指が月をさすとき、愚者は指の持ち主の顔を必死にうかがう


東村山市民新聞」ですが、4月16日付更新のうち、北野誠降板問題に関するものについては、4月15日付〈エセ予言者の言葉は「東村山市民新聞」に書かれている(サウンド・オブ・サイキック)〉の追記2で報告済みです。『週刊新潮』や『週刊文春』にまで否定された創価陰謀説をまだ振り回しているのはどうでもいいとして、「東村山市民新聞」折込拒否裁判についての話はなかなか面白いので、まだご覧になっていない方はご参照ください。


4月17日付更新は「最終更新日」の修正のみでしたが、4月16日付の更新では、もうひとつ、注目すべき更新が行なわれていました。〈朝木事件および創価関連事件 判決全文〉というページが設けられ、『東村山の闇』事件東京高裁判決、『FORUM21』座談会事件の東京高裁判決、『月刊タイムス』事件の東京地裁判決がそれぞれ全文掲載されたのです。昨日付の記事で「いろいろ面白いネタが出てきてホクホクしている」と書いたのは、このことを指したものでした。


どういう心境の変化があったのかは知りませんが、これまで行なってきた宣伝に含まれていた虚偽や誇大表現が決定的に明らかになるのを承知の上で判決文を公表したことは、ともあれ歓迎します。もっとも、トップページでは〈創価本部、絶体絶命の逆転敗訴判決!〉の囲みから【東京高裁判決】としてリンクが張られているだけで、〈訴訟1〉(『東村山の闇』事件)や〈訴訟4〉(『FORUM21』座談会事件)からはリンクされていません。また、本来であれば〈訴訟経過報告〉のページにまとめて掲載して参照しやすくするべきところ、わざわざ別のページを設けてわかりにくくしているようでは、「潔い」とまで評価することは無理でしょう。あと、何度も言ってるんですが、プライバシーにはきちんと配慮するべきです。


これらの判決については順次検討していくとして、今日は、瀬戸サンが〈<活動報告>西村代表民事訴訟裁判闘争〉のコメント欄で


「薄井政美先生を支援するために、皆さんブログを作られたのではないですか?理由はどうあれ、私はそのように理解しています」


などととぼけた発言(Posted by せと弘幸 at 2009年04月15日 17:56)をなさっている件について、簡単に反応しておきましょう。


薄井市議応援団」云々のレッテルについては、昨日付の記事で簡単に見解を表明しておきました。橋本玉泉さんも、


「実際には『草の根と対立』している多くのブログでは、『薄井氏に対する矢野氏と朝木氏の言動等を批判、あるいは疑問視している』というポジションであると表現したほうが正確であると考えられる。そのことは、各々のブログの内容を確認すれば明らかである」


と指摘している通りです。瀬戸サンおよび瀬戸サンの支持者は私のブログのリンク集をおかしなやり方で活用している節があり、私がリンク集に入れているブログやサイトは全部「創価」とか「薄井市議応援団」とか決めつけたがる傾向にあるようですが、橋本さんも言っているように、どうしてもレッテルを貼りたいなら、せめてそれぞれの内容を確認し、根拠を示してからにしましょう。あと、いちいち「『3羽の雀の日記』にリンクのある・・・」とか書くのはみっともないんで、やめた方がいいと思いますよ。


そもそも、「ゼリの根」を舌鋒鋭く批判しているブログには、C.I.L松沢呉一の黒子の部屋凪論清風匝地のように、矢野・朝木両「市議」による「セクハラねつ造&職業差別」問題が勃発する前から開設されていて、さまざまなテーマを扱う中でこの問題にも触れているというだけのものが少なくありません。


これらのブログを実際に見ていれば、「薄井政美先生を支援するために、皆さんブログを作られたのではないですか?」などという発言はできないはずです。瀬戸サンがこれらのブログをまったく見ていないはずはありませんし、見ていれば、いくら日本語が不自由でも、そこでグルメとかマンガとか時事問題とか提灯・灯篭といったさまざまなテーマが取り上げられていることぐらいはわかるでしょう。「とぼけた発言」と評する所以です。


各ブログの反応についてもまとめようと思っていたのですが、なた5963さん(清風匝地)が〈薄井市議を応援したっけ俺?〉でまとめてくれたので、手間が省けました。それにしても、なた5963さんが2007年7月の段階で東村山問題を取り上げていたのは知りませんでしたよ。「私の記憶では薄井市議の件を取り上げたことはほとんどなかったはず」などと書いてしまって、まあ事実には反していないようですが、失礼しました。


