思ったより大喜びしていない理由は?


この記事は本当は3月9日に書いているんですが、シンブンが3月2日付で更新した記事の報告なので、便宜上、こちらの記事も3月2日付にしておきます。この日、りんごっこ保育園名誉毀損訴訟の第1審判決(2月29日)についてちょっと得意げに報告が行なわれました。トップページの見出しは次のとおり。


東京地裁(行政部)の衝撃判決(08.2.29)! 「りんごっこ保育園」誹謗決議を懲りずに何度も行ったのは?誰でしょう!


さすがに〈「草の根」の斗い〉とは位置づけられていません。実際にはこれがもっとも重要な〈「草の根」の斗い〉のひとつであることは、佐藤市議が3月5日の一般質問で明らかにしているとおりですが、おおっぴらには言えないということでしょうね。ちなみに見出しの後半、最初は「公明、佐藤市議ら」への言及があったのですが、すぐに現在の文言へと変更されました。


この見出しは次の新規ページにリンクが張られています。


■自分のやっていることがわかっていない面々を痛打!
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page160.html


もっとも、新聞記事を2つ(読売・毎日の多摩版)貼り付けたページにリンクを張っただけです。そのうち判決文のスキャンも得意げにアップされることを期待したいものです。


判決についてはいくつかのブログでコメントされていますし、市のほうでも控訴するようなので、あまりあれこれ言う必要はないでしょう。判決文を見ていないので何とも言えませんが、基本的には市側代理人の立証活動が不十分だったということに尽きるのではと推測しています。なめていたんでしょうか。


★いくつかのブログ
*やまだKING
http://yamadakingorg.blog110.fc2.com/blog-entry-231.html
http://yamadakingorg.blog110.fc2.com/blog-entry-233.html
http://yamadakingorg.blog110.fc2.com/blog-entry-234.html
*東村山魑魅魍魎ブログ
http://blog.livedoor.jp/higashimurayama_orz/archives/50602670.html
http://blog.livedoor.jp/higashimurayama_orz/archives/50603157.html
*鈴木市議のブログ
http://tyubunn.blog.ocn.ne.jp/berumokku/2008/03/post_8d10.html


それにしても、あまりおおっぴらに欣喜雀躍するわけにもいかないとはいえ、シンブンの喜びようは思ったほどではありません。それではりんごっこ保育園のサイトではどうかと見てみると、これもそれほどではない。すでに設けられていた「東村山の保育は改革が必要です。」というページに、「再び高い評価を裁判所からいただきました。」というコラムが追加されただけで、トップページでは触れられていません。


どこかで見たような文体からして高野園長以外の人が書いたのではないかと思われるこのコラムでは、裁判所から「りんごっこ保育園が劣悪な環境にあるという事実は認められず、他園より優れた保育環境にある」という「高い評価」を受けたと自慢しています。毎日新聞の記事でも「都の外郭団体から高い評価を得ており、他園より優れた保育環境にある」ことが認定されたと書かれています。こういう受けとめ方ははたして適切なのでしょうか。


そもそも裁判所には保育環境の優劣を判断する権限も能力もありませんので、りんごっこ保育園の第三者評価を実施した(社)日本経営士会の評価結果を(おそらく市側の反証が不十分だったために)追認したに過ぎないと思われます。判決でも実際には「・・・優れた保育環境にあると推認される」等の文言が用いられているはずです(どこかの記事で見たような気が)。ちなみに(社)日本経営士会は「通産省経済企画庁の勧奨により昭和26年に創立し、昭和30年通産大臣の許可を得て社団法人となった」団体(同会ウェブサイトより)で、「都の外郭団体」という表現は不適当だと思います。


(社)日本経営士会による「高い評価」が「他園より優れた保育環境にある」と解釈できるようなものかについても疑問。この点については、日付が前後しますがこちらの記事(「オールA」と言ってもね)でコメントしておきました。


このコラムには「この保育園がつぶれればいいと思っている人はいないでしょうし」とか「園児第一で」とかほかにもいろいろツッコミどころがあるのですが、めんどくさいのでこのぐらいにしておきます。


それにしても、シンブンにしてもりんごっこ保育園にしても思ったほどの喜びようではないのは、「試合に勝って、勝負に負ける」という予感を感じているからでしょうか?