取材しない人々


国会記者倶楽部・国交省記者会・鉄道記者会所属記者である瀬戸弘幸サンは、流石ですね。日刊中央通信〈創造学園大学の経営危機説を追う(1)〉より(太字は引用者=3羽の雀)。

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 これまで政界・経済界・官界を含め数多くの闇に隠されたスキャンダルを取材し、新聞、雑誌などに書き、また単行本も世に出してきたが、昔は情報を入手するのに大変苦労したものです。
 しかし、現在はそれが容易になりました。2ちゃんねる匿名掲示板が登場してからは、この掲示板に目を光らせていれば、ここで多くの情報が入手できるからです。
 私の郷里福島県の前佐藤栄佐久知事が汚職で逮捕されましたが、この業者からの賄賂と便宜供与などに関しても、事件が発覚する2年ほど前から地方板に書かれていました。
 昨年末から注目してきた学校法人がありました。2ちゃんねるでしっかり情報を収集してきたわけですが、いよいよ本格的に動きが出そうです。〔後略〕

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2ちゃんねるに有用な情報・指摘が書き込まれることがあるというのは私も同感ですが、仮にも「ジャーナリスト」を名乗る人がこんな「ネットde真実」クンぶりを白状してちゃダメでしょ。
【追記】瀬戸サンから〈創価ブロガーの因縁つけに反応してみる。〉という反論がありましたので、ご紹介しておきます。私はこれまでのことも踏まえて上記のように評価したのですが、2ちゃんねるの書き込みはきっかけに過ぎず、きちんと取材なさっているというのなら、それはそれで結構です。で、どうやら私のブログは引き続き見て下さっているようですから、「次は何を書くかな?」とか言ってないで、とりあえず7月16日付〈鏡が見えない「特定日本民族」〉でまとめておいた質問・要望にお応えいただければ幸いです。/あ、「その調子で東村山市議謀殺事件の『内部告発』についても、具体的な証拠の提示お願いします!頑張ってください!」という応援コメント(ボサノバさん、2009年07月20日 23:33)もついてますね。(追記終わり)


これ(瀬戸サンの上記記述)を見て反射的に思い出したのが、矢野穂積朝木直子両「市議」が行政視察に参加しない理由を説明していた文章です。紙版「東村山市民新聞」155号(2007年2月28日付)第1面より(太字は引用者=3羽の雀)。

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草の根・矢野、朝木両議員は朝木明代議員以来、政務調査費の受取りを拒否、税金を使った視察には一度も参加していない。昔と違って、ファックスやインターネットで情報は全部入手できるからだ。

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いや、「全部」は入手できませんよ。現場に行き、人と会わなければわからないことはたくさんありますし、むしろその方が圧倒的に多い。まともな「ネット族」は、そういう限界を十分に踏まえた上でインターネットとつきあっているのです。


また、だからこそ、市議会厚生委員会はわざわざ市内の私立保育園8園を2日かけて視察したのです(りんごっこ保育園のみ拒否)。


政務調査費の受取り、行政視察(特に遠方の自治体の視察)への参加を拒否するのは自由ですが、こんな認識で市議会議員をやられても困りますよね。せめて近場の視察ぐらいは参加なさってはいかがですか。


脊髄反射エントリーでした。


〔この記事は、7月19日の午後7時過ぎにアップしたものです。〕