りんごっこ保育園分園設置に向けて暗躍しているらしい矢野・朝木両「市議」と、民主党の政策に反して「草の根」を無条件に擁護する中村克サン
この記事の日付とはずれますが(25日の午後に書いています)、P2Cさんの〈朝木直子市議が週刊現代の記者に語ったこと〉(「小さな正義を信じて」出張所)は実に面白いですね。お見それしました。
さて、紙版「東村山市民新聞」163号(2009年10月15日付)で明らかにされた「りんごっこ保育園増設計画」*1ですが、やはり分園の設置計画であったらしいことが、佐藤市議によって報告されています(太字は引用者=3羽の雀)。
9月4日に行われた一般質問では、りんごっこ保育園の高野博子園長と住所を同じくし、同園の母体であるNPO法人林檎の木(高野博子代表)の理事を務め、自認しているように同園の運営に深く深くかかわり、現在は増設(分園)計画のために同監事を務める朝木直子議員とともに市の所管を度々「訪問」していると聞く矢野穂積議員が、自身の主張を展開しています。
(佐藤市議ブログ〈りんごっこ保育園の要・矢野議員の主張〉)
児童育成部会が「臨時」とされていて、「保育園関係について」とある理由は何か?市が関係者にさえ説明をしないために様々な憶測を耳にします。公立保育園の民間委託化を検討することや、保育実施基準の見直しなどは既に公になっていることなので違うでしょうし、「子育て預かりサポート事業」を部会のテーブルに乗せなかったことが問題になっていると聞きますが、これでもないような気がします。
認可保育園である「りんごっこ保育園」が新たに分園開設を計画していて、関係者である矢野・朝木議員が所管を度々訪れている、という件で何かしらの進展がある、というような話なのでしょうか。
いずれにしても、情報を積極的に開示する姿勢を取るべきだと思います。
(佐藤市議ブログ〈重要な会議が続く今週〉)
そのために必死になってガイドライン(東村山市私立保育園設置指導指針)を攻撃するとともに、市議会の一般質問でも、
「本件りんごっこ保育園の問題には、本来、何の関係もない、何の接点もない宗教を専らとする創価学会まで登場し、この問題の大きな背景をつくっているからであります」
などと騒いで本質的問題から目をそらさせようとし、そのくせ保育園問題とは何の関係もない朝木明代市議「殺害」事件まで持ち出して(=利用して)騒いだりしているわけですね(一般質問で矢野「市議」が取り上げている「聖教新聞」の件については、2008年7月18日付〈私益のための引っかけ質問はそろそろやめましょう〉参照)。
10月24日付〈政策提言そっちのけでガイドライン(東村山市私立保育園設置指導指針)と佐藤市議を敵視し続けるりんごっこ保育園理事・監事〉でも紹介しておいたように、「草の根」や共産党を除く各会派代表が連名で提出した「東村山市認可保育園の待機児解消を求める緊急要望書」(2009年3月26日付)でも、「私立保育園の分園推進」はひとつの方策として取り上げられています。その記事で、「この『緊急要望書』に基づいて施策が進められるなら、乗っかれるところには乗っかっちゃおうという魂胆でしょうか」と書いておいたのですが、やっぱりそうでしたか。
しかし、他の方策のひとつである「社会福祉法人・NPO・民間事業者による認可・認証保育園設置」について説明した後で鈴木忠文市議が述べているように、これらの方策は「もちろん良質な保育を大前提に」しての話であって、何でもいいから保育施設に入所できる子供の数が増えればいいというものではありません。この大前提を抜きにしては、ベビーホテル問題の再来になってしまいます(ちなみに、ベビーホテル問題についてさらっと触れた2008年7月15日付の記事で、「草の根市民クラブも、よもや〔無限定な規制緩和には〕反対はいたしますまい」と書いたのですが、完全に間違っていたようです。追記で訂正しておきました)。
ところが、「今さら(何言ってんの)族」の中村克サンは、りんごっこ保育園をめぐって生じてきたさまざまな問題を無視して「草の根」を無条件に擁護してしまうわけです。
東村山市民新聞の論評について
私は以前から、りんごっこ幼稚園問題で市民の血税を使うのは間違っていると主張してきました。
佐藤まさたか市議の欺瞞とも闘ってきました。
私と草の根会派は、この問題においてまったく関係がありません。
それでも、政権を獲得した民主党や、自公政権を批判してきた草の根会派が主張する「保育園を増やさなくていいの?」という主張に私は賛同します。
以上です。
矢野・朝木両「市議」が連発する「オロカモノ」「認可保育園のつぶし屋」「待機児保護者の敵」「マノヌケナどシロウト」といった口汚い罵り文句も、中村サンにとってはどうやら「論評」の範囲内で済むようですから、少々のことを言われても甘受するつもりがあるのでしょう。
それはともかく、中村サンも、片思いの相手である民主党の政策ぐらいはちゃんとチェックしてから記事を書いてはいかがでしょうか。民主党も、「認可保育所分園の増設」も含めた待機児童対策を打ち出してはいますが、いちおう公式には次のように述べ、保育の質にも目配りしていますよ(民主党『次の内閣』子ども・男女共同参画調査会「保育サービスについての考え方」2009年7月1日付)。
「安易な規制緩和等によって質よりも量を追い求め、結果的に子どもに不利益を与えるようなことがあってはならない」
「現在国が設けている保育室の面積や保育士の人数などの最低基準についても、子どもたちに良質な保育を提供する視点で改善することが必要であると考える」
質の悪い保育園で死亡事故でも起きれば、いつものように自己正当化のための便乗記事を書きかねない中村サンは、せめて幼稚園と保育園の区別がつくようになってから発言していただきたいものです。2年以上前にも、佐藤市議の旧ブログのコメント欄で注意されていたでしょう。
なお、この投稿主は次のコメントで「今再び東村山4丁目さんのブログを拝見しましたが、『幼稚園』連発が見当たりませんでした」として謝罪・訂正をなさっていますが、中村サン(東村山4丁目)は別の記事のコメント欄で次のようにからんでいますので、別に間違った指摘はしていません。
りんごっこ保育園の分園設置計画についてはもう少し詳細が明らかになってからあらためて取り上げようと思いますが、それにしても、道路の不整備により重傷を負い、休業補償もなかなか得られずに困っていた若い市民が保険会社の査定による正当な補償金を得られるように佐藤市議が助力したら「口利き」だと騒ぎ、新銀行東京への「口利き」疑惑問題でも公明党の都議だけを標的にしてさんざん騒ぎ続ける人達が、りんごっこ保育園のために市所管をたびたび「訪問」するなどという「口利き」以上のことをやっていていいんですかね。
〔この記事は、11月25日の午後にアップしたものです。〕
*1:10月27日付〈「ガイドライン」問題で唐突に騒ぎ出したりんごっこ保育園理事・監事の「思惑」〉および10月29日付〈りんごっこ保育園増設計画を前に市長と市議会を牽制し続ける矢野穂積・朝木直子両「市議」(同園理事・監事)〉参照。