昔の東村山市議会


ほんとに中村克さんは何をやってるんですかね。


さて、橋本玉泉さんが報告しているようにりんごっこ保育園グループのホームページが更新されていますが(4月28日付)、どうせ中身はありませんのでいずれまとめて報告します。なお、エアフォースでは〈りんごっこ保育園保育士虚偽申告事件〉の連載が始まりました。本件については2008年5月24日付〈改善指導を「なかったこと」にしようとするりんごっこ保育園〉、2009年2月15日付〈やっぱり都から職員不足を認定されていたりんごっこ保育園〉なども参照。


東村山市民新聞」の4月29日付更新ですが、〈議会2〉の下の囲み記事の最後に「さて、佐藤『市議』が入札疑惑に、『フタ』をしようとした議会発言問題です。」という記述が付け加えられ(トップページ)、あわせて〈4・22東村山市議会臨時会〉に加筆がありました(文末資料参照)。関係契約議案も掲載されています。


追及したのは草の根・朝木議員だけでした」などと書きつつ、その「追及」の具体的内容と結果が「東村山市民新聞」のサイトで詳しく報告されることはほとんどなく、「疑惑」がいつまで経っても「疑惑」のままで事後報告がないことも少なくないのですが、それはいずれ検証するとしましょう。「追及しなかったばかりか、佐藤『市議』は『瑕疵はなかった』と、断言したのです!」というのも、前後の文脈を無視して恣意的に発言内容を抜粋している臭いがしますが、必要であれば佐藤市議自身が反論・説明をするでしょうから、私はコメントしません(なお佐藤市議による臨時議会の報告も参照)。


やや興味深いのは、昨日付の記事でも取り上げた、質問時間制限に関する加筆内容です。

そういえば、与党のムラ議員達は、野党の追及封じ目的で、議員の質問時間制限を強要しています。朝木明代議員の1期目には、共産党社会党の市議も原稿もつくらず、1議案で2日も連続して質問し続けたことさえあることが会議録でわかりますが、主にこのだらだら質問を口実に、時間制限がかけられてきたのですが、だらだら質問ではなく、草の根の監査請求認容率約3割というヒット率、7000万円を超える税金取り戻し実績に震え上がったムラ議員らが、草の根・朝木明代議員の「追及封じ」を目的に、1分単位の愚かな時間制限をしてきたのが本当の理由です。
何年もろくな議員活動もやってない与党ムラ議員らの時間制限の理由を真に受けて、受け売りするだけにとどまらず、「与党別働隊」はムラ議員が制限してきた時間さえ余っているのですからあきれます。その典型は市民の税金を決める「市税条例改正案」審議のときなど、時間をたっぷり残すのです。時間制限に賛成していたこともあったのだからまたまた呆れます、薄井「市議」も。議長副議長選挙でも自民・公明議員に投票する「与党別働隊」=佐藤「市議」、いまさらでもなかったわけですね。


問題は質問の内容(議案との関連性も含む)であり、その質問によってどれほど意味のある答弁を引き出せたか、そしてその結果をどのぐらいきちんと知らせているかである」という昨日の指摘に、特に付け加えることもないのですが、ともあれこれが、矢野・朝木両「市議」が主張する質問時間制限の「本当の理由」だそうです。


(なお、「草の根の監査請求認容率約3割というヒット率、7000万円を超える税金取り戻し実績」については、凪論〈地方公共団体を考える2 〜住民監査請求の考察 「東村山市民新聞」のインチキ極まる記述を中心に〜〉や、70件もの行政裁判を起こして市に2400万円以上の負担を強いてきたという話なども参照。)


質問時間制限の「口実」とされた「だらだら質問」をやっていたのは「草の根」ではないと言いたいようで、もちろん「草の根」だけの責任ではないのでしょうが、議事録をざっと見る限り、「草の根」の議員が、議案と関係のない質問、冗長かつ要領を得ない質問等で議長からしょっちゅう注意を受けているのは間違いないんですよね。まあ、この点については議事録の抜粋作業を進めていく中で追々検討していくことにしましょう。


「草の根」の議員には、時々、質問の機会をとらえて演説をぶちたがる傾向もあるようです。3月13日に行なわれた予算特別委員会でも、矢野「市議」が「100年に1度の経済危機」がどうのこうのと一席ぶった旨、佐藤市議によって伝えられています。矢野「市議」はどうせ質問原稿など掲載しないでしょうから、議事録が公表されたらご高説を拝読してみるとしましょう。


