「慰安婦」について矢野・朝木両「市議」が言っていたことと、そのお仲間が三鷹でやっていること ※大幅に追記


松沢呉一さんが〈お部屋1930/岩崎定夢と稲川会〉という記事をアップしましたので、ご参照ください(追記:瀬戸サンが真偽不明の情報に「すぐに飛びつき、検証もしないで公開する」という松沢さんの指摘は、日刊中央通信〈羽田元首相が今回限りでの引退示唆〉〔魚拓〕であらためて立証されました)。柳原滋雄さんも、いつもと少し芸風を変えて、〈“瀬戸ポチ族”の「飼い主」当てクイズ〉などと挑発しています。


さて、何やら三鷹の方がずいぶん騒がしくなっているようです。瀬戸サンには、「言論の自由が認められた社会においては、何人もこれ〔チラシ配布〕を妨害することは出来ません」と主張する一方で、数の圧力で「歴史捏造慰安婦展を粉砕!」したと大喜びしていることについて少し詳しく説明していただきたいものですが、瀬戸サンに言動の整合性を求めるのは、しょせんないものねだりの子守唄ですかね。


瀬戸サンたちが「日本民族に対するテロ攻撃」などと憤慨している「慰安婦」問題についてはここではコメントしませんが、この問題について、瀬戸サンたちと完全融合した矢野・朝木両「市議」がかつてどのような見解を表明していたのかについては、振り返っておく価値がありましょう。


矢野穂積朝木直子両「市議」は、薄井政美市議に対する職業差別を正当化するというただそれだけのために、以下のような形で「慰安婦」問題を持ち出していました(太字は引用者=3羽の雀)。


*〈破綻した「東京経済大教員」

 公権力(当時の軍部独裁)が、戦場で性犯罪防止等の名目をつけ、対価の支払いはあったものの、直接間接に強制して軍が管理し軍とともに移動させた「慰安婦」問題の人権侵害が諸外国でも指摘され続けている以上、直接間接の強制力によってでなく、市場原理を前提として、一見任意に成立しているかのようにみえる「性風俗=売春業」が、権力の分断統治のお先棒をかつぎ「性犯罪を防止等」の名目で権力が許す範囲において「営業」している本質は、女性の尊厳や人権を否定した点で「慰安婦」と全く変わらない


*〈薄井問題の経過(「性風俗・売春問題」も)

 要するに、「性」を売買することに詐欺や強制がなければ、「人身売買」ではない、と強弁する方々は、結局、任意に自発的に「性」を売買することは問題ではなく、性風俗も売買春も容認する、というものです。間接・直接に軍が関与した「慰安婦」問題について、自民党の中にある「狭義の強制性はない」とか「慰安婦達も対価は受けていた」と言い換えることで、「強制性」自体を否定しようという悪質な試みと同じです。


*〈「性風俗マニア」薄井さんのお仲間(5)

「「浄化」ファシズムという言葉を使う前に、軍部独裁下の「慰安婦を論じるべきではないか、と思いますよ。あなたがたは、先ずね。ご都合主義すぎやしませんか?!「差別意識」などという言葉を軽々に使ってはいけません。ろくに歴史も知らないで。


トップページでも、以下のように、「慰安婦」問題をしきりに自己弁護のために利用していました(2007年7月1日に取得された魚拓より)。


「『職業』差別」などという言葉を逆立ちして使用する
「オール性風俗」の仲間の皆さんが、形の違った慰安婦慰安所』肯定論を必死に叫んでいます。
 ―  東村山市議会はいまや全国の笑いものに! ―
〔中略〕
▼薄井さん支持の性風俗関係者(ライター・評論家らを含む)の方々は、形は違っても慰安婦慰安所』肯定論と議論の前提と中身が同じ「女性の人権・尊厳」否定論者の皆さんです、論外で、とても議論の相手にはできません。      →こちらから
〔中略〕
形の違った慰安婦慰安所』肯定論が、いくら束になってきても論外です、お相手はできません。


それでは、三鷹市市民協働センターで開催中の「中学生のための慰安婦展」を「粉砕」するために連日押しかけている人々は、いったいどんなことを主張しているでしょうか。これについては後からゆっくり追記しますが、とりあえずは私のRSSリーダーから関連の報告をご覧ください。いずれにせよ、「立場の違いを超えて」などというお題目を唱えて済むような問題ではなさそうです。


〔ここまでは、8月2日午後6時過ぎにアップしたものです。〕


【追記】(8月4日)
遅くなりましたが、上記の続きです。


まず問題とされた「中学生のための『慰安婦』展」(在特会による当初の抗議後、「中学生から大人まで誰にもわかりやすい『慰安婦』パネル展」に改称された模様)ですが、これはもともと「wam−女たちの戦争と平和資料館」が企画・構成したもののようです。


在特会在日特権を許さない会)、主権回復を目指す会せと弘幸Blog『日本よ何処へ』などの自称「行動する保守」関連団体は、これを「中学生のための『売春』展示会」などと言い換え、次のような形でこれに対する抗議と「粉砕」を呼びかけました。


桜井誠在特会会長)ブログ〈三鷹市抗議活動の報告〉より

慰安婦はただの売春婦」日本を罵る反日極左の嘘を許さないぞ!
慰安婦問題を金儲けの道具にする左翼を日本から叩きだせ!
反日極左による子供たちへの性虐待を許すな!

