どうしても思い浮かぶ「オオカミ少年」 ※文中に追記


引き続き、『最後のパレード』問題と東村山問題との関連について、中村克サンが言い出した妄想的な「東村山のネット族陰謀論を中心に振り返ってみようかとも思ったのですが、急ぐ話でもありませんので、先送りします。陰謀論の内容については、論談TVに投稿された〈「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害【中村】〉シリーズのうち、第2回第6回を参照(その他の投稿はまとめWiki中村克と論談TV〉を参照)。そういえば、薄井市議に関する請願について、1分も1秒も)審議されなかったなどとデタラメを書いていたこともありましたね(4月26日付〈薄井市議に関する請願について「1分も審議されませんでした」などとウソを書く中村克氏〉参照)。


さて、Tomatotic-jellyさんが伝えてくれているように、「東村山市民新聞」の8月5日付更新(8月4日午後9時前〔20:47:30〕)では、前日の更新(8月3日午後6時過ぎ〔18:06:33〕)に続いて、「ストップ!ザ『政教一致』実行委員会」の告知部分(トップページ)に加筆がありました。太字の部分が、8月5日付更新で書き加えられた箇所です。

★ 創価公明の批判ビラを配布していた男性が、傘で目を突かれて病院に担ぎ込まれる事件が発生。失明の恐れもあったが、現在入院中。犯人は捜査中。この事件に創価系はみごとに揃って沈黙、ダンマリを決め込んでいる。都合が悪いと見える。
 ◎確実に包囲網が狭まって、創価系の悲鳴と虚しい八つ当たりの絶叫が響く。事態は確実に「政教一致党」追放へ!


矢野・朝木両「市議」が「ダンマリを決め込んでいる」問題は腐るほどあるのでいちいち挙げませんが、どうやらいろいろと「都合が悪い」んですね。「創価系はみごとに揃って沈黙」と書いているところからして、関連のブログは一通りチェックしているはずなんですが。そういえば、昨年9月1日に起きた洋品店襲撃事件についても、9ヶ月間ダンマリを決め込んでいましたね。


創価」が誰のことを指しているのかは不明ですが、関連ブログでは、Tomatotic-jellyさんりゅうさんが、「東村山市民新聞」の8月5日付更新前から事件のことを取り上げています。りゅうさんは学会員であることを自ら明らかにしていますが、「創価」じゃないのかあ。このあたり、矢野「市議」らしさが非常によく表れている気がしますね。


Tomatotic-jellyさんがまとめてくれた時系列をもとに、この間の流れを振り返っておきましょう。


*8月2日深夜(08/03 01:20)、クロダイくんの第一報が上がる。
*同日深夜(08/03 02:26)、Tomatotic-jellyさんが一応の捕捉記事をアップ。
*8月3日午後6時過ぎ(18:06:33)、「東村山市民新聞」が見出しだけの更新
*同日午後11時過ぎ(23:08)、せと弘幸Blog『日本よ何処へ』第一報
*同日深夜(08/04 01:53)、クロダイくんの第二報
*8月4日午前10時過ぎ(10:19)、りゅうオピニオンが〈目撃者ゼロ。自称「被害者」は学会に私怨のある日蓮正宗妙観講員。警察も門前払い?それで「殺害未遂事件」とは・・・。〉をアップ。
*ほぼ時を同じくして(10:22)、Tomatotic-jellyさんが瀬戸サンの第一報を拾う
*同日午後6時過ぎ(18:33)、せと弘幸Blog『日本よ何処へ』第二報
*同日午後7時過ぎ(19:18)、りゅうオピニオンが〈瀬戸弘幸氏の弁解がはじまった奇妙な「計画的殺害未遂事件」。12区のビラ配布は、相変わらず「片手間」で「動画撮影」が目的〉をアップ。
*同日午後9時前(20:47:30)、「東村山市民新聞」が事件に関する見出しに加筆。


その後、ks-labo.info〈被害者がいるのであれば早く法的手続きに入ればよろしい〉、清風匝地〈お願いだからその場で被害届を出してください。〉などの記事もアップされています。


【追記】(8月8日)その後の主な動きを追加しておきます。
*8月5日深夜(2009/08/06 01:09)、クロダイくんが第三報でいくつかの未確認情報を報告
*8月5日には被害者が「弁護士事務所に赴いて、この状況を全て話して刑事事件で告訴すること」となるはずだったのに、8月8日になっても刑事告訴は行なわれていなかったことが、瀬戸サンの報告により判明。「週明け〔8月10日〕の告訴を待って動き出すでしょう」とのことだが、被害届ぐらいはとっくに出しているのかどうかも不明。目撃者の存在についても、最初は「この犯人を被害者本人以外は目撃しておらず、中々逮捕は難しいかも知れません」と書いていたのに、その後は「目撃者も多数おり必ずや創価学会の恐るべき犯罪が暴かれると確信しています」と正反対のことを書くなど、瀬戸サンの報告は著しく一貫性を欠いている。(追記終わり)


