SLAPP(恫喝訴訟)体質をますますあらわにする矢野・朝木両「市議」


落書き名誉毀損裁判」の第1回口頭弁論(3月12日、さいたま地裁川越支部)を前に、WAW〈【速報】行政書士ブログ、「落書き」部分が謎の変化〉が話題です。実名・住所を公開していても「無責任」かつ「悪質」な言論をやる奴はやるという、見本のような人ですな。カキの養殖業者ならずとも、頭を抱えている関係者も少なくないでしょう。記事の文言も一部修正されていますが、これについては清風匝地〈何の意味があるのか分からないけどまとめておく。〉でまとめられています。


一方の「東村山市民新聞」ですが、他の市議の皆さんはそれぞれ一般質問の様子等について熱心に報告しているというのに、矢野・朝木両「市議」はそんなことにはお構い無しです。トップページに、3月10日付で、市政とはまったく関係のない2箇所の加筆がありました。ちなみに更新時刻は3月9日の正午過ぎ(12:18:02)です。9日に開かれた生活文教委員会・厚生委員会には両「市議」とも所属していませんので、仕事をさぼったというわけではないんでしょうけどね。


修正箇所は橋本さんがすでにチェック済みですが、まず、トピックス〈お騒がせ「市議」〉の文末に次の文言が太字で加わりました。なお、これの前の方では、「匿名『ブログ』」が「怪文書と同じ匿名『ブログ』」に修正されています。


「提訴され裁判所から訴状が届くのが怖いので、住所も実名も出せないのです。責任ある言論活動というなら公表できるはずですね。」


もう1箇所、下の方に「警告」なる1行が登場しました。橋本さんもすぐには気づかなかったほど目立たなくなっているので、ここではちょっと大きめに紹介しておきましょう。


〈警告 提訴されるのを逃れる目的で、住所・実名を隠していても、怪文書類似ブログは徹底的に責任を追及します。〉


【追記】(3月11日)この記事をアップしたのは10日の午後1時半ごろでしたが、その後、10日の夜に、次のような文言が太字で追加されました(3月11日付)。
「提訴され裁判所から訴状が届くのが怖いので、住所も実名も出せないのです。責任ある言論活動というなら、こそこそしないで、住所・氏名を公表することです。」
(追記終わり)


なるほど、さまざまな指摘に対して具体的に反論するのではなく、裁判をちらつかせて黙らせようとしているわけですね? まさに、SLAPP(恫喝訴訟)*1という言葉がぴったりの「市議」さんたちです。薄井市議に訴えられた名誉毀損裁判で自分たちが何を主張しているのかも、お忘れなのですね(後述)。


佐藤市議が、かつて矢野・朝木両「市議」についてこう書いていたのは、きわめて正鵠を射ていたということになりそうです。

自らは他者に対して言いたい放題やりたい放題。
私自身がストーカーまがいのことをされたり家族の安寧まで脅かされたことは紛れもない事実です。
でも、自分たちに対する批判は、たとえ相手が一般市民であっても許さない。
裁判をちらつかせて黙らせようとさえする。
自らに都合のいいことは伝えても、不都合なことはだんまり。


こんな矢野・朝木両「市議」は、そもそも「責任ある言論活動」などと口にできる立場にはないと言えるでしょう。先の記事でも書いたように、実名か匿名かは“責任ある言論”のひとつの要素に過ぎませんので、まずは自分たちが「責任ある言論活動」を実践してからつべこべおっしゃってはいかがでしょうか(2008年4月26日付〈議員の品格〉も参照)。


矢野・朝木両「市議」は、「薄井『セクハラ』市議名誉毀損裁判」の第2準備書面で、次のように述べているそうです。

3 可能であった対抗言論がなされていないことに関する信義則違反
 加えて、原告薄井は私人ではなく公人として市議であることを明示した上でインターネット上に公的言論をなしうるブログをもっているのであるから、被告らによる批判言論に対しては、自己の信念に基づいた反論なり反批判なりの対抗言論を行うことができたにもかかわらず、これらを何らしなかった。そして、原告薄井は、先ず以って公人として言論に対しては言論によって応酬し、市議としての説明責任を果たすべきところ、これをおこなわないで、被告らの批判言論を事実上、黙認した。
 したがって、原告薄井が、事実上、被告らの批判言論を黙認したにもかかわらず、突如、司法救済を求めようとしたことには、信義則違反がある。


薄井市議の提訴についてはこれは当てはまらないと思いますが(松沢呉一の黒子の部屋〈お部屋1461/あれやこれやの表現規制2−2〉参照)、一般論としては、「先ず以って公人として言論に対しては言論によって応酬し、市議としての説明責任を果たすべき」というのはその通りです。


矢野・朝木両「市議」も、裁判をちらつかせて他人を黙らせようとする前に、自分が言っていることを実践なさればよろしい。信義則には、禁反言の法則(自己の行為に矛盾した態度をとることは許されない)というのもあるそうじゃありませんか。


怪文書と同じ匿名『ブログ』」「怪文書類似ブログ」という表現も、意味不明です。〈「ネット政治集団」を追及する!〉というページでも、「怪文書配布類似行為」という言葉を何度か使っていますが、辞書を引くと「怪文書」とは次のような意味とされています。


「中傷・暴露するのが目的の、出所不明の文書」(大辞泉
「中傷的・暴露的な内容で、出所・筆者不明の文書」(大辞林


出所(・筆者)不明」という点をとらえて言っているのでしょうが、逆に「中傷」の要素を重視すれば、紙版・サイト版「東村山市民新聞」の方がよっぽど「怪文書類似」文書・サイトと評するにふさわしいものと言えるでしょう。そういえば、管理者のハンドルネームさえ明らかにされていない「東村山市民が薄井問題を考えるフォーラム」(別名「シンブン公認ブログ」)については、〈東村山市民が運営する女性差別・薄井「市議」問題について東村山市民が考えるブログは ⇒ こちらから〉として、あいかわらず推薦なさっているのもおかしな話ですね。


厳しい批判を受けたくないなら、いい加減、「市議」としての正道に立ち戻った方がよろしいのではないですか。高野博子・りんごっこ保育園園長のブーメランを、一部修正して再び掲げておきます(2008年12月26日付〈「親創価」のレッテル貼りに狂奔する矢野・朝木両「市議」の“創価寄生虫”ぶり〉も参照)。


「セクハラ市議」とか「越境通勤市議」とか「親創価」とか、このような陰湿で、卑劣な方法で、他の市議の政治活動を妨害し、嫌がらせするような方々に、果たして市政を語る資格はあるのでしょうか?


このような姑息な嫌がらせをするようなことはただちにやめて、仮に、薄井市議や佐藤市議の活動が評価に値しないというお立場であるならば、ご自分達自身で、市議としてさらに立派な活動を進められるべきではないでしょうか。


そういえば、直接関係はありませんが、東村山ではこんな怪文書もまかれているらしいですね。




最近では裏に不気味な画像がコピーされたバージョンもあるようで。




なお、はてなアンテナによると、他に2つのページ(〈親創価・佐藤まさたかさんと「三輪車の保育」の現状〉および〈創価主導で、審査せず即、不採択に!〉)にも修正が加えられたことになっていますが、特に修正箇所はないようです。

*1:"Strategic Lawsuit Against Public Participation"の略。市民の言論や政治参加を妨げるために戦略的に行なわれる訴訟。