「創価問題新聞」事件確定であがく人々


7月26日付〈踊る!潰れる!ゼリー御殿〉の末尾でリンクしておいたサイト「レミングの集団自殺神話」をゆっくり読んでみたのですが、未完結ながら、これが抜群に面白い。読売新聞の「捏造報道」を主張しながら未だに何の証拠も提示しない中村克サンには、特に〈2.殺戮のディズニー〉を読んで感想を聞かせていただきたいところです。


膨大な資料を精査し、これまで常識のように受け止められていた神話を引っ繰り返すこういう作業は、エロの分野における松沢呉一さんの仕事ぶりにも通じるものですが、私は大好きです。ろくに取材もせずにいい加減なことを書き散らす自称/詐称/僭称/爆笑/座礁/自傷「ジャーナリスト」瀬戸弘幸サンにも見習っていただきたいものですが、期待するだけ無駄ですね。


その瀬戸弘幸サンが〈<活動報告>最高裁判所への抗議行動(後編):二つの異なった最高裁の判決確定の背景〉をアップしましたが、予想していた以上に期待外れでした。千葉さんの勝訴が確定したのは創価問題新聞」事件なのですが、瀬戸サンは平気で東村山市民新聞』と書いています(魚拓)。けっきょく、「創価問題新聞」事件の判決など一瞥すらしておらず、何が争われたかもろくに理解していないのでしょう。


今回のエントリーで書いていることも、〈余りにも酷い不当な判決:「再現写真」の存在を消しにかかってきた。〉(2月8日付)の焼き直しで、何の新鮮味もありません。「東村山市民新聞」も新規ページを設けて同じ論点を取り上げましたが(後述)、これについては、2月8日付〈東京高裁判決に触れない矢野・朝木両「市議」が立てた終了フラグ〉のほか、エアフォース〈右翼を煽動した矢野穂積の虚偽説明〉の第4回以降を参照。「千葉を勝たせた不当判決は朝木明代さんの解剖鑑定書を恣意的に解釈して」いるという点については、7月27日付の記事の後半を参照。


こんな調子ですから、ネットで流れた真偽不明の池田大作死亡説に飛びついて恥をかくのも無理はありません。瀬戸サンの弟子である有門サン(侍蟻)は、〈池田大作死亡説にネット・ユーザーが翻弄された週末:その背景を読み解く!〉と意気盛んですが、一番翻弄されてたネット・ユーザーの一人は瀬戸サンですから、パトラッシュ事件の経験も踏まえて、まずは師匠の背景を読み解いてみればよろしいのではないでしょうか。


ちなみに瀬戸サンは、ひとつ前のエントリー〈三鷹市・反日左翼との闘争(9):共同通信社の左翼偏向報道〉で、共同通信社が「市側からの取材をしなかった捏造報道」を行なったと憤慨し、「ことの真意を明らかにするように厳重に抗議を申し入れる所存です」と表明しています。それはそれで結構ですが、その前に、宇留嶋さんに取材もせず、宇留嶋さんの原稿は創価学会から「完全版下」で月刊タイムス社に入稿されているなどという大誤報を行なったことについて釈明し、謝罪と訂正を行なった方がいいんじゃないですかね。


さて、話は変わって「東村山市民新聞」の更新状況ですが、7月29日午後7時43分ごろ(19:43:21)、7月30日付の更新が行なわれました。〈最高裁がついに最終判断!「東村山の闇」訴訟で、チバ副署長の逆転敗訴確定。〉(トップページ)という囲み記事の下に〈★ 最高裁確定判決(090714)で、最終的に全面否定された東京高裁(7民)の破綻判決⇒〉という見出しが登場し、ほぼ同じページタイトルの新規ページにリンクが張られています。


*〈最高裁確定判決で全面否定された東京高裁(7民)の破綻判決


興味深いのは、書き出しが、クロダイくんの〈カルトによる司法汚染を食い止めろ!! 新たな虚構まで作出した大谷禎男〉(2月7日付)からの中途半端なコピペになっていることです。普通の人はなかなか気付かないでしょうが、マシーンの目をごまかすことはできません。


東村山市民新聞

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  「新たな虚構を作出する」という離れ業を繰り出してきた。以下、事実を180度書き換えた高裁7民と大谷禎男の恥ずかしい離れ業を詳細に検討し、大いに批判する。
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(1)「万引き冤罪」の証拠に関する「事実書き換え箇所」
  控訴人の朝木明代議員遺族側が書面で事実を指摘し、また、被控訴人の千葉元副署長側もこの事実を否認していないにもかかわらず、朝木明代議員遺族側が指摘した事実を

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クロダイくん(改行は適宜修正、太字が「東村山市民新聞」と同じ表現)

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しかし、とうとう今回、その最大の弱みを払拭するため、「新たな虚構を作出する」という離れ業を繰り出してきた。以下、事実を180度書き換えた高裁7民と大谷禎男の恥ずかしい離れ業を詳細に検討し、大いに批判する。
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大まかな判決内容:
控訴人の朝木明代議員遺族側が書面で事実を指摘し、また、被控訴人の千葉元副署長側もこの事実を否認していないにもかかわらず、朝木明代議員遺族側が指摘した事実を180度異なる内容に書き換えたうえ、朝木明代議員を「万引き犯」だと決め付ける虚構に基づく判決である。

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区切りのために入っている点線の長さまで一緒なんですけど。ちょっと恥ずかしいですよね。クロダイくんの記事からのコピペと書きましたが、逆に、クロダイくんの上記エントリーは矢野「市議」あたりが下書きしたものだという可能性もありますかね。今夜あたり、クロダイくんのブログでも「東村山市民新聞」のこの記事がもやもや〜っとコピペされるのでしょうか。内容的には特に見るべきものはないようですが、時間のあるときに、トップページの囲み記事とあわせてあらためて検討するかもしれません。


ともあれ、今回の新規ページの目的が、瀬戸サンも触れている「再現写真」問題に飛びついて、「創価問題新聞」事件最高裁確定判決を全否定しようとするところにあるのは確かでしょう。次の文言を2度も繰り返しているところに、矢野・朝木両「市議」の必死な思いを感じることができます。


「これらの大谷裁判長(高裁7民判決)の事実の書き換え認定は、すでに、2009年7月14日確定の最高裁確定判決によって、最終的にすべて否定されているものの、ここでもう一度、大谷裁判長の高裁7民判決が破綻していることを確認しておく必要がある。」


要は、これ以外に印象操作のネタにできる箇所がないということですね。その証拠に、司法解剖鑑定書の問題については、


「大谷裁判長(高裁7民判決)は、司法解剖鑑定書に関する法医学者の見解に対して、異論を唱えているが、いずれもこどもじみたケチつけにすぎず、論評するに値しない」


と書いて逃げちゃっています。この点についてはエアフォース〈「創価問題新聞事件」最高裁判決〉第2回を参照。


こんな言い草が通用すると本気で考えているのなら、さっさと検察審査会への申立てを実行して報告なさればよろしいのに。