「内部告発」のガセネタを認めた瀬戸サンと雨具傷害疑惑事件と朝木明代市議転落死事件


さて、雨具傷害疑惑事件の話です。「政教分離を考える会」代表・小川頼宣氏らが公選法違反で告発されたという話にはなぜか触れない瀬戸弘幸サンが、今日(8月21日)の夕方に私がアップした記事を早速取り上げてくれていました(〈東京12区 惨忍なチラシ配布妨害事件(3):傘突き刺し凶悪犯罪の全貌〉、太字は原文ママ)。

 創価学会創価系のブログなどでは、今回のこの目を突くという残虐な事件がそもそも存在しなかったという立場で主張し始めました。足立区で現れた創価学会員は、「それは事実なんですか?」などと我々や警察官にしつこく食い下がった。
〔中略〕
 創価の犬ブログにも次のような記載がありました。
 瀬戸サンが何を言っても、確実な証拠がなければそうそう信用されるはずはないということだけ、ここで指摘しておきましょう


記事に直リンを張れるようになったのは結構ですが、「ガセネタ確定の『内部告発』問題で一切の説明をしようとしない瀬戸サンが何を言っても、・・・ここで指摘しておきましょう」という一文から太字の部分を省略して引用するのは、ちょっと恣意的に過ぎるというものではないでしょうか。


私の指摘に対する瀬戸サンの反応は、こうです。


「別にこれ〔雨具傷害疑惑事件関連の話〕は私が言っているのではなく、被害者が言っていることなので誤解しないで欲しい」


私が言っている」こと、すなわち“朝木明代市議殺害事件の犯人(と思われる人物)3名が特定されていたという内部告発があった”という話は信用に値しないことを、最終的にお認めになったわけですね。ありがとうございました。


ちなみに、暗に認めるのではなく、はっきりガセネタだったと認めて詳しい経緯を説明し、謝罪した方がいいですよ。このままでは、瀬戸サンが何か書くたびに、いちいちこのガセネタ確定の「内部告発」の話を思い出してしまいますから。


(例1)

足立区で現れた創価学会員は、「それは事実なんですか?」などと我々や警察官にしつこく食い下がった。
瀬戸弘幸ブログ〈〈東京12区 惨忍なチラシ配布妨害事件(3)〉〉

  ↓

 誰もが予想もしなかったであろう「現職警察官による内部告発」という私の演説に大きな関心が寄せられました。
 この件に関して「それは本当のことですか?」という問い合わせが今も続いています。複数のジャーナリストや某宗教組織関係者からも問い合わせがありました。
 ここでこの事件で先ず考えなければならない、その本質的な問題とは何なのか?
 あなたはどう思いますか―と。
 私はそのことを逆にお尋ねをしています。

瀬戸弘幸ブログ〈【連載】朝木明代元東村山市議殺害事件(2):内部告発者が指摘・社会正義こそ本質的問題〉)


(例2)
「私はこの被害者に直接お会いしました。」
瀬戸弘幸ブログ〈東京12選挙区 惨忍なチラシ配布妨害事件(1)〉)
  ↓

・・・実は「内部告発者」に関して、9月1日の東村山街宣の最中、右翼〔瀬戸サン〕が私のところに近づいてきたので一言だけ聞いた。
――あなたは「内部告発者」に直接会ったのか。
すると右翼は「当然でしょ」といわんばかりにこう答えた。
右翼  もちろん会ってますよ!!
(エアフォース〈千葉英司元東村山警察署副署長が西村修平を提訴(その3)〉)


(例3)

 昨日〔8月14日〕の映像は後で公開しますが、大変重要な証言がありました。後の捜査に影響を与える可能性もあるので、その点を考慮しながら編集を進めています。
〔中略〕
 衝撃的な発言がありましたよね。創価学会員と思われる男らに目を突かれた事件で、警察官の発言をあなた方も聞きましたよね。
瀬戸弘幸ブログ〈創価学会員の妨害活動(9)〉)*1

  ↓

では、何故、私がこの問題を今回取り上げたのか!
 このジャーナリストや我々の街宣活動を遠くから監視する目的でやってきた創価学会関係者は、この後、度胆を抜く私の言葉を耳にすることになる。
〔中略〕
 私が100%の確信をもって今回この事件を取り上げ、そして検察庁への捜査のやり直しを要望する理由はこの点〔内部告発〕であります。
瀬戸弘幸ブログ〈<活動報告>朝木明代元市議・不審死事件を訴える!〉)