朝木明代市議も、一般会計予算(歳出)に関する質問に立った際、突如として「当市の財政運営の哲学についてまず触れておきたいと思います」と前置きし、世界経済情勢について長々と語り始めたことがあったようです(昭和63年3月14日・本会議)。4度の休憩をはさみ、議長から、
「質問者に申し上げますが、先ほど休憩のときに御注意を申し上げましたように、今歳出の段階でございますので、自分の意見とか考えを述べる段階ではありません。あくまでも疑義をただすというのが質疑でございますので、そのようにしていただきます」
「質問してくださいよ。朝木明代君」

などと重ねて促されてようやく具体的質問に移ったのですが、まあこれも「だらだら質問」ではないと言うんでしょうね。朝木明代市議も次のように述べていました。

 私の質問に対して、後方から常に「細かいことばかり聞くな」などという不規則発言がよく聞こえるのでありますが、時には財政運用の哲学を議論することも必要であると考えますので、この点についてまじめに御答弁を求めたいと思います。(「わかったか、おばかさん」と傍聴席より呼ぶ者あり)(「おばかさんとは何よ」と呼ぶ者あり)


誰でしょうね、「わかったか、おばかさん」などと叫んだ傍聴人は。これのちょっと前に、やはり議員を「ばか。恥知らず」と罵った傍聴人がいて騒ぎになったようですが(昭和63年3月4日・本会議)、当時はよっぽどお行儀のいい常連傍聴人がいらしたと見えます。


なお、これは質問時間制限とは直接は関係しませんが、朝木明代市議が除斥に応じないために議事進行が滞った例も複数回あります。前にも取り上げた朝木議員に猛省を促し、陳謝を求める決議」のときなどは、けっきょく「朝木議員がいないものとして」議事を進めることになり、議長が「いない人とはなるべく口をきかないようにしてください。いませんからね」と議員に注意するという一幕もあったようです(平成4年12月19日・本会議議事録参照。ちなみに開始時刻は午前0時14分)。


このような対応をとったのは、それより以前、「『市議会議員が100万円単位の寄付をした』という発言をしながらも不誠実な態度を取り続け、疑惑と当惑の渦を巻き起こし、あまつさえ、一般市民を憤慨させた朝木明代議員に、道義的な猛反省を促す決議」を採択しようとしたときにも朝木明代議員が除斥に応じず、けっきょく平成2年12月定例会が自然閉会になってしまったことから教訓を得たものでした(平成2年12月21日・本会議)。


そのうちこの日の議事録も参照しやすいように抜粋しておきますが、議事録の末尾に記録されている大騒動のみ、ここに掲げておきます(見やすいように適当に改行し、議長の発言のみ太字で示した)。もうしっちゃかめっちゃかなのであえてコメントしませんが、確かに「ムラ議会」と呼ぶにふさわしい状況ですな(追記:むしろ「動物園」から「ムラ議会」に進化したと評価すべきかもしれません)。私はむしろ、これだけ詳細に発言を記録した議事録作成関係者に感動しました。

