またまたおとぼけ上手な瀬戸センセイ


30日午前5時現在、アジビラサイトの「最終更新日」はまだ修正されていませんが、瀬戸センセイはあいかわらず意気軒昂です。29日18:59に連載(10)をアップされ、「連載10回目は『これだ!』」として、1995(平成7)年11月30日に開かれた参議院・宗教法人等に関する特別委員会における、保坂三蔵議員の質疑を紹介しています。朝木明代市議(当時)が、「生前、宗教法人の改正〔ママ〕の陳情書まで提出して徹底的に対決していた方」だと強調するための資料のようです。


2ちゃんねるの書き込み(864番〔17:31〕・869番〔17:56〕、文末資料1参照)に飛びついたんですね、わかります。「10回目ということで、記念にこれを紹介します!」なんて、いかにも出し惜しみしてたかのようにおっしゃって、まーたまたおとぼけ上手でいらっしゃる。幸福の科学の一件のときもそうでしたけれども。


瀬戸センセイは、朝木明代市議が創価学会にとって“殺したいほど”脅威ではなかったと主張する人々(ブログ等の特定およびリンクはなし)に向けて、「なぜ、そのこと〔陳情書の提出〕に触れないのか?」と疑問を呈しておられます。そりゃ、議席譲渡事件→万引き事件と来て、放っておけば朝木明代市議のみならず〈草の根〉そのものの政治生命が失われていた可能性が高い状況を踏まえれば、たいした問題ではないからでしょう。


ちなみに保坂三蔵議員の質問によれば、朝木明代市議は、「死ぬ日のお昼に・・・宗教法人法の改正を求める陳情書というのを・・・東京都庁に出してきている」そうです。どうして、なんだかおかしいなと思わないのでしょうか。国の法律である宗教法人法の改正を、国会でもなく、都議会でもなく、都庁に陳情するなどというのは、立法に携わる市議会議員の行動とは思えません。都議会に対して法律改正の意見書を採択するよう求めるため、都議会が併設されている東京都庁方面に赴いて議会事務局に陳情書を提出したということかもしれませんが、そのぐらいの解説はしておいてほしいですよね。
【追記】すいません、この件については瀬戸センセイの連載(1)にこう書いてありました。どっかから書き写したような文章なんで、流しちゃってましたよ。
「この日の朝、故朝木明代市議は、かねてより問題視していた創価学会公明党の関係に関して、宗教団体の政治活動の在りよう等を問う『宗教法人法改正』を求める陳情書を東村山市議会と東京都知事宛に提出した」
正式名称は「宗教法人法および関係税法の抜本改正を求める陳情」で、やっぱり都議会ではなく都知事(当時は青島幸男氏)に提出したようです。謎の行動です。(追記終わり)


ちなみに、同じ日に朝木明代市議は矢野「市議」とともに弁護士のもとを訪れ、万引き事件への対応について相談したらしいんですけどね。


いずれにせよ、陳情書の提出が創価学会にとってそれほどの脅威になったとは思えず、単なるパフォーマンスだったのではないかという疑念もぬぐいきれません。ああ、そういえば、矢野「市議」や朝木親子は創価学会の解散請求をしておきながら一方的に取り下げてしまったことがあるそうですが、その経緯も今度訊き出しておいてください。


それはともかく、「なぜ、そのことに触れないのか?」と言われれば、「なぜ、荒井さんからの問いかけにも関わらず、議席譲渡事件にはまったく触れないのか?」とただちにつっこみ返されるに決まっています。Mauiiさんがさっそくつっこんでますけど。


と、ここまで書いてリンクを張るためにC.I.Lをのぞいてみたら、「瀬戸大先生さ、朝木明代が創価に殺された決定的な証拠があったんじゃなかったの?」という記事が載ってました。ついでに、“3羽の雀は口が悪い”って注意されちゃった。そうですね、やっぱり日本人として、目上の人に対する敬意が足りなかったかもしれません。今日からグレードアップして、「瀬戸センセイ」と呼ばせていただくことにします! まだ足りなかったら「瀬戸チェンチェイ」に!


