瀬戸弘幸サンが朝木明代市議追悼集会(10月2日)への参加を表明


千葉英司さんから訴えられている瀬戸弘幸サン荒井貞雄さん(C.I.L)に裁判での証言を依頼した(しかも荒井さんのブログのコメント欄で)という面白ニュースについては、りゅうさんがつっこんでくれていることもあって放置しちゃっていました。


C.I.Lのコメント欄
「貴殿とは東村山問題がなければ、又違った出会いもあったかも知れませんね。私は活動の最前線から現在は引いています」
「あなたの料理に関する記事をいつも楽しく読ませていただいておりました」

などと憎めないところ(あるいは見事な引き際)を見せているのはちょっと微笑ましいとも感じたりするのですが、瀬戸サンがまた東村山にやってくるというのでは、いちおう警報を発令せざるを得ません。



9月4日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20100904/p1:title=朝木明代市議追悼集会を例年より早く開催する「草の根」の「思惑」は?]〉で報告しておいた通り、矢野・朝木両「市議」が当事者になっている(または密接な関係がある)裁判の控訴審判決*1が相次いで言い渡される前に、なぜか例年よりも時期を早めて開催される会合です。矢野穂積・朝木直子両「市議」から要請ないし通知があったのかどうかは知りませんが、
「[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52569726.html:title=東村山市では生前の朝木明代さんが創価学会問題と同じく追及していた公明党による弱者を切り捨てて血税を勝手に費消する政治哲学なき悪政が依然として続いているとされます]」
などと(自分では何ひとつ調べた様子もなく)書いているところを見ると、相変わらずいろいろと吹き込まれていらっしゃるのでしょう*2


[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20100831/p1:title=9月1日に東村山街宣を中止したことはウォッチャーの間でも高く評価されていました]が、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20090225/p1:title=東村山の洋品店が万引き「でっち上げ」に加担したなどという虚偽宣伝を正面から否定した一連の判決]について一切触れようとしないまま、またのこのことこんな会合に顔を出すのでは、台無しです。何しろ瀬戸サンは、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20080904/p1:title=洋品店襲撃]を一貫して擁護してきたほか、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20090301/p1:title=裁判の傍聴席にいた女性の写真を勝手に撮った挙句、それが洋品店の店主だったかどうか確認するために洋品店を訪問しようとするなどという驚くべき計画を立てていた]*3こともありますから、また千葉さんや宇留嶋さんが警戒態勢をとることを余儀なくされるでしょう。まあ、場外戦がお好きな人達のことですから、それを見越して千葉さんと接触しようとしてるのかもしれませんが。


さて、瀬戸サンは[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52569726.html:title=こんなことも書いています]。

 事件当時の警察捜査(東村山警察署)では「自殺」と強調・断定された朝木明代さんの不審死について、他殺と考えるに足る相当性があることは真相究明に立ち向かっている矢野穂積・同市議と朝木直子・同市議を元東村山署幹部が訴えた民事訴訟の判決でも示されており、同事件の真相究明に向けた戦いは新たな段階に突入しています。


どうして具体的な事件名どころか千葉さんの名前さえ出さないのかは定かではありませんが、『東村山の闇』事件のことを言っているのなら、このような理解は正確ではありません。前にも指摘しましたが、東京高裁は
「控訴人らが本件転落死につき他殺の可能性を示す証拠があると信ずるについて相当の理由がなかったとはいえない」(判決書〔PDFファイル〕34ページ)
と認定したに過ぎない。言い換えれば、
『東村山の闇』の出版当時(2003年11月)、矢野穂積・朝木直子が、朝木明代の転落死は他殺だったかもしれないと考えたのはまったくデタラメだったというわけでもない”
というだけの話です。


そして、9月3日付〈遺族(朝木直子)と元同僚(矢野穂積)にさえスルーされる中、新宿で星に願いをかけたクロダイくん(行政書士・黒田大輔)〉でも指摘したように、最近では朝木明代市議転落死事件が「他殺」であるなどという主張は、真実性・相当性ともに否定されるようになりつつあります。どうせリンクしても読まないのでしょうから、煩雑にはなりますが再掲しておきましょう。

そもそも、朝木明代市議転落死事件が「他殺」であることは、この2年ほどの裁判で全面的に否定されてきました。「創価問題新聞」事件の東京高裁判決(2009年1月29日)は、
「本件転落死が殺人事件であると認めることは到底できず、他にこれを認めるに足りる証拠はない」
「本件損傷
上腕部の皮膚変色痕の存在から、本件転落死が他殺であると信じるについて相当の理由があったということはできない」
「明代が万引きをしていない(本件窃盗被疑事件がえん罪である)と認めることはできず、他にこれを認めるに足りる証拠はない」
「明代が万引きをしていないと信じるについて相当の理由があると認めるに足りる証拠はない」

