「朝木明代議員事件に関する告知」に表れる矢野・朝木両「市議」のご都合主義的体質


東村山市民新聞」のトップページが午後3時20分ごろ更新され(5月8日付)、〈朝木明代議員事件に関する告知〉と題する囲み記事が登場しました(文末資料参照)。これにともない、トップページの有害性を一気に高めていた巨大な青文字(クリック注意)も、他の関連の記述とともに、新規ページ〈月刊タイムス事件判決が確定した以降は、朝木議員が自殺したと断定する記事を書くことはできない!〉に移されています。
【追記】橋本玉泉さん既報の通り、〈誤報の責任と「最後のパレード」について〉にも加筆があり、〈「真相究明 10」 社団法人「ちいさな〔ママ〕親切運動」本部の説明責任は重大〉として、実にいやらしい筆致の内容が付け加えられました(2009年5月7日 22:58の魚拓)。また、トップページのリンク元見出しも、〈誤報の責任と「最後のパレード」と「読売」と「小さな親切運動」本部の狙い〉に修正されています。(追記終わり)


トップページの〈朝木明代議員事件に関する告知〉の内容をまとめると、“宇留島瑞郎は、もはや、朝木明代議員が「万引き苦に自殺した」と断定的に記述することはできない”ということですね。「断定的に」という点が曖昧になっているのが矢野・朝木両「市議」らしいところですが、裁判官の「注意喚起」「警告」の内容(「月刊タイムス事件判決が確定した以降は、朝木議員が自殺したと断定する記事を書くことはできない」)からも、新規ページのタイトルからも、そういう趣旨であることは明らかです。


だったら宇留嶋さんに直接言えばいいと思うんですが、わざわざ「朝木明代議員関係事件についてネット上で記述している方々に告知いたします」として次のように書いているのは(最終段落)、いわば「匿名ネット族」に対する“警告”のつもりなのでしょう。

 宇留島瑞郎が2005年5月13日以降に朝木明代議員が「万引き苦に自殺した」と記述することは一切許されませんし、そのような記述をする場合は不法行為が成立しますので、ご承知おきください。また、そのような記述がある場合には、東村山市民新聞社までご一報いただきますよう、お願いいたします。


ちなみに『月刊タイムス』事件判決(PDFファイル)とは、「亡明代が自殺したことを裏付ける事情が存在することは確かである」としつつ、「なお亡明代が自殺したと断じるにはなお疑問が残るところであり、上記亡明代が自殺したことを裏付ける事情をもって、自殺を推認するに足らず、他に亡明代が自殺したと認めるに足りる証拠はない」と認定した判決です。これ以前の『潮』事件判決でも、「亡明代の死因が自殺であるとみる余地は十分にある」けれども「なお亡明代が自殺したとの事実が真実であると認めるには足り」ないという、同旨の認定が行なわれています(とりあえず4月21日付〈「月刊タイムス」事件判決をめぐる記述の興味深い変遷〉など参照)。


橋本玉泉さんも〈『東村山市民新聞』で続けられる珍奇な理屈〉であらためて指摘しているように、そして矢野・朝木両「市議」も半ば認めているように、これらの判決は「自殺」の可能性まで否定したものではありません。まして、「他殺」や「謀殺」である(またはその可能性が高い)と認定した判決はいまのところひとつもありません。それなのに、矢野・朝木両「市議」は一貫して「他殺」「謀殺」と言い張っているわけです(4月22日付〈やっぱり「『自殺』を否定」したわけでも「他殺」を認定したわけでもない『潮』『月刊タイムス』判決〉なども参照)。ご都合主義もここに極まれりというべきでしょう。


なお、朝木明代市議関連事件については、「朝木明代市議万引き被疑事件・転落死事件 まとめWiki」、「『朝木議員謀殺関係訴訟結果報告』リストの検証」なども参照してください。


矢野穂積「市議」のご都合主義的体質が最も恐るべき形で表れているのが、C.I.L〈【感動巨編!すべて実話!】 サイコのパレード 【in東村山】〉でも触れられている少年冤罪事件です(詳しい経緯はエアフォース〈少年冤罪事件〉を参照)。矢野「市議」は、
「仮にも公職にある者がこの曖昧な記憶に基づき、しかも司法警察職員による捜査がなされながら刑事訴追の手続きが執られていない被告を名指しで犯人であると断定している点において極めて特異であると言わねばならない」(地裁判決)
とまで指摘されながら、「東村山市民新聞」のサイトでは依然として次のように書き、刑事・民事ともに無実が確定した青年を(実名は出していないとはいえ)「襲撃犯」呼ばわりし続けています(「逆恨み」云々の件についてはエアフォースの連載第4回を参照)。

