「白い小犬もいよいよ吠える。・・・空に一羽の雀が啼いても吠える」(北原白秋) ※追記あり


瀬戸弘幸ブログ〈「行動する保守」運動は変革の主体勢力〉という見出しを見て、思わず「主体」を「チュチェ」と読んでしまいそうな今日この頃。「東村山市民新聞」は、昨日付の記事で報告した囲み記事に長々と加筆がありました(4月19日午後7時すぎ、「最終更新日」は4月19日付)。


明らかに私が『FORUM21』座談会事件判決について書いたことへのリアクションなのですが、記事の冒頭で触れておいた西村修平「私生児」差別発言については依然として見解の表明がありません。つまりは、


婚外子は)個人の不倫の関係で生まれたアレだ。不貞の子どもでしょう」
「世界の常識だ。不貞の子どもは差別される」
「何回でも言ってやる。私生児が。私生児が」
「おまえは何人不倫の子を産んだのか」


といった発言を擁護していると判断されても仕方がなく、4月10日付〈矢野・朝木両「市議」にアムネスティや自由人権協会の名前を利用する資格はあるか(いやない)〉で書いたことはやはり当たっていたと考えてよいのでしょう。西村側から提出された100枚近くの答弁書も、なぜか朝木明代市議転落死事件についての記述に多くを費やしていたらしく、そのための資料提供には矢野・朝木両「市議」が全面的に協力しているのでしょうし。(4月21日追記:被告側は「おまえは何人・・・」などの差別発言については否定しているそうです。)


さて今回の加筆部分ですが、「またまたお気の毒」「やぶへび」「愉快で愚かな墓穴掘り」といった常套句(草の根の言い草)を連発しつつ、


*この判決のどこが「創価本部に決定的勝訴!」であり、どのように「創価本部にも司法が鉄槌を!」下したのか
*「本件転落死が殺人事件であると認めることは到底できず、他にこれを認めるに足りる証拠はない」と断じた1・29東京高裁判決がどのようにこの「08.06.17最高裁確定判決に逆ら」っていることになるのか


をはじめとする私の疑問にはまったく答えてくれていません。ともあれ、まずは加筆部分を引用しておきましょう。「お気の毒ですね。に、」以下が追加された部分です。ちなみに「サンバ雀」も「サンバ×雀」に修正されていますが、たぶん「サンバカ雀」って言いたいんじゃないですかね。大人だなあ。

池田大作元代表の側近・藤井富雄・元都儀らが黒柳明・公明元参院議員らに指示して「極秘メモ手帳強奪」を実行、録音を改ざんした謀略事実まで判決が認定!フランスでは「カルト」に認定、もちろん宗教法人格もなし。未だに創価のお先棒かつぎし、あの創価系ライターのうけうりを続ける「サンバ×雀」ほか親創価匿名無責任ネット族も、この謀略体質にいまやコメントもなく、声も出ず。お気の毒ですね。に、朝木明代議員謀殺事件でも未だに破綻した「自殺」説を必死になお強調、懲りない面々です。
 すでに、あの創価系ライターは昨年3月7日に、裁判長からじきじき面と向かって「月刊タイムス事件判決確定の05年5月13日以降は『朝木明代議員は自殺した』と断定する記事を書いてはいけません」、とはっきりと強く注意を喚起されており、しかも、裁判長は裁判長の「注意喚起」をメモすることを認めているのです。
 また、昨年6月17日確定の「フォーラム21」事件判決でも「本件記事を一般読者の普通の注意と読み方を基準として、記事全体を通読した場合には、朝木市議転落死事件は、朝木明代市議の自殺であるとして捜査は終結されたが、その後新たに判明した事実によれば何者かによる『他殺』であること、今後は更なる真相究明とともに犯人検挙が望まれることを訴える趣旨であることは読み取れる」とした上で、「その後新たに判明した事実によれば何者かによる『他殺』である」ことを公表しても名誉毀損になるようなことはなく何ら問題がないことを明確に認定しています。
 上記お先棒担ぎグループは、「自殺」説が破綻し、「殺人事件」であることにそろそろ気づいたと見えて、必死にごまかしながら後ずさりし、防御ラインを「創価が殺したのではない」というレベルまで後退させています。それでいて、創価のお先棒をかついでいるわけではない、と自分に言い聞かせている御様子、またまたお気の毒と言うほかありません。「自殺説」まで否定した結果、やぶへびになってしまったのですよ。「極秘メモ手帳」強奪事件に象徴される謀略体質の単なる擁護弁解にすぎない!のです、否定してももうダメでしょう、愉快で愚かな墓穴掘りというところでしょうか。


