「市議会だより」は訴えるんでしょうか


シンブンHPは今日も「最終更新日」の修正だけみたいですが、りんごっこ保育園HPのトップページが5月1日付で更新されていました(実際の更新は5月2日)。

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新年度が始まり保育に情熱をもった職員が
より質の高い園児本位の保育を目指して日々真剣に取り組んでいて、
昨年より早く、園児達が落ち着いた保育環境となっています。

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ああそうですか。まあ保護者を保育室から締め出していれば何とでも言えますよね(4月11日付「りんごっこ保育園はたちの悪い荷物預かり所か」参照)。自信があるなら堂々と保護者に見せたらいいんじゃないですかね。


それに、園児が落ち着いていればいいというわけでもありませんしね。何を言ってもきちんと対応してもらえなかったら、幼い子どもも人間関係をあきらめてしまうことがあるそうですよ。あくまで一般論ですけどね。


いずれにせよ、保護者を締め出しておきながら「園児達が落ち着いた」というのを強調するあたり、何を狙っているのだろうかといぶかしく思ってしまいます。本当に「園児本位の保育」が行なわれているのか、保護者はしっかり確かめるべきでしょう。


それはそれとして、そろそろ新しい「市議会だより」がアップされているだろうと思ってチェックしたら、やっぱりアップされていました。


前に紹介した朝木「市議」の反対討論は、2面(PDFファイル)に掲載されています。わかりやすく言えば、「ウチの保育園にインネンつけてきたから、予算になんか絶対賛成してやんねぇ」、または「黙ってウチの園に金だけ出してりゃいいんだよ、だったら予算ぐらい目ぇつぶってやるよ」と要約できるというやつです。


5面(PDFファイル)には、「りんごっこ保育園の現状と矢野・朝木議員の関与について」という見出しのもと、佐藤市議の質問とそれに対する答弁が掲載されています。

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【問】矢野・朝木議員は同保育園でどういう立場か。
【保健福祉部長】両議員は平成19年5月に児童課が行った、認可民間保育園補助金再構築ヒヤリング時、園長とともに、運営委員との名目で出席している。
【問】最近把握している新たな問題は。保護者は市長に子どもを預けている。見解を求める。
【市長】その言葉は大変重く受け止めさせていただく。園では1月末に保育士等が複数退職し、資格を有する職員が児童福祉施設最低基準を下回る状況が判明した。都と連携を図り改善を促す文書を園あてに渡しており、粘り強く改善を折衝する。

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この質疑応答の詳しい内容はすでに佐藤市議が「りんごっこ保育園…一般質問から明らかになったこと」(3月7日付)で報告してくれていますが、これが「市議会だより」に載ったことの意味はけっこう大きいのではないでしょうか。


何より、りんごっこ保育園では保育士は足りていると(やや奥歯に物のはさまったような言い方で)主張する朝木「市議」の反対討論と、保育士は足りていないので改善を求めているという市長の答弁が、同じ「市議会だより」に掲載されています。祐天寺美桜さんも指摘するように、これでりんごっこ保育園の問題に関心を示す市民が少しは増えるのではないでしょうか。


りんごっこ保育園としても、保育士は一貫して足りていたとあくまで主張するのであれば、「市議会だより」にこのようなやりとりが掲載されたことを見過ごすわけにはいかないでしょう。また名誉毀損で訴えるんでしょうか。訴えるんでしょうね。訴えないと、保育士が足りていなかった(足りていない?)と認めることになってしまいますからね。


東村山市が訴えられれば、改善指導に関与した東京都も日和見を決めこむわけにはいかないでしょうから、今回に限ってはむしろ訴えてもらったほうがいいかもしれない。認可権者である東京都がぐずぐずしている間に取り返しのつかない問題が起きるよりは、訴訟をきっかけに本腰を入れてもらったほうがましです。


というわけで、今後の動向に注目することにしましょう。なお、りんごっこ保育園における保育士配置の問題について詳しくは、エアフォース「りんごっこ保育園問題とは何か」の第1回第2回を参照。