いよいよ佳境に入る京都朝鮮学校襲撃事件民事裁判と、必死の逃亡を図っているらしい桜井(高田)誠・在特会会長


東村山市民新聞では相変わらず「最終更新日」のみの修正が断続的に続けられています*1。また、千葉英司さんと宇留嶋瑞郎さんから立て続けに訴えられた瀬戸弘幸サンからは、今のところ裁判に関するコメントはありません。


一方、矢野穂積朝木直子両「市議」ともなかなか縁が深い週刊新潮がまたまた名誉毀損で敗訴し、謝罪広告を命じられたとのことです。



「セクハラ」だの職業安定法薬事法「違反」だの、薄井政美元市議が「犯罪行為をした疑いがあるとの印象を与える」ような大騒ぎをし、計100万円の損害賠償と謝罪放送を命じられた矢野・朝木両「市議」(「セクハラ市議」名誉毀損裁判)を彷彿とされる事例です(もっとも、「国権の最重要ポストという立場を考えると」云々の判決理由には疑問が残ります)。


また、朝日新聞の記事によれば「主要部分で裏付け取材をしていないことや、過去に何度も賠償命令を受けていることなど」も考慮されたようで、これまた、矢野・朝木両「市議」の情報操作を信じ込み、裏付け調査の不十分さを理由に損害賠償を命じられた西村修平・まきやすともや、これまでに命じられた損害賠償の累計額が少なくとも630万円にのぼる矢野・朝木両「市議」を彷彿とさせます。ちなみに、週刊新潮が過去に損害賠償を命じられた事件に、朝木明代市議転落死事件をめぐって創価学会と争った(そして完敗して200万円の賠償を命じられた)『週刊新潮』事件が含まれることは、今更言うまでもありません。


さて、昨日(4月25日)は京都地裁京都朝鮮学校襲撃事件裁判(民事)の第12回口頭弁論が行なわれました。傍聴した方々のツイートがTogetter朝鮮学校への嫌がらせ事件裁判 第12回口頭弁論 :その傍聴報告と法廷コント『桜井さんと高田さん』にまとめられていますが、来年3月の結審を目標に、関係者の尋問がいよいよ本格的に進められていく模様です。新たにこの事件を担当することになった裁判長の意向により、現場検証が行なわれることになったのも興味深いところです(追記〔5月4日〕:はやく仕事しろ>俺〈第12回口頭弁論傍聴記〉〈第12回口頭弁論原告側冒頭陳述〉も参照)。


被告尋問としては今のところ、西村斉・中谷辰一郎被告(7月11日)、八木康洋・川東大了被告(9月26日)について日程が決定し、西村修平被告(主権回復を目指す会代表)の尋問も予定されている旨が報告されています。


問題は桜井(高田)誠・在特会会長ですが、原告側が当然のことながら尋問を求めたのに対し、被告側は頑強に抵抗しているようです。第10回口頭弁論(1月25日)の直前にも
朝鮮学校の)元校長がこないのに、なんで私が呼ばれるの。バカか
などと弁解していましたから、おそらく本人の意向によるものでしょう。昨年10月に京都で開かれたシンポジウム「現代日本の排外主義とヘイトクライム」の嫌がらせに行った時には、こんな大見栄↓を切っていたのですが(2011年10月14日付〈自称桜井誠・在特会会長の関西徘徊記〜論戦を希望しているらしい自称桜井誠・在特会会長は裁判所に「わざわざ出向いてあげ」るか?〉も参照)。



どうやら、会長自ら在特会に「何の正当性もないことを証明」し続けてくれるようです。やはり、在特会福岡支部のブログに次のように書いてあったのは、まさに桜井(高田)会長のことだったのでしょう(なお、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110619/p1:title=この記述を最初に取り上げた時]にも書いたように、これが本当に朝鮮半島の伝統であるのかどうかは知りません)。


脱原発サウンドデモ@福岡を簡潔に解説すれば、朝鮮半島の伝統的な【精神的勝利法】である【声闘・ソント】と同じだということです。
【声闘・ソント】とは、声の大きさで相手の言論を封じることです。
朝鮮半島では、「声闘(ソント)」という文化【精神的勝利法】があります。人と議論をするとき、議論の内容は関係なく、ただ大声で早口で居丈高に話し、相手が何も言い返せなくなれば勝ち、という考え方です。つまり、より高圧的に話すことが正義なわけです。
一方、我々日本人は、議論はあくまで話の中身が重要で、いかに論理的に相手をねじ伏せるかが重要です。
多くの【普通の日本人】が、脱原発サウンドデモ(反原発デモ)を見た際に感じる違和感は、そこにあるのだと思います。


こんないつものやり口は法廷では通用しませんし、それどころかかえって裁判官の心証が悪くなるだけですからね。


思い返せば、中谷良子・現代撫子倶楽部代表の逮捕を報じた読売新聞に筋違いの抗議に行った時も、この桜井(高田)流の手法が遺憾なく(そしてこの上なく醜悪な形で)発揮されていました。その中谷良子代表に対する刑事裁判(詐欺容疑)の判決が、来週5月1日に言い渡されます。これまでの公判については以下のTogetterを参照。


第2回公判では徳島県教組襲撃事件で有罪判決を言い渡された後の行状についても取り上げられていたようで、詐欺容疑事件自体は有罪判決前の出来事であったとはいえ、執行猶予取消しになるかどうかが注目されます(追記〔5月1日〕:懲役1年6カ月、執行猶予4年という判決だったようです)。


そうかと思えば、京都・徳島両事件に参加して有罪判決(懲役1年6カ月・執行猶予4年)を受けていた荒巻靖彦・元チーム関西代表が公務執行妨害容疑で起訴され、さらに風営法違反容疑で書類送検されていたことが判明しました。




荒巻は報道当日の夜に行なわれたニコニコ生放送で包丁ならぬ呆れた理屈を振り回していましたが、実刑は免れないことを覚悟していると思われます。


この件に関する桜井(高田)会長の反応ですが、さすがに荒巻については無情に切り捨てるわけにはいかないのか、会としては擁護できないけれども個人的には擁護したい旨を表明していたようです。それにあわせて中谷良子被告人についても「個人としては支援したい」などと言っていたようですが(4月21日のニコニコ生放送)、もういろいろ開いた口がふさがりません。京都朝鮮学校襲撃事件裁判の第1審判決が来年言い渡されるころ、在特会は果たしてどうなっているのでしょうか。

*1:4月21日付(2012/04/20 18:26:22)・4月22日付(2012/04/21 13:55:50)・4月24日付(2012/04/23 18:17:08)。