りんごっこ保育園:保育の「確からしさ」って何ですか


断片的な日々(橋本玉泉さん)〈私立認可保育園の視察について〉によると、本日1月19日、東村山市議会厚生委員会が市内の私立認可保育園5箇所を視察したようです。視察対象は9箇所で、明日20日は残り3箇所を回るとのこと。1月15日付の記事では「市内には私立認可保育園が8園あり」と書きましたが、れんげ荻山保育園(小平市)も、東村山市の子どもを若干名受け入れていることから視察対象に含めたのですね。【訂正】(1月20日)そうではなく、公立民営の第八保育園を視察対象に含めたものでした。


なお、「1箇所については、事前に『留保する』という意思表示がなされたため、視察の実施には至らなかった」とのことです。橋本玉泉さんは園名を出していませんが、いままでの経緯から、りんごっこ保育園以外には考えられませんわね。どうやら、今年も非協力的・閉鎖的な姿勢を貫いていくようです。


さて、橋本さんも指摘していますが、そのりんごっこ保育園グループのHPが1月19日付で久しぶりに更新されました(前回の更新は2008年11月15日付)。トップページ【今月のとりくみ】が次のような内容になっています。

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新しい年、保育に情熱をもち責任感のある職員が保育の基本をしっかり踏まえながら、より質の高い園児本位の保育を目指して、頑張っています。
東京都の定例監査でも特に問題がないことが確認されましたし、東京地裁に続き、東京高裁でも市や市議会多数派の主張が斥けられ、りんごっこ保育園の保育の確からしさをあらためて確認することができました。

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前半は、これまで書いてあったことの繰り返しですね。後半では、昨年9月に行なわれた「定例監査」(指導検査)の件をあらためて強調するとともに、昨年12月11日の東京高裁判決についてようやく報告するなど、自己弁護に必死という印象です。


それにしても、「からし」とは、この分野では耳慣れない表現ですね。大辞林によると「数『確率(かくりつ)』に同じ」ということで、どうやら確率論や統計学でもっぱら使用される専門用語のようです。


保育の質を誇るなら「確かさ」でいいと思うんですが、それを納得してもらうための材料は一切出す気がないので、「からし」で我慢してくれということでしょうか。実際、昨年9月の指導検査については、「特に問題はない」という結論を繰り返すばかりで、それ以上の詳細はまったく明らかにしようとしませんしね。


東京高裁判決については、トップページ下方の〈★東村山の保育は改革が必要です。〉という囲みでも「地裁・高裁と勝訴判決をいただきました!」と書いていますが、リンク先のページは特に修正されていないようで、やはり詳細は報告されていません。東京高裁判決は串@こねうこやじさんが公にしてくれていますので、そのうち地裁判決とあわせて検討します。前から言ってるんで、そろそろやらなきゃ。


そもそも、「保育の基本」とか「より質の高い園児本意の保育」とか「りんごっこ保育園の保育の確からし」などと言うわりに、依然としてトップページから園の紹介さえ見られないままにしているというのは、どういうことなのか(10月26日付〈事故を宣伝に利用するりんごっこ保育園のいやらしさ〉参照)。ご自慢の「オールA評価」も、すでに受審から3年経っていることですし、その後の動向を踏まえれば、もはや無効になったと考えていいんじゃないですかね。