それはそれとして、この時期は、衆議院・宗教法人に関する特別委員会でも朝木明代市議転落死事件が取り上げられています。どうせ瀬戸センセイはご存じないでしょうから、もとい、瀬戸センセイほどの方であれば当然ご承知でいらっしゃると拝察いたしますけれども、念のため、1995年11月7日の議事録から穂積良行議員(文末資料2)と熊代昭彦議員(同3)の質疑を資料として掲げておきます。


朝木明代市議転落死事件については、このように当時の国会でも、創価学会の関与をにおわせるような形で取り上げられていたわけです。これに対し、深谷隆司国家公安委員長(当時)は、「鋭意努力をして、捜査を徹底するように指示をいたしております」とか「あらゆる条件を視野に入れて捜査を進め、適正な措置がとられるように指導してまいりたい」などと答弁しています。


また、東京地検が最終的に「朝木明代の死亡にかかる被疑者不詳の殺人被疑事件については、必要な捜査を遂げ、本日不起訴処分にした。朝木の死亡には自殺の疑いが強く、他殺の確証は得られなかった」と発表したのは1997年4月14日のことでしたが、そのときの国家公安委員長は、創価学会批判派として有名らしい白川勝彦氏(任期1996年11月7日〜1997年9月11日〔Wikipediaより〕)でした。「事件当時、白川自身が警察の捜査に介入し、捜査に圧力をかけた事実」があるとも指摘されています。


これほどの包囲網が張られる中で、警察・検察が事実を不当に歪めたと考えることの方が難しいのではないでしょうか。まあ、創価学会の勢力はそれほど巨大だという、いつもの妄想めいた結論で終わるんでしょうけれども。


【資料1】瀬戸センセイが飛びついたと思われる2ちゃんねる「東村山の市会議員怪死」板の書き込み(改行を一部修正)

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 17:31:34 ID:???
>>841


>朝木明代が反創価の急先鋒だったなんて話は矢野穂積がでっち上げたデマで、実際は公明党議員と些細な
>揉め事を起こして、それをキッカケに東村山の公明勢力に粘着するようになって、自分達が配っているアジビラ
創価の悪口を書いてただけなの。


国会の議事録読んでみた


朝木さんは生前に、創価学会の解散請求を出していたんだね。


ソースは http://kokkai.ndl.go.jp/ の簡単検索から


検索条件
期間指定を平成1年から
発言者を 保坂三蔵
会議指定を 宗教法人等に関する特別委員会
検索語指定を 朝木 創価学会の解散請求


〔中略〕


869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 17:56:55 ID:???
>>841


>朝木明代が反創価の急先鋒だったなんて話は矢野穂積がでっち上げたデマで、実際は公明党議員と些細な
>揉め事を起こして、それをキッカケに東村山の公明勢力に粘着するようになって、自分達が配っているアジビラ
創価の悪口を書いてただけなの。


やり直し、こっちのほうな、


保坂三蔵君 
自殺とか他殺というのは、かなり傍証といいましょうか、推定の部分もあることは事実ですよ。しかし、もしその推定の部分があるとしたならば、この人は死ぬ日のお昼に東京都庁に宗教法人法の改正を求める陳情書というのを現実に出してきて、ここにあるんですよ、東京都庁に出してきている、お昼ですよ。そして、夕方帰って、二日後の高知の反創価学会シンポジウムに出るためのレジュメをワープロに打ちまして、またそれを消さないままに行方不明になった、そういう事件なんですよ。
 ですから、これはいろんな、今申し上げたような事件から申し上げますときな臭い部分が非常に多い。こういうことを考えますと、私はこのことについてどうしても、創価学会が疑われているんですよ、起こしたとは言っていないですよ、疑われている以上は疑われた側が、PL法じゃないけれども、しっかりと答えをしないと、大きな力を持ちそして大きな信者が頼りにしている教団が疑われているわけでありますから、このことからしても私はこの問題を簡単に済ますことはできないような事件だと思うわけでありますが、委員長、お取り扱いについていかにお考えでございましょうか。(発言する者多し)
ソースは http://kokkai.ndl.go.jp/


