矢野穂積「市議」(現在)らが他の市議の攻撃材料に使っていた「ミニバス」請願、全会一致で採択される【追記あり】


在特会が会員に向けてこんな通知を発したとのことなので、Togetter【恥ずかし過ぎる】在特会、安田浩一&講談社に対する取材拒否を会員に通達【会長命令】として反応をまとめておきました。


在特会広報局より 在特会会員の皆様へ ◇
安田浩一氏の取材に関する会通知
すべての在特会会員の皆様は、安田浩一氏及び講談社媒体の取材を一切受けないようお願いします。
安田氏から打診があった場合は、「会長命令による拒否」で対応をお願いします。
米田隆司 (在特会広報局長)


相手がだれであれ、自分の言動が正しいと信じるならば可能な限りメディアの取材を受け入れて、持論をぶつけるべきではないでしょうか
と桜井会長が大見栄を切ってからまだ1年ちょっとしか経ってないわけですが(Togetter〈どんなメディアの取材も受ける!と公言していた在特会の今は昔〉も参照)、こんな露骨な情報統制までやるようになるとは、よほど安田さんの取材に怯え続けているようです。


ちなみに、公職者ともあろうものが似たような体質の持ち主であることについては、2008年5月11日付〈「偏向報道」を要求する矢野・朝木両「市議」の「説明責任」〉など参照。瀬戸弘幸サンを幹事に選任するなどという愉快なことをやらかした「国会記者倶楽部」とやらの意見も聞いてみたいものです。


さて、そんな両「市議」(現在)が「市民」を僭称して運営している東村山市民新聞は、やはり「最終更新日」の修正のみでした(4月2日付、2011/04/01 15:53:48)。一方、紙版東村山市民新聞」170号(3月20日付)の配布が開始され、例によって薄井市議に関する虚偽宣伝をやらかしているようですが(Togetterまとめ〈計100万円の損害賠償を命じられながらなお「(相手方が)また敗訴!」と宣伝する東村山市議会議員(矢野穂積・朝木直子)〉の後半参照)、これについては現物を入手してからまた取り上げます。


ところで、佐藤市議が〈3月議会最終日 環境建設委員会報告の報告〉で「市内ミニバスネットワークを一日も早く実現することを求める請願」の審査の様子を報告していました。

 続いて、22請願第10号「市内ミニバスネットワークを一日も早く実現することを求める請願」を議題としました。
 審査にあたり、紹介議員である矢野穂積議員、山口みよ議員、奥谷浩一議員に、本請願についての説明をお願いしました。
 まず矢野議員は、コミュニティバスについてのかつての請願の審査内容や、今回の請願本文を読めば、なんで紹介議員を呼んで、何が聞きたいのか、私がここで喋る必然性そのものが甚だ疑問だ。
 私が請願者から相談を受けて、あとの2人の紹介議員に協力を得たのだから、私に聞いてもらえればいいが、聞くほどのことがあるのか。紹介議員に何か聞きたいという発想自体が勉強不足の裏返しだ」
と等の発言がありました。
〔中略〕
 説明後、紹介議員に対する質疑を行いましたが、最大の論点は、美住町にグリーンバスを求める請願を不採択とした時と本請願の違いは何か、という点と、民間活力等の「等」の意味、そして、「行政の努力」とは何を指すのか、という点でした。
 現在のような形でグリーンバスに補助金を投入することの評価、行政がどこまで担うべきなのか、22年度に進められた公共交通を考える会の評価等については、紹介議員の間で意見が分かれている面もありましたが、考え得るあらゆる手段を講じて、市内にミニバスのネットワークを、という点に趣旨が集約されていることはよくわかりました。
 実はかなり長い時間、一部激しいやり取りもあったわけですが、大事なことは、今申し上げたことでありましたので、詳細は会議録を後日ご覧いただければ幸いに存じます。
 ここで紹介議員には退出いただき、若干の休憩後、委員間で意見交換を行いました。
 委員間でも、現在の方法でグリーンバス路線を拡大することの是非や、民間活力に対する考え方には温度差がありましたが、「市内にミニバスネットワークを一日も早く実現してほしい」「様々な工夫をして実現を」ということ自体は市民全体の希望である、という共通の認識が全委員から示されました。
 討論はなく、起立全員で22請願第10号は採択すべし、と決しました。
(太字は引用者=3羽の雀)