○議長(遠藤正之君) 朝木議員に再度お願いします。除斥をしてください。会議が進みませんから、ぜひ除斥をお願いします。時間がないから本当に除斥してよ。当たり前のことなんだから。
(「テープが改ざんされたって言ったのだれだ、おまえ。真正決議出されたのだれなんだ。そのとき懲罰動議かけられたのだれなんだよ」と呼ぶ者あり)
(「あれは終わってないんじゃないの、あれは」と傍聴席から呼ぶ者あり)
(「除斥っていうのはね、議席から離れていくことが除斥なの。わかってんの」と呼ぶ者あり)
(「あら、そうですか」と呼ぶ者あり)
(議場騒然)
(「意味がちょっと違うんじゃない、国語の字引引きなさい」と傍聴席より呼ぶ者あり)
(「ほら、5番、出なさいよ」と呼ぶ者あり)
(「4年間で2回も3回も懲罰かけられる議員なんていないんだぞ。表へ出ろ」と呼ぶ者あり)
(議場騒然)
(「こういうときは出ないで、ほかのときはよく傍聴席の矢野穂積と一緒に打ち合わせをするため、よく出てるじゃない」と呼ぶ者あり)
(「打ち合わせしてこい、打ち合わせ」と呼ぶ者あり)
(「3番議員、元気いいじゃない」と呼ぶ者あり)
(「テープが改ざんされたっていうのどうなったんだ」と呼ぶ者あり)
(「まだ続いてるんじゃない」と呼ぶ者あり)
(「続いているわけないじゃないか」と呼ぶ者あり)
(「四中のリベート問題はどうしたんだよ。裁判だってみんな負けているんじゃないか」と呼ぶ者あり)
(「あれ知らないの。知らないの、あれ」と呼ぶ者あり)
(「3番、おまえ、証人尋問に出てこいよ。取り調べ受けるんだよ、おまえ。おい、3番」と傍聴席より呼ぶ者あり)
 傍聴席は静かに。
(「3番」と傍聴席より呼ぶ者あり)
 傍聴席はうるさい。
(「こら、傍聴席の矢野穂積、やじを飛ばすな」と呼ぶ者あり)
(「証人調べに出てくるんじゃないの」と傍聴席より呼ぶ者あり)
(「傍聴人は静かに」と呼ぶ者あり)
(議場騒然)
(「懲罰動議なんだ、今。除斥なんだ、除斥」と呼ぶ者あり)
(「早く出なさい」と呼ぶ者あり)
(「しかし、だらしがないね。全く情けないね、受けて立てないんだからね」と呼ぶ者あり)
(「情けないね、ちゃんと答弁させてみたら、所管に。だらしがないね、本当に」と呼ぶ者あり)
(「くだらない原稿読んでんのはだれなんだ」と呼ぶ者あり)
(議場騒然)
 朝木議員に再度申し上げます。地方自治法第 117条の規定により除斥をしてください。時間がありませんので早く。
(「除斥してくださいという言葉はないの、議長。教えてもらいなさい」と傍聴席より呼ぶ者あり)
 除斥を求めます。
(「会期を延長しとかないと間に合わないよ」と呼ぶ者あり)
(議場騒然)
 朝木議員、どうしても退席できないんですか。
(「人間じゃないよ、こんなのは」と呼ぶ者あり)
(「調査だ、調査だって」と呼ぶ者あり)
(「何、何だって、ばかにしないで」と呼ぶ者あり)
(「だったら、自分でちゃんと言えばいいじゃないか」と呼ぶ者あり)
(議場騒然)
(「会期延長したら」と呼ぶ者あり)
(「総務委員会を侮辱するような発言は取り消した方がいいぞ」と呼ぶ者あり)
(「会期延長しないと、流れちゃうよ」と呼ぶ者あり)
 朝木議員、除斥できないんですか。除斥を求めます。
(「早く出ろよ」と呼ぶ者あり)
(議場騒然)
(「会期延長すれば」と呼ぶ者あり)
 余計なこと言わないでください。
(議場騒然)
(「会期延長しないと流れちゃうよ」と呼ぶ者あり)
 だから退席してくださいって頼んでるでしょう。あんたの責任で流れちゃうんですよ。(議場騒然)朝木議員が除斥を(「会期延長しないと、流れちゃうよ」と呼ぶ者あり)朝木議員が除斥に応じないためにこの議会が流れてしまいますから。わかってますね。朝木議員のおかげで、流れちゃいますよ。
(「早く出なさいよ」と呼ぶ者あり)
(議場騒然)
(「さあ、もう12時だ。流れた。残念ですね」と呼ぶ者あり)
(「少し、まじめになんなさい」と呼ぶ者あり)
(「あんまりね、茶番劇でね」と傍聴席より呼ぶ者あり)
(「茶番劇なんかじゃない」と呼ぶ者あり)
(「何が茶番なんだ」と呼ぶ者あり)
(議場騒然)
     午後12時自然閉会


【資料】4月29日付更新で〈4・22東村山市議会臨時会〉に追加された内容(改行は適宜修正。質問時間制限に関する加筆は上記本文を参照)

★最低制限価格ぴったりで入札し(「電子くじ」で)落札した西武建設が契約してから1年数ヶ月で、何の責任も市側にはないにもかかわらず、自民市長は、西武建設に3000万円も契約金額を上乗せしてやりました。あからさまな「入札崩し」の脱法行為をやらかし、市民多数から非難を浴びているのに、また同じ手口で業者は落札したのです。
追及したのは草の根・朝木議員だけでしたが、追及しなかったばかりか、佐藤「市議」は「瑕疵はなかった」と、断言したのです!
市民の血税が「食い物」にされても、問題にするどころか、くさいものに蓋までする始末!市民派のフリしたとんでもない「自民公明与党別働隊」です。