【資料2】衆議院・宗教法人に関する特別委員会(1995年11月7日)における穂積良行議員の質疑

○穂積委員 〔略〕
 そこで、これはもう市販の週刊誌あるいは雑誌に取り上げられた話でありますが、最近の例で、これについて当局はどんなふうな把握をしているかをぜひお聞きしたいことがございます。
 これは、十月十二日発行の週刊新潮の記事ですね。それから週刊朝日も取り上げている。それから文芸春秋十一月号で「東村山市議怪死のミステリー」という記事が載っております〔引用者注/筆者は乙骨正生氏〕。これはあるいはお読みになった方いらっしゃると思いますが、東村山市で市会議員であった朝木さんという女性議員がマンションの六階から下に落ちて死亡していたという事件なんです。この人はその直前にある宗教団体からいろいろと嫌がらせや何やを受けていたというようなことについて、ここでは具体的に宗教団体の名前を申しませんが、この記事では明記してあるわけであります。これについて警察当局はどのようにこの女性市議の死亡の前後の事情を把握し、これに犯罪行為が絡んでいるがどうかについてどのような捜査をしているか否かについて答弁願いたい。
○野田(健)政府委員 お尋ねの事案については、本年九月一日午後十時三十分ごろ、東京都東村山市本町所在の六階建て店舗兼マンションの一階ごみ集積所において、東村山市議会議員朝木明代氏が同マンションの上階から落下した状態で発見され、病院に搬送された後死亡したもので、現在警視庁において自殺、他殺両面からの捜査を進めており、早期に捜査を遂げ、総合的な判断をいたしたいということでございます。
 また、同議員の死亡前、同議員から何者かによって嫌がらせを受けたという届け出が警察に対してありまして、これらについては、警視庁において捜査を遂げたものもありますし、また、捜査中であるものもあります。
 以上であります。
○穂積委員 実は、私はこの雑誌の記事を見て思い出したのは、申すまでもなくオウム真理教坂本弁護士拉致・殺害事件であります。
 あの坂本弁護士は拉致された、そして殺されたということが今日明らかになったわけでありますが、あの当時、神奈川県警も拉致じゃなしに失踪事件という名前でどうも捜査をしたんですね。ところが、その数日後、あのオウム真理教の、バッジですか、プルシャというんですか、それが見つかった。そういうことで、どうもオウム真理教のしわざではないかということが疑われ、そして何年もたってから、今日その事実関係が明らかになりつつある。
 片や東村山市でも、墜落といいますか落ちて亡くなった後、後で妙なものが別のところで見つかったという話があるでしょう。これについて警察はどのように把握していますか。
○野田(健)政府委員 まず、坂本弁護士事件についてでありますけれども、事件発生といいますか、届け出を受けましてから、弁護士一家が何らかの犯罪被害に遭っている可能性が高いものとして、事件発生後でありますけれども、十七日に、失踪事件という名前でありますが、百二十名からの捜査本部を設置して捜査を開始した。そして、プルシャもあった、あるいは坂本弁護士オウム真理教被害者の会の救援活動をしていたというようなこともありまして、オウム真理教の関与についても初期的段階から視野に入れて捜査を推進していたという状況にございます。
 なお、今回の東村山市議の落下事案についてでありますけれども、かぎですね、キーホルダーつきのかぎが、階段の二階の踊り場のところにあります、焼き肉店のいつもお絞りを入れているケースの中から発見されたという状況にありまして、なぜそこにあったかということにつきましても現在捜査中でございます。
○穂積委員 とにかく、従来はどうも宗教法人絡みの話ということになると、信教の自由との関係で、捜査当局や何やはいろいろ気も使うとかいうようなことがあったんではないかというようなことを言われておりますが、私は、捜査当局はそういうことはかりそめにもあってはならない、これは宗教団体であろうが法人であろうが一般の人であろうが、公平なる、公正なる法の執行をすべきものだと思いますので、その点については国家公安委員長としての大臣からしかとお伺いいたしたい。
深谷国務大臣 委員御指摘のように、宗教団体だから手を緩めるとか、そんな思いが捜査の過程にあってはならないことは当然のことであります。また、今日までそのようなことで捜査を逡巡したということは全くないと私は断言申し上げます。
 今、さまざま出ている疑惑の問題について、週刊誌がいろいろ書いております。私どもも歯がゆくなるぐらいの思いで見詰めております。しかし、折々の捜査の報告を聞いておりますと、少なくともまだ週刊誌に出たような状況の証拠というものはございません。鋭意努力をして、捜査を徹底するように指示をいたしております。
○穂積委員 それでは、これはしっかりやっていただきたいという要望で終わらせていただきます。〔後略〕