本件が計画的な犯行であった場合はもとより、口論や揉み合いの末に発生した事故であったとしても、加害者が法に照らして処断されるべきなのは当然です。しかし、各氏が指摘しているようにいろいろと疑問点が多い事件であり、現段階では、警察の捜査等を通じてさらなる詳細が明らかになるのを待つしかありません。


ここで思い出されるのが、矢野・朝木両「市議」と宇留嶋さんとの間で争われている「自作自演」裁判です。事件の簡単な経緯は東村山市民新聞〈暴漢が朝木直子議員宅を襲う事件が発生!〉で報告されており、実際にこれに近い事件が起こったのだろうとは思いますが、起訴猶予で済まされ、なおかつ「東村山市民新聞」でもフォロー記事が掲載されていないところを見ると、矢野「市議」らが言うような「朝木直子議員殺人未遂事件」ではなかったことは間違いないでしょう。


それを〈やっぱり!これではっきりした12年前の朝木明代議員殺害事件の真相〉などという小見出しをつけて掲載し続けるから、こちらもいちいち“オオカミ少年”ではないかと疑わなければならない羽目になります。今回の事件についても、なた5963さんと同様に私もあまり疑いたくはないのですが、これまでさんざん“創価の嫌がらせ”と騒いでおきながら何の報告も行なわれない状況を見れば、どうしても眉に唾をつけてしまうというものです。ともあれ、今度こそ刑事告訴の手続きを進めるようなので、引き続いての報告を待つことにしましょう。


一方、三鷹で開催された「慰安婦」展をめぐる騒動でも、双方に怪我人が出たようです。抗議側では、在特会在日特権を考える会)の副会長が膝をひねる等の怪我をした旨、桜井誠(在特会会長)ブログよーめんブログ侍蟻(SamuraiAri)ブログで報告されていました。


展示会参加者側の怪我については、毎日新聞多摩版(8月4日付)で次のように報じられています。

三鷹の市民協働センター使用問題:入場しようとした70代女性けが/東京
 戦時の慰安婦問題に取り組む市民団体とその活動に反対する別の団体が三鷹市の「市民協働センター」(下連雀4)の使用を巡り対立している問題で、センターに入場しようとした参加者が顔に軽いけがをしていたことが分かった。
 慰安婦問題に取り組む同市の「フィリピン・元『慰安婦』支援ネット・三多摩」(略称・ロラネット)によると、2日午後1時半ごろ、70代の女性が午後2時からの「ロラネット」の講演会に参加するため、抗議活動を行っていた「在日特権を許さない市民の会」(在特会、品川区)のメンバーや警備員、警察官をかき分けてセンターに入ろうとしたところ、左目の上にけがを負い、出血した。女性は武蔵野市内の病院に搬送された。女性は三鷹署に被害を届け出た。〔後略〕


日刊ベリタ在特会ら「親子で平和を考える催し」に押しかけ妨害〉も、「8月2日には『パネル展』参加者の一人(女性)が、入る時のもみ合いで右翼に殴られるか何かで顔に負傷し、救急車で運ばれるという事態さえあった」と報告しています。これについてよーめんなどは、「向こう側も負けじと偽怪我を主張し救急車を呼ぶ等の卑怯な戦法を取ったようです」と決めつけています。


追記よーめんブログで怪我をした在特会副会長の声が紹介されていますが、この人も、パネル展参加者側の負傷は「自作自演の可能性が高い」と言っているようです。「武蔵野赤十字病院に無理矢理診断書を書かせ」た疑いを指摘していますが、診断書の交付は「正当の事由がなければ、これを拒んではならない」と定められており〔医師法19条2項〕、「武蔵野赤十字病院は診断書を出してくれない」と言われたなら、そういう対応の方がおかしいんじゃないかという気もします。/さらに追記:怪我をしたご本人も自分のブログで詳細を報告していました。)


それぞれの側が双方の負傷についてきちんと報告するべきだとは思いますが、今回の件は、自称行動する保守関連団体が「慰安婦」展を実力行使により「粉砕」しようとしたために起きたという側面が強いと言えるでしょう。本件についても、かつて矢野・朝木両「市議」が表明していた見解を踏まえてあらためて見解をお聞きしたいものですが、どうせダンマリを決め込むのでしょうね。


なお、瀬戸サンが、中国人マッサージ嬢を殴り倒して意識不明の重体に陥らせた日本人男性を擁護し、速やかな釈放を要求していたこと、そのお弟子の有門大輔サン(侍蟻SamuraiAri)が、「街頭演説をしている時に言いがかりをつけてきた外国人を取り囲んで恫喝する、あるいは袋叩きの目に遭わせる」ことができるかどうかに「行動の成否はかかっている」と決意表明したこともお忘れなく。桜井誠在特会会長が車椅子の男性に手をかけ、


「車に飛び込め、ビルから飛び降りろ」
「お前みたいな奴は殺す価値もないんだよ、生きてる価値もないんだよ、資格もないんだよ」


などと罵る動画も、最近あらためて話題になっていました。暴力を否定・非難することについて異存はありませんが、であれば、自分達のこういう体質も見直していただきたいものです(4月12日付〈そういえば「朝木明代基金」の会計報告もやるべきでは〉参照)。