矢野穂積朝木直子両「市議」(現在)が紙版東村山市民新聞」168号(2010年12月15日付)の第2面・第3面で取り上げていた請願ですね。


高齢者待望だが 市財政を考え「民間事業者の活用して」という請願提出
「ミニバスを」の声無視したのは
 東村山市内にもコミュニティバスが走っているが、市が1路線につき2千万円も補助金を出しており、これ以上路線を増やすことができない事情にあるため、昨年度も請願が議会に出されたが採択されずに終わっている。このため、東村山駅〜恩多町1丁目を循環する民間バスのように民間事業者を活用した「ミニバス・ネットワーク」の実現を求める請願が美住町市民らから出された。が、公明、佐藤・薄井・大塚らは請願紹介議員になることを拒否。


公明の本音 ミニバス・ネットワーク実現を妨害ですか
〔前略〕
▼ ところで、高齢者の方を始めとして、大勢の市民のみなさんがミニバスのネットワークの実現を希望しています。そこで、美住町の方が市の財政難を考え、民間事業者を活用したミニバスを走らせるよう市議会に請願をだしました。が、公明には「ミニバスは必要だ」とする伊藤市議もいますが山川市議を始めとして他の公明市議は佐藤、薄井、大塚市議らとともに、これに協力しないばかりか、地域の創価信者らは、この請願に賛同する署名を妨害するなどのあきれた態度を続けています。


佐藤市議の報告にもある通り、結局請願は全会一致で採択されたわけですが、さて矢野・朝木両「市議」(現在)はそのことをどのように報告するのでしょう。それとも、以上の記事で本当の目的は達せられたとして、報告せずに済ませるのでしょうか。


今回の請願にはいろいろと経緯もあるようですが、今日はちょっと時間がありませんので、とりあえず薄井市議ブログの以下の記事を参照。


ついでに朝木明代議員殺害事件に関する請願などについてもあらためて触れておきたいところですが、気が向いたら追記するか新たに記事を起こします。


【追記】(4月5日)
本文では薄井市議のブログ記事だけ紹介しましたが、環境建設委員長である佐藤まさたか市議のブログでも、上記報告以外に次の関連記事がアップされているのを紹介し忘れていたのでリンクしておきます。


さて、請願が採択された件については、紙版東村山市民新聞」170号(3月20日付)第2面で次のような報告がありました。

できるところから 生活者ネット・公明らも反対できず!
ミニバス・ネットワーク請願採択へ


 本紙前々号で既報の通り現市長らは、1路線2000万円も「赤字補填金」がかさむので、これ以上の路線増には極めて消極的であるため、「じゃあ民間事業者の活力を活かして美住町や多摩湖町、荻山町など市内の交通不便地域にミニバス・ネットワークを走らせるよう行政も応援を」と市民から請願が昨年12月市議会に提出された。
 ほぼ大多数の市民が望んでいるのに、公明や「変えよう議会」の大塚(生活者ネット)らは、この請願に後ろ向きだったが、この請願の紹介議員を引き受けた草の根・矢野議員、民主・奥谷議員、共産・山口議員が委員会審議の際、趣旨を強く主張した結果、この請願は委員会で採択となった


(請願人代表等による)説明を聞いてから、賛成するべきかどうか判断すればいい」「紹介議員になることを見送り、請願審査の内容で賛否を判断しよう(いずれも薄井市議)という理由で紹介議員になることを見送ったらあたかも反対・妨害しているかのように騒ぎ、請願の趣旨を理解した上で賛成したら今度は自分達の手柄にするわけですね。しかも全会一致で採択されたことには触れずに。矢野穂積「市議」らしい手口です。


