解決! 朝木明代市議転落死事件の“謎”


はてなアンテナ」が乱れているのでよくわかりませんが、今日も「最終更新日」の修正だけだったと思われます。


さて、最近になって一部の人たちがまた必死になって喧伝し始めた朝木明代市議「殺害」説。一連の裁判の結果からも、8月15日付の記事で触れておいた「松沢呉一の黒子の部屋」や「柳原滋雄コラム日記」の記事を読んでも、「自殺以外の可能性は考えにくい」ということでとっくに決着済みなのですが、創価学会憎しのあまりか、デマに乗っかってしまう人がときどき出てきます。


そのひとりが瀬戸弘幸氏で、最近になってブログで「朝木明代元東村山市議殺害事件 新メディアが挑む戦後最大のタブー」という連載を始めました。第1回(8月16日付)を読むかぎり、これまで垂れ流されてきたデマ情報の劣化コピーに過ぎず、8月9日に敢行したはずの現地取材はどうなったのかと首をひねってしまいます。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)の荒井禎雄さんも同様に感じたらしく、「【底が】大変残念ではありますが、せと弘幸のお里が知れました。【浅すぎ】」(8月16日付)で詳細につっこんでくれました。私がとくに興味を抱いたのは、〈邪(よこしま)教〉グループ一派や瀬戸氏らが“他殺の決定的証拠”と宣伝する「圧迫痕」についての推理です。


朝木明代の両腕に圧迫痕があったからといって、それが直ちに「他殺」の証拠にならないことは、ちょっと考えればすぐにわかります。警視庁は「転落時に手すりで打った」と判断したようですが、仮に第三者によってつけられたものだとしても、それが殺害の過程でついたものとは限らない。瀬戸氏の関係者のもとに送られてきたという怪文書では、同僚市議による自殺幇助の過程でついたあざではないかという推理が開陳されています。さすがにこれは飛躍しすぎで、私も支持する気にはなりませんが、まったくあり得ないわけではない。さまざまな可能性をひとつひとつ潰していくのが調査というものです。


この点について、荒井さんは次のような経緯を想像しています。朝木明代が転落死をしたまさにその日、朝木と矢野「市議」が万引き事件への対応の相談のため弁護士事務所を訪れていたことを踏まえた推理ですが、私にもこれが一番自然な流れではないかと思われます。

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弁護士事務所での話し合いの後、ふたりで事務所に戻り、そこで矢野と明代が口論になる
→頭に血が上って飛び出そうとする明代の腕を矢野が強く掴んで止めようとする
→それを振り払って明代が裸足のまま事務所を飛び出す
→矢野、飛び出した明代を追って事務所を出る
→〔明代が〕駅前ビルに上って踊り場から身を投げて自殺

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「他殺」説の根拠として、朝木明代が履いていた靴がいまだに見つかっていないことがしばしば挙げられるのですが、このような経緯があったと考えれば容易に説明がつきます。「殺された」と主張する矢野「市議」が事務所にけっして警察を立ち入らせようとしなかった(柳原滋雄コラム日記)というのも、このあたりに原因があるんじゃないですかねえ。


瀬戸氏が東京地検八王子支部に提出した要望書では、朝木明代の最後の電話の声が、「飛行機が撃墜された瞬間や、頭にピストルを突きつけられているときなど、緊張の極地〔ママ〕にある状況下で生まれる周波数」であったことも、「他殺」の根拠に挙げられています。この電話の件については、松沢さんもかつて取り上げていました。『東村山の闇』からの抜粋によると、このときのやりとりは次のような短いものだったようです。


明代「ちょっと、気分が悪いので、休んで行きます。」
矢野「はい、はい」
明代「はい、はい」


これだけのやりとりで上記のような分析ができるのかどうか、私にはわかりませんが、仮にその分析が正しいとして、これも上記のような経緯があったと想像すれば説明しやすいのではないでしょうか。自殺を決意して思いつめた人間が、その直前まで口論していた人間に電話をするときに、緊張の極致にあるかのような声を発することは必ずしも不思議ではないと思われます。矢野「市議」は、高野博子・りんごっこ保育園園長を人前で怒鳴りつけることがしばしばあるようですが(7月24日付「関与(支配・操作)したがる男、矢野穂積」参照)、朝木明代にも普段から同じような対応をとっていたとすれば、なおさらです。


スッキリしたので女子マラソンでも見ますかな。とりあえず裸足で走ってる人はいないようです。