市への非協力を公然と宣言する恥ずかしい「市議」たち


りんごっこ保育園の指導検査について、肝心の具体的内容はどうしても説明したくないみたいですね。「東村山市民新聞」の20日付更新で、トップページの以下の見出しに、太字部分が追加されました。

都の定期監査で「りんごっこ保育園は、児童福祉施設最低基準の上で特に問題なし」の結論を講評、文書を交付して終了。(9月10日)
手続を知らない者が焦って、愚かにも、「都の監査委員が監査してはいない」などと叫んでいる。市が「定期監査」する?!などと愚かな一知半解ものまで
教えてあげよう。認可保育園の定例監査は、監査委員がするのではない!児童福祉法に基づき都福祉保健局指導監査部が担当するのだよ。


市が「定期監査」する?!〉の箇所からは、次の新規ページにリンクが張られています。


恥ずかしいことであるのも気づかないようです。
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page182.html


「知ったかぶり」にもほどがありますよね!〉という小見出しがついたこのページの書き出しは、次のとおり。

 法令を知らない自分の無知を、ブログで、書きなぐっているのも気づかず、矢野議員や朝木議員の辞職がどうの、などと叫ぶ方がいるようなので、警告を兼ねて、必要事項を指摘をしておくことにしましょう。
 「無知」の典型となった主張は、以下のとおりです。
東村山市において定期監査がどの部署が行っており、それは東京都の指導監査部の行う指導検査や監査とは明らかに異なることがわかりそうなものである」


矢野・朝木両「市議」が問題としている主張の出典は、凪論〈でたらめな論理で殺害やでっち上げを主張する瀬戸弘幸氏〉(10月6日付)です。後半部分でこの件が取り上げられているのですが、そこからたった1文を抜き出し、重箱の隅をつつくような真似をしています*1


そもそも、「警告を兼ねて」などと偉そうなことを言うわりに、どこにも出典が示されていません。こういう場合、出典を明示した上でリンクを張るのが常識というものでしょう。“どうせ雀が書くだろう”と思ってるのかもしれませんけど。いずれにせよ、反論しようとする相手を名指しすることもできないなんて、ああ恥ずかしい。


おまけに、トップページの見出しで「定期監査」と「定例監査」が混在しているのはそのまま。今回の検査が、凪論で指摘されたように「指導検査」であったことも、なぜか明らかにしたくないようです(エアフォース〈りんごっこ保育園問題とは何か(第2部)第23回24回も参照)。指導検査の結果の詳細についても、私が繰り返し要請してきたにも関わらず、明らかにしようとはしません*2


こうやって肝心の情報は隠しつつ、市町村には認可保育園に「定期監査」をすることはできないと主張するのですが、市民や保護者にとっては、そんな細かい話はどうでもよいことです。私もこのへんのことには詳しくありませんので、反論等は凪さんにおまかせしましょう。


ともあれ、市民や保護者の最大の関心は、りんごっこ保育園グループには東村山市と協力して保育環境・内容を改善していく意思があるのかどうか、というところにあります。しかし、りんごっこ保育園の運営委員を務める矢野・朝木両「市議」は、次のとおり、その意思がないことを事実上宣言してしまいました。

 市町村が当該認可保育園に補助金を交付している場合は、当該補助金に関して当該保育園の協力をえて調査(行政指導の一種)を行うことは可能ですが、行政指導はあくまでも、対象となる認可保育園の「協力」がなければ実施することができないことは、行政手続法又は東村山市行政手続条例により規定されています。
 そして、・・・創価学会及び東村山市内の同業者(東京都認証保育所・空飛ぶ三輪車)とその元職員(佐藤真和市議)が根拠なく攻撃をつづけている「りんごっこ保育園」は、認可保育園ですので、東村山市は直接の権限は何らもっておりません。


どう見ても、“東村山市には認可保育園に対する権限がないんだから黙っていろ”と言っているとしか思えません。これまでの経緯からしても、これをりんごっこ保育園グループによる“非協力宣言”と理解することは妥当でしょう。矢野・朝木両「市議」はまさに、9月20日付〈法の網をくぐり抜けるのが議員の仕事?〉で指摘したとおりのことをやっているというわけです。ああ恥ずかしい。


そのくせ、「東村山市は、・・・認可保育園に対して『必要な援助』をしなければなりませんが、保育担当所管の児童課には創価学会系の職員がおり、逆の動きをしている実態があります」などと書くのですから、呆れます。「逆の動き」というのはどんな動きなのか、何をもって「創価学会系の職員」(=創価学会の意を受けてりんごっこ保育園に不利な扱いをしている職員)と決めつけるのか、具体的に説明してもらいたいものです。いずれにせよ、「創価学会」が、矢野・朝木両「市議」の自己弁護のための記号以上のものでないことはここでも明らかと言えます。


つまるところ、矢野・朝木両「市議」は、“権限のない東村山市には協力しないけど、援助はしろ”(=黙って金を出せ)と言いたいのでしょう。自分たちのやっていることが〈恥ずかしいことであるのも気づかない〉んですね。


あげくに、凪さんに向かって、「知らないで、無知をさらけ出しているのは、まことに恥ずかしい限りですが、それだけではすまなくなりますので、注意を喚起しておきましょう」と(名指しはしないくせに)恫喝する始末。またまた発信者情報開示請求ですか? そしてまた、ブログ全体の閉鎖を要求するんですか?


本質的な論点には触れず、市民や保護者が知りたい情報もいっさい開示せず、批判した市民を恫喝する。凪さんが言うように、自分たちが「市議会議員に必要な良識を欠いている」のを勝手に暴露しているわけで、本当に恥ずかしい「市議」たちです。