さて、瀬戸サンがもうひとつとぼけている点があります。これほど多くのブログで「ゼリの根」問題が取り上げられるようになったのは、何よりも、東村山問題に関する瀬戸サンの言動が疑問点だらけのものであったためであること。そして、ニャロメさんもブログ開設の動機として「新風の人たちが東村山のブティックを襲撃した動画を見たから」というのを挙げているように、洋品店襲撃事件(2008年9月1日)によってそのような人たちの発言が一気に活発化したことです。


たとえばワールドワイドウェブさんの場合、「維新政党新風副代表の瀬戸弘幸さんが、一般市民を標的に不当な攻撃をしたと感じた事が、同氏に抗議するに至った最大の動機」であり、決して「薄井政美先生を支援するために」発言を始めたわけではないことは、一度は公開討論まで呼びかけた相手ですから、瀬戸サンも重々ご承知のはず。


Mauiiさんも、最近は趣味に打ち込んでおられるようでこっち方面の話題が少なくなりましたが、そもそもは瀬戸サンの言動を見ていて「反創価ならなんでもいいわけじゃないと考えさせられるにいた」り、朝木明代市議転落死事件の検証を開始したのがきっかけです。やはり「薄井政美先生を支援するため」ではない。


早くからこの問題を取材していた橋本玉泉さんも、ブログではあまり感情を表に出しませんが、松沢さんが言うように、「『取材せず、検証せず、考えず』の三拍子揃った『ジャーナリスト』の『ごっこ』ぶりに我慢できなくなった」からブログを開設したに決まっています。何しろ、最初のエントリーのタイトルが〈重要なのは事実であるということ〉、次が〈「謀略論」という便利なツール〉ですから。


P2Cさんも、やはり以前からこの問題をフォローしていたというのを最近知りましたが、瀬戸サンが出てこなければわざわざブログを開設したり、ましてや「まとめWiki」の作成のような手間のかかる仕事を引き受けたりすることはなかったでしょう。そういう点では、瀬戸サンの登場にも意味はあったと言えるでしょうか。


もちろんTINさんも、瀬戸サンのところでコメントを削除されたりスルーされたりということが続いたために「コメントは何処へ?」というブログを立ち上げたのであって、「薄井政美先生を支援するため」ではありませんね。(追記:ご本人も「薄井市議応援団」であることを「明確に否定」しました。)


きりがないのでこのへんにしておきますが、瀬戸サンは、2008年8月18日のエントリーで「最近、私のこの連載を批判しているブロガーが沸いてきたようです」と書いており、遅くともこれ以降は関連のブログをそれなりにチェックしていたはずですから、その後に新たなブログが登場してきた経緯や動機についてもご存知でしょう。どうして「薄井政美先生を支援するために、皆さんブログを作られたのではないですか?」などととぼけるんでしょうね。


ちなみに、瀬戸サンは最初、


「最近、私のこの連載を批判しているブロガーが沸いてきたようです。非常に好ましいことです。このことが話題にされれば、されるほど苦境に立たされるのは創価学会ですからね」(2008年8月18日
創価学会側もネットで必死になって、私の演説やこのブログの連載に対して執拗に、その信用性を貶めるような書き込みを始めました。/これは非常に良い傾向です。忘れ去られようとしていたこの『朝木明代さん殺害事件』がネットで注目を浴びれば浴びるほど、それは我々にとっては有利な展開となるのです」(同20日


などと書いていました。ご希望通り注目が集まって本来なら大満足なさっているはずなのですが、最近はどうも様子が違う感じですよね。(追記:というか、「最近」でもないんですけどね。)


最後に、4月15日の西村修平裁判(婚外子差別発言問題)についてこんなレポートもありましたので、紹介しておきます(傷ィ國會事務局日誌〈四月十五日 デタラメ民事訴訟支援活動 被告は西村修平〉より。太字は引用者=3羽の雀)。

 西村さんの裁判の時間になり、皆さんが地裁に入っていったところ、槇さんが、五分だけトラメガ貸してくれというので、お渡しすると、ちょっと一人街宣始めるからと言って、いきなり、名指しで民事の裁判官の名前を連呼し、こいつはキチガ〔ママ〕だ!と地裁に吼えました。本当に五分ぐらいやったら、ちょっと直接行って来ると言い残し地裁へ入って行きました。
 槇さんは、地裁で自分の思いは、遂げられなかったようですが、西村さん達と合流し、朝鮮人弁護士を廊下でやり込めたらしいです。


「槇さん」というのは洋品店襲撃事件の時に店に押し入ろうとした人物ですが、どんな「思い」を遂げようとしたんでしょうか。相手方の弁護士にもまた集団威迫めいた行為を働いたようですが、本当に気をつけた方がいいと思いますよ。