【連載(仮)】セトヒロユキの作り方(1):「偉人伝」ばかり読み漁る


東村山市民新聞」は、「最終更新日」が1月25日付に修正されていました。


松沢呉一さんがぼちぼち復帰する気になってくれたようで、何よりです。〈お部屋1764/瀬戸弘幸とは10・ルサンチマンとしての右翼活動〉では、もんさんTomatotic-jellyさんも取り上げていた「シュワツブ」問題を取っ掛かりに、瀬戸サンらのいい加減ぶりを明らかにしています。


ほとんど用いられない「シュワツブ」という表記で検索し、「この人物をネットで検索したら残念ながら一つしか見つかりませんでした」などと書いてしまうのは、松沢さんが指摘しているように無能力の表れであると同時に、想像力が欠如していることの証でもあると言えるでしょう。


戦前のアメリカ鉄鋼業界で「スティール・キング」と呼ばれ、立志伝中の人物となったほどの人間が検索で引っかからないとなれば、普通は表記や単語を変えて再度検索を試みてみるものです。しかし、瀬戸サンはそれをやらない。自分の認識(この場合は「シュワツブ」という表記)が正しいと思い込み、それ以外の可能性はないと判断してしまう。一事が万事この調子で、だからこそ、洋品店襲撃をこれだけ批判されながら、再度の「表敬訪問」を試みたりもできるのでしょう(2008年10月3日付〈市民の「恐怖心」に想像力を働かせようとしない公職(志願)者たち〉も参照)。


どうしてこのような誇大妄想「オレ様」主義者が生まれるのだろうと常々考えているのですが、今回のエントリーにそのヒントが隠されていました。瀬戸サンは、こう書いています。


「私は『偉人伝』物語が大好きです。それ以外のものは余り読まずに、そればかりを読んできました」


Tomatotic-jellyさんが的確に指摘しているように、「偉人伝」の類というのは、基本的には「ある時代の子供達への夢や希望を与える為の、それこそ夢物語。勝者の論理か、自己満足の啓蒙書」に過ぎません。大人になってからもそんなものばかり読んでいたら、人間や社会に関する認識が、ひいては自己認識が歪んでしまう可能性が高い。自分を鼓舞するためにたまに手に取るのはいいかもしれませんが、本来は青年期までに卒業しておくべきものでしょう。


大人なら、まして「ジャーナリスト」を気取るなら、もっと客観的視点に立った「伝記」なり「評伝」なりで“偉人”イメージの修正を図るとともに、歴史書等も読んで当時の社会や時代背景を知ろうと努めるものです。ところが逆に、「それ〔偉人伝〕以外のものは余り読まずに、そればかりを読んできました」などと、実に恥ずかしい不勉強ぶりを自ら暴露してしまうのですから、救いようがない。まあソ連が19世紀から存在していたと思っているような人ですから、もともと救いようがないのですが。


もっとも、さすがに自分が「英雄」になれないことには気づいたようで、最近ではもっぱら英雄待望論を唱えています。更迭された田母神俊雄氏に「英雄現る」と興奮したり、黒田大輔日本を護る市民の会)、遠藤健太郎真・保守市民の会)、有門大輔(NPO法人外国人犯罪追放運動)の3名を「ニューリーダー」と持ち上げたりしていたのは、記憶に新しいところです。


しかし、そのひとりである有門大輔は、瀬戸ブログの管理人として、「リーダー」と呼ぶにはまったくふさわしくない狭量さを全開にするばかり。今回のエントリーでも、“元新風選挙スタッフ ”からの批判に対し、師匠が珍しくそれなりに殊勝な対応を見せていたのに、
「見放されて結構毛だらけ猫ハイだらけ!」(Posted by BLOG『日本よ何処へ』管理者・有門 at 2009年01月24日 20:15)
などと逆ギレして「全てをブチ壊し」にする有様です。これじゃ100年経っても選挙には勝てないでしょうが、その方が日本のためにはなりますので、関係ない市民に迷惑をかけない範囲で今後もがんばってください。ちなみに、せっかく師匠や西村サンといっしょにウンコの検分までしたんですから、ちゃんと「・・・お前のケツは糞だらけ」まで言った方が座りがいいと思いますよ。


なお、東村山問題に関するTINさんの次のようなコメントも、さっそく削除されました(以下、太字や斜体は引用者=3羽の雀)。

今日は酔っているのでついでにお聞きしたいと思います。
東村山の件の追求は去年で終わりなのでしょうか?
12月のエントリ以来1ヶ月以上たちましたが、一向に新しいエントリをお立てにならないようなのでヤキモキしております。
内部告発、御用ライター呼称、ウンコの鑑定結果等やり残していられる課題が山積みでいらっしゃいます。
西村、黒田両氏の裁判日程もとりあえず決まったことですし、ここらで上記に関する新たな主張や今後の予定などをお聞かせいただきたいと思います。
Posted by TIN at 2009年01月25日 00:08