代理人弁護士が控訴理由書を出さないという考えられない背信行為のため形式上敗訴したが、犯人を知る目撃者が「逆恨みされるから証言できない」と供述(録音)し、事実上,、襲撃犯が確定した。


『最後のパレード』の「著者」・中村克氏は、なぜか論談TVに昔の記事を再投稿して〈警察は怖い・・・【中村】〉と書いていますが、私はこういう公職者の方がもっと怖いと思います。


さらには、創価学会との間で争われた裁判では実質的に全敗し、矢野「市議」自身も「創価学会が殺したとは言ってない」と繰り返しているというのに、「謀殺」説に疑問を呈する人々に「創価」といったレッテルを貼り続ける。


洋品店店主が朝木明代市議の万引き「デッチ上げ」に加担したなどという主張は一連の裁判で全面的に否定されてきたにも関わらず、そのことをわかりやすい形で告知せず(2月25日付〈〈朝木議員謀殺関係訴訟結果報告〉リストの検証(2):不可視化された洋品店関連裁判〉参照)、お仲間が起こした洋品店襲撃事件についても沈黙を守り、それどころかさらなる嫌がらせを煽るような発言をする(エアフォースの連載〈右翼を煽動した矢野穂積の虚偽説明〉をすべて読むには、2008年12月および2009年1月の記事を参照)。


こういう人物が東村山「市議」の座にあるということを、普段ネットに触れることのない高齢者の皆さんにも広めていただきたいものです。


なお、当の宇留嶋さんは、淡々と〈りんごっこ保育園民改費過請求事件〉(第1回第2回)の連載を開始しました。世の中の騒ぎなどどこ吹く風で、事実を積み上げていく姿勢はさすがです。


【追記】
うっかり見過ごしていて、Tomatotic-jellyさんのところを見て気付きましたが、トップページの下の方に、
〈▼ 「東村山オンブズマン」の連絡先は、東村山市民新聞社です。 ▼東村山「9条2項」の会の連絡先は、東村山市民新聞社です。〉
という文言が付け加えられていました。どちらも実態はまったく不明な団体です。前者については2008年3月24日付〈「市民オンブズマン」もいろいろ〉を、後者については同4月2日付〈〈「草の根」の斗い〉(笑)こそ、単なるポーズだけ〉の末尾を参照。


ちなみに上の方には「(※回答をご希望の方は住所氏名もご記入を)」と書いてありますが、「東村山市民新聞」のサイトにはプライバシーポリシーの記載もありませんし、うかつに住所氏名を教えたりしない方がいいでしょう。



【資料】東村山市民新聞トップページ朝木明代議員事件に関する告知

 2005年5月13日に確定した「月刊タイムズ事件最高裁判決」は以下のことをはっきりと判示しています。
 被告宇留島瑞郎は、朝木明代議員は「万引き苦に自殺」と記述しましたが、警察捜査結果によっても「朝木明代議員は自殺した」とはいえず、他に証拠はないというものです。
 すなわち、被告宇留島瑞郎が記述した「朝木明代議員が万引き苦に自殺した」ということは真実ではない、というものです。
 しかも、訴訟当事者(被告)として被告宇留島瑞郎がこのことを知った以上、この最高裁判決が確定した2005年5月13日以降は、被告ライターは「朝木明代議員が万引き苦に自殺した」と記述できないことを判示しているのです。
 このことは、すでに2008年3月7日、別訴事件の裁判長から告宇留島瑞郎自身が直接、「月刊タイムス事件判決が確定した以降は、朝木議員が自殺したと断定する記事を書くことはできない」と注意喚起され、警告されたことからも明らかです。また、宇留島瑞郎自身も、その動かぬ決定的証拠を裁判所で手渡され、現在、所持しています。
 そこで、朝木明代議員関係事件についてネット上で記述している方々に告知いたします。
 宇留島瑞郎が2005年5月13日以降に朝木明代議員が「万引き苦に自殺した」と記述することは一切許されませんし、そのような記述をする場合は不法行為が成立しますので、ご承知おきください。また、そのような記述がある場合には、東村山市民新聞社までご一報いただきますよう、お願いいたします。