「他殺」の証拠にならない「法医学の専門家の鑑定意見書」にすがりつく矢野・朝木両「市議」


鈴木忠文市議によれば、東村山市議会の議長・副議長および5会派が連名で「待機児解消のための緊急要望書」を提出したそうです。佐藤市議薄井市議はもちろん参加していますが、共産党「草の根」は不参加です。


共産党はまた別途提案を発表するのかもしれませんが、「草の根」にはそんな気配はまったくなく、「東村山市民新聞」では自己弁護のための必死の更新が続いています。こんなことでは、“待機児童がたくさんいた方が、りんごっこ保育園のためには都合がいいからな”と、うがった見方のひとつもしたくなってしまうというものです。
【追記】りんごっこ保育園グループのホームページが「最終更新日 2009年3月30日」になっていますが、〈苦情処理について〉の日付が「2009(平成21)年3月30日現在」に修正された以外は、どこが更新されたのかわかりません。


さて、3月29日には「東村山市民新聞トップページが2度に渡って更新されました(3月30日付)。昼間の更新では〈創価本部、絶体絶命の逆転敗訴判決!/「矢野絢也氏・極秘メモ記載手帳」事件(09.03.27)〉という見出しが付け加えられただけでしたが(後述)、夜になって、『東村山の闇』事件に関するトップページの見出し(〈訴訟1〉)がさらに強調され(背景色も緑に変更)、次のような記述に変更されています。

対千葉元副署長(「東村山の闇」)訴訟 事件の真相が鮮明に!
↓「蛮勇な高裁7民1.29判決」を実質全面否定し、矢野・朝木議員が完勝。「万引き苦に自殺」説は、空中分解しました!
上腕内側部の皮膚変色痕が「長方形」だとかという「珍説」を「したり顔」で言いふらしているお目出度い方がまだいるようですね。しかし、なぜ、チャンスはいっぱいあったのに、チバ元副署長は法医学者の意見書を裁判所に一度も提出しなかったんでしょうね。・・・そうですね、無理やり自分に都合のいい鑑定書を強制して書かせるわけにいきませんものね。


大見出しの名前は漢字になりましたが、下の方ではカタカナで「チバ元副署長」になっています。また、「事件の真相が一段と鮮明に!」からは「一段と」の文字が削られましたが、まだ判決全文が明らかにされませんので、何がどう「鮮明に」なったのかはさっぱりわかりません。『潮』事件等の場合と同様、矢野・朝木両「市議」が判決全文(少なくとも詳細)を明らかにしないときは、それだけの理由があると考えることができます。


一方、本来〈訴訟2〉になるはずの1・29東京高裁判決(「創価問題新聞」事件)については、これが『東村山の闇』事件控訴審判決で引っ繰り返されたという誤ったイメージを与えたいためでしょう、あいかわらず独立の訴訟には数えず、上記見出しの下に小さく掲載するに留めています。付け加えられた文言と言えば、
これで高裁判決?!
↑ 法医学の専門家の鑑定意見書も否定ですか!?
という子どもじみたコメントだけ。なお、「心情むき出し高裁7民判決」というコメント(3月28日付更新)は早速削られています。


従来からあった「高裁として最高裁確定判決に抵抗するのなら、判示の根拠として、法医学者のセカンドオピニオンの担保くらいは、きちんと明記してほしいものですね」という捨てゼリフを見ても、〈訴訟1〉の見出しに付け加えられた新たな記述(「上腕内側部の・・・」以下)を見ても、やはりこの「法医学の専門家の鑑定意見書」にすがりつくしかないということのようです。それにしても、
「そうですね、無理やり自分に都合のいい鑑定書を強制して書かせるわけにいきませんものね」
などと余計なことを書いてしまうところに、矢野・朝木両「市議」の焦りを読み取ることができそうです。嫌味のつもりなのでしょうが、矢野・朝木両「市議」の妄信者以外の読者が、これを見てどういう印象を持つかも想像できないんでしょうね。私なんぞは、“なるほどね!”と膝を打ってしまいましたよ。理由はご想像にお任せしますけどね。


この「法医学の専門家の鑑定意見書」には、実際には「意見書」と「鑑定書」(「創価問題新聞」事件控訴審で提出されたもの)という2つの文書があるようですが、これらがどのような代物であるかについては、宇留嶋さんがすでに詳しく説明してくれています。要は、遺体も現場も見ることなく、死体検案書、司法解剖鑑定書、その他朝木側から提供された資料だけに基づいて作成されたものだということです。


いかに「法医学の専門家」の権威を振りかざしても、適正な資料に基づき、しかるべき手続を踏んで作成されたものでなければ、相手にされないのは当然でしょう。せいぜい、第1次ひがしむらやまFM裁判のときのように、遺族等が「他殺」と考えたことにもそれなりの根拠はあるという相当性を認める余地が残るに過ぎません。


