ついに逮捕者を出した「在特会」「主権回復を目指す会」と矢野穂積・朝木直子両名(東村山市議会議員)の「関係」


8月9日付の記事をアップした翌日に在特会在日特権を許さない市民の会)と主権回復を目指す会の関係者が4名逮捕されたため、関連する情報の整理↓を優先させていたら、またずいぶん間が空いてしまいました。


その間、東村山市民新聞では主に「最終更新日」のみの修正が黙々と続けられています*1。例外は以下の通りです。

  • 8月11日付(2010/08/10 15:43:29):トップページの小見出し集で〈女性蔑視追及〉〈「エロキャスター薄井」判決〉に修正し、新規ページ「エロキャスター薄井」の判決にリンク。新規ページの内容は3月9日付更新とほぼ同じで、末尾に〈→が、事態の深刻さに気づき、何と、慌てて、「附帯控訴」!〉という文言を追加したのみ。
  • 8月12日付(2010/08/11 17:43:54):2008年6月15日付更新で追加された『FORUM21』へのリンクで、2文字目の“O”(オー)が“0”(ゼロ)になっていたのをようやく修正。
  • 8月15日付(2010/08/14 19:19:22):新規ページ「エロキャスター薄井」の判決に判決(PDFファイル)掲載ページへのリンクを追加*2


そうこうするうちに紙版東村山市民新聞」166号の配布も始まったようで、いずれ164号・165号とともにまとめWikiの方に見出しを掲載し、必要に応じてつっこみを入れたいと思います。


さて、京都朝鮮学校襲撃事件をめぐってようやく警察が動いたことについては今更あれこれ言う気も起こらず、刑事裁判で適正な処分が下されるのを願うばかりです。とはいえ、両団体のリーダー達と矢野穂積朝木直子両「市議」との関係についてはあらためて確認しておく価値があるでしょう。


まずは在特会ですが、2008年9月1日に発生した東村山洋品店襲撃事件の際、営業の邪魔になるから店の前から立ち去るよう促されたことに逆ギレし、
「ここは公道なんだよ!」
「公道なんだよ、きみらの道じゃないんだよ! どこにいようがわれわれの自由だろうか!」
「自由だよ、ここは公道だよ。学会の道か、ここは!」

と大騒ぎを始めた蝶ネクタイ&サスペンダーの男が在特会の会長・桜井誠です。同年7月29日に瀬戸弘幸サンらとともに行なった街宣でも
「これ(朝木明代氏の殺害)をやったのが間違いなく創価学会員」
「この結果が謀殺ですよ、恐ろしい集団ですね、ただの犯罪集団です、創価学会というのは」

などと断言していましたが、洋品店襲撃事件以降は東村山問題から完全に手を引き、訴訟沙汰を免れることに(どうやら)成功しました。


また、洋品店前でひとしきり騒いでから立ち去る際、
「朝木明代さんの謀殺を許さないぞー!」
「万引きのでっちあげを許さないぞー!」
洋品店○○○○
〔実際は店名を口に出している、以下同〕の万引きでっちあげを許さないぞー!」
「ブティック○○○○の万引きでっちあげを許さないぞー!」
「朝木明代さんの謀殺を許さないぞー!」
「万引きでっちあげの店○○○○を許さないぞー!」
創価学会の万引きでっちあげを、許すなー!」
「万引きでっちあげの店を許さないぞー!」

などのシュプレヒコールを先導したのが、主権回復を目指す会の代表・西村修平です。同人が千葉英司さん(街宣名誉毀損裁判)や宇留嶋瑞郎さん(第3次「御用ライター」裁判)から訴えられ、名誉毀損や肖像権侵害で計30万円の損害賠償を命じられてきたのは周知の通り。矢野・朝木両「市議」は、特に前者の裁判を通じ、西村修平を全面的に支援してきました*3


何度も繰り返してきたように、矢野・朝木両「市議」は、両名が関わった洋品店襲撃についても次のように全面的に擁護しています。



東村山市民新聞〈「変えよう!議会を 親創価に」〉より(2009年6月4日付更新

 このことで、一部の親創価ネット族が騒いでいた昨年9月1日のあの洋品店の「襲撃事件」なるものの真相がよぉ〜くわかりました。チバ元副署長が前もってあの洋品店内にいて、そこから出てきて口を出したことがそもそものの原因でした。「襲撃」などというのは言葉の使い方を間違っていますよね。


今回の逮捕をめぐり、朝鮮学校襲撃を支持する者のひとり
北朝鮮朝鮮学校が素直に不法設置物の撤去に応じて、暴行や恫喝を行わなかったら問題となった罵声も発生しなかった。よって全ての責任は北朝鮮側にある」
と詭弁を弄しているのとそっくりですね。


