「暗殺依頼密会ビデオ」ネタで具体的アクションを起こすこともなくひたすらデマを繰り返すだけの矢野穂積「市議」


この記事は3月26日に書いているのですが、記録の意味合いが強いので3月18日付でアップしておきます。


まずは東村山市議会・予算特別委員会初日(3月10日)の様子を拾っておきましょう(その後の様子については3月22日付3月23日付エントリーを参照)。


本会議だけではなく予算・決算特別委員会の動画配信も早く始まってほしいものですが、4月の市議選の結果によっては、それほど急ぐ必要もなくなるかもしれません。


さて、矢野穂積・朝木直子両「市議」が全面支援した西村修平・街宣名誉毀損裁判第1審第2審とも西村修平側の完全敗訴で終わっていましたが、3月15日、最高裁の上告不受理決定によって東京高裁判決(2010年10月28日)が確定しました。宇留嶋さんが指摘するように、これによって
「矢野と朝木の主張もまた『証拠に基づかない主張か、証拠に反する主張』であると認定したに等しいということになる」
わけですが、1審判決前に決定的事実がついに判明しました!などとさんざん騒いだ矢野・朝木両「市議」は一体どうするのでしょうか。どうせダンマリを決め込むのでしょうね。


これについては機会があればあらためて検討するとして、ここではいわゆる「暗殺依頼密会ビデオ」の問題について振り返っておきましょう。


この「暗殺依頼密会ビデオ」とやらが朝木明代市議「殺害」説を補強するものにさえなり得ないことは、いろいろな人が何度も指摘してきました。


もちろん、まきやすともとクロダイ行政書士黒田大輔)が敗訴して110万円の損害賠償を命じられた対創価学会街宣名誉毀損裁判第1審判決(2010年7月30日)でも、次のように一蹴されています。

〔いわゆる「暗殺以来密会ビデオ」に関する報道について〕それらの信用性にはいずれも疑問があるばかりではなく、その記載内容としても、(中略)いずれも朝木市議に関しては何らの言及がなく、(中略)「某団体」として原告の名称自体も明確に記載していない上、暗殺対象者についても「すでに死亡(自殺?)しているA氏」と記載しているのみであって朝木市議と明確にしているものでもないから、原告が朝木市議を殺害したことを証するものではない。
(略)
(ウ)その他本件全証拠を併せ検討しても、朝木市議の死が、そもそも他殺によるものであるとも、また、原告の会員が朝木市議の死に関係したとの事実も認められないところであって、原告が朝木市議を殺害したとの事実は、これを認めることができない。
(略)
 これらの記述〔引用者注/『憚りながら』の記述〕には、本件事件との関係を窺わせる部分はないから、その真否以前の問題として、これらをもって、被告らにおいて、原告が朝木市議を殺害したとの事実について、これを真実と信ずる相当の理由があったとする根拠とはなしえない。


控訴審ではクロダイが後藤元組長らの人証申請を行ないましたが、これもあっさり却下されています。4月21日に予定されている判決でも、第1審と同様の判断が行なわれることになるでしょう。


にも関わらず、これらの指摘についてはダンマリを決め込み、かといって「密会ビデオ」の真相を明らかにするための具体的行動も一切起こさないまま必死の印象操作を続けるのが、矢野穂積朝木直子両「市議」です。ウェブ版東村山市民新聞でも、後藤元組長の『憚りながら』(2010年5月刊)出版後、これに便乗する更新が何度か行なわれました。以下の記事を参照。


ウェブで何を言っても瞬殺されるためか、その後は特に騒ぐこともなくなりましたが、紙版東村山市民新聞」では毎号のようにこのネタを持ち出しています。まとめて記録しておきましょう。いずれも第3面(発行人・矢野穂積の頁)の記事です。


*165号(2010年6月15日付)

