株式会社より地域から遊離しているNPO法人「多摩レイクサイドFM」


今日はまた「最終更新日」の修正だけだったようです。たまには気分を変えて、矢野「市議」が実質的に支配している「多摩レイクサイドFM」の話でもしますかね。


そういえばここにも、JASRACと契約締結をせず、音楽使用料を払っていないという“未払い”の話がありましたね。もはや矢野「市議」らは“未払い”が趣味か習い性になっているとしか思えず、いよいよ珍しい存在です。もっとも、担当の松沢さんによると、遠からずJASRACとの契約締結を余儀なくされそうですけど。


さて、ちょっと前の話になりますが、9月1日は「防災の日」でした。中には「謀殺の日」だと騒いで洋品店襲撃事件のような災害を引き起こした人もいますけれども、世間一般ではあくまで災害被害の防止について考える日です。


その日を記念して、多摩のコミュニティFM5局が初めて共同で防災番組を制作するという試みを行ないました(こちらのお知らせも参照)。

防災番組:多摩のFM5局が共同で あすから6日まで同時放送 /東京
毎日新聞 多摩版 2008年8月31日
 多摩地域のコミュニティーFM5局が初めて共同で防災に関する番組を制作し、「防災の日」の9月1日から6日にかけて同時放送する。放送地域がほぼ各市町村単位に限られるコミュニティーFMによるこうした試みは、全国的にも珍しい。リスナーにとっては、近隣の自治体の情報を得るメリットがある。
 コミュニティーFMは、各市町村の経済や行政情報を中心に扱う。災害時のきめ細かな情報発信の必要性から、95年の阪神大震災をきっかけに相次いで開局された。
 共同制作するのは▽むさしのFM(武蔵野市)▽FM多摩(多摩市)▽FM西東京西東京市)▽調布FM(調布市)▽FMたちかわ(立川市)の5局。
〔後略〕


ご覧のように、多摩レイクサイドFMは参加していません。松沢さんもこのことを指摘し、次のように書いていました。

多摩地区のコミュニティFM5局が共同で防災番組を放送中ですが、多摩レイクサイドFMははずされています。コミュニティFM局が協力体制を強める中、多摩レイクサイドFMは完全孤立。そりゃつきあいたくないでしょ、新聞記事を捏造したり、繰り返し名誉毀損で訴えられたり、JASRACとの締結をごね続けてきた局とは。


多摩レイクサイドFMが「完全孤立」なのは間違いないのですが、「はずされて」いるというより、むしろこういうコミュニティに密着した放送はやりたくないんだと思われます。同局が代表世話人を務める「NPOコミュニティ放送全国協議会」の規約では、「地域文化の振興、コミュニティ醸成等に寄与すること」が協議会の目的ということになってるんですけど、そう書いておかないと格好がつかないから書いてあるだけなんでしょうね。


そういう姿勢は開局当初から変わらないようで、4年前、「東村山市議会などをFM放送で中継することを求める請願」が市議会に出されたことがあります。請願審査にあたって議会事務局が資料を作成したのですが、多摩レイクサイドFMは、多摩地区の他の局とは異なり、行政関連の情報提供や議会の中継もやらない、災害時の緊急放送についてもどうなっているかわからないという状態でした。


以下、そのときの議事録(議会運営委員会、平成16〔2004〕年11月25日)から、議会事務局長による説明を抜粋してご紹介しておきます。なお、ここで取り上げられている5局は、上記毎日新聞の記事でも取り上げられているむさしのFM武蔵野市)、FM多摩(多摩市)、FM西東京西東京市)、調布FM調布市)と、ひがしむらやまFM(現・多摩レイクサイドFM)です。FMたちかわ立川市)は開局が2007年4月22日なので、ここには含まれていません。

  ・・・行政と関連した番組の内容でございますけれども、「むさしの」の場合は、市の案内や行事等を1日6回放送。それから、「多摩」は市報の内容を放送。「西東京」は、やはり市報をもとに情報提供を行う。「調布」については、毎日行政情報、イベント等を中心に1日3回行うということでございます。「ひがしむらやま」の場合は、実態として不明でございますが、特に、現状で御提供をしている内容はございません。
  それから、防災体制。これは、災害時に災害情報を放送するという内容ですけれども、他の各4社につきましては、それぞれ協定等々も含めて緊急時の放送を行うとなっておりますが、「ひがしむらやま」については不明でございます。
〔中略〕
  次の中継放送の内容及び方式でございます。これは、特に、前回、御質問としていただいた部分でございますけれども、議会に関する中継放送ということです。
  まず、「むさしの」でございますけれども、3月定例会の所信表明と代表質問のみということでありますけれども、やっているということで、これは収録したものを放送しているということです。「多摩」については、ないようであります。「西東京」は、本会議すべてを放送。放送のやり方としては、収録した上で当日の夜間に放送ということです。「調布」は、なしということでございます。「ひがしむらやま」は、現状、全くそういったお話はいただいておりませんし、やっていないと考えられます。


他の4局はいずれも株式会社が運営しているのに対し、ひがしむらやまFM(現・多摩レイクサイドFM)だけは特定非営利活動法人が運営母体なのですが、そこが一番コミュニティに関心を持っていないという不思議な現象。しかも、「市議」が実質的に牛耳っているというのに、これですからね。もっとちゃんとした、まともな電波を発信できるNPOなり会社なりに免許を譲ってあげた方がいいんじゃないかと思います。