「不利な事実は公表せずに一方的に自分に都合のよいことを公表」する「草の根」の体質を見事に体現した矢野穂積側尋問(「重要容疑者」裁判)


昨日(6日)は「柳原滋雄コラム日記」裁判(「重要容疑者」裁判)の第3回口頭弁論があり、被告である柳原滋雄さんに対する本人尋問も行なわれましたが、東村山市民新聞は「最終更新日」が修正されただけでした(1月7日付、2011/01/06 20:17:44)。


口頭弁論の様子については、りゅうさんが詳細な傍聴記(前編後編)をアップしてくれたほか、柳原さん自身も以下の記事で報告しています。判決は3月31日(木)に言い渡される予定です。


りゅうさんの報告を読むとよくわかるのですが、母親/元同僚の死に関わる話をしているというのに、朝木直子矢野穂積両「市議」は
「何を言いたいのか、わかんねー」「頭おかしい!」
とぶつぶつ言ったり、しばしばわざとらしく噴き出したり笑い転げたりと、相当態度が悪かったようです。りゅうさんの報告を読んだ東村山/「襲撃」界隈ウォッチャーの皆さんも、ツイッター上で一様にドン引きでした。朝木明代市議追悼集会(2010年10月2日)の時のように涙ぐむ雰囲気ではなかったにせよ、少なくとも自殺ではなかったと本当に信じているのであれば、もう少し違った反応があってしかるべきだったのではないかとも思われます。あるいは何かの防衛反応だったのでしょうか。


当初証人尋問は必要ないと主張していた原告(矢野穂積)側も、代理人である福間智人弁護士(中田総合法律事務所NPO法人「林檎の木」理事)を立てて柳原さんに対する尋問を(時間を延長してまで)行ないましたが、それこそ「何を言いたいのか、わかんねー」、訴訟上の争点とどのような関連があるのか不明の質問ばかりだったようです。思うに、柳原さんの、そして矢野・朝木両「市議」の天敵である宇留嶋瑞郎・千葉英司両氏の信用性を貶めることが主たる目的だったのでしょう。


傍聴した人がツイッターで酷い酷いとつぶやいていたのでどんなに酷い尋問だったのかと思っていましたが、まあ、「越境通勤市議」問題をめぐって矢野・朝木両「市議」が東京都選管を訴えていた裁判(矢野・朝木両「市議」の完全敗訴)で、選管側証人として呼ばれた佐藤まさたか市議に対して矢野・朝木両「市議」側が行なった尋問ほど酷くはなかったという印象です。私もだいぶ「東村山のヤミ」に毒されているかとも感じますが、あの時の証人尋問は本当に酷かったので、薄井市議の報告をぜひお読みください(3羽の雀の日記〈「妻が骨折しても放っておけ」 矢野・朝木両「市議」の「非人道体質」〉等も参照)。


福間弁護士による尋問も、『潮』事件判決の一節を抜き出して
「千葉は『信用することができない』と認定されていますね?」
ととても弁護士とは思えない質問をしたり(2009年12月17日付〈「副署長千葉の供述は信用できない」という認定(「潮」事件判決)をめぐる矢野・朝木両「市議」の悪質な情報操作〉参照)、西村修平・街宣名誉毀損裁判で出てきた資料を利用しつつ、
「本件転落死事件当時、亡明代に自殺の動機がなかったとはいえない」「亡明代が殺害されたことや、これが計画的なものであったことを認めることはできない」第1審
「亡明代は計画的に殺害されたものであるとの事実を認めることはできず、結局、本件において、亡明代は計画的に殺害されたものであるとの事実の真実性の証明はないというべきである」控訴審
などと認定した判決については完全スルーしたりと、ご都合主義にも程がある内容だったようです。福間弁護士は、柳原さんが矢野「市議」について
「不利な事実は公表せずに一方的に自分に都合のよいことを公表している」
と批判していることも問題にしたようですが、まさに柳原さんの指摘が正しいことを立証するかのような尋問だったと言えるでしょう(2010年10月28日付〈都合のいい判決だけを都合のいい形でしか明らかにしようとしない矢野穂積・朝木直子両「市議」〉等も参照)。この尋問は大変つっこみ甲斐のある内容なので、余裕があったら別途仔細に検討したいと思います(追記:検討しました→(1)(2))。


ところで今回の口頭弁論では、柳原さんが昨年12月30日の時点で問題の一節を削除していたことも明らかになりました。下記の太字の部分です。

確かに、司法解剖の鑑定結果によれば、両腕にアザがあった旨記載されているが、かといって争った際によく見られるボタンが飛ぶなどの痕跡は全くなかった。おそらく、このビルにたどりつく前にだれかと争った可能性も考えられるが、本人が死亡した以上、そのことを確定させることは困難と見られる(ただしそれは事件性の有無と結びつくものではなく、この件ではむしろ矢野は重要容疑者の一人)
柳原滋雄コラム日記〈「朝木明代」はなぜ救急車を断ったのか?〉2008年9月13日付)


「裁判長からも、重要容疑者の表現は誤解を招くと指摘されましたので、この部分のみを削除しました」(柳原さん)ということであり、裁判長も「原告の主張を受け入れたというわけではないが、重要容疑者の文言を削除したということでいいですね」と理解したようです。


不思議なことに、矢野「市議」はこの件に(いまのところ)飛びついていません。いつもの彼らなら、こんなふうに↓騒いでもおかしくないところなのですが。


10年1月13日、女性蔑視追及裁判で判明
薄井被告が、尋問で追及された後になって、突然、「ブログ該当箇所(売買春紹介記述)」を自ら削除していた!!
矢野・朝木議員の指摘を受入れ、問題だったことをついに自認!


この囲み記事(2010年1月17日付更新)に対するつっこみは、2010年1月16日付〈あまりにもわかりやすい話の逸らし方で請願潰し裁判から逃亡する矢野穂積・朝木直子両「市議」〉参照。ついでに以下の記事も参照。


まあ柳原さんを訴えたこと自体、矢野「市議」は東村山市民新聞」で報告していませんし、勝訴判決が出るまで騒ぎたくない理由があるのかもしれません。判決の行方は読めませんが、ともあれ3月31日を待つことにしましょう。