【中間総括】朝木明代市議転落死事件「再捜査」要求騒動


あ〜あ、荒井さんが疲れちゃった


昨日の記事では瀬戸氏の反応の本質をまとめるだけで済ませちゃったんで、覚書をさらさらっと書いて参考までに荒井さんに送っといたら、コピペされてしまいました(笑)。まあコピペにはコピペで対抗するというのもひとつの方略ですな。メールでは、ブログよりもさらにちょっとだけ口が悪いのがばれちゃったけど。てへっ。走り書きのメモにしてはそれなりにまとまってると我ながら思いますが、そのうち暇があったら補足しておきますわ。


まあ荒井さんが疲れるのも無理はありません。


朝木明代に自殺の動機はなかったというが、そうではなかったのではないか?
議席譲渡事件や万引き事件により〈草の根〉の政治生命は危機に瀕していたのだから、創価学会に朝木明代を殺害する理由はなかったのではないか?
(まして、朝木明代は数日後に検察に出頭することになっており、矢野「市議」の繰り上げ当選に関する都選管の裁決=9月4日=もそろそろ下ろうかという時期だったのに?)


という趣旨で議席譲渡事件を持ち出したら、当時の様子を見てきたかのように語る/騙るコメントを引っ張ってきたあげく、「そんなの関係ねぇ!」「再捜査要求の妨害すんな!」(意訳)ですからねえ。


十分な理由があるなら再捜査すればいいと私も思いますけれども、はたしてそれだけの理由があるのでしょうか、と多くのブロガーは疑問を呈しているのですよ。


私もそろそろ飽きてきたし、市議会9月定例会も始まったことですから、このへんで中間総括をしておきますかね(ついでに「瀬戸センセイ」という呼称にも飽きてきたので、普通に瀬戸氏と呼びます)。2ちゃんねるやコメント欄で助け舟を出されないと話が進まなくなってるみたいですし、中間総括のための材料はすでに十分に出揃ったと言えるでしょう。まだ31日午後2時ですけど、いまから出かけて遅くまで帰らないかもしれないので、早めに記事をアップしておきます。


まず、朝木明代市議(当時)が創価学会にとって“殺される”ほどの脅威だったか、事件を担当した検事が創価学会員だったために捜査が歪められたかといった点は、それこそ「東村山市民新聞」裁判の高裁判決等で「決着済み」の話。


両腕の圧迫痕にしても、それが「他人ともみ合い、上腕を強くつかまれたような場合」に生ずる可能性はあること、したがって「少なくとも被控訴人〔引用者注/ここでは矢野「市議」〕が本件のアザを他殺を疑わせる証拠となるようなものであると信じたことについて、相当な理由がある」ことまでは認定されていても(東京高裁・2007年6月20日、3月7日付記事も参照)、それが「他殺」の決定的証拠と認定した判決は見当たらない。他殺説が認定されたことの根拠になっているらしい「潮」事件判決「月刊タイムス」事件判決については、むしろ「万引きを苦にした自殺」と考える相当の理由があると認定されている可能性が高く、矢野・朝木両「市議」はその推定を覆すだけの資料を明らかにしていない(8月13日付記事参照)。これらの事件の判決が、上記東京高裁判決と同じようにスキャン画像で公開されたら、あらためて検討しましょうね。


瀬戸氏がひとつ覚えのように繰り返し持ち出している「創価学会の宣伝工作」にしても、その主張に一定の事実が含まれていると仮定したとして、『週刊新潮』(9月14日号)や『週刊現代』(9月23日号)をはじめとする計52本もの記事*1で“創価学会謀殺説”が喧伝・示唆されたことにいっさい触れないのでは、何の説得力も持たない。しかも『週刊新潮』や『週刊現代』における報道はその後、創価学会から名誉毀損で訴えられて完全敗訴している。この点については気が向いたらあらためて書きますが、なんだかもう馬鹿馬鹿しくなってきたので、とりあえずこのぐらいで済ませておきます。


瀬戸氏がやにわに取り上げるようになった当時の国会審議については、8月30日付の記事で指摘したとおり。すなわち、瀬戸氏がいまのところ触れていない衆議院・宗教法人特別委員会における質疑、当時の国家公安委員長の姿勢等を踏まえて考えれば、むしろ“反創価の圧力”はきわめて強かったと考えるのが自然で、にも関わらず「朝木の死亡には自殺の疑いが強く、他殺の確証は得られなかった」という結論が出されたことに着目するべきでしょう。


それに、そもそも内部告発者の証言というのはどうなったのやら(8月18日付「衝撃的すぎて脱力する『内部告発』の内容」も参照)。


最後に、仮に再捜査しましょうという話になったとしても、当時、矢野・朝木両「市議」が警察の捜査に非協力的態度を貫き、事務所内の捜索さえさせなかったのが事実なら(8月24日付「朝木明代市議転落死事件の『最大の謎』」参照)、真相究明の重要な端緒のひとつが矢野「市議」ら自身の手ですでに失われていることになり、意味のある再捜査は不可能。


というわけで、このままでは再捜査の必要性が広く受け入れられ、それが実現するということにはならないでしょう。そのことを百も承知で、むしろこのまま“創価学会=謀殺組織”というイメージだけが広がることを願い、瀬戸氏らの動きにほくそ笑んでいる勢力もあるのかもしれませんね。ちょっと引いて眺めてみると、どうもキナ臭い感じもしてきます。公明党創価学会が力を失うのは別にかまわないんですが、そんな勢力が存在するとしたら、その思惑に踊らされるのも釈然としませんな。


ま、矢野・朝木両「市議」の実像をあぶり出して知らしめるという当ブログの趣旨に合致する限度において、瀬戸氏方面の動きにも引き続き触れていく予定ではいますが、仕事もしないといけませんから、ちょっと回数は減るかもしれません。なにしろ創価学会からお金をもらっているわけでもないし。健康食品を売って儲けるような才覚もないし。

*1:数字は「『東村山市議転落死事件』の経過と真相」による。現在サーバートラブルか何かで見られなくなっている模様だが、この状態が続くようなら、念のためコピーしておいたデータを当ブログで転載することも検討中。【追記】その後、復旧した。