであるかのような書き方をしています。〈名誉毀損に無自覚な「ネット族」を提訴!〉などと騒いだわりには、ずいぶん情けない逃げっぷりではありませんか。証人尋問の結果がよっぽどショックだったみたいですが、請願潰し裁判をなかったことにしようとしても、そうはいきませんよ。


本文についてはまた後からつっこみを入れるつもりですが、とりあえずkwoutだけしておきましょう。なお、被告(「セクハラ市議」名誉毀損裁判)のくせに「女性蔑視追及裁判」などと臆面なく呼称する矢野・朝木両「市議」にそんなことを口にする資格があるのかどうかについては、2009年3月7日付〈レイシストと手を組む「市議」が「女性蔑視追及」などと口にする不思議〉および同3月8日付〈矢野・朝木両「市議」は「女性蔑視追及」を実践しているか(いやない)〉を参照。



【追記】
XENONさんがさっそく的確につっこんでくれていますので、まずはそちらをご覧ください。(追記:miracleさん+BerryGarden〈三日考えてこれかよゲラゲラ〉も参照。TBを頂いた後に記事のURLが変わったようでリンク切れになっていたので、TBは削除させてもらいました。)


また、「風俗マスコミ最前線」については、薄井市議ブログ〈2004年9月 クリエイターズカンパニーコネクション入社〉(2007年1月5日付)参照。そこには次のように書かれています。

 その当時、株式会社クリエイターズカンパニーコネクションは内外タイムスと取り引き関係にあり、4ページの紙面を買い取って「日刊MAN−ZOKUニュース」として広告と記事を入れていた。私が任されたのは、この記事部分の編集だ。
 私は紙面の大幅な刷新を進めるとともに、内外タイムスを辞めてからの2年間、全く風俗とかかわっていなかったので、そのブランクを埋めるべく「風俗についてもう一度勉強しよう」と思いブログを始めた。それが「風俗マスコミ最前線」だ。


確かに風俗関連の記事は削除され、いまでは関連書籍紹介しか残っていないようです(ブログタイトルも「NO BOOK NO LIFE」に変更されています)。どういう意図でこのような対応をとったのかは薄井市議にしかわかりませんが、これによって、
「市議会議員がこういう『風俗マスコミ最前線』の『裏フーゾク』等の記事をインターネットで公表しているとやはり問題があると、考えを変えた」
「裁判途中で、大きくその主張を変え、相手側の指摘に沿った態度に変遷させ〔た〕」

などと直ちに判断できるわけでないことは、言うまでもありません。いつまでもくだらない攻撃のネタにされるようなら、あえて残しておく必要はないと思って削除することもあり得るでしょう。


まあ、矢野・朝木両「市議」が、旧「草の根掲示板」に掲載されていた千葉さんへの誹謗中傷を(千葉さんから抗議の内容証明を送付されたら速やかに)削除し、続いて掲示板そのものを閉鎖したのは、「やはり問題があると、考えを変えた」からだということはわかりました。同様の事例はほかにもたくさんありますが、これについてはまたあらためてまとめるとしましょう(追記まとめました)。


それにしても、矢野・朝木両「市議」はこれまで東村山市民新聞」「風俗マスコミ最前線」に言及したことはないんですよね。〈答えて薄井さん!こんな人が市議に?!市議選第14位で当選した「薄井政美」という人物〉というページで、薄井市議ブログの上記記事にリンクを張っているだけで。請願潰し裁判の陳述書では、
「『裏フーゾク』と題して売春行為等を記述した個人開設プログ『風俗マスコミ最前線』についても、『公選による公職者市議としての資質』を疑われないよう、また一般市民から道義的にも批判されることのないよう、教育の分野も担当すべき市議としてこれらを削除すべき注意義務があります」
として言及しているようですが、これまで矢野「市議」らがこのブログの存在をとりたてて問題にしたことはなかったはずです。


だから私も見た記憶がないんですが、キャッシュに残っていた見出しと書き出しを見る限り、結構真面目な記事も多かったみたいですけどね。

  • 2006年5月25日〈今度はラブホ規制?〉

渋谷区がとんでもないことをやろうとしている。「週刊プレイボーイ」6月5日号に『「ラブホつぶし」条例で渋谷SEXは大パニック!!』という記事が載っているのだが、これによると、ラブホテルの新規出店を厳しく規制する「ラブホテル建築規制条例案」を6月開会の定例議会に提出する方針だという。射精風俗だけでは物足りず、ついにはラブホテルにまで規制の手を伸ばしたというワケだが、これは行き過ぎではないだろうか?

