「偏向報道」を要求する矢野・朝木両「市議」の「説明責任」


「最終更新日」は、8日の午後3時ごろという早い時間に「2008年5月9日」になっていたかと思えば、「5月10日」に変わったのは10日のお昼ごろでした。どこか遠くの神社に御祓いでも受けに行っていたんですかね。どうでもいいですけどね。ちなみに10日の午後10時半ごろには「5月11日」に修正されていました。


それにしても、あたかも「越境通勤市議」言いがかり裁判の東京高裁判決などなかったかのような対応を、これほど長く続けるとは思っていなかった。常に予想を裏切ってくれる人たちです。悪い意味で。


ところで、OhmyNewsオーマイニュース)で渋井哲也さんが市議が市議を名誉毀損で訴える──東京・東村山市という記事を書いています(5月9日付)。


「争いの当事者となっている市議は、まず、市議会内で『辞職勧告を求める請願』を出し合い(いずれも不採択)、その『請願』の内容やメディアを通じてのお互いの批判内容について、名誉毀損で訴え合う始末」(リード)というのはちょっとニュアンスが違うような気がしますし、市民が矢野・朝木両「市議」の辞職勧告を求めて出した請願も、「矢野・朝木2市議が名誉毀損を繰り返している」(本文)というより、矢野・朝木両「市議」のやり方が市政に関する開かれた議論を妨げているという趣旨だと理解していますが、まあこの問題に注目が集まるのはよいことでしょう。Yahoo!Japan でもパブリックニュースとして掲載されていますので、私のところにも「東村山 朝木 裁判」とか「矢野 朝木 薄井 訴訟」などのキーワードで何人か訪ねてきています。


また、しばらく「恋C.I.L」になっていたC.I.L(Charismatic Itabashi Lover)のコメント欄の情報によれば、鹿砦社『紙の爆弾』6月号にはりんごっこ保育園に関する記事が載っているそうです。


「東京・東村山『りんごっこ保育園』にまつわる疑惑の数々」という記事ですね。まだ見ていないのでどんな記事なのかわからないのですが、コメントによれば、「りんごっこ保育園の問題で書き手に追及されています。取材に対してまともな対応を取らないようで、書き手から厳しく追及されています」だそうです。


あちこちで同じようなことをやっているんですね。というわけで、矢野・朝木両「市議」がこのところどんなメディア対応をやってきたのか、ちょっとまとめておきましょう。(追記:『紙の爆弾』の記事の筆者への対応については5月13日付記事を参照。)


まず、日刊サイゾーの「『あなたはセクハラの代名詞』 根拠なき誹謗中傷続ける東村山市議」(書き手/橋本玉泉、2008年2月8日付)より。

さらに、朝木・矢野両市議については、さまざまな疑惑が取り沙汰されている。それらについて話を聞こうと、この日に出廷した筆者は法廷で両氏に取材を試みた。ところが、朝木氏は筆者が口を開かないうちに、「話すことなんて何もない」と完全な取材拒否の姿勢。ひと言でも話を聞きたいと平身低頭願い出たが、「どうしてアナタに話さなければいけないの!」と朝木氏はヒステリックに叫ぶばかり。矢野氏も「あんたは薄井さんの関係者だろう。だったら話すわけにはいかない」などと言ってきたため、ライターとして取材を続けているだけと筆者が答えると、「なんだ。あんたは無関係なんだな。それなら何も話す必要はない」などと、こちらを煙に巻くかのようにまくし立てた。朝木・矢野の両市議は、こういった態度で取材を拒否し続け、自らのサイトやチラシで一方的な主張を繰り返している。


週刊金曜日「金曜アンテナ」(2008年3月21日付)に掲載された「東村山市議が運営委員の認可保育園に法令違反か」(書き手/田原大輔)でも、次のように報告されています。

この件について取材を矢野・朝木両市議に試みたが、両名とも筆者が質問する間もなく、「お前は無関係だろう」「話すことはない」などと一方的にまくし立て、何も話そうとはしなかった。


『SPA!』2007年8月7日号は、「エロ本出身者が議員になる資格はない、のか?」(取材・文/昼間たかし・長谷川大祐)という記事で4ページにわたって「セクハラ」ねつ造問題を取り上げていますが、そこでも矢野「市議」の武勇伝が報告されていました。記事では、「職業差別だ」などとの批判が広がっていることに触れたうえで、次のように報告しています。

