東村山市政そっちのけで“○ンチ創価”を必死にアピールする矢野・朝木両「市議」


5月15日午後6時ごろ、「東村山市民新聞」のトップページが更新され(5月16日付)、〈発行人からのアピール〉が〈創価逆転敗訴確定判決」に関するアピール(本紙発行人 矢野ほづみ)〉に改題されるとともに、若干の加筆がありました(主に白抜きの囲み部分)。つまんない内容ですな。


私はこれから寄り合いに出かけますので(いま5月15日午後7時前)、とりあえず4月19日付〈やっぱり“創価が殺したとまでは言ってない”という理由で勝訴したに過ぎなかった『FORUM21』座談会裁判〉参照。


【追記】(5月16日夕刻)
寄り合いで飲み過ぎてしまいました。『最後のパレード』問題については、日刊サイゾーに橋本玉泉さんが〈『最後のパレード』回収騒動 悪評飛び交う作者の行状〉という記事を書いたり、サンクチュアリ出版の謝罪広告が掲載されたりという動きがあったようですが、これについてはまたいずれ。


また、久米川駅前の街宣については、主催者のクロダイくんが、下卑た人間性全開の簡易報告を上げています。通りすがりのおじいさんに突然「おまえは創価か!」と怒鳴りつけた人間がいるという話も耳に入っていますが、これについてもまたいずれ。一方、すっかり逃げに入っている様子の瀬戸弘幸サンは、明日17日の緊急集会の告知記事で〈日刊ベリタの記者は招待するから、おいでよ。〉などと書いていますが、行ったら行ったで「不愉快なんだよー」「なめてんじゃねえぞこら」などと排除される可能性もありますので、記者さんはご注意ください。


さらに、この追記を書いている間に「東村山市民新聞」のトップページが更新され(午後4時52分ごろ、5月17日付)、


〈真正面から創価の政教一体を厳しく批判するオピニオン・リーダー〉


という噴き出しそうなキャッチコピーが最上部に登場しました。「真正面」が一瞬「真光」に見えたのはたぶん私の気のせい。これから取り上げる〈アピール〉にも、「タブーを恐れず徹底批判を続けよう!」という文言が書き足されています。東村山市のことなどますますどうでもよくなっているという印象ですネ!


さて、それでは〈創価逆転敗訴確定判決」に関するアピール〉についていちおうつっこんでおきます。私が出かけた後、部分的に加筆修正があり、白抜きの囲みの最終段落(「判決を一知半解し気楽に軽口を叩く人達がいますが」以下)が付け加えられたようですね(2009年5月15日 18:37の魚拓2009年5月16日 03:54の魚拓)。また、急いで出かけたので気付きませんでしたが、新規ページが2つできています。


(1)〈最高裁で創価本部が敗訴確定した判決
(2)〈創価本部、絶体絶命の逆転敗訴判決!


(1)は『FORUM21』座談会裁判の高裁判決へのリンクページなのですが、さらにワンクッション置いて判決のPDFファイルに飛ぶという複雑怪奇な構成になっています。PDFファイルである旨を明記して、直リンすればよろしいのに。あるいは、せめて〈朝木事件および創価関連事件 判決全文〉にリンクして、無駄なページを増やさないようにするとか。
【追記】(5月17日)その後、〈朝木事件および創価関連事件 判決全文〉から『FORUM21』座談会裁判判決へのリンクが削除された。どうしてわざわざサイトを九龍城砦化させていくのかは不明。(追記終わり)


(2)は4月19日付・20日付でトップページに掲載された囲み記事を移植したものです。これについては4月20日付〈「白い小犬もいよいよ吠える。・・・空に一羽の雀が啼いても吠える」(北原白秋)〉でコメントしておきました。


これまでに紹介した私の2つの記事、すなわち4月19日付〈やっぱり“創価が殺したとまでは言ってない”という理由で勝訴したに過ぎなかった『FORUM21』座談会裁判〉と4月20日付〈「白い小犬もいよいよ吠える。・・・空に一羽の雀が啼いても吠える」(北原白秋)〉を見ていただければ、今回の〈創価逆転敗訴確定判決」に関するアピール〉について、とりたてて付け加えることはありません。XENONさんP2Cさんも取り上げていますし。


したがって、ごく簡単に経緯を振り返るだけで済ませておきましょう。


(1)1995(平成7)年9月1日、朝木明代市議転落死事件が発生。


(2)創価学会、「夫と娘が激白!『明代は創価学会に殺された』」と題した『週刊現代』(1995年9月23日号)の記事について、講談社と朝木父娘を刑事告訴するとともに、民事裁判も提起。矢野「市議」のアピールでは、刑事告訴が「門前払いされた」などと書きながらも、朝木父娘が無様な完全敗北を喫した民事裁判についてはまったく触れていない。