暴力団と癒着した創価 内部告発! 後藤組元組長が「暗殺依頼密会ビデオ」に言及
▼読者のみなさんは、伊丹十三映画監督が「民暴の女」という映画を作って封切した際、上映館のスクリーンを引き裂いたり、伊丹監督の顔面を切り裂く事件を引き起こした暴力団山口組・武闘派の「後藤組」だったことはご存知だとおもいます。
▼この「後藤組」の後藤忠正元組長が今年5月「宝島社」から『憚りながら』という本を出版しました。
▼ここで、殺害された朝木明代議員のことになりますが、事件直後から、「池田大作元会長の腹心の藤井富雄元都議が後藤忠正会長と密会し、一人20億円で亀井静香、朝木明代、乙骨正生白川勝彦島村宜伸の計5名の暗殺を依頼し、その依頼場面の隠し撮りビデオが存在する」という記事が、国会タイムス、月刊現代、読売ウィークリー、「フォーラム21」などで再三なされていますが、この5名の中で死亡しているのは、朝木明代議員だけでした。
▼これまでは「かなり確度の高い情報」という程度の見方がされていましたが何と、当事者の後藤忠正元会長が、前掲のその著書「憚りながら」の中で、自分と藤井元都議の面談の様子を撮影した「暗殺依頼密会ビデオ」が実在する事実を公表したのです。
▼やはり月刊現代ほかの報道は正しいことがわかったのです。本紙では、今後この件を継続して掲載する予定ですが、私と朝木直子議員の共著『東村山の闇』(第三書館)とあわせて、この『憚りながら』を読んでいただけると、朝木明代議員殺害事件の全貌が理解しやすいと思います。
▼それと、朝木明代議員殺害事件も4ケ月で時効成立でしたが、今年4月に、殺人事件の公訴時効が廃止となり、今後、犯人を捕まえるまで斗いを続けることができるようになりました
▼多くの方から、よかったですね、とお声をかけて頂きました。民主党政権にも感謝する次第です。


これについては、りゅうオピニオン〈【東村山市民新聞165号〔2010年6月〕を読む(下)】『憚りながら』に飛びつき、「一人20億円」で朝木明代市議の「暗殺依頼」があったと電波を飛ばす矢野穂積市議〉でつっこまれていますので、そちらを参照。


*166号(2010年7月31日付)

暴力団と癒着した創価(2) 内部告発! 「嫌がらせ」が始まるのは「ピンチの証明」
▼前号で、「民暴の女」という映画を作った伊丹十三映画監督の顔面を切り裂くなどの事件を引き起こした暴力団山口組・武闘派「後藤組」の後藤忠正元組長が今年5月「宝島社」から『憚りながら』という本を出版したことを紹介しました
▼「池田大作元会長」の腹心の藤井富雄元都議が後藤忠正会長と密会し、1人20億円で亀井静香、朝木明代、乙骨正生白川勝彦島村宜伸の計5名の暗殺を依頼した場面をビデオカメラで隠し撮りしたという事実が「月刊現代」、読売ウィークリー、「フォーラム21」などで再三紹介されていましたが
問題の「暗殺依頼密会ビデオ」が実在することを当の後藤元組長がこの本の中で言及し、このビデオは「亀井静香氏(現・国民新党代表)がもっていった」と本文中ではっきり証言したのです。
▼そして、上の5名の中でただひとり死亡しているのが、朝木明代議員なのです。
〔中略〕
▼朝木明代議員殺害事件はあと2カ月で時効成立でしたが、今年4月に、殺人事件の公訴時効が廃止となり、今後、犯人を捕まえるまで斗いを続けることができるようになりました。
また始まった配布妨害!
▼前号の「暗殺依頼密会ビデオ」の記事は、フランスではカルトとされる創価には、オウムにとっての弁護士一家殺害事件に匹敵するような「一大危機」に間違いありません。
▼すると、本紙を配布して頂いている配布員(有償)の方々に対して、配布している様子を写真にとったり、つけ回したりと、以前に創価信者らがやったのと同じ配布妨害を始めました
▼これは犯罪です。大相撲どころの話しではありません。暴力団と癒着した創価の反社会行為とは徹底的に斗います


