薄井市議に関する請願について「1分も審議されませんでした」などとウソを書く中村克氏


あんまりこの話を引っ張るつもりはないのですが、どうして『最後のパレード』著者・中村克氏はこんなに危機管理ができないんですかね。またまたこんな記事をアップしていました。


*〈一週間の思考停止期間と「私の本性」〉(魚拓


今回の件ではあくまで『最後のパレード』の制作・出版・販売のやり方に問題があったという指摘が行なわれているわけで、潔く過ちを認めてしかるべき対応をしていれば、騒ぎもやがて収束に向かっていたでしょう。中村氏が本質的に「悪い人間」だと思っている人、「今までにいいこともやってきた」ことを全否定する人はまずいないと思いますが、中村氏の言動にいささかの問題があるから、その人間性に対する関心がますます高まってしまうのです。まして、


東京都議を3期。東村山市市議を4期務めた、私の心の母・・・共産党の小松恭子氏に『中村はどんな人間か』と聞いてみてください。


などと書いて無関係の人を巻き込もうとし、さらには、やはりまったく無関係な薄井市議に対する辞職勧告請願を持ち出して、「私が想定していた著作権侵害よりも罪が重いように思うのですが」と(何の意味もない)自己正当化を図ろうとするのでは、橋本玉泉さんが腹を立てるのも無理からぬところです。


この請願について中村氏は「1分も審議されませんでした」とウソを書いていますので、あらためて経緯を説明しておきましょう。


この「薄井政美市議への辞職勧告についての請願」は、東村山市議会平成19(2007)年6月定例会に提出され、「19請願第7号」として受理されたものです。提出日は平成19年6月19日で、同21日に政策総務委員会に付託されていますので、中村氏が提出日を「平成19年7月〔空白〕」としているのも正しくありません。ちなみに紹介議員は朝木直子「市議」です。


なお、同時期にもうひとつ別の人名義で「薄井氏に対する辞職勧告を求める請願」(19請願第2号)も提出されています(紹介議員はやはり朝木直子「市議」)。この2つの請願に関する資料は、なんか変だよ東村山〈薄井市議に関するふたつの請願〉など参照。


2つの請願は、7月9日に開催された政策総務委員会で一括して審査されました。当日の議事録を見ればすぐにわかりますが、午前10時17分ごろから正午にかけて、およそ2時間近くがこの2つの請願の審議に当てられています。結果は「不採択」となりました。当日の模様は、掲示板「職業差別を許しません!」の〈7月9日薄井氏の辞職勧告を求める請願の審議会、傍聴にいってきました。〉スレッドなどでも簡単に報告されています。


そもそも、〈薄井政美市議への辞職勧告に関して〉(2007年7月5日付)のコメント欄で自ら認めているように、中村氏はこの政策総務委員会を傍聴していません。

>今日の4丁目さんが出された請願書の審査は傍聴されましたか?


仕事の都合で傍聴できませんでした。
(中略)
どのような審査がされたのかが問題です。私は民主主義を守るためにこのブログを書いているだけです。
チラっと聞いたところによると・・・反民主主義的手法がとられたようですが、事実は不明です。
傍聴した方の意見を求めます。
Posted by 東村山4丁目(本人) at 2007年07月09日 18:41


それなのに、中村氏は「1分も審議されませんでした」などと、何の根拠も示さずに堂々と断定しているわけです。


なお、政策総務委員会の結論は平成19年9月4日の市議会本会議に報告され、そこで採決が行なわれて、2つの請願は最終的に「不採択」となりました。このときは、「草の根」も特に反対討論は行なっていません。


ついでに記しておけば、政策総務委員会の結論が出たあと、「『19請願第2号』の政策総務委員会への差し戻しを求める請願」(19請願第12号)と「『19請願第7号』の差し戻し審査を行うことを求める請願」(19請願第14号)も提出されましたが(紹介議員はいずれも朝木直子「市議」)、9月4日の本会議で同様に「不採択」となっています。やはり「草の根」の反対討論はありませんでした。


また、「政策総務委員長に猛省を促し辞職を求める請願」(19請願第13号)というのも提出されていましたが(紹介議員は朝木直子「市議」)、10月17日に取り下げられています。


【追記】(4月27日)上で触れた反対討論の件ですが、矢野・朝木両「市議」から「ムラ議会がこれまで続けてきた『会派議員の所属委員会で審査した請願、議案には、当該会派は本会議で討論をさせない』ということも知らないであれこれ知ったかぶりして、恥さらしで勝手な書き込みを続けている」という指摘がありましたので(4月27日付のトップページ更新)、付記しておきます。なお、この記事の後の方で触れている、薄井市議に対する「セクハラ」の言いがかりが市によって却下されたことについてサイトで一切の報告を行なっていないという現状は、変わっていません。(追記終わり)


以上が簡単な経緯ですが、中村氏の請願内容への批判は松沢呉一さんの以下の記事を参照。


(1)の「経歴詐称の疑念」について
*〈お部屋1272/今日のマツワル33
*〈お部屋1276/今日のマツワル36


(3)の「知的財産権侵害を奨励する姿勢」について
*〈お部屋1274/今日のマツワル35


(2)の「異論の封殺行為姿勢」については、とりあえず私の〈「東村山市民新聞」における矢野穂積・朝木直子両「市議」の「言論活動」とは〉(3月13日付)でもご覧ください。「市議としての適格性に欠ける」という言葉を向けるとしたらまず誰に向けるべきなのか、よくご理解いただけるかと思います。


その「東村山市民新聞」ですが、『月刊タイムス』事件判決をめぐるトップページの長文に、チョコチョコと書き足しています(4月22日付の記事資料2に追記)。私に向かって「どーするつもり!?責任とれる?!」などと子どもじみた恫喝をしているようですが、私は最初から真偽不明として両者の言い分を併記していますので、とりあえず責任は果たしていますね。はっきりした証拠を出してもらえればさらに訂正しておきますし、宇留嶋さんの他の記事についても反論があれば拾っていきますので、どうぞご反論ください。“反論がなければ認めたことになる”というのは、私はただちに同意しませんが、矢野・朝木両「市議」ご自身の常套句です。


少なくとも私は、十分な根拠も示さず、相手の言い分もきちんと引用・参照せずに他人を攻撃し続け一連の「創価」認定はその典型)、その攻撃内容を公的機関が否定してもまともな報告をしようとしない矢野・朝木両「市議」薄井市議に対する「セクハラ」の言いがかりが市によって却下されたこと佐藤市議が「越境通勤市議」であるという主張が最高裁により最終的に排斥されたことについてサイトできちんとした報告を行なっていないことはその典型)よりは責任ある言論活動をしているつもりですが、この点については3月10日付〈SLAPP(恫喝訴訟)体質をますますあらわにする矢野・朝木両「市議」〉、3月22日付〈開かれた議論を避け続ける「市議」が匿名ブロガーを「卑怯者」などと罵る不思議〉など参照。


また、〈4・22東村山市議会臨時会〉という新規ページも登場しましたので(4月26日付)、とりあえず昨日付の記事に注1として追記しておきました(追記4月24日付の記事にも本文中に追記しました)。ここにも私に対する罵倒と思われる文句が並んでいますが、いちいち反応する必要はないでしょう。そもそも、匿名で暴れまくっていた「東村山4丁目」氏について「臆することなく活発な言論活動を展開してきた」などと評価していたのですから、ご都合主義にもほどがあるというものです。なお、このページについては断片的な日々〈『東村山市民新聞』に書きなぐられる中身無き感情〉も参照。