【速報の後追い】落書きは「配慮」と主張するクロダイくん ※集団威迫行為疑惑について追記 ※さらに追記
凪論〈地方公共団体を考える2 〜住民監査請求の考察 「東村山市民新聞」のインチキ極まる記述を中心に〜〉の後追いもしておきたいのですが、とりあえず、第1回口頭弁論が本日開かれた「落書き名誉毀損裁判」についてWeekly Autocrat Watcher(WAW)が速報してくれていますので、そちらから。
WAW〈【速報】行政書士、「写真書き込みは『配慮』」と主張〉によると、クロダイくんが宇留嶋さんの写真に落書きしたのは
「顔の特定を困難にするための配慮」
であり、その後、落書きに修正を加えたのは
「『目隠し』の趣旨をより明らかにするため」
だったそうです。それでは、その「配慮」について具体的にご覧ください。左が修正前、右が修正後の画像です(ウルシマさん、すいません)。
鼻から何かが垂れているような落書きもあるのですが、これも「配慮」ですかね。裁判で通用するとは思えませんが、なかなか面白い主張ですね。
「捏造マンセー」という落書きや、「創価工作員」「誘導工作記事を垂れ流している自称ジャーナリストのウンコ野郎」といった本文の記述についても何らかの主張を行なっていると思われますが、WAWによる週末の詳報を待つことにしましょう。
瀬戸サンや矢野・朝木両「市議」は、宇留嶋さんが書いている記事の内容についてはどうしても問題にしたくないようですが、クロダイくんの場合は「捏造」とか「工作員」とか「誘導工作記事」という表現を用いていますので、そうはいかないと思われます。今日の裁判は瀬戸サンも傍聴したようですが、瀬戸サンも、
「創価学会の御用ライター」=「創価学会の工作員」=「創価学会の手先」=「創価学会の犬」
という定義を明らかにしていますから、裁判の行方から目を離せないところでしょう。もっとも、橋本さんが指摘するように「『御用的な言論活動』が確認できなければ、『御用記者』等の認識は間違い」と考えるのが普通ですから、「御用ライター」裁判でも、宇留嶋さんの記事内容をスルーし続けるわけにはいかないだろうと思われます。
そういえば、今日は請願潰し裁判の弁論準備手続きもあったはずですね。XENONさんも指摘するように、請願人代表として請願書に住所・氏名を載せた一般市民を、何らの対抗言論も行なわないままいきなり提訴するような「市議」がいくら「脅かしではありません」などと言っても、額面通りには受け取ってもらえないでしょう。まして、市議会(政策総務委員会)を傍聴していた請願人代表に向かって、矢野「市議」は、
「お前は誰だ? ○○(請願人の実名)か!?」
などと大声を上げ、
「そのうち会うことになる」
という趣旨の言葉を告げたとも言います(佐藤市議の報告より)。明日(13日)から予算特別委員会が始まりますが、市民の皆さんにも関心を持って見守っていただきたいところです。
【追記】(3月13日)
「東村山市民新聞」の3月13日付更新によれば、請願潰し裁判の弁論準備手続きは延期になっていたそうです。代理人弁護士との連絡ミスか何かかもしれませんが、わざわざ有給をとって出廷したであろう請願人代表について「3月12日午後、裁判所内をウロウロ」などと揶揄するあたりは、さすが矢野・朝木両「市議」ですね。どうしてその様子を知っていたのだろうとも思うのですが、たぶん別の裁判で裁判所に行ってたんでしょう。本件更新については、また記事を1本起こします。
他方、「落書き名誉毀損裁判」についてはいくつかのブログで報告がありました。当事者であるクロダイくんの報告に一番中身がないというのも、呆れたものですね。これでは支援を呼びかける側も困るでしょう(普通の人なら)。千葉さんが傍聴していたことについても、TINさんの予想どおりの書き方をしているし。
他方、侍蟻こと有門大輔サンの報告は、もう少しまともです。自分は訴えられたくないという配慮が働いているのかもしれませんが、宇留嶋さんについても、クロダイくんのように「創価工作員」などと訴因追加的な書き方はせず、「ジャーナリスト・宇留嶋瑞郎氏(故朝木市議らに関わる取材・執筆を行なってきた)」といちおう公正に表記していますし、法廷での様子も少しですが報告されています。落書きについては、「画像に写された両氏の顔部分などに文字スタンプを添付されたこと」などとぼかして書いていますが。
しかし、「全員で行動する意義!」として次のように書いているのは、どうも私の性には合いません。
西村代表のケースにせよ、黒田氏のケースにせよ、『行動』において訴えを起こされるなどした場合、裁判の度に街頭での集会を開き、全員で裁判所に赴く! 全員で動く! 自らの問題として立ち向かう!
