「東村山市民新聞」における矢野穂積・朝木直子両「市議」の「言論活動」とは


ゼリの根の体質のひとつに“異様なまでに数にこだわる”というのがあることは私も承知していましたが、ミハルさんが面白い指摘をしていました。12日の裁判の傍聴者が「(全員で)行動(して原告を威迫)する保守」関係者以外にはごく少数しかいなかったことを「おもしろい現象」として報告したクロダイくんの記事と、3月4日の市議会傍聴者が少なかったことを揶揄した瀬戸サンの記事を引いて、次のように述べています(雀的詰めあり)。

もうそろそろ気づいた方がいいんじゃない?
おもしろいわけでも意外でもなんでもない。
これが現実。
あなた方が攻撃しているのは巨大なカルト集団でもなんでもなく。真実の追究にかられた市井の人たち。
でしかないので。


その通りですね。瀬戸サンは、〈黒田大輔『日本を護る市民の会』代表の裁判支援行動(1)〉で、「東村山市議会において新銀行東京公明党都議の口利き疑惑を矢野穂積議員が質問したエントリーにはアンチ派の書き込みはゼロでした」と不思議がっていますが、これも、“自分たちを批判するのはみんな創価工作員”という瀬戸サンたちの言い草が単なる妄想であることの、ひとつの証拠です。どうしてそんなことがわからないのか、こっちこそ不思議ですが、そういう人だからこそ集団ストーカー被害者ばかりが次々と集まってくるのでしょうね。


なお、同エントリーでは瀬戸サンが千葉さんに対する嫌がらせを自白していますが、これについては昨日付の記事に追記しておきました。それにしても、柳原滋雄さんに向かって「不愉快なんだよー」「なめてんじゃねえぞこら」などの怒声を浴びせる人が、よくまあ「どうもこの人物はこのようにちょっとしたことでも直ぐに興奮してしまう人のようです」などとすまして書けるものです。


そういえば、瀬戸サンはいつの間にかすっかり検察への信頼を回復したらしく、


そのような〔社会の〕動きに検察庁が事件をデッチアゲたり、捏造までして加担することが考えられるのでしょうか?私にはとてもそのようなことは信じられません」(3月8日
今は検察の踏ん張りだけがこの危機をかろうじて防いでいる」(3月13日


などと繰り返し述べていますね(凪論〈「行動するジャーナリスト」瀬戸弘幸氏が「創価学会に支配された」検察への信頼を表明〉も参照)。最終的に朝木明代市議転落死事件の再捜査が行なわれなくても、もう文句を言うことはないのでしょう。まあ、遺族である朝木「市議」ご自身が再捜査の要求をしているのかどうかも、定かではない状況ですからね。


さて「東村山市民新聞」ですが、3月13日付・14日付で、それぞれ市議会とはほとんど関係のない更新がありました。まずは3月13日付の更新から報告しておきましょう。3月13日付で、〈訴訟4*1として次のような記述が加えられています(トップページ)。

この市民新聞HPでの言論活動を理由に、矢野・朝木両議員に、何と「議員」辞職勧告を決議してなどとトンチンカンな請願を市議会に出した(紹介議員は佐藤・薄井市議)人物、弁論準備期日が延期になったことを代理人弁護士からも知らされなかったようで、3月12日午後、裁判所内をウロウロ。


昨日付の記事でも簡単に触れておいたように、これはいわゆる請願潰し裁判に関する記述です。どうやら、被告である一般市民(請願人代表)、佐藤・薄井両市議、代理人弁護士の間で連絡ミスがあり、弁論準備手続の延期についての連絡が行かなかったようですね。この日は佐藤市議が矢野・朝木両「市議」を提訴した名誉毀損裁判も行なわれたようで(明日付の記事で報告予定)、矢野・朝木両「市議」はそれで裁判所にいたのでしょう。


何度か紹介してきたように、請願潰し裁判の発端は、矢野・朝木両「市議」の言動が市政に関する開かれた議論を妨げているなどとして、東村山市民を中心とする120名以上の市民が「矢野穂積・朝木直子両市議に対する辞職勧告を求める請願」を提出したことです。


これに対し、矢野・朝木両「市議」は、対抗言論の機会をいっさい放棄し(矢野・朝木両「市議」の主張によればこのような提訴は「信義則違反」)、請願書に記載されていた請願人代表の住所を利用して、市議会における審議まで封殺しようという意図も込めて、一般市民である請願人代表と、紹介議員である佐藤・薄井両市議を名誉毀損で訴えました。