(3)1998(平成10)年7月15日、問題の検事発言(「告訴から3年間、十二分に捜査した結果、創価学会側(信者)が事件に関与した疑いは否定できないということで、不起訴の処分をきめたんですよ」)が矢野「市議」の面前で行なわれたとされる(いまのところ矢野「市議」がそう言っているだけ)。


(4)1999(平成11)年、『創価新報』1997年5月7日付記事をめぐり、矢野・朝木両「市議」が創価学会や国を相手取って提訴するが、東京地方裁判所2003(平成15)年3月10日判決で敗訴(『創価新報』事件)。公表されている判決抜粋に「検事発言」への言及は見られない。


(5)時期は不明だが、「創価学会に対する別件の裁判」で、創価学会の井田弁護士は上記「検事発言」を否定(『FORUM21』座談会における矢野「市議」発言)。


(6)『FORUM21』2004(平成16)年1月15日号に問題の座談会が掲載され、矢野「市議」が上記「検事発言」について明らかにする。これまでに「検事発言」が公表された事例があったのか、なかったとすればなぜ発言から5年半近く経つまで公表されなかったのか等は不明。


(7)2004(平成16)年2月18日、創価学会が上記座談会は名誉毀損であるとして乙骨正生や矢野「市議」を提訴(訴状参照)。「検事発言」に関する創価学会側の主張の要約は、2月20日付〈「検事発言」の宣伝は“選挙が近くなるまであっためる”と言う矢野「市議」の真意は〉参照。


(8)2006(平成18)年5月15日、『FORUM21』座談会事件第1審判決(東京地裁)。乙骨正生や矢野「市議」らに対し、連帯して170万円の損害賠償を支払うことに加え、『FORUM21』誌上に創価学会への謝罪広告を掲載するよう命じた。矢野「市議」は、第1審判決を読めと言いつつ、判決内容をまったく明らかにしていない。なお、本件裁判の過程では、矢野「市議」が証人尋問をドタキャンして陳述書も提出しなかったなどの話もある。


(9)2007(平成19)年9月26日、『FORUM21』座談会事件第2審判決(東京高裁、PDFファイル)。上記座談会は、「創価学会が朝木明代市議を殺害した『他殺』事件であるとの事実を、明示的にも黙示的にも摘示するものとはいえない」などとして名誉毀損の成立を認めず、矢野「市議」らを逆転勝訴させた。柳原滋雄コラム日記では〈乙骨某らに謝罪広告を命じた名誉毀損事件 控訴審はひっくり返る〉として報告。「東村山市民新聞」では、
〈★9月26日東京高裁判決で、矢野議員、乙骨氏が創価本部に逆転勝訴!〉
〈法廷では、また姿を見せた柳原、宇留島ら創価御用ライターが、創価学会全面敗訴判決に茫然自失。ついに創価本部は決定的敗北!〉

などと大はしゃぎの様子を見せつつも(2007年10月7日 03:05の魚拓)、判決書は公開せず。


(10)2008(平成20)年6月17日、最高裁創価学会の上告を受理しない決定をし、第2審判決が確定。矢野「市議」は、
各方面にきわめて重大な影響を与える
どういった真相だったのかということを考える大きな手がかり
創価本部に決定的勝訴!
ついに創価本部にも司法が鉄槌を!

などとさんざん宣伝しつつも、やはり判決書を公開しようとしない。


(11)2009(平成21)年2月14日、名古屋で開かれた第4回「政治と宗教を考えるシンポジウム」において、矢野「市議」、問題の「検事発言」について市民に知らせるのは“選挙が近くなるまであっためる”と発言(2月20日付〈「検事発言」の宣伝は“選挙が近くなるまであっためる”と言う矢野「市議」の真意は〉参照)。


(12)「東村山市民新聞」、2009年4月16日付更新で、言い渡しから1年半以上、確定から約10カ月経ってようやく『FORUM21』座談会裁判の高裁判決全文を公表(〈朝木事件および創価関連事件 判決全文〉のページ)。


はい。「最高裁確定判決の決定的意味と重大さ」(今回のアピール)などと言いつつ、矢野「市議」のやってることはおかしいですよね。P2Cさんが指摘するようにそんなもの(「決定的意味と重大さ」)は存在せず、だからこそ判決書の公表を渋ってきたことはもはや明らかのように思えます。今回の〈創価逆転敗訴確定判決」に関するアピール〉も、いかにも苦し紛れのものと言わざるを得ません。