苦手なんですよね、こういう“ケツの穴までの連帯”体質。裁判所職員が大勢の傍聴者に驚いたことについて、「さっそく全員で動いた意義を見い出せた!」とも書いていますが、裁判所職員にいくら「緊張感」を持たせても裁判には関係ありませんし。
それはそれとして、こういう「全員で行動する」人たちが次のようなことをやっちゃ、まずいでしょ。WAW〈【速報】行政書士、「写真書き込みは『配慮』」と主張〉の追記より。
傍聴席には警視庁の元副署長の姿もありましたが、開廷前、副代表と団体代表が両側から副署長の顔を覗き込みながら「東村山署の元副署長ですよねえ」と詰問。副代表らは裁判終了後にも、帰宅しようとした元副署長を追いかけ、「何か言え」などと声を掛けたといいます。
「副代表」は瀬戸サンとして、「団体代表」は西村修平サンですかね。
裁判終了後に宇留嶋さん・千葉さんを追いかけたことについては、有門サン自身も報告しています。有門サンは、何を先走っているのか“ストーカー規正法には当てはまらない”と縷々(るる)主張しておいでですが、そんな法律を持ち出すまでもなく、このような行為は原告に対する集団威迫行為と見なされてもしかたがありません。
有門サンは「私としても是非お話をうかがいたかった」と書いていますが、自ら表明しているようにすでに被告側当事者に等しい存在なのですから、あとは裁判でやりとりするしかないのです。このあたりのことについては、2008年12月1日付〈瀬戸弘幸には千葉さんに取材を申し込む資格があるか(いやない)〉で詳しく述べておきました。
集団傍聴による裁判支援自体はまったく問題ないのですが(サヨクの皆さんもしょっちゅうやってますし)、振舞いには気をつけていただきたいものです。
【追記2】(3月14日)
瀬戸サンも、〈黒田大輔『日本を護る市民の会』代表の裁判支援行動(1)〉という報告記事をアップしました。見出しの丸付数字はカッコ付数字に修正しておきましたが、これ、続くんですか?
例によって相手の否定的印象を書き連ねる以外にほとんど中身のない記事ですが、驚いたのは、千葉さんに対してあからさまな嫌がらせを行なったことを、堂々と(しかも自慢げに)自白していることです。
出口には大宮警察署の方が20数名もいたでしょうか。私は千葉氏の脇に寄って、その警察官の皆さんに千葉氏をご紹介しました。
「皆さん、この方は皆さん達の偉大な大先輩ですよ!