このような形で一般市民を法廷に引きずり出しておきながら、わざわざ仕事を休んで裁判所にやってきた相手について「裁判所内をウロウロ」などとしか書けないのですから、まったくご立派な「市議」たちです。


この市民新聞HPでの言論活動」がどのようなものであったかについては、辞職勧告請願書によくまとまっています。簡単に要約しておきましょう。


(1)矢野・朝木両「市議」による職業差別に抗議した250人以上の市民のうち、東村山市内在住と思われる者の名前(一部実名)だけを抜き出し、抗議文の趣旨をねじまげて性風俗=売春」肯定論者などと決めつけたあげく、「東村山市民新聞」サイト上にさらし者のような形で掲載。あげくに、性風俗=売春」肯定論者と思われたくなければ賛同署名を撤回しろなどと要求。


(2)風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律風営法)等の規定をまったく無視して「性風俗はすべて違法」と決めつけ、「違法な職業は存在を許されておらず、差別されても当然」「差別されるのがいやならやめればいいだけ」などと、性風俗に従事する人々への差別的発言を連発。さらには、性風俗で働くのは「職業」であると主張すること、あるいはこれを「職業」として認めるよう要求すること自体が「違法な主張」などとして言論の自由を否定


(3)ネット上で矢野・朝木両市議を批判した一般市民に対し、目的を明らかにしないまま「1週間以内にお前の住所と実名を教えろ」などと要求。さらに、脅迫にはとうてい当たらない記事・コメントを「脅迫記事・脅迫投稿」「殺害予告投稿」などと決めつけて削除・謝罪等を請求。


(4)「東村山市民新聞」サイト上に「薄井・佐藤支持『ネット政治集団』リスト」なるものを掲載し、一般市民によるネット上での発言を、出典さえ示さず、文脈もまったく無視する形で抜き出してハンドルネームとともに列挙するとともに、明確な根拠も示さないまま、「脅迫投稿」「名誉毀損」「人権感覚麻痺者」「呆れた発想の持ち主」「批判拒否体質者」「違法行為を奨励」などと罵倒。それ以外のページでも、矢野・朝木両市議を批判した一般市民を「売春肯定論者」「セクハラ支持ネットオタク」などと罵倒。


(5)上記「薄井・佐藤支持『ネット政治集団』リスト」において、ある市民のハンドルネームを別の市民のハンドルネームと取り違えて「逮捕された痴漢の被害者の写真をネット公開」とする誤報を犯しておきながら、訂正請求を受けても誠意ある対応を見せず、ようやく訂正しても謝罪等は行なわないまま。(なお、依然として汚名を着せられている「てつ」さんはすでに亡くなっている。)


こういう「言論活動」のあり方は今でもほとんど変わっていませんから、過去の経緯を知らない人にも、容易に想像していただけるでしょう。


また、矢野・朝木両「市議」の言うこの「トンチンカンな請願」が市議会で最終的にどのように扱われたかについては、紹介議員のひとりである薄井市議の報告がわかりやすいので、そちらをご参照ください。不採択にこそなりましたが、議会運営委員会に所属する4会派がすべて討論に立ち、
「請願者の思いは理解している」
「委員会が求めた弁明に(矢野・朝木両議員)が出席しなかったのは遺憾」
「貴重な問題提起として受け止めたい」
「請願を訴えるというのは慎むべき」
「批判者への誹謗、中傷の応酬に終始するなど、およそ建設的とは言いがたい動きがあることは、議会としてはまことに残念」

といった発言を行なっています(討論全文も参照)。


むしろ、朝木「市議」が紹介議員となって提出された薄井市議に対する辞職勧告請願の方が「トンチンカンな請願」と呼ぶにふさわしく、市議会でもそれに応じた冷たい取扱いを受けたのですが、これについては、関連資料をまとめた「なんか変だよ東村山」、薄井市議ブログの〈草の根関連〉記事をとりあえず参照。関連議事録の抜粋も、なるべく早いうちに「東村山(笑)劇場」の方に掲載するつもりなので(古い議事録から順番に処理していこうと思いましたが、方針を転換)、そしたらまたお知らせします。


〔この記事は、3月14日の夕方にアップしたものです。〕

*1:【追記】(3月18日)うっかりしてしばらく気づきませんでしたが、下の方に〈訴訟4〉(創価学会関連)があるのだから、いずれかを〈訴訟5〉とするべきですね。