非常に意味のとりにくい文章ですので、読者の皆さんのために要約を試みてみました。


(1)裁判でも“自殺だと断定はできない”とされている。
   ↓
(2)その後新たに判明した事実によれば何者かによる『他殺』である」と(相手を特定せずに)発言しても、名誉毀損にはならない。
   ↓
(3)だから朝木明代市議転落死事件は「殺人事件」である。
   ↓
(4)それを疑問視する3羽の雀は創価学会を擁護している。


要約しても意味不明でしたね。そりゃ「創価が殺した」とは言わずに「何者かによる『他殺』」だと騒ぐだけなら名誉毀損にはなりませんが、それがどうして(3)と(4)につながるんでしょうね。


必死にごまかしながら後ずさり」しているのがどなたかは、「普通の注意と読み方」ができる「一般読者」には容易にわかるはずですから、すぐにあれこれコメントする必要もないかと思います。


たとえば2段落目の「月刊タイムス」事件判決に関わる記述にも興味深い変化を認めることができますが、とりあえず〈警察捜査結果(自殺)を否定した最高裁確定判決と警告を受けた「ライター」〉と読み比べてみてください(このページについては2月25日付の記事も参照)*1。時間ができたら、あとからゆっくりコメントします。


【追記】(4月20日夕刻)
東村山市民新聞」は、4月20日午前11時過ぎに4月20日付の更新が行なわれ(トップページ)、上記囲み記事が一部修正されました。けっきょく確固たる根拠が示されないままの「上腕部のアザの形状」問題でもそうでしたが、最近は打てば響くような反応が多いですね。興味深いのですが、とても「市議」のサイトとは思えませんね。


それでは、どのような修正が行なわれたのかをご覧いただきましょう。太字が加筆箇所です。なお、最初の段落の1番目の加筆箇所は、午後2時前に再び追加されたものです。

 池田大作元代表の側近・藤井富雄・元都儀らが黒柳明・公明元参院議員らに指示して「極秘メモ手帳強奪」を実行、録音を改ざんした上、「あなたは息子がどうなってもよいのか」「青年部は跳ね上がっている。矢野の命も危ない」と脅迫、謀略事実まで判決が認定!フランスでは「カルト」に認定、もちろん宗教法人格もなし。政党をつくり、議員や公務員に送り込む等日本でやっていることはカルト認定対象ですね。未だに創価のお先棒かつぎし、あの創価系ライターのうけうりを続ける「サンバ×雀」ほか親創価匿名無責任ネット族も、この謀略体質にいまやコメントもなく、声も出ず。が、お気の毒に、朝木明代議員謀殺事件でも未だに破綻した「自殺」説を必死になお強調、懲りない面々です考えもなく創価擁護を始めたツケがまわってきたようです
 すでに、あの創価系ライターは昨年3月7日に、裁判長からじきじき面と向かって「月刊タイムス事件判決確定の05年5月13日以降は『朝木明代議員は自殺した』と断定する記事を書いてはいけません」、とはっきりと強く注意を喚起されており、しかも、裁判長は裁判長の「注意喚起」をメモすることを訴訟当事者らに認めたのです。
 また、昨年6月17日確定の「フォーラム21」事件判決でも「本件記事を一般読者の普通の注意と読み方を基準として、記事全体を通読した場合には、朝木市議転落死事件は、朝木明代市議の自殺であるとして捜査は終結されたが、その後新たに判明した事実によれば何者かによる『他殺』であること、今後は更なる真相究明とともに犯人検挙が望まれることを訴える趣旨であることは読み取れる」とした上で、「その後新たに判明した事実によれば、自殺ではなく何者かによる『他殺』である」ことを公表しても名誉毀損になるようなことはなく何ら問題がないことを明確に認定しています。(まだこの確定判決の意味が理解できない方もいるようですが!)
 上記お先棒担ぎグループは、「フォーラム21」事件確定判決によっても再び「自殺」説が破綻し、「殺人事件」であることにそろそろ気づいたと見えて、必死にごまかしながら後ずさりし、防御ラインを「創価が殺したのではない」というレベルまで後退させています。それでいて、創価のお先棒をかついでいるわけではない、と自分に言い聞かせている御様子、またまたお気の毒と言うほかありません。創価系ライターの「自殺説」を受け売りして垂れ流し、「自殺説」「殺害」まで否定した結果、やぶへびになってしまったのですよ。「極秘メモ手帳」強奪事件に象徴される謀略体質の単なる擁護弁解にすぎない!のです、「自分は創価公明がどうなってもいい、無関係」などと否定してももうダメでしょう、手遅れです。愉快で愚かな墓穴掘りというところでしょうか。まさか「無自覚」に創価擁護をやっていた?!とはいえないでしょう。


