やっぱり虚しい勝利だった「FORUM21」裁判


ありゃ? 多摩レイクサイドFM「ニュースわい曲ワイド多摩」の音源をアップしてくれていた「さ〜さ、お耳を拝借〜」がアカウント停止になっている。またやったな?


C.I.L.に送られてきた内部告発らしきメールも含め、いろいろ取り上げておきたいことはありますが、まずは「東村山死人シンブン市民新聞」の26日付更新について取り上げておきましょう。25日は市議会6月定例会の最終日でしたが、矢野・朝木両「市議」はもちろん市議会のことになど触れていません。


26日付更新では、トップページで怪しく動き続ける〈最高裁で矢野議員と乙骨氏が創価本部に勝訴確定!(08.06.17)〉 という見出しの横に、〈裁判資料〉の文字が登場しました。珍しく判決文でも載せたか、結構なことですなと思いつつリンク先の新規ページを開いてみると・・・


最高裁で敗訴確定!創価本部の言い分をみてみよう。
敗訴確定した創価本部の訴状です。


いや、私は判決文が読みたいんですが。どうやら、やっぱり他人様にお見せできるほどの判決ではなかったようです。


それにしても、どうしていまさら訴状だけ唐突に掲載するんでしょうか。訴えられたのは平成16(2004年)2月ですから、さっさと載せておけばよかったのに。やっぱり、負けたらなかったことにするつもりだったんですね? 本当に「創価体質」の人たちです。


いちおう訴状にひととおり目を通してみましたが、件の「座談会 やはり『他殺』だった朝木明代東村山市議怪死事件」(『FORUM21』2004年1月15日号)が予想どおりくだらない内容だったと確認できたぐらいで(6月19日付記事参照)、とくに得るものはありませんでした。ちなみに、OCRか何かで訴状を読み込んだのではないかと思いますが、ノンブル(ページ番号)を削除して文章をつなげるぐらいの処理はやってほしいものです。


ただし、矢野・朝木両「市議」がこれまでサイトでは触れてこなかった2つの裁判、東村山市民新聞」裁判週刊現代」裁判について、訴状では言及されています。両裁判の件が「東村山死人シンブン市民新聞」サイトに掲載されたことには、一定の意義があるかもしれません。どうせ気づかずにうっかり載せただけでしょうけど。


どのような裁判だったのか、「職業差別を許しません!」の〈朝木・矢野両市議関連裁判まとめスレッド〉から抜粋して紹介しておきましょう。


●2001.12.26 東京高裁(確定) 『東村山市民新聞』事件
朝木明代の転落死は殺人であり創価学会が関与していたとする『東村山市民新聞』の記事に関して、創価学会矢野穂積朝木直子名誉毀損で提訴。創価学会の関与を信ずる相当の理由はなく、矢野・朝木に謝罪広告損害賠償命令。なお、原審(東京地裁)審理中に矢野は当事者尋問を2度欠席謝罪広告は、判決から半年後に『東村山市民新聞』に掲載されたが、同じ面に批判記事を掲載するというものだった。〔地裁判決抜粋高裁判決抜粋


●2002.10.29 最高裁(確定) 『週刊現代』事件
週刊現代』の記事(「夫と娘が激白!『明代は創価学会に殺された!』」)に関して、創価学会講談社元木昌彦編集長・朝木大統・朝木直子を提訴。記事の内容が真実であると信ずる相当の理由はなく、被告人らに対して謝罪広告損害賠償命令。なお、第一審(東京地裁)審理中に、被告の講談社側と朝木側は取材をした/受けていないと内部対立。〔高裁判決抜粋


なお、今回の訴状によれば、訴状が提出された平成16(2004)年2月18日現在、朝木「市議」は最高裁から命じられた謝罪広告をいまだに掲載していなかったようです。4月5日付「〈草の根〉の辞書に謝罪の文字はあるか(いやない)」で、この「週刊現代」裁判を受けて紙版「東村山恐怖新聞市民新聞」に謝罪広告が掲載されたと書いてしまいましたが、その謝罪広告はどうやら東村山市民新聞」裁判に関するものだったようですね。けっきょく週刊現代」裁判のほうの謝罪広告は掲載されたのかな。裁判が多すぎてよくわからないな。


ともあれ今回の「FORUM21」座談会裁判については、訴状だけではなく、一連の判決も掲載してもらいたいものです。敗訴して170万円の支払いと謝罪広告の掲載を命じられた第1審判決も含めて。


まあ、「勝訴確定!」と喜んでみせても、判決を載せれば、「他殺」説が肯定されたわけでも「自殺」説が否定されたわけでもないことが明らかになってしまいますから、載せたくないのかもしれませんけどね。


【追記】そういえば、今年1月27日に更新されたきりらしい「創価問題新聞」では、今回の裁判のことを「朝木明代議員殺害事件の裁判」と称しています。もちろんこれは「『FORUM21』座談会名誉毀損裁判」などと呼ぶのが正しいのですが、故・朝木明代議員の死が自殺だったか「他殺」だったかが争われている裁判のように思わせていたわけですね。


6月19日付記事で触れたように、今回の裁判の争点は、矢野「市議」と乙骨氏による発言が「創価学会が朝木明代議員を殺害した」という印象を与えるものであったか否かというところにあり、高裁・最高裁では「そこまでとは言えない」と判断したというだけの話です。何のつもりか訴状を掲載したことで、「朝木明代議員殺害事件の裁判」などと言っていたのがウソだったとばれてしまいましたね。