東村山の闇』事件の地裁判決では、万引き容疑が「冤罪」事件かどうか、転落死が「他殺」かどうかの真実性の判断には踏み込まず、矢野・朝木両「市議」の主張に相当性は認められないとして名誉毀損を認定しました。これに対して控訴審は、「相当の理由がないとはいえない」「それなりの根拠」といったいささか腰の引けた表現を用いながらも、かろうじて相当性を認定したわけです。


これによって、真実性の判断にまで踏み込んだ上で「本件転落死が殺人事件であると認めることは到底できず、他にこれを認めるに足りる証拠はない」と認定した1・29東京高裁判決が「実質全面否定」されたというのは、やはりあまりにも無理があると言うべきでしょう。


なお「上腕内側部の皮膚変色痕が『長方形』だとかという『珍説』」という点については、「司法解剖鑑定書」にも次のように書かれているだけですから、はたしてこれが「珍説」なのかどうか、現段階では判断しかねます。


「左上腕部内側下1/3の部に、上下に7cm、幅3cmの淡赤紫色及び淡赤褐色皮膚変色部。加割すると皮下出血を認める。」
「右上腕部内側、腋窩の高さの下方11cmの部を中心に、上下に5cm、幅9cmの皮膚変色部を認める。加割すると皮下出血を認める。」


さて、〈訴訟1〉についてはこのぐらいにして他の更新箇所を報告しておきますが、まず、〈創価の「総体革命」とは?〉の見出しの横に〈権限掌握した官僚集団の「クーデター」に要注意!〉という文言が加わっていました。“○ンチ創価”仲間向けの更新ですね。


次に、公明党の元国会議員3名と矢野絢也・元公明党委員長/『週刊現代』との間で争われていた裁判で逆転判決が出たことについて、次のような大見出しで報じられています。

創価本部、絶体絶命の逆転敗訴判決!
矢野絢也氏・極秘メモ記載手帳」事件(09.03.27) こんなことまでしたんですね!


こんなことまでしたんですね!」の部分は、夜に追加されたものです。こんな言葉は、洋品店襲撃に関与したお仲間にこそ向けていただきたいものです。なお、〈矢野絢也氏が逆転勝訴、賠償金は300万!〉という新規ページも登場しましたが、産経ニュースをコピペしただけのものでした。


瀬戸サンも、〈創価幹部(公明党元議員)の脅迫を認定 −東京高裁−〉で本件判決について取り上げていますが、なぜか当ブログの名前を出して、こんなふうに書いています。

 我々をいつも攻撃して創価学会を利するサイトに『3羽の雀の日記』なるものがありますが、ここにリンク先として紹介されているのが現在、矢野元公明党委員長に罵詈雑言を投げつけているブログです。
柳原滋雄コラム日記
柳原滋雄コラム一覧
 創価学会の御用ライターへの援護するだけではあきたらず、創価学会そのものの広報マンのような人間も支援しているようです。このコラムを読めば、創価学会が矢野氏を叩くために、どれだけ必死であるかが分かります。
 アンチ「草の根・矢野・朝木市議」サイトは当初、自分達は創価学会とは何の関係もない。むしろ創価学会に対しては自分たちも批判的であるなどと書いていましたが、今や創価学会関係者と連携しています。


ここで私のブログに触れる必要はまったくないと思うのですが、こんなふうに取り上げてうさを晴らすことしかできないのでしょうね。お気の毒なことです。


ちなみに「柳原滋雄コラム一覧」はTomatotic-jellyさんが作成したもので、同コラム日記を2008年10月31日付の記事まで目次化したものです。どうせ中身は確認せず、私のリンク集から「柳原滋雄コラム日記」とともにタイトルとURLをコピペしたのでしょうが、やはりここで紹介する必要はないと思いますよ。


どうせなら、柳原さんの関連記事にきちんとリンクした上で、適宜反論を加えるのが筋というものでしょう。反論どころか記事へのリンク方法もわからないのかもしれませんから(上記「一覧」に書いてあるんですが)、私が代わりに紹介しておきます。


本件については矢野・朝木両「市議」の問題とは無関係なのでいちいちコメントしませんが、私は柳原さんの記事をこのように参照・紹介することはあっても、別に「支援」などしていませんよ。その必要もありませんし。むしろ、創価学会にとって大変であるはずの情報の公表を“選挙が近くなるまであっためる”と語る矢野「市議」こそ、自分の利益のために創価学会を(一時的にせよ)擁護していることになると思うんですが、そっちはいいんですかね。


なお、クロダイくんも、例によって〈朝木明代さん殺害事件関連裁判のお知らせ。〉などというタイトルを掲げて千葉さんとの裁判(4月6日)の告知をしていますが、長くなったので、今日はとりあえずスルーします。「千葉英司の敗訴の歴史については、カルト潰しの実践記録サイト『東村山市民新聞』に載っています」という記述については、〈朝木議員謀殺関係訴訟結果報告〉リストの検証(4)を参照。