「大塚(生活者ネット)らは、この請願に後ろ向きだった」という根拠も不明です。委員会の場ではいろいろ議論があったのでしょうから後で会議録を確認するとして、大塚市議はブログで次のように書いています(太字は引用者=3羽の雀)。

07年に議員となり、コミュニティバスについては、町田市の「たまちゃんバス」の検討事例を参考に、市民参加でのルート、ダイヤ、停留所の検討こそが不可欠との提案をさせてもらい、その後も、美住町、富士見町市民から出されたコミュニティバスについての請願に紹介議員として名を連ね、市民が開いた集会で「小回りのきく小平市のミニバスの運行」などの事例についても視野に入れて、とのお話しをさせてもらった経過がある。
2月8日には、私が所属する環境建設委員会で既存のコミュニティバスではなく各地で取組みが進む「ミニバス」の走行についての請願を初めて審査することになる。
今回の「考える会」での議論を下敷きに、請願代表者の意向を受け止め、更なる検討に道を拡げていければいいのだが。
(大塚市議ブログ〈「東村山市の公共交通を考える会」が終了〉1月20日付)

そして、もうひとつの請願「ミニバス・ネットワーク」については、交通不便地域の筆頭である美住町に暮らす私自身も多いに賛成したい内容を含む。しかし、その前に、昨年8月から5回開催され、1月に報告書案が出された「東村山市公共交通を考える会」での調査や議論、報告書案の中で道路運送法に位置づけられた「地域公共交通会議」の設置を求めるまとめ、を尊重する必要があると思う。
また、公共交通についてはH211年3月に私も紹介議員となった「美住町にもコミュニティバスを一日も早く走らせることを求める請願」審査で、残念ながら不採択となった議論、反対討論(自民、公明、草の根)など議事録を読み返すと、今回の紹介議員同士の意見が全く異なることが見受けられ、特に今回の請願では紹介議員となり積極的に話を進めてきた「草の根」が、当時は「巨額の税金を投入し、コミュニティバスを運行するのには断固反対」と不採択とした時点からの意見の変遷、いや全く別物なのかを伺いたい。またネットワーク化にあたり「行政の努力」として何を求められているのかを確かめたいし、ミニバス・ネットワークとは民間任せなのか、既存路線に加え、需要に応じて運行するデマンド交通や小平市のコミュニティタクシー(実験中)に見るような新たな公共交通のコンセプトも含まれる構想なのか、請願代表者、紹介議員の意見をお聞きし、丁寧な議論をしていきたいと思う。
ということで、次回3月議会中の委員会で請願代表者ならびに紹介議員の意見を伺うことを決めた。そして議員間討議を進めることになる。
(大塚市議ブログ〈3つの請願は継続審査へ 環境建設委員会の報告〉2月8日付)


検討しなければならない論点はいろいろと挙げていますが、特に「後ろ向き」であったわけではないようです。それとも、「草の根」は市民の要望であればどんなものでも無批判に受け入れ、実行に移すべきだと考えているのでしょうか。そんなことはないはずですね。これもまた矢野「市議」流の情報操作と考えて間違いありません。


そもそも、紙版東村山市民新聞」170号の記事ではコミュニティバスの路線増に現市長らだけが反対であるかのように書いていますが、路線増には「草の根」自身も反対したのではありませんか。168号では「これ以上路線を増やすことができない事情にあるため、昨年度も請願が議会に出されたが採択されずに終わっている」として特に非難がましいことは書いていませんが、やはり市議選が近付くとこういう書き方になるのでしょうか。他の市議をごちゃごちゃ攻撃する前に、自分達が今まで言ってきたこと・やってきたことをきちんと報告するのが筋というものです。無理でしょうけど。