第八保育園・指定管理者選定問題も他人の攻撃材料に過ぎないのか


ゼリーワールド方面の動きにもつっこみを入れておきたいところですが、そちらは「Mauiiの日記」と「ミハルちっく」で十分にフォローしてくれているので、私は安心してりんごっこ保育園の話を続けることができます。なお、この記事は15日付ですが、実際には9月16日の午後2時過ぎに書いているものです。14日付の記事はちょっと長すぎたため、末尾で取り上げた第八保育園・指定管理者選定問題を目立たせるためにこちらの記事にとりあえずまとめておくことにしました。


ちなみにりんごっこ保育園問題については、佐藤市議が9月15日付で「で、返すものは返したのか?入れるものは入れたのか?」という記事をアップしています。佐藤市議が触れている「あと2人」の問題については、昨日の記事のほか、エアフォース「りんごっこ保育園問題とは何か」第1部の第1回第2回も参照。第2部・第21回(議会の権能を放棄した東村山市議会)も掲載され、東村山市が歴史を繰り返させようとしているのかどうか、検証する資料がどんどん整ってきています。


それでは以下、指定管理者選定問題について、昨日の記事に書いたことを再掲した上で(理解しやすいように一部表現を修正)、若干の追記をしておきましょう。


【14日付の記事の末尾】(9月15日午後5時半ごろ執筆)
矢野・朝木両「市議」が、〈児童福祉の基本も知らなかった児童課長、保健福祉部長、市長〉というページでいきなり指定管理者問題を持ち出しているのも、子どもたちや保護者のことを真剣に考えてのことではなく、所管を攻撃してりんごっこ保育園の問題から目をそらせようとしているだけなのは、明らかでしょう。


それを証明するかのように、15日午後3時半ごろ、「東村山市民新聞トップページに〈市立第8保育園業務委託(指定管理者選定)契約で、市児童課長らに官製談合の疑惑!疑惑急浮上で決定業者が返上騒ぎ。〉という見出しが登場し(9月16日付)、〈官製談合の「内部告発」も〉という新規ページが登場しました。


といっても、「内部告発」文書の書き出しを思わせぶりに抜粋するだけの、中身のないページ(魚拓)。この「疑惑」については市の方でも調査・確認を行なっていちおうの見解が発表されているわけですが、それにはいっさい触れずに「疑惑」だけを強調しています。あまりにも市民を、そしてとりわけ第8保育園の子どもたちやその保護者を馬鹿にした対応ではないでしょうか。これはやはり、りんごっこ保育園の再認可審査を前にした、矢野・朝木両「市議」のなりふり構わぬ姿勢を反映しているとしか思えません。


【14日付の記事の追記】(9月15日午後10時ごろ執筆)
午後9時20分ごろ、〈官製談合疑惑の「内部告発」も〉のページに、〈★ 天下りと官製談合疑惑、審議会(児童育成部会)会長と市長ら幹部の関係、3拍子揃った疑惑の構図〉という新たな小見出しとともに、多くの資料と記述が追加されました。最初からまとめてアップすればよかったのに、なぜでしょうねえ? ちなみに最初に掲載されていたページはこちらを参照。


しかし、市が次のような見解を明らかにしていることについては、あいかわらず触れていません。

平成20年8月6日夜、今回の選定のあり方は、選定委員会の構成をはじめ、あらかじめ特定の法人の選定を仕組んだ不正なものとする「内部告発文書」が市に寄せられました。文書は匿名でしたが、東村山市談合情報取扱要領に基づき、財務部・政策室が担当所管となり、告発された内容の事実確認のため「随意契約に関する調査委員会」を8月8日に設置し、11日までの間に、選定委員会委員ならびに事務局に対し直接事情聴取を行った結果、当該文書で指摘のあった事実は、一切確認できず、市としては今回の選定は公正かつ適正に行われたものと考えております。


矢野・朝木両「市議」の心根は、〈「官製談合」疑惑の構図〉という囲み記事の最後に置かれた次のような記述に、如実に表れています。なお、あわてて書いたのか何なのか知りませんが不自然な空白が多いので、そこは詰めました。

(番外)
 1 関係資料は、朝木議員が公文書開示請求で18件888枚の書類を入手、草の根矢野・朝木議員が天下り、官製談合疑惑を徹底追及した。同じ情報公開請求した佐藤市議は、天下りも官製談合疑惑も全く追及しなかった。
 2 共産党市議も、指定管理者制度の問題は指摘したが、天下りも官製談合疑惑も全く追及しなかった。


【新たな追記】(9月16日午後2時すぎ執筆)
さて、私はこの第八保育園・指定管理者選定問題について深くつっこむつもりはないのですが、はたしてこのような〈疑惑〉が存在するのかどうかについては、いささか疑問を抱いています。ちょっとネットで調べてみたかぎりでも、いったんは第八保育園の新たな指定管理者に選ばれた「土の根会」と東村山市役所が“悪”で、これまでの指定管理者である「ユーカリ福祉会」および管理者変更に反対した保護者らが“被害者”であるという、単純な図式ではとらえられない問題のようです。


矢野・朝木両「市議」も、「内部告発」文書を、部分的に、かつその必要があるとは思えない箇所まで伏字にして抜粋するばかりで、具体的な証拠は示していません。上述したように、市の調査結果も〈「官製談合」疑惑の構図〉からは(おそらく意図的に)省かれています。さらには、市議会でどのような〈徹底追及〉を行なったのかも、少なくとも現時点では明らかにしていない。よけいな〈番外〉を付け加えるに至っては、〈追及〉の動機が純粋なものではないことを自分でばらしているようなものです。


この2年ほどに限っても、矢野・朝木両「市議」は、自分たちにとって目障りな存在に〈疑惑〉のレッテルを貼り付けて攻撃してきました。佐藤市議を〈越境通勤市議〉と呼び、薄井市議に〈セクハラ〉〈職業安定法違反〉〈薬事法違反〉などの言いがかりをつけてきたことに示されているとおりです。


その〈疑惑〉の根拠はといえば、どれもこれも薄弱であるどころかほとんど荒唐無稽で、公的機関からはすべて一蹴されました。にも関わらず、そのことはホームページではいっさい報告せず、あいかわらずでたらめな内容の記事を掲載し続けている。薄井市議および佐藤市議から続けざまに訴えられても、ホームページ上ではダンマリを決め込んでいます。


そのくせ、国庫補助金未返還問題をはじめとする、りんごっこ保育園に関わる疑惑や疑問にはいっさい答えようとしないのです。これでは、〈談合疑惑〉を追及する動機どころか、〈疑惑〉の存在そのものを疑われてもしかたがないでしょう。


続くぜり。