これについても、りゅうオピニオン〈【東村山市民新聞166号〔2010年7月〕を読む】『憚りながら』から典型的な「切り文」で「印象操作」を重ねる矢野穂積市議。議員定数削減の矢野市議の「本音」は?〉でつっこまれています。そこで指摘されているように、『憚りながら』では
〔ビデオは〕最終的には亀井(静香・現金融・郵政改革担当大臣、国民新党代表)が持っていったと聞いているが……」
と書かれている内容が、矢野「市議」の手にかかると
「このビデオは『亀井静香氏(現・国民新党代表)がもっていった』と本文中ではっきり証言した」
ということになってしまうのですね。


だったら、1996年2月21日1997年4月25日に直接会ったこともあるいう亀井静香氏に直接何らかのアクションを起こせばいいと思いますが、そんな話はとんと聞こえてきません。どうしてでしょうね。このあたりの話については、ワールドワイドウェブさんの〈亀井静香氏と朝木明代市議転落死問題〉も参照。それにしても、「オウムにとっての弁護士一家殺害事件に匹敵するような『一大危機』」などと、オウム真理教と本気で闘っていた坂本弁護士らの死を利用して踏みにじるだけの煽りはやめていただきたいものです。


なお、りゅうさんも紹介していますが、166号の〈議員への電話〉コーナー(第3面)でも次のような都合のいい「主婦」の声が掲載されています。

▼朝木さん矢野さん時効の心配をしないで犯人を捕まえることができますね
 それにしても、まるでドラマのような暴力団に暗殺依頼ししかも公明の都議をこれがやったというのですから大変な事件だということと、朝木明代議員が命をかけて斗った意味が、改めてわかりました。(栄町主婦)


紙版東村山市民新聞」で紹介されている自称市民の声が非常にうさんくさいものであることについては、2008年5月1日付〈矢野・朝木両「市議」の消せない過去〉なども参照。ついでに、2008年4月4日付〈そういえば スーパーハッカー どうなった〉なども参照。


*167号(2010年10月15日付)

どう説明?暴力団癒着 創価系 「朝木市議追悼の集い」会場でもスパイ活動
▼前号で、「暴力団山口組・武闘派「後藤組」の後藤忠正元組長が今年5月「宝島社」から『憚りながら』という本を出版し、「池田大作元会長」の腹心の藤井富雄元都議が後藤忠正会長と密会し、1人20億円で亀井静香、朝木明代、乙骨正生白川勝彦島村宜伸の計5名の暗殺を依頼した場面を隠し撮りし、そのビデオを亀井静香氏が持ち去った事実がこの本の中で、触れられているのです。ぞっとする話ですが、真実です
▼そして、右の5名の中でただ一人死亡しているのが、朝木明代議員です。
朝木議員殺害事件はこの9月で時効成立でしたが今年4月に、殺人事件の公訴時効が廃止となり、今後、犯人を捕まえるまで斗いを続けられるようになりました
▼月命日の10月2日、市内で朝木明代議員追悼の集いを行い多数の方々と謀殺事件究明の決意を新たにしましたが、なんとこの会場に創価系の人物らが入り込み、追悼の集いの模様をひそかに探っていました。参列者がこれらの人物を捕まえ、「スパイ活動」をしていたことが判明しました。
▼朝木議員謀殺事件に無関係ならば、こんなことまでする必要も理由もありません。まるで、自分達自身で「関係がある」ことを証明したようなものです。


これについても、りゅうオピニオン〈【東村山市民新聞167号〔2010年10月〕を読む(上)】「非創価」のモンジローさんらを「創価系」の「スパイ」と騒ぎ朝木市議転落死事件に創価が関係あると論じる矢野穂積〉でつっこまれています。というより、「密会ビデオ」については同じことを繰り返して「ぞっとする話ですが、真実です」などと余計な修辞を付け足しているだけですから、もはやつっこむ必要もありません。


後半で触れられている「スパイ活動」云々については、2010年10月3日付〈朝木明代議員追悼集会で「諜報活動」を「摘発」したなどと自慢する恐るべき矢野穂積・朝木直子両「市議」(東村山)〉のほか、凪論の以下の連載(特に4以降)も参照。