私は「『自殺説』まで否定」した覚えがないので、「『自殺説』まで否定した結果、やぶへびになってしまったのですよ」というのはどういう意味かといぶかっていたのですが、「『殺害』まで否定した結果・・・」に修正されていましたね。だいぶ慌てておられたのでしょう。


それにしても幼稚で無理があり過ぎなリアクションです。すでに指摘したように、『FORUM21』座談会裁判では、“「他殺」だと騒いでも創価学会を名指ししたとは受け取れないから名誉毀損にはならない”と認定されたに過ぎず、朝木明代転落死事件が「他殺」か否かについては検討さえされていません


こんなもんで「『自殺』説が破綻」するわけはありませんし、「殺人事件」などと信じてもらえるわけもない(ごく一部の人々を除いて)。まして、真実性の判断に踏み込んで「本件転落死が殺人事件であると認めることは到底できず、他にこれを認めるに足りる証拠はない」と断じた1・29東京高裁判決は揺らいでいないのですから、私たちが「『殺人事件』であることにそろそろ気づ」くはずもありません。


だいたい、『FORUM21』座談会事件判決で「『自殺』説が破綻」したとおっしゃるなら、どうしてその判決の公表を、確定から約10カ月も待たなければいけなかったんでしょうね。控訴審判決(2007年9月26日)からは2年半近く経っていますよ。


まだこの確定判決の意味が理解できない方もいるようですが!」などと書いていますが、矢野・朝木両「市議」もこの判決の意味を本当は十分にわかっているからこそ、判決の公表を今までためらっていたのではないでしょうか。“誰が殺したとは明言せずに「他殺」だと騒いでも名誉毀損にはならない!”という当たり前のことで大喜びのふりをするのは、もう見ていて痛々しいです。


そもそも、1・29東京高裁判決では『FORUM21』座談会事件判決には触れられていないようですが、証拠として提出はしたんですかね。提出もしなかったのなら〈08.06.17最高裁確定判決に逆らい、事実まで書換えた「蛮勇な第7民事部1.29判決」!〉などと書く資格はないと思いますが、提出したのなら、これに基づいてどのような主張をしたのか、準備書面でも公表していただきたいものです。


だいたい、私は過去から現在に至るまで本件が「殺人事件」であることに疑問を呈し続けており、「創価学会が殺したとは言ってない」というレベルまでずるずると後退してきたのは矢野「市議」ご自身ですからね。「すでに実行犯の絞り込みが進んで」いる(2008年12月23日現在)という話もあることですし、他人の勝訴の尻馬に乗って大騒ぎするのではなく、再び訴えられて敗訴するのを覚悟で、
かつての謝罪広告は撤回する。朝木明代を殺したのは創価学会である(or創価学会は朝木明代の殺害に関与していた)
と明言してはいかがなのでしょう。


そうそう、検事発言について争われたという「別件の裁判」の判決も、「東村山市民新聞」折込拒否裁判「東村山通信クラブ」裁判などの判決とともに、公表してもらえると幸いです。また、「月刊タイムス」事件判決に関わる記述の興味深い変化については、新たに記事を起こします。


ついでに他の更新状況についても報告しておくと、〈創価本部、絶体絶命の逆転敗訴判決!〉の見出しの下方に、〈事前の余裕は一転、判決直後、創価代理人ら顔面蒼白、創価系ライターらまたも呆然自失!〉という文言が書き加えられていました(4月19日付)。


また、4月13日に追加された★ 宗教法人法の改正を!〉という囲み記事では、「創価は名指しで攻撃し必死に(草の根の宗教法人法改正)運動をつぶそうとしていました」という文言から、「中外日報」1995年9月14日付の記事にリンクが張られています。


ちなみに、ここで名指しされているのは「宗教法人問題を考える草の根市民の会」(東京都東村山市世話人代表・小坂渉孝)であって、会派としての「草の根」ではありません。もっとも、この世話人代表はこれまでにも何度か名前が出てきた「草の根」の忠実な支持者ですから、要はこの団体も「草の根」が「市民」を装うためのダミー団体だったと理解しておけばいいのでしょう。


宗教法人法改正運動を起こせばこの程度の批判があるのは当たり前だと思いますが、それはさておき、創価学会に対する解散命令請求手続きを取り下げた件およびその後の改正運動について、学会側のものではない情報を提供していただきたいものです。

*1:【追記】リンクが逆になっていたので修正しました。