何かこの最高裁確定判決を、『創価本部が朝木明代議員を殺害した』ことは裁判所が否定した、などと、とんでもない勘違いしている方々も見受けられますが」と書いていますが、そんな人はいないんじゃないですか。


何度も書いているように、今回の判決は、被告である乙骨・矢野「市議」側が“創価が殺したとまでは言ってませんよ”と主張し、それが認められたというだけの話に過ぎません。「創価本部に決定的勝訴!」などと騒ぐなら、こんな姑息な逃げ方はせず、“ええ、確かに創価学会が殺したと言っているのです”と堂々と主張し、それが認められてからにしてほしかったですね。


次のような書き方もいかにも姑息です。一部書き換えがありますので、内容的には(どちらも意味不明という点で)大差ありませんが、両方示しておきましょう。

いずれにしろ、最高裁確定判決が、創価側が「朝木明代議員が自殺」と大宣伝をした事実、創価側に事件関与の疑いが「否定できない」とした検察官発言について、これらを指摘している点は極めて注目すべきところです。

  ↓

いずれにしろ、最高裁確定判決が、創価側が「朝木明代議員が自殺」と大宣伝をした事実、創価側(信者)に事件関与の疑いが「否定できない」とした検察官発言について、はっきりと言及している点は、第1審判決の内容をみれば極めて注目すべきところです。


言うまでもなく、東京高裁判決は、「創価側が『朝木明代議員が自殺』と大宣伝をした事実」や「創価側に事件関与の疑いが『否定できない』とした検察官発言」について、その真実(相当)性の判断をしたわけではありません。


“矢野「市議」らはこんなことを言ってるけど、普通の人はこれで「創価学会が殺したんだな」とは理解しないはずだから、創価学会に対する名誉毀損にはなりません”


と言っているだけの話です。「検事発言」が実際にあったのかどうかさえ、判断の対象とされていない。いったいどこが「極めて注目すべきところ」なのでしょうか。


あとは、第1審判決や、井田弁護士が「検事発言」を否定したという「別件の裁判」の詳細が明らかにされたら、また検討してみるとしましょう。


ちなみに、〈アピール〉の末尾には次のような一文も加えられています。本当に、「警告」とか、根拠を示すことのできないレッテル貼りがお好きですネ! そのうち、矢野「市議」らの「警告」をスクリーンショット画像で一覧にしてみますかね。

最高裁確定判決(080617)を紹介するとともに、「親創価」ネット族の活動を、自覚的又は無自覚的に行っている諸君には特に警告を行っておくこととします。


【追記の追記】5月16日午後9時半過ぎ、上記「警告」が次のように修正されました。「単なる『風俗ライター』ら」という差別意識丸出しの文言が誰のことを指しているのかは、私にもわかりません。自分たちの保身だけを考えた、いい加減かつ異常な「○ンチ創価」ぶりこそがきわめて効果的な創価擁護活動になっていることを、そろそろ自覚なさった方がよろしいんじゃないかと思います。

最高裁確定判決(080617)を紹介するとともに、自分達が「親創価」活動をやっていることを、否応なしに自覚せざるを得なくなり、窮地に追い込まれた単なる「風俗ライター」らが、騒がしく金切り声に近い悲鳴を挙げていますが、不法行為には特に気をつけられるよう、また「親創価」ネット族の活動を、自覚的又は無自覚的にかかわらず、これを行っている諸君には、創価ともどもまとめて厳しく批判されているのだということを、強く指摘し警告を行っておくこととします。

(追記の追記終わり)


なお、〈アピール〉の下の告知も、〈朝木明代議員事件に関する告知〉から〈不法行為名誉毀損記述)に関する告知〉へとタイトルが変更されています。これも、恫喝効果を高めようという狙いに基づくものでしょう。


また、5月17日付更新では、追記の冒頭で報告しておいたもののほか、〈裁判所が創価を次々と断罪〉という囲み記事と、政権交代がどうこうという中身のない囲み記事(巨大かつ異様な文字群の下)も登場しています。いったい誰に向けて何を語りかけているのかわかりませんが、とにかく自己宣伝に必死な様子は伝わってきますね。


〔この記事は、当初は〈【速報】アジビラサイト更新のお知らせ(仮題)〉というタイトルでしたが、追記の執筆にともなって変更しました。〕