もちろん、今回の事件が「内部告発」問題と同列であると即断するつもりはありません。私が「今回のこの目を突くという残虐な事件がそもそも存在しなかったという立場」で主張しているなどというのは、Tomatotic-jellyさんがすでに指摘してくれているように、瀬戸サンの誤読か言いがかりです。「現段階では事故とも計画的犯行とも自作自演とも断定していません」という私の立場は、当初から変わっていません。


しかし、「被害者が言っていること」を検証もせず、矛盾や不審点もまったく気にせずに情報をそのまま垂れ流すのは、いくら自称・詐称に過ぎないとはいえ、「ジャーナリスト」のやることではありませんね(本件に関わる情報の矛盾や不審点については、りゅうオピニオン〈傘による「殺害未遂事件」の情報の迷走っぷりが激しいので整理する〉のほか、Tomatotic-jellyさんのまとめをはじめとする一連の記事を参照)。


各報道機関がこの事件について報道しようとしないのは、そしてその中で「赤旗」だけが事件についての記事を掲載したというのは、瀬戸サンが言うような「創価タブー」が存在するからというよりも、ネタ元が創価学会と対立している「政教分離を考える会」だからでしょう。


まして、同会のサイトにも日蓮正宗・妙観講のサイトにも、本件に関する情報はいまのところ掲載されていません。今回の事件を大々的に取り上げているのは、ガセネタ確定の「内部告発」で1年間のから騒ぎを繰り広げ続けてきた、そして今回の件を「反創価」キャンペーンに利用する気満々の、ゼリの根(瀬戸一派+「草の根」)関係者ばかり。東村山市民新聞」の利用する気満々ぶりは8月6日付の記事で指摘しておきましたが、瀬戸サンも今日のエントリーで利用する気満々ぶりを露わにしてしまいました(太字は引用者=3羽の雀)。

 しかし、何と言っても最大の問題は、傘の先で目を突くという暴力事件であります。この犯人が逮捕され創価学会員であることが判明すれば、これは大きな反響を呼ぶことになります。
 仮に個人的な犯罪と言い張っても、これまで行なわれた付きまとい行為を考えれば、これは創価学会の組織的な関与を疑うのは当然であり、我々の闘いは大きく前進します


こんな状況では、マスコミ関係者が報道に二の足を踏むのも無理はありません。捜査も進展しないまま、「政教分離を考える会」側の言い分だけを鵜呑みにして報道してしまっては、それこそ朝木明代市議転落死事件の二の舞になりかねない(『週刊現代』事件『週刊新潮』事件を参照)。


その意味で、瀬戸サンが「今回の目を突き刺した事件の展開を見ていると、かつての朝木さん事件を連想させるものがあります」と書いている点については、瀬戸サンとはまったく逆の意味でですが、おおむね同感です。


朝木明代市議転落死事件のときも、矢野穂積朝木直子両「市議」らは、事件の直後から創価学会による殺人事件だと騒ぎ、一連の裁判で玉砕しました。「不思議なのはこの事件に創価学会が関係ないのであれば、何も彼らが騒ぐ必要もないだろう」とか言ってないで、もう少し慎重になった方がよろしいんじゃないでしょうか。


もっとも、少しは学習しているようで、瀬戸サンも、「この犯人が逮捕され創価学会員であることが判明すれば、・・・」といった仮定表現を多用しているようです。クロダイくん行政書士黒田大輔)は、さすがにクロダイくんだけあってやや暴走気味ですが、それでも次のような表現に留めています(太字は引用者=3羽の雀、改行は適宜修正)。

これらの事情を総合すれば、創価学会を批判するポスティングに対し、創価学会が組織的に言論妨害をしていると強く推認するのは極めて当然のことです。
創価学会は実際に過去にも「言論出版妨害事件」を起こしており、さらには盗聴、情報漏洩などの反社会的行為の犯人が創価学会員であったことも客観的真実です。
過去から現在まで、実にさまざまな言論妨害や反社会的行為を繰り返してきたのが創価学会です。
今回の殺害未遂事件の真犯人はまだ確定していませんが、過去の行状から類推すれば、創価学会員である可能性は極めて高い


だから名誉毀損にならないかどうかは知りませんし、「反社会的行為」と言うなら日蓮正宗系の妙観講顕正会)も創価学会のことばかり言っていられないようですが、面倒くさいので今日は触れません。


興味深いのは、クロダイくんが創価学会の「反社会的行為」の例に朝木明代市議転落死事件を挙げていないことです。東村山・東大和における街宣禁止の仮処分決定と、何らかの関わりがあるんですかね。