「特に問題なし」では済まない りんごっこ保育園の「指導検査」※一部訂正


東村山市民新聞」ですが、5日付の更新はなし。5日午後10時前に、「最終更新日」が「2008年10月6日」に修正されました。


それにしても、「学校耐震化」対策や「障害者自立支援法の抜本的見直し」に反対する理由も明らかにしなければ、第八保育園指定管理者選任問題をめぐって「疑惑」だの「癒着」だのと騒ぐ具体的根拠も詳らかにしようとしない。社会福祉法人ユーカリ福祉会を第八保育園の指定管理者として指定することに唯一反対したにも関わらず、すぐに掲載できるはずの反対討論さえ載せようとしない。この問題については、薄井市議を筆頭に、多くの市議が何らかの形で報告をしているのですが(9月17日付〈指定管理者問題を考える市議たち/利用する「市議」たち〉の追記参照)、矢野・朝木両「市議」はいったい何をしているのでしょうね。


都の定期監査で「りんごっこ保育園は、児童福祉施設最低基準の上で特に問題なし」の結論を講評、文書を交付して終了〉という見出しについても、「文書」とやらが掲載されるのをずっと待っているんですが(9月13日付〈りんごっこ保育園:市民が本当に知りたいこと〉参照)、この件について疑問を呈示した市民を「愚かにも・・・叫んでいる」などと罵倒して以来(9月18日付〈やっぱりよっぽど焦っているらしい矢野・朝木両「市議」〉参照)、動きがありませんね。


説明責任の“せ”の字も知らない矢野・朝木両「市議」に代わって、エアフォース「りんごっこ保育園問題とは何か(第2部)第23回(不可解な「置手紙」)が事情を一部明らかにしてくれました。それによると、「東村山市民新聞」の上記見出しは、東京都福祉保健局指導監査室(監査部の誤りか)が行なった次の指摘に基づくものと思われます。

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保育士の退職に伴い、平成20年1月18日から3月22日までの期間においては、保育士が1名不足しているが、看護師が配置されており、保育士とみなすことができることから、職員の配置基準は満たされている。保育士の退職等に備え、必要な保育士有資格者を配置することにより、最低基準に示された職員配置を行なうこと。

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前半の指摘が大いに疑問であることは、エアフォースの記事も指摘するとおり。いずれにせよ、市からの書類提出の求めを拒否し続ける理由にはなりません(この間の経緯については5月24日付〈改善指導を「なかったこと」にしようとするりんごっこ保育園〉および6月7日付〈市からの改善指導に応じない高野博子・りんごっこ保育園園長の「質問書」〉も参照)。


ともあれ、凪論〈でたらめそのものの「東村山市民新聞」とその発行人矢野穂積東村山市議会議員、編集人朝木直子東村山市議会議員〉(9月18日付)が指摘するように、今回の立入り検査が「定期監査」でも「定例監査」でもなく、「指導検査」であったことは間違いないようですね。すなわち、りんごっこ保育園グループ(今回は野口町の認証保育所も検査対象とされている)には、「著しい不適正」、「重大な不正」、「改善の遅滞」が疑われるような事情があったということです。(文末追記2参照)


そのような事情があった以上いずれにせよ、仮に児童福祉施設最低基準に照らして「特に問題なし」という結論が出たのだとしても、今回の指導検査で東京都からどのような指摘を受けたのか、その詳細を一刻も早く明らかにするべきでしょう。事実、保育士配置問題にしても、「職員の配置基準は満たされている」とはいえ、「保育士の退職等に備え、必要な保育士有資格者を配置する」よう求められているわけです。


他の分野についても改善のための指導助言を少なからず受けていることは容易に想像できるところで、その指導助言にどのように対応しようとしているのかも含めて明らかにすることこそ、保護者の不安を払拭する唯一の道です。まあ、何かと言えば「謀略」だの何だのと言い出して他人のせいにする「市議」たちが運営委員を務め、その1人の内縁の妻が園長の座に就いている間は、保護者の不安を完全に払拭することなど、どだい無理な話ではあるんですけれども。


【追記】そういえば、矢野・朝木両「市議」と高野園長らが清瀬の回転寿司屋で打ち上げをしていたのは、指導検査(9月10日)が終わってホッとしたからなんですね。それはそれで結構ですが、説明責任はちゃんと果たしましょうね。


【追記2】(10月6日)
凪論の文章を私が誤読していたようです。凪論〈でたらめな論理で殺害やでっち上げを主張する瀬戸弘幸氏〉(10月6日付)によれば、「指導検査は一定周期に行われるものであり、その指導検査自体は不正があることを前提としているものではないから指導検査自体は厳しいものではなく、厳しいのは『不正又は著しい不当が疑われる場合』に行われる指導監査部による監査である」とのこと。失礼しました。ご指摘を受け、誤った認識に立って書いた部分を(削除箇所がわかる形で)削除し、その下の「東京都から・・・」を「今回の指導検査で東京都から・・・」に修正しました。


だからといって矢野・朝木両「市議」が「指導検査」を「定期監査」などと言い換えて印象操作を図ろうとしていることの問題点は変わらないのですが、詳しくは凪論の解説をお読みください。また、矢野・朝木両「市議」および高野園長には説明責任を果たす義務があるという、当記事の趣旨も変わりません。