【資料3】衆議院・宗教法人に関する特別委員会(1995年11月7日)における熊代昭彦議員の質疑

○熊代委員 〔略〕
 これは政府が、国家権力が宗教に口出しをするというのが信教の自由の侵害であるというふうに思われておりますが、歴史的には、ヨーロッパ諸国あるいはアラブでもそうでしょうけれども、ともすれば非寛容になりがちな宗教が強大な力でもって国家を押さえる、国家を押さえてそのほかの宗教を迫害していく、これが政教分離の侵害であり、信教の自由の侵害であります。
 これを防ぐために政教分離の原則ができたわけでございまして、法制局長官が言われたような、これが国教ですと宣言するような古典的なものはもうあり得ないわけですね。もっとダイナミックにとらえなければいけない。宗教が政党を支配している、その政党を大きくして政権に近づいている、その政権を裏で操る、そのことによって迫害していく、これが政教分離、信教の自由の侵害であるということでございます。
 オウム真理教はそれを暴力でやろうとした、サリンでやろうとした。創価学会さんは合法的な選挙でやろうとしているということでございます。しかしまた、ナチズムも合法的な選挙で出てきたということも想起しなければならないというふうに思います。
 そういうことでございまして、先ほど東村山市の問題が出ました。国のレベルではまだそこまで行っておりませんけれども、しかし、大きな危険もあると思います。東村山市では既にそのおそれが現実になっているのではないかそういう疑いを抱かせるところでございます。
 亡くなりました、事件死された朝木明代市議は、同市では市議会、市職員、それに警察署職員に創価学会の方の比率が相当に高いということを批判し、業者との癒着あるいは採用における癒着を批判しておられたということでございます。先ほど船田先生から権威のある雑誌であると御評価いただきました文芸春秋の十一月号に載っております〔引用者注/乙骨正生東村山市議怪死のミステリー」〕。
 私が特に問題にしたいのは、人が事件死した場合に、どこか水に落ちておぼれ死んだというようなときにも、まず他殺を疑ってとことんそれを調べる、そして、それをつぶしていって初めて自殺という結論に達するのです。ところが、この東村山署は、特に副署長さんというふうに言われておりますが、直ちに自殺説を出して頑張っている。署長も警視庁もなあなあ主義で、正義を明らかにする情熱に欠けているのじゃないか、そんなふうに思われます。
 アメリカではこういう場面ではFBIが出てくる。ところが、日本はそのFBIがありません。だからこれは警察庁が出ていただく場面でありまして、国家公安委員長、この問題について今後の対応、これまでの対応、特に素早く自殺説を打ち出してしまったというのは、私は捜査のイロハを心得ないことであると思います。この点に力点を置いて御答弁をお願いしたいと思います。
深谷国務大臣 東村山市議の転落事件につきましては、週刊誌や月刊誌、各マスコミが報道いたしておるところであります。私も、このようなマスコミの報道がございますから極めて深い関心を持ち、関係者にその経緯について詳しく、しかも何度も聴取をいたしております。
 今、東村山署の副署長が直ちに事故死と断定したとおっしゃいましたが、私に対する報告に関して申し上げれば、この副署長は広報担当でございまして、見通しについて記者に聞かれたので、事件性は薄いと説明しているのでございまして、格別直ちに事故死と断定したわけではありません。現に、現在も自殺、他殺いずれか断定をしない状態で捜査を一層進めているという状況でございます。
 本件の事案に関しましては、あらゆる条件を視野に入れて捜査を進め、適正な措置がとられるように指導してまいりたいと思っています。
○熊代委員 ぜひよろしく国家公安委員長の御指導をお願い申し上げたいと思います。〔後略〕