  • 2006年11月30日〈AV女優や風俗嬢は悪なのか?〉

 オレは自分がそれを取材して飯を食っているからでもあるが、「合法風俗は立派な職業」と思っている。それはAV女優に関してもそうだ。しかし、世間はまだまだそうは思っていないようだ。

  • 2007年1月19日〈何の関係があるのか?〉

 以前、「AV女優や風俗嬢は悪なのか?」という記事を書いたが、また最近、意味もなく「風俗嬢だった」ことを引き合いに出すマスコミが出ている。風俗はそんなにいけない職業なのだろうか? 記者たちはどういう意図で、そんな記事を書いたのだろうか?


違法な職業は存在を許されておらず、差別されても当然」「差別されるのがいやならやめればいいだけなどと差別的発言を連発しながら「女性蔑視追及」などとおためごかしを言う「市議」よりは、よっぽど女性のことを考えてるんじゃないですか。


ともあれ、これで矢野・朝木両「市議」はますます、
インターネット上の『東村山市民新聞』上での言論活動は、『市議としての公務たる議員活動』ではありませんし、一般私人としての言論活動であることは明らかです
などという逃げを打てなくなりましたね。


そうそう、〈答えて薄井さん!こんな人が市議に?!市議選第14位で当選した「薄井政美」という人物〉というページですが、1箇所、「★ 薄井さんの市議選出馬に関する経過報告(ブログ)」という箇所からマンゾクテレビ東日本版のトップページに直リンが張られてますよ。



[http://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/~kakukaweb/001000/gikai_14_iinkai-list.htm:title=教育・保育分野も担当する市議会議員]としては、偽装リンクと言われてもしかたのないこのようなリンクは直ちに「削除すべき注意義務があります」よね。


なお、1月13日の証人尋問で傍聴者が「思わぬ事態に凍っていた」という記述については、傍聴したXENONさんが次のように書いています。

「なんで削除して罵られなきゃいけないの?」って笑っていたように見えるけど?
被告側も傍聴席側も。「失笑の渦」というか。
あれで「凍っていた」なんて言われたら、
普段どんな「大笑い」の裁判をしているんだよって思います。
(天上天下唯我独尊〈この裁判でのココはあまり重要じゃない〉)


そもそも、こんなことをいくら言い立てても、薄井市議が「セクハラ市議」であることや、職業安定法や薬事法に「違反」していたことの立証にはまったくつながらないんですけれども。昨年10月の口頭弁論では、薄井市議の職業安定法「違反」や薬事法「違反」の可能性について「最終準備書面に具体的な根拠を盛り込むよう〔裁判官から〕指示」されたそうですが、こんな騒ぎ方しかできないということは、裁判官を納得させられるような根拠は提示できなかったということなんでしょうね。


また、1月13日の証人尋問(請願潰し裁判)では、「矢野氏らが、ネット上の匿名性への批判を展開しながら、実名を明かして請願を提出した市民をいきなり法廷へ引きずり出したこと」について、裁判長から
「だったらどうして議会でやらなかったのか?」
と問われたそうですが(佐藤市議ブログ〈のらりくらり、しどろもどろ〉)、つまらないことをぐだぐだと並べて優位を偽装する暇があったら、この質問に対してどのように答えた/答えるのかきっちり説明していただきたいものです。無理でしょうけど。

*1:単なる訂正しか行なわれなかった1月12日付更新を除けば、1月4日付更新以来12日ぶりの実質的更新。