見出しを無闇にスクロールさせるのはやめましょう


3月定例会・予算特別委員会の議事録が市議会HPでようやく公開されました。とりあえず例の「見なし規定」の問題について検討してみようと、矢野「市議」が所管と延々とやりとしている3月14日(後半)・3月17日(前半)の議事録をざっと見てみたんですが、何が議論されているのか、さっぱりわかりません。また暇なときにでもゆっくり読んでみますが、おそらく理解しようとする必要もない議論なのでしょう。矢野「市議」の質問が終わったあとは、佐藤市議がりんごっこ保育園問題を鋭く、わかりやすく追及していますので(3月17日議事録)、そちらを読んでおけば十分だと思います。


さて、6月19日付更新では、トップページに次のような見出しが登場しました。


最高裁で矢野議員と乙骨氏が創価本部に勝訴確定!(08.06.17)


同じ文言の見出しが2か所に登場し、いずれも右から左へとスクロールしていますから、よほど嬉しかったのでしょうね。文字色は、上の見出しが黒、下の見出しが青になっています。下の見出しはスクロールが速すぎるような気がします。


例によって何の説明もなく、「勝訴確定!」と声高に述べているだけですから、いまのところ検証のしようがありません。したがって、
「どうせウソだろう」
「本当は敗訴したのに、勝訴だと思い込んでいるんだろう」
「せいぜい主張のごく一部が認められただけだろう」
などと適当に推測しておけばよいのですが、いちおう、何の裁判のことを言っているのか、考えてみました。


この間の流れからして、〈9月26日東京高裁判決で、矢野議員、乙骨氏が創価本部に逆転勝訴!〉と言っているやつの確定判決ですかね。『FORUM21』2004年1月15日号に掲載された「座談会 やはり『他殺』だった朝木明代東村山市議怪死事件」という記事をめぐり、創価学会が矢野「市議」や乙骨正生氏らを名誉毀損で訴えていた裁判です。


“お仲間”のひとり、段 勲氏が「アレレ?『聖教新聞』が沈黙した『東村山事件』控訴審判決」という記事で書いているところによると、この記事は、「朝木明代さんの長女(朝木直子東村山市議会議員)、矢野穂積東村山市議会議員、それに『FORUM21』の発行人でジャーナリストの乙骨正生氏の3人が、座談会形式で同事件を検証しているもの」(太字は引用者=3羽の雀)だそうです。この3人が集まって話をするのですから、その内容がでたらめであることは容易に想像できます。


この高裁判決については、職業差別を許しません!の〈朝木・矢野両市議関連裁判まとめスレッド〉で、宇留嶋さんが次のように簡単に解説してくれていますので(2007年9月28日付の投稿)、引用しておきましょう。

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今回創価学会が敗訴した判決は、東京高裁は乙骨、矢野らの座談会記事からは「創価学会が朝木明代の転落死に関与したと読み取ることはできない。よって違法行為は成立しない」としたものです。ですから、「明代は万引きを苦に自殺した」という事実にはなんら影響しません。
判決後、乙骨と共産党弁護士がにっこり握手を交わしていましたが、事実の証明をしようともせず、ただ名誉毀損の違法行為を免れただけでそんなに喜んでいるとは、ジャーナリストとして虚しくないんですかね。矢野・朝木にも同じことがいえます。

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そういうことでしょうね。これ以上つっこむ必要はなさそうですから、このぐらいにしておきます。