 ところが、これに朝木側は強く反発し、職業差別の視点から問題を取り上げようとしたマスコミの取材はほぼシャットアウト。本誌記者も、取材に訪れた新聞記者が矢野市議と激しくやり合う場面にたまたま出くわしてしまった。
「職業差別だと事実無根の批判をしている人たちの発言を取り上げるのが、言論の自由なのか。そういう書き方をするなら取材は一切受けない。名刺を返せ」
 と、かなり強烈な応酬が行われていたのだ。


要するに矢野・朝木両「市議」は、自分たちとは意見が異なる人々の発言は取り上げずに全面的に自分たちの主張のみを伝える「偏向報道」を要求し、そうでない場合には取材には応じないということらしいですね。公職者としてはちょっと考えがたい対応です。


まあ、使えそうな記事があれば、ねつ造放送に利用したりすることはあります(当ブログ4月21日付記事参照)。ねつ造に利用できなくなったとたんに、記事の内容に文句をつけ始めたりもします(同5月5日付記事参照)。


そういえば、毎日新聞記者宛ての「公開質問」も出されていました。「事実の歪曲」とか「客観性がない」とか「極めて意図的で明らかに作為がある」などと記事にゴチャゴチャ文句をつけていますが、すべて「オマエが言うな」で済む話です。しかも、7月10日付でこの「公開質問」を公にして「2週間内」の回答を要求しておきながら、1か月後の8月10日に質問内容を書き直すという意味不明な対応をとっていますし。「社として、記者として、日ごろから主張されている説明責任を、それぞれ速やかに明らかにしていただきたい」とも書いていますが、これも「オマエが言うな」で終わる話。


この記事を書いている間に、東村山死人シンブン市民新聞のサイトには〈「ネット政治集団」を追及する!〉というページがあったことも思い出しました。このページの上のほうで4点にわたってゴチャゴチャ言っているのですが、いまとなってはこの威勢のよさが哀愁を誘いますね。ついでだから、あらためて簡単につっこみを入れておこうかな。

2 未だに、薄井・佐藤「市議」は、5月の臨時議会で正副議長、正副常任委員長の選挙で、自分が誰に投票したか、を公表していません。
(中略)
佐藤・薄井「市議」さん!
草の根両議員をあれこれ言う前に、これらについて自分たちの情報開示をすることです。


オマエが言うな。


矢野・朝木両「市議」にこんなことを言う資格がないことは、「セクハラ」ねつ造文書が一蹴されたことについていっさい報告をせず、「越境通勤市議」言いがかり裁判の東京高裁判決についても沈黙を守り続けていることからも、明らかです。「何をどこまで私物化するのやら」(4月25日付)、「裁判歴の偽装・粉飾は名誉毀損にならないんですかね」(4月27日付)、「『見える議会』、一番いやがるのは?」(5月7日付)などの記事でも、矢野・朝木両「市議」の隠蔽・偽装・ねつ造体質を批判してきました。


というより、当ブログのほとんどの記事はこの点に関連しています。よくもまあ恥ずかしげもなく「説明責任」などと口にできるものです。

3 説明責任を果たさず、専ら市外の売春肯定応援団に、リンクをはってSOS。
そして、佐藤「市議」とともに、草の根議員のコメントを勝手に捏造して掲載するような『プレイボーイ』や、『SPA』そしてスポーツ紙まで、頼りにする始末です。
どうせすがりつくなら、ももっと品のいいものに書いてもらったらどうですかね。必死なのはわかりますが、一般市民の理解得られると思いますか?


オマエが言うな。


東村山市民新聞」が品がいいとでも思っているんですかね。

4 それと「SPA」に旧都立大教員がご登場ですが、この人物、大言壮語の癖は依然とかわりませんが、「売春は違法、職業とは認められない」という最大の争点に、何も触れなかったですね。がっかりです。
やはり、違法を奨励するのは怖かったのですね。税金で給料貰っている限界でしょうか?
まだまだ時間はたっぷりありますから、きちんと反論するよう伝えてあげてくださいね。


論点をすりかえるな。


『SPA!』の記事では宮台真司さんと松沢呉一さんが対談しているのですが、そこで指摘されているのは、矢野・朝木両「市議」の「セクハラ」という主張が単なる言いがかりに過ぎないということです。これに反論できないものだから、売春の違法性云々の話を勝手に「最大の争点」と位置づけているだけ。もうがっかりする気力すらわいてきません。


まあ裁判ももうすぐ始まることですし、もう時間はあまりありませんよ。せいぜいきちんと反論してくださいね。無理でしょうけど