元東村山警察署の副署長で、現在は創価学会を批判する人達をことごとく訴えている人です!」
千葉氏も度肝を抜かれたのではないか。
ご立派ですな。さすがは、他人の顔写真にくだらない落書きをするような幼稚な人間について「リーダーとしての才覚を備えていると感心」するようなお人です。
もっとも、落書きそのものについてはやっぱりどうやっても弁護できないと見えて、肖像権がどうのこうのとゴチャゴチャ言っているだけですね。問題がないとおっしゃるのなら、宇留嶋さんの同じ写真を何度もブログに掲載するのではなく、クロダイくんの落書き写真を堂々と掲載なさればいいんじゃないでしょうか。私自身は、あの落書き写真の掲載は不法行為だと思っていますので、お勧めはしませんけれども。
肖像権についてゴチャゴチャ言っている部分も、いろいろとおかしな点が多いですね。まず、3月4日付の記事でもあらためて触れておきましたが、〈動画を公開して悦に入る街宣右翼の肖像権は制限されて当然〉(2008年10月12日付)です。「実は彼はこの当日の私の写真を雑誌に私に無断で掲載しています。勿論、私が承諾した憶えもありません。まぁ〜これはお互い様ということです」などと書いていますが、街宣主催者と、その街宣を取材するジャーナリストでは立場が異なりますので、「お互い様」とは言えないでしょう。
同時に、肖像権問題についてまとめた上記の記事で、私は「主催者や演説者以外の一般参加者を至近距離から執拗に撮影するなどの振舞いがあり、制止にも応じなかったということであれば少し事情は異なってくるでしょうが」とも書きました。瀬戸サンの書き方ではそのあたりが曖昧なのですが、ひょっとしたら、取材者のマナーとして好ましくないような状況があったのかもしれません。しかし、それをもって、「原告は街宣活動の取材を行なった」という宇留嶋さんの主張を覆すことはできないでしょうし、ましてや落書き写真を掲載したことの違法性を阻却することは無理でしょうね。
それにしても、瀬戸サンがここで書いていることはおかしい。
ジャーナリストであれば我々の街宣を見てカメラで撮影することもあるでしょうが、この宇留嶋氏は一人ひとりを執拗に角度を変えながら何枚も撮影していた。
私はトラブルにならなければ良いがと思っていたのですが、9月1日はついにその心配が的中してしまった。この日も宇留嶋氏はカメラを引っさげて一人づつ前回と同じように撮りまくっていました。
〔中略〕
これ以上のトラブルになるのを避けるために、私が宇留嶋氏に近づいて「離れろ!」と言ったのが下記の写真です。
〔中略〕
私もこの日は「もういい加減、撮影は止めなさい」と忠告するほどでした。前回はそのようなことを言ってはおりませんが、この日は私も拒否したくらいです。
しかし、ヲチ板でも指摘されていたように、瀬戸サンは2008年9月12日付エントリーでは次のように述べていました。
この宇留嶋瑞郎というライターの方ですが、私は2度ほどお会いしました。
八王子駅前の演説の時にも現れて、集まった人たち全ての顔写真を取りまくっていました。我々が八王子検察庁に行くと着いて来ました。
今回の東村山市駅前における演説でも、集まった人たちを一人残らず写真に収めていたようです。
〔中略〕
ところで、参加者を写真に収めて一体このライターは何に使おうとしているのでしょう?
誰かに依頼されているのなら、それはそれで良いのですが、趣味でおやりになっているなら、こちらも余りいい気持ちではないので、次回からは遠慮させて頂こうと思っています。
我々の<行動する保守運動>とは、かように寛容なのです。
〔中略〕
何度でも書きますよ。
我々が一度たりとも、創価学会とつるむライターに罵声を浴びせ、写真を撮るななどと文句を言ったことはないのです。
明らかに矛盾していますね。瀬戸サンは、どちらかのエントリーで、ウソをついているか、誤った(または変容した)記憶に基づいて記述しているということです。これでは、瀬戸サンが仮にいずれかの裁判で証人採用されたとしても、証言の信憑性を簡単に否定されることになってしまいそうですね。
それはともかく、肖像権についてゴチャゴチャ言うのなら、3月4日付の記事でも指摘したように、
*公開裁判の傍聴者の写真を撮影し、その素性を確かめようとしたこと
*街宣を迷惑に感じて交番に苦情を言った妊婦の写真をボカシもいれずに晒し続けること
にどのような正当性を見出すことができるのか、さっさと説明してほしいものです。瀬戸サンは、3月3日付〈「四面ソウカ」な人々:危険にさらされる一般市民〉を見ているのですから。