そして、矢野・朝木両「市議」は、このような連中による一連の蛮行を一度も公的に批判していません。わずかに、「シナ」という言葉遣いや外国人地方参政権をめぐって、あるいは議会制民主主義の否定をめぐって瀬戸弘幸という名前を出さずに批判めいたことを記したことがある程度です。それどころか、洋品店襲撃事件後の2008年11月16日に開かれた「第3回政治と宗教を考えるシンポジウム」では、洋品店へのさらなる嫌がらせを煽るような発言までしていました


洋品店襲撃事件は、もしも洋品店側が刑事告訴をしていれば逮捕者が出ていてもおかしくない事件でした。刑事事件にならなかったのは、ひとえに、洋品店店主が嫌がらせを恐れてこれ以上、訴訟ざたはこりごりと感じていたからにほかならないでしょう。矢野・朝木両「市議」には、市議創価学会公明党「反社会団体・暴力団との癒着」について云々する前に、自分達がこのような連中を利用・支持してきたことについてきっちり説明していただきたいものです(7月20日付〈いろんなことにダンマリを決め込みながらちまちまとした悪口や遠吠えを続ける人々〉も参照)。以下の記事も参照。


柳原滋雄さんも、〈「在特会」逮捕で問われる「東村山市議」の倫理〉(8月11日付)と題して次のように批判しています。


 昨年12月、在日特権を許さない市民の会(会長・桜井誠)のメンバーらが京都市南区朝鮮学校(小学校)に押し寄せ、「日本から出ていけ」などと拡声器で叫ぶなどしていた問題で、関係者ら4人が昨日逮捕されたことが各紙で報じられている。逮捕されたのは、在特会だけでなく、ともに行動していた主権回復を目指す会(会長・西村修平)のメンバーも含まれる。昨日、東京江戸川区桜井誠宅も家宅捜索を受けた模様だ。
 これらの団体は、主に韓国・朝鮮や中国などをターゲットに、排外主義的主張をネット上や街頭で繰り返し、ネット中継することで規模を拡大してきた。彼らのターゲットは民族問題にとどまらず、2年ほど前から特定教団に対し、事実の裏付けのない攻撃(いわゆる難クセ)を繰り返してきた。15年前の東村山市議転落死事件がその攻撃材料で、教団が謀殺したなどという東村山市議「矢野穂積」らの主張を真に受けて、街宣活動を行ってきた。だがそれらの行動は、複数の裁判ですでに「真実性がない」ものとして、敗訴を繰り返している。
 問題はこうした者たちを、東村山事件に巻き込んで蒸し返しを図ってきた東村山市議側の倫理上の問題であろう。捜査した警察・検察はすでに「自殺の可能性が高い」との最終判断を証拠をもとに下しており、すでに決着済みの問題。それらを確たる証拠もなく、蒸し返させようとしてきた「公職者」の罪はけっして小さくない。
 矢野穂積は、女性市議の転落死事件以降、捜査が明らかにならない段階から「殺された」と執拗にマスコミにリークし、教団謀殺説の発信源となってきた。だが、実際は、転落した市議が自ら行った万引き事件、さらにそれを隠ぺいしようと工作した矢野らの行動の結果が自殺に影響したとも見られており、矢野穂積はそうした自らの結果責任を逃れるために謀殺説を繰り返すしかなかったと見る向きは多い。要するに矢野は、同僚市議の不幸な転落死を、自らの政治的立場の延命のために“利用”してきたと見る関係者が少なくないのだ。


ついでに柳原滋雄コラム日記東村山市議の「邪悪」な側面(8月20日付)も参照。


ちなみに、今回の逮捕をきっかけとして在特会主権回復を目指す会は事実上決裂し、瀬戸弘幸サンは西村修平氏とのこれまでの関係を維持してまいりますと宣言しました。
関西では愛国者が今決起し始めています。この紹介する動画の4人の勇敢な戦士には頭がさがります。/必ずやこの四天王が関西を変えてくれるものと思います。また、このようなリーダーと共に運動に参加することで盛り上げて頂きたいと思います
罵声だろうが口汚く叫ぼうが、怒りを込めた行動こそがニュースにもなり次第に広がりを見せていくのです*4
正にこれは『義憤』であり、私はその行為を断固支持するものであります*5
などと今回の逮捕者をさんざん持ち上げてきたくせに、こうなったら
関西方面での活動などについては、今後は余り深くは立ち入らないことにします。関西方面の活動には殆ど参加して来なかっただけに、事情を全く把握していないので、今後は言及をなるべくしないことにします
などと逃げてしまうのですから、見事な手の平返しというものです。


まあ、
9月に入れば千葉英司氏から訴えられた民事訴訟の裁判も始まりますが、現在の状況からすれば、これまでのように街宣をその度に実施するという手法も若干改めていくことも考えています
ということですから、立川駅前は少し静かになるかもしれませんね(瀬戸サンが言及している裁判については、まとめWikiせと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判〉参照)。