行動する保守運動の活動によって『中学生のための慰安婦展』というねつ造反日史観の洗脳展示会を粉砕された反日極左は、懲りもせずに8月1日から三鷹市市民協働センターの大会議室にて慰安婦問題の講演会(パネル展示も有り)を開催します。展示スペースを使って子供たちにポルノまがいのねつ造されたワイセツ慰安婦写真を展示しようとした反日極左の目論みは完全に潰えましたが、この会議室を使った講演会は残念ながら申請書も料金もすでに振り込まれており叩きつぶすことは叶いませんでした。
慰安婦という名の「売春婦」を「日本軍に強制連行された可哀想な性奴隷」などとねつ造歪曲して声高に叫び、日本国民へいわれなき罪悪感を植え付けようとしているだけではなく、つい数か月前までランドセルを背負っていた年端もいかない子供たちに「強姦」「売春」「性奴隷」などを教え込もうとする行為は、子供への性虐待以外の何物でもないと断じます。
執拗に慰安婦問題でねつ造歪曲を繰り返す反日極左へ断固として抗議するため、行動する保守運動参加各団体は8月1日(土)に三鷹市市民協働センター前で大規模抗議活動を挙行します。反日極左による性虐待から子供たちを守るためにも、この抗議活動に一人でも多くの方が参加されることをお願いします。


瀬戸弘幸ブログ〈三鷹市・反日左翼との闘争(10):三日間闘争と慰安婦問題〉より

<粉砕するぞ!三鷹市の中学生のための売春展示会を>
慰安婦強制連行」は日本民族に対するテロ攻撃
次代を担う子供を売国極左の精神テロから守れ

 三鷹市で8月1日から強行される「中学生のための売春展示会」は、次代を担う子供ら歴史捏造という猛毒を注入するテロ攻撃である。
 日本国民として、子供らの保護者としてこの事態に沈黙することは日本人としての誇りを投げ捨てることだ。
 平成12年に行なわれた「女性国際戦犯法廷 」を保守や右陣営は指をくわえて眺めただけであった。その結果、「慰安婦強制連行」は世界に発信され、「日本軍による性奴隷制度」を真実として世界に定着させた。
 今、三鷹を発信基地として今度は、この「女性国際戦犯法廷」を中学生らに定着させる。これが三鷹市民協働センターで開かれる「中学生のための慰安婦展」である。
 心ある国民は沈黙するな! お喋りを止めて抗議行動へ立ち上がろう!!


いちいち文言をピックアップするのも面倒なので、あとは下記のものをはじめとする各種報告をご覧ください。


新風連ヲチスレでも8月2日・3日の様子が実況されていましたが、西村修平サンがこんなことを言っていたという話もあります。


「あなた売春すんの?あなた無理だよ鏡見てね(来場者の顔を露骨に覗き込みながら)
 相手も選ぶよ、余りにも
 無理だよ
 娘さんならまだしも、幾ら家計が苦しいからって
 自分の娘さんに売春させる、なんて母親なんだ!
 お母さん、顔を見せなさいよ」


動画をいろいろチェックすれば他にも問題発言が腐るほど飛び出してくると思いますが、面倒くさいのでやめておきます。


また、よーめんのブログ〈連帯出来ない保守〉には、「ついに売春・強姦展示会に来てしまった小中学生?!」というキャプション付きで次のような写真が掲載されていました。



この子たちが本当に展示会を見に来たのか、それとも通りがかっただけなのかはわかりませんが、「子供たちへの性虐待を許すな!」と主張するこの人々が会場周辺の子供達を怖がらせたとともに、カルデロン一家問題をめぐって埼玉県蕨市でデモをやったときと同じように、日本社会の大人達の最も醜悪な部分を見せつけたことは間違いなさそうです。


なお、妨害を受けた側の視点からの報告としては、日刊ベリタ在特会ら「親子で平和を考える催し」に押しかけ妨害〉を参照。


矢野穂積朝木直子両「市議」は、このような人々と「立場の違いを超えて、広く連帯」していくことを表明しているわけですが、かつて「慰安婦」問題について表明した見解が確固たる信念に基づくものであったならば、以上のような活動について一言も批判しないというのはちょっと考えられません。


つまるところ、矢野・朝木両「市議」には「市議」としての自分達の地位以外に守るべき「立場」などなく、「慰安婦」問題も単に自己正当化のための記号として利用したに過ぎないことが、あらためて明らかになったと言えるでしょう。さっさとアムネスティや自由人権協会を退会なさればよろしいのに