朝木明代市議「殺害」説の真実性・相当性が一連の裁判で次々と否定されていく中、これら裁判の被告も多数参加した「追悼の集い」で公職者たる矢野・朝木両「市議」がどのような発言をするのか、注目が集まるのは当然です。矢野「市議」は、
「新たな証拠が見つかるまで刑事告訴せずに証拠収集に尽力する」
「告訴状の提出までもう少しである」

などと適当なことを述べていたようですが、凪さんがおそらくこの証拠収集は矢野穂積東村山市議会議員が政界引退をする日まで延々と続けられることであろうと皮肉っているように、よほどの妄信的支持者以外は、こんなことを言われても納得するはずがありません。秘密集会めいた会合にしなければならなかった所以です。


そして、だからこそ矢野「市議」らは「スパイ活動」などと大仰な言葉を使ってまで「創価系」の関与を宣伝しなければならなかったわけです。けれども、朝木明代議員「謀殺」説に十分な根拠があるならば“こんなことまでする必要も理由もありません”ので、“まるで、自分達自身で「根拠がない」ことを証明したようなもの”になってしまいましたね。


*168号(2010年12月15日付)

暴力団に暗殺依頼」! 創価本部殿 反論しないのは認めてるのですね?
▼前号までに、「暴力団山口組・武闘派「後藤組」の後藤忠正元組長が今年5月「宝島社」から『憚りながら』という本を出版し「池田大作元会長」の腹心の藤井富雄元都議が後藤忠正会長と密会し、一人20億円で亀井静香、朝木明代、乙骨正生白川勝彦島村宜伸の計5名の暗殺を依頼した場面を隠し撮りし、そのビデオを亀井静香氏が持ち去った事実がこの本の中で、指摘されていることをお伝えしました。ぞっとする話ですが、真実です
▼そして、右の5名の中でただ一人死亡しているのが、朝木明代議員です。
過去に内容証明郵便も
〔中略〕
黙認?創価本部
▼しかし、創価本部は、これらの後藤忠正元組長の指摘に黙ったままなのです


これも今まで書いていたことの繰り返しに過ぎませんので、つっこみは省略します。


*169号(2011年2月20日付)

業者と癒着の入札疑惑 創価本部殿 公明市議らのやっていることは?
〔前略。前半で書かれていることについては3月8日付〈紙版「東村山市民新聞」169号に表れる矢野穂積「市議」のダブルスタンダード&印象操作体質〉参照〕
▼「暴力団山口組・武闘派「後藤組」の後藤忠正元組長が今年5月「宝島社」から『憚りながら』という本を出版し「池田大作元会長」の腹心の藤井富雄元都議が後藤忠正会長と密会し、1人20億円で亀井静香、朝木明代、乙骨正生白川勝彦島村宜伸の計5名の暗殺を依頼した場面を隠し撮りし、そのビデオを亀井静香氏が持ち去った事実がこの本の中で、指摘されていること、をお伝えしました。本当にぞっとする話ですが、真実です
▼右の5名の中でただ一人死亡しているのが、朝木明代議員で、このことを本紙では毎号連載していますが、その後も、創価本部は依然としてダンマリを続けています。「?」ですね。


これも同様です。それにしても、たとえば宇留嶋さんの一連の連載にダンマリを決め込み続ける矢野・朝木両「市議」がよくもまあ
「反論しないのは認めてるのですね?」
「これらの・・・指摘に黙ったままなのです」
「依然としてダンマリを続けています。『?』ですね」

などとブーメランを飛ばせるものだと感心します。反論しないのは認めてるのでしょうね。


柳原滋雄さんも、特に今年に入ってから次々と挑発的な記事をアップしていますが(まとめWiki「柳原滋雄コラム日記」裁判(「重要容疑者」裁判)〉の参考参照)、これについても矢野・朝木両「市議」は依然としてダンマリを続けています。「?」ですね。


〔この記事は3月26日にアップしたものです。〕