として、矢野穂積・朝木直子両「市議」の主張を全面的に否定。矢野「市議」らがいまだに
〈★「潮」「タイムス」「千葉副署長」判決で、他殺がはっきりした朝木議員殺害事件。犯人逮捕へ御協力を。〉
と宣伝し続ける判決についても、
「本件損傷が他殺を疑わせる証拠となるようなものであることについての相当性について判断しただけで、その真実性については判断しておらず、まして、本件転落死が殺人事件であるとしたものでない」(「千葉副署長」事件=第1次FMひがしむらやま事件
「本件転落死が殺人事件であること、及び女性市議が万引きをしていないことが真実であるとしたものではなく、控訴人ら主張の真実性を否定する趣旨であることが明らか」「潮」事件
として、矢野「市議」らの虚偽宣伝を厳しく指摘しています。もちろん、『月刊タイムス』事件判決も「他殺」説の真実性を認定してはいません。


その後、矢野・朝木両「市議」は『東村山の闇』事件判決(2010年3月25日)で「創価問題新聞」事件判決が覆されたなどと宣伝してきましたが、この主張も、西村修平・街宣名誉毀損裁判第1審判決(2010年4月28日)で次のように一蹴されています。


「別件訴訟の東京高等裁判所平成21年3月25日付け判決書(乙33)も矢野及び直子らが本件転落死事件につき『他殺の可能性を示す証拠があると信ずるについて相当の理由がなかったとはいえないというべきである。』とするにとどまり、他殺の可能性を示す証拠があることが真実である旨認定するものではない」


朝木明代議員殺害事件に関する請願」(紹介議員・矢野穂積)への対応を見ても、矢野「市議」らは、自分達の宣伝が世間で通用するものでないことは自覚していると考えてよいでしょう。


街宣名誉毀損裁判判決ではさらに、
本件転落死事件当時、亡明代に自殺の動機がなかったとはいえない
亡明代が殺害されたことや、これが計画的なものであったことを認めることはできない
(矢野・朝木両「市議」が表した『東村山の闇』を前提として街宣を行なった西村修平は)裏付け調査を十分にしたとはいえず、本件各表現当時、亡明代が自殺したのではなく、計画的に殺害されたものであること・・・を被告が信じるについて相当の理由があったと認めることはできない
という認定も行なわれています。この判決は未確定ですが、矢野・朝木両「市議」らが主張してきた「他殺」説は、真実性どころかもはや相当性すら認められなくなりつつあるわけです。


そして、まきやすともとクロダイくんが110万円の損害賠償を命じられるに至った対創価学会街宣名誉毀損裁判(2010年7月30日)でも、
朝木市議の死が、そもそも他殺によるものであるとも、また、原告の会員が朝木市議の死に関係したとの事実も認められないところであって、原告が朝木市議を殺害したとの事実は、これを認めることができない
と認定されました。


瀬戸サンが用いている表現(「朝木明代さんの不審死について、他殺と考えるに足る相当性があることは……」)が、「二本松アニマルポリス」の関係者によって提出された「朝木明代議員殺害事件に関する請願」のそれ(「朝木明代議員殺害事件に関する最新の判決〔引用者注/『東村山の闇』事件判決〕では、『朝木明代議員事件は“他殺”と考えうる相当な理由がある』と判示されていますので……」)とよく似ていることにも注意が必要でしょう。けっきょく、このような宣伝をし続ける人間と、それに飛びつき続ける人間がいるわけです(まとめWiki〈「創価問題新聞」裁判と『東村山の闇』裁判〉も参照)。


しかも、その請願はあっさり不採択となり、紹介議員の矢野穂積「市議」および同会派の朝木直子「市議」はそれにまったく異論を唱えなかった。6月18日付〈「朝木明代議員殺害事件に関する請願」不採択に何の反応もせず、瀬戸・西村らのハシゴを外してしまった矢野穂積・朝木直子両「市議」〉でも指摘した通り、そもそも矢野・朝木両「市議」にはもはや「他殺」「殺害」などと口にする資格はないのです。


もはや何を言っても蛙の面に小便なのでしょうが、せめて洋品店に嫌がらせをするようなことだけはやめて/やめさせていただきたいものです


なお、クロダイくんがこんな記事↓をアップしているのも今後の動向が気になるところですが、長くなったのでメモするだけに留めておきます。


*1:請願潰し裁判(10月6日)、西村修平・街宣名誉毀損裁判(10月28日)、「セクハラ市議」名誉毀損裁判(11月17日)など。

*2:【追記】りゅうオピニオン〈裁判の書面作成に行き詰まっている様子の瀬戸弘幸さんが露骨に矢野穂積市議を頼ろうとしているね〉で明らかにされた情報により、これは矢野穂積・朝木直子両「市議」の集会案内からつまんできたものであることがわかりました。集会案内については別途つっこみを入れる予定ですが、2008年の集会案内については2008年11月28日付〈もはや犯罪的な裁判情報の操作と、だまされ続ける側の罪〉参照。

*3:駅前の喫茶店で宇留嶋さんと出くわした後に気が変わったらしく、この計画は実行されなかった。エアフォース〈右翼を煽動した矢野穂積の虚偽説明〉の、とくに第2回第3回を参照。