TINさんは、朝になって再投稿(魚拓)。

管理人様へ
私のコメントを削除されたようですが、するならするでその旨表記された方がよろしいかと思いますが。
Posted by TIN at 2009年01月25日 08:20



消された理由がわかりませんのでもう一度掲載させていただきます。


「今日は酔っているのでついでにお聞きしたいと思います。
東村山の件の追求は去年で終わりなのでしょうか?
12月のエントリ以来1ヶ月以上たちましたが、一向に新しいエントリをお立てにならないようなのでヤキモキしております。
内部告発、御用ライター呼称、ウンコの鑑定結果等やり残していられる課題が山積みでいらっしゃいます。
西村、黒田両氏の裁判日程もとりあえず決まったことですし、ここらで上記に関する新たな主張や今後の予定などをお聞かせいただきたいと思います。
Posted by TIN at 2009年01月25日 00:08」
Posted by TIN at 2009年01月25日 08:22


これに対し、有門は次のように回答しました。

管理人様へ
私のコメントを削除されたようですが、するならするでその旨表記された方がよろしいかと思いますが。


「今日は酔っているのでついでにお聞きしたいと思います


 人にものを尋ねる言葉とは思われません。


 管理人 斗虎
Posted by TIN at 2009年01月25日 08:20


回答の内容はともかく、このコメントの投稿者・投稿時間が「Posted by TIN at 2009年01月25日 08:20」となっていることにご注意ください。有門は、後の方のコメント(08:22)を削除した上で、前の方のコメント(08:20)に書き足す形で回答しています。プライバシー保護等の理由から一部を伏字にする必要がある場合などはともかく、どうして他人のコメントを勝手に改竄するのでしょう。


同じことは最近もありました。1月17日付〈政教分離を考える会チラシ配布暴行事件〉のコメント欄です。

記事中に
維新政党・新風副代表 瀬戸弘幸
と、肩書きつきのお名前が紹介されています。


今回は、新風の瀬戸氏の政治行動と取ってよいのでしょうか?
Posted by 万福 at 2009年01月18日 03:57


と質問した後に記事中の該当箇所が
>司   会 【日本よ何処へ」BLOG主宰 瀬戸弘幸


維新政党・新風副代表から【日本よ何処へ」BLOG主宰に書き換えられていますが、ビラの紹介部分の肩書きは維新政党・新風副代表です。
わざわざ、訂正すると色々と誤解招くと思うのですが?
参照http://s01.megalodon.jp/2009-0117-2321-39/blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52144052.html


再度質問します、今回は、新風の瀬戸氏の政治行動と取ってよいのでしょうか?


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なぜ、そのようなことにこだわるのか分かりませんが、このシンポジウムへの私の参加はブログ主としての参加です。ただ名古屋での開催なので新風関係者にお願いしてあるので、そのようなポスターになったものと思います。


 今回に限らず私の立場は正式な維新政党・新風が主催する以外の行事における参加資格はブログ主宰者という個人の立場ですのでご了解下さい。
Posted by 万福 at 2009年01月20日 07:38


これは瀬戸サンが書いたものだと思いますが、どうにも理解しがたい対応です。“万福”さんも、次のように批判しています。

〔略〕
> 今回に限らず私の立場は正式な維新政党・新風が主催する以外の行事に>おける参加資格はブログ主宰者という個人の立場ですのでご了解下さい。
他所様のコメント投稿内部に、ブログ管理者のコメントを埋め込むという話はあまり聞きません、何処かで流行しているのでしょうか?
私(万福)のコメントに割り込みコメントされた文章から察してブログ主催者であろう事は理解できますが、複数人数でブログ管理されている体制の貴ブログにおいて、割り込みコメントに署名がないと、何方がコメントされたものが判りません、そもそも、この割り込みコメントは何ですか?
このような、他人のコメントの改変を、改変と判るから問題ないだろうと、安易に他人が書かれたコメントに割り込みコメントを入れるのは執筆者の常識を疑います。
Posted by 万福 at 2009年01月20日 19:40


このあたりにもゼリの根関係者の体質が表れているような気がするのですが、とりあえず覚書として記録するだけにしておきます。そういえば、矢野穂積「市議」がFMの自分の番組で読売新聞の記事をねつ造するという事件もあったなあ。


もうひとりの「ニューリーダー」、クロダイセンセーの28日の予定についてもいちおうつっこんどこうと思ったんですが、めんどくさくなったんで、またにします。


なお、この記事はいちおう〈セトヒロユキの作り方〉という連載の第1回という位置づけですが、〈エア創価との斗い方〉と同じく、今後の予定は不明です。たぶん続かないと思うので、(仮)をつけときました。


〔この記